「なしのつぶて」とは?意味・語源・使い方を徹底解説

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「なしのつぶて」ってどういう意味?

「なしのつぶて」は、連絡をしても返事がないことを表す慣用句です。
手紙を送っても、メールをしても、電話をかけても、何の返答もない状態を指します。

漢字では「梨の礫」と書きます。

「なしのつぶて」の語源を知ろう

「つぶて」とは何か

「つぶて(礫)」は、投げる小石のことです。
武器として投げつける小石を指すこともあります。

小石を投げると、どこかに飛んでいって戻ってきません。
この「投げたものが返ってこない」という性質が、「返事が返ってこない」状況に重なったわけです。

「梨」は果物じゃない?

「梨の礫」という表記を見ると、果物の梨を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、実は果物の梨とは全く関係ありません。

この「梨」は、「無し」の語呂合わせなのです。

本来は「無しのつぶて」と書きたいところですが、「無い」ものは投げられません。
そこで、同じ音の「梨」という漢字を当てることで、具体的な形をイメージできるようにしたと考えられています。

つまり、「返事が無い(なし)」と「投げた石(つぶて)が戻ってこない」を組み合わせた、言葉遊びのような表現なのです。

「なしのつぶて」の使い方

基本的な使い方

「なしのつぶて」は、あらゆる連絡手段について使えます。

  • 手紙を送っても返事が来ない
  • メールを何通送っても反応がない
  • 電話をかけても出てくれない
  • LINEを既読スルーされる

こうした状況すべてに対して使える便利な表現です。

使用例

例文1:プライベート
友人に何度もメールを送ったが、なしのつぶてだった。

例文2:ビジネス
取引先に見積もりを送付したものの、一週間経ってもなしのつぶてで困っている。

例文3:家族
上京した息子はもう半年もなしのつぶてで、元気にしているのか心配だ。

例文4:就職活動
応募した企業からなしのつぶてで、不採用なのか結果待ちなのかも分からない。

類義語・対義語

類義語

音沙汰がない(おとさたがない)
連絡や便りがないことを表します。
「音沙汰」だけで「便り、連絡、訪れ」という意味を持ちます。

鉄砲玉(てっぽうだま)
返事がないこと、また行ったきり帰ってこない人のことを指します。
弾丸は一度発射されたら二度と戻らないことが由来です。

対義語

二つ返事(ふたつへんじ)
すぐに承諾すること、「はいはい」と即座に返事をすることを表します。
快く引き受ける様子を示す言葉です。

英語では何と言う?

「なしのつぶて」を英語で表現する場合、以下のような言い方があります。

not getting a reply
返事がない、応答がないという意味です。

haven’t heard from ~
~からずっと便りがない、しばらく連絡がないという意味です。
現在完了形で使われることが多い表現です。

例文
I wrote to him three times, but I haven’t heard a word in reply.
(彼に三度も手紙を出したが、一言も返事がない)

文学作品での使用例

「なしのつぶて」は、古くから日本の文学作品に登場してきました。

近松門左衛門の「曾根崎心中」には、「それはそうぢやが此頃は梨も礫も打たんせぬ」という一節があります。
これは江戸時代にはすでにこの表現が使われていたことを示しています。

また、安部公房の「他人の顔」では、主人公が他者とのコミュニケーションの断絶を感じるシーンで「梨の礫」という表現が効果的に使われています。

覚えておきたい豆知識

常用漢字表への追加

2010年に「梨」が常用漢字表に追加されました。
それまでは、この表現を漢字で書く際に混乱が生じることもありましたが、現在では正式な表記として広く認識されています。

現代での使われ方

SNS時代の現代では、「なしのつぶて」という表現がより身近なものになっています。

既読スルー、未読スルー、メッセージの放置など、さまざまな「返事がない」状況が日常的に発生するからです。

ただし、相手を待たせて返事をしないことは失礼な行為です。
連絡が来たら、できるだけ早めに返信することを心がけましょう。

まとめ

「なしのつぶて」は、連絡をしても返事がないことを表す慣用句です。

「梨」は果物ではなく「無し」の語呂合わせで、「つぶて(礫)」は投げた小石が戻ってこないことから、返事が返ってこない状況を表現しています。

手紙、電話、メール、LINEなど、あらゆる連絡手段について使える便利な表現として、現代でも広く使われています。

相手から「なしのつぶて」にされないよう、連絡にはきちんと返信する習慣を持ちたいものです。

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