天丼(ネットスラング): お笑い用語から広がった「繰り返し」の技法

日本語

「同じボケを2回やったら天丼になった」
「このアニメ、天丼ネタ多いよね」

ネット上やお笑い番組でよく聞く「天丼」という言葉。もちろん、エビ天が乗った丼料理のことではありません。これはお笑い用語であり、現在ではネットスラングとしても広く使われている表現です。

今回は、この「天丼」について、意味や由来、使い方、具体例まで詳しく解説していきます。

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  1. 天丼とは: 基本的な意味
    1. お笑い用語としての定義
    2. ネットスラングとしての意味
    3. 簡単に言うと
  2. 天丼の語源: なぜ「天丼」?
    1. 由来
    2. 誰が名付けたのか
    3. 他の説
  3. 天丼の種類とパターン
    1. 1. 短時間連打型
    2. 2. 時間差投下型
    3. 3. エスカレート型
    4. 4. 動作・ポーズ繰り返し型
  4. 「かぶせ」との違い
    1. かぶせとは
    2. 使い分け
  5. 天丼が面白い理由
    1. 1. 予測と意外性のバランス
    2. 2. リズムの心地よさ
    3. 3. 積み重ね効果
    4. 4. 共犯意識
  6. 天丼の具体例
    1. お笑い芸人の例
    2. アニメ・マンガの例
    3. ネット・SNSの例
  7. 天丼の使い方(実践編)
    1. お笑いでの使い方
    2. ネットでの使い方
    3. 日常会話での使い方
  8. 天丼の注意点
    1. 1. やりすぎ注意
    2. 2. タイミングが命
    3. 3. 相手・観客の反応を見る
    4. 4. 最初のボケが面白くないとダメ
  9. ネットスラングとしての「天丼」
    1. 使われる場面
    2. ネット掲示板・SNSでの例
  10. 天丼の歴史
    1. お笑い業界での定着
    2. ネットへの拡散
  11. 関連用語
    1. フリ
    2. オチ
    3. ツッコミ
    4. ループ
    5. 鉄板ネタ
  12. 天丼の応用: 様々なジャンルでの活用
    1. アニメ・マンガ
    2. 映画・ドラマ
    3. CM・広告
    4. 音楽
  13. よくある質問(FAQ)
    1. Q1: 天丼は何回まで繰り返していい?
    2. Q2: 天丼とループの違いは?
    3. Q3: 「かぶせ」と「天丼」、どっちを使えばいい?
    4. Q4: 天丼って古い用語?
    5. Q5: 天丼は芸人じゃなくても使っていい?
    6. Q6: 天丼が上手い芸人は?
    7. Q7: 天丼ばかりだとワンパターン?
  14. まとめ: 天丼を理解して笑いを楽しもう

天丼とは: 基本的な意味

お笑い用語としての定義

天丼(てんどん)とは、同じギャグやボケを2度、3度と繰り返すことによって笑いを取る手法のことです。

ネットスラングとしての意味

ネット上では、お笑いに限らず:

  • 同じネタを繰り返すこと
  • 同じパターンの展開
  • お決まりの流れ

を指す言葉として広く使われています。

簡単に言うと

「同じことを繰り返して面白くする技法」

それが天丼です。

天丼の語源: なぜ「天丼」?

由来

天丼に海老天が2本載っていることから来ています。

イメージ:

  • 海老天1本目 = 1回目のボケ
  • 海老天2本目 = 2回目のボケ(同じものを繰り返す)

誰が名付けたのか

お笑い芸人の間で自然発生的に使われ始めたとされていますが、明確な起源は不明です。

他の説

一部では「天ぷらを重ねる(乗せる)」というイメージから来たという説もあります。

天丼の種類とパターン

1. 短時間連打型

特徴: すぐに同じボケを繰り返す

:

A: 「それ違うよ!」
B: 「えっ、そうなの?」
A: 「全然違うよ!」
B: 「マジで?」
A: 「完全に違うよ!」

同じツッコミを畳みかけるパターン。

2. 時間差投下型

特徴: 間をあけてから同じボケを引っ張り出す

:

[序盤]
A: 「俺、実は宇宙人なんだ」
B: 「はあ?」

[別の話題になった後]
A: 「だから俺、宇宙人だって言ったじゃん」
B: 「まだ言ってんのかよ!」

忘れた頃に再登場させるパターン。

3. エスカレート型

特徴: 同じパターンだが、どんどん過激になる

:

1回目: 「ちょっと怖い」
2回目: 「けっこう怖い」
3回目: 「めちゃくちゃ怖い」
4回目: 「死ぬほど怖い」

同じフレーズを強めていくパターン。

4. 動作・ポーズ繰り返し型

特徴: 言葉ではなく、同じ動作を繰り返す

:

  • 同じポーズを何度も取る
  • 同じリアクションを繰り返す
  • 同じ効果音を何度も出す

「かぶせ」との違い

かぶせとは

かぶせも似た技法ですが、微妙に違います。

かぶせ:

  • ボケの上に、さらに別のボケを重ねる
  • 必ずしも「同じ」ボケではない
  • より短い間隔で畳みかける

天丼:

  • 同じボケを繰り返す
  • 間隔は様々
  • 繰り返しが本質

使い分け

実際には、厳密に区別せずに使われることも多いです。

天丼が面白い理由

1. 予測と意外性のバランス

人間の心理:

  • 「また来た!」という予測
  • でも「まさかもう一回?」という意外性
  • この絶妙なバランスが笑いを生む

2. リズムの心地よさ

音楽のリフレイン(繰り返し)と同じで、繰り返しには独特の心地よさがあります。

3. 積み重ね効果

1回目: ふーん(笑いなし)
2回目: あれ?(小さな笑い)
3回目: またかよ!(大きな笑い)

回数を重ねるごとに笑いが大きくなります。

4. 共犯意識

「このパターン知ってる!」という観客の共犯意識が笑いを強化します。

天丼の具体例

お笑い芸人の例

ミルクボーイ「コーンフレーク」:

  • 「オカンが好きな朝ごはんがあるんやけど、名前を忘れたんや」
  • この構造を繰り返すことで笑いを積み重ねる
  • M-1グランプリ2019優勝ネタ

ハナコ「天空龍」:

  • 同じフレーズ、同じリアクションを繰り返す
  • 回を重ねるごとに笑いが大きくなる

マヂカルラブリー:

  • 野田クリスタルの「〇〇じゃん!」を繰り返す
  • M-1グランプリ2020優勝ネタでも使用

アニメ・マンガの例

『おおきなかぶ』:

  • 「うんとこしょ、どっこいしょ」の繰り返し
  • 人が増えるたびに同じセリフ

ギャグアニメ:

  • 同じツッコミを繰り返す
  • 同じリアクションを繰り返す
  • 「お約束」の展開

ネット・SNSの例

定型文の繰り返し:

A: 「それな」
B: 「それな」
C: 「それな」
D: 「それな」

画像・スタンプの連投:
同じ画像やスタンプを何度も投稿する行為も天丼的。

天丼の使い方(実践編)

お笑いでの使い方

基本ルール:

  1. 1回目: まず普通にボケる
  2. 2回目: 同じボケを繰り返す(ここで「天丼」成立)
  3. 3回目以降: さらに繰り返すか、変化を加える

注意点:

  • やりすぎるとしつこくなる
  • タイミングが重要
  • 観客の反応を見る

ネットでの使い方

例1: コメント欄で

動画: (面白いシーン)
コメント1: 「草」
コメント2: 「草」
コメント3: 「草」
→ これも天丼的な使い方

例2: チャットで

友達A: 「今日暇?」
自分: 「暇」
友達A: 「明日は?」
自分: 「暇」
友達A: 「明後日は?」
自分: 「暇」
→ 同じ返答の繰り返し

日常会話での使い方

会話例:

友達: 「あの映画どうだった?」
自分: 「天丼多かったよ」
友達: 「へー、繰り返しが面白かったんだ」

「天丼」という言葉自体を使って、繰り返しの手法を説明できます。

天丼の注意点

1. やりすぎ注意

3回まで: 多くの場合、3回くらいが限界
4回以上: しつこい、面白くなくなる

ただし、あえて「しつこさ」で笑いを取る高度な技法もあります。

2. タイミングが命

早すぎる: 前のボケが消化されていない
遅すぎる: 観客が忘れている

絶妙なタイミング感覚が必要です。

3. 相手・観客の反応を見る

ウケている: もう1回いける
ウケていない: 撤退する勇気も必要

4. 最初のボケが面白くないとダメ

天丼は「繰り返し」の技法なので、最初のボケ自体が面白くないと、何回繰り返してもスベります。

ネットスラングとしての「天丼」

使われる場面

1. アニメ・マンガの感想:

  • 「このアニメ、天丼ネタ多いよね」
  • 「また同じパターンきた(天丼)」

2. お笑い番組の実況:

  • 「今の天丼うまい!」
  • 「天丼で笑い取ったな」

3. 日常のやり取り:

  • 「それもう天丼だよ」(同じ話を繰り返している)
  • 「天丼で攻めるか」(同じネタをもう一度使う)

ネット掲示板・SNSでの例

Twitter(X):

「このドラマ、毎回同じ展開で天丼すぎるw」
「天丼芸人って言われてるけど、この人の天丼は面白い」

YouTube コメント欄:

「この部分の天丼完璧」
「天丼の使い方が上手い」

天丼の歴史

お笑い業界での定着

昭和〜平成初期:

  • 芸人同士の業界用語として使用
  • 一般にはあまり知られていない

平成中期〜後期:

  • バラエティ番組の増加
  • 芸人がテレビで用語を使用
  • 徐々に一般化

令和:

  • ネットスラングとして完全に定着
  • お笑いに詳しくない人でも使う

ネットへの拡散

2000年代:

  • 2ちゃんねる(現5ちゃんねる)などで使用開始
  • アニメ・マンガの感想で頻繁に使われる

2010年代:

  • Twitter、YouTube、ニコニコ動画で一般化
  • 「天丼ネタ」というタグも登場

2020年代:

  • 完全に市民権を得る
  • お笑い以外の文脈でも普通に使用

関連用語

フリ

意味: ボケやオチへの前振り

天丼の「1回目」が次回への「フリ」になる。

オチ

意味: 笑いの結論部分

天丼の「2回目以降」がオチになる。

ツッコミ

意味: ボケに対する反応

同じツッコミを繰り返すのも天丼の一種。

ループ

意味: 同じことの繰り返し

天丼とほぼ同じ意味で使われることも。

鉄板ネタ

意味: 確実にウケるネタ

天丼は鉄板化しやすい技法。

天丼の応用: 様々なジャンルでの活用

アニメ・マンガ

ギャグマンガ:

  • 同じリアクション
  • 同じツッコミ
  • お決まりの展開

: 『銀魂』『ボーボボ』など

映画・ドラマ

コメディ映画:

  • 同じフレーズの繰り返し
  • 同じシチュエーションの再現

: 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの「おいおい」

CM・広告

キャッチコピー:

  • 同じフレーズを繰り返して印象付ける

: 「○○、○○、○○」と3回繰り返すパターン

音楽

リフレイン(サビの繰り返し):

  • 音楽における天丼的手法
  • 同じメロディ・歌詞の繰り返し

よくある質問(FAQ)

Q1: 天丼は何回まで繰り返していい?

A: 一般的には2〜3回が基本です。4回以上は「しつこい」と感じられることが多いですが、あえてそれを狙う高度な技法もあります。

Q2: 天丼とループの違いは?

A: ほぼ同じ意味ですが:

  • 天丼: お笑い・ネタの文脈で使われることが多い
  • ループ: より一般的、機械的な繰り返し

Q3: 「かぶせ」と「天丼」、どっちを使えばいい?

A:

  • 同じボケの繰り返し → 天丼
  • 別のボケを重ねる → かぶせ

ただし、実際には厳密に区別されないことも多いです。

Q4: 天丼って古い用語?

A: いいえ、現役です。お笑い業界でも、ネットでも現在進行形で使われています。

Q5: 天丼は芸人じゃなくても使っていい?

A: もちろんOKです。ネットスラングとして一般化しているので、誰でも使えます。

Q6: 天丼が上手い芸人は?

A:

  • ミルクボーイ
  • ハナコ
  • 和牛
  • サンドウィッチマン

など、多くの人気芸人が天丼を効果的に使っています。

Q7: 天丼ばかりだとワンパターン?

A: その通りです。天丼は強力な技法ですが、頼りすぎるとワンパターンになります。他の技法とのバランスが重要です。

まとめ: 天丼を理解して笑いを楽しもう

天丼について、重要なポイントをおさらいします。

基本的な意味:

  • 同じギャグ・ボケを2度、3度繰り返す手法
  • お笑い用語からネットスラングへ

語源:

  • 天丼に海老天が2本載っていることから
  • 「同じものを繰り返す」というイメージ

種類:

  • 短時間連打型: すぐに繰り返す
  • 時間差投下型: 間をあけて繰り返す
  • エスカレート型: だんだん強くする
  • 動作繰り返し型: 言葉ではなく動作

面白い理由:

  • 予測と意外性のバランス
  • リズムの心地よさ
  • 積み重ね効果
  • 共犯意識

使い方:

  • お笑い: ボケの繰り返し
  • ネット: 同じコメント、スタンプの連投
  • 日常: 繰り返しの手法を説明する言葉として

注意点:

  • やりすぎ注意(3回くらいまで)
  • タイミングが命
  • 最初のボケが面白くないとダメ

関連用語:

  • かぶせ: 別のボケを重ねる
  • フリ: ボケへの前振り
  • ループ: 繰り返し

活用場面:

  • お笑い、アニメ、マンガ
  • ネット、SNS
  • 日常会話

天丼は、お笑いの世界で生まれ、今ではネットでも日常会話でも使われる便利な言葉になりました。この技法を理解すると、お笑い番組やアニメ、ネットのやり取りがもっと楽しめるはずです。

ぜひ、今度お笑い番組を見るときや、ネットで面白いやり取りを見かけたときに、「あ、これ天丼だ!」と気づいてみてください。新しい発見があるかもしれませんよ!

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