文章を書いていて、「だから」「しかし」「また」といった言葉の使い方に悩んだことはありませんか?
これらは「接続詞」と呼ばれる品詞で、文と文をつなぐ重要な役割を果たしているんです。
接続詞を正しく使えると、文章がグッと読みやすくなります。
逆に、間違った接続詞を使うと、読者を混乱させてしまうことも。
この記事では、日本語の接続詞を6つの種類に分けて、具体例とともに一覧形式で紹介します。
中学生でもわかるよう、できるだけ簡単に説明していきますね。
接続詞とは?
接続詞は、文と文、または語と語をつなぐ品詞のことです。
たとえば、こんな2つの文があったとします:
- 雨が降っている。
- 傘を持って行こう。
この2つの文の間に「だから」を入れると:
- 雨が降っている。だから、傘を持って行こう。
こうすることで、前の文が「理由」で、後ろの文が「結果」だとわかりやすくなりますよね。
これが接続詞の役割なんです。
接続詞の特徴
接続詞には、以下のような特徴があります:
- 活用がない(形が変わらない)
- 自立語(単独で意味を持つ)
- 単独で接続語になれる
ちなみに、「接続詞」と「接続語」は違うものです。
接続詞は品詞の名前で、接続語は文の成分の名前なんです。
また、「から」「ので」「けれど」といった「接続助詞」も別の品詞です。
接続助詞は単独では使えず、動詞や形容詞などにくっついて使います。
接続詞の6つの分類
日本語の接続詞は、大きく分けて6つの種類に分類できます。
| 分類 | 役割 | 主な接続詞 |
|---|---|---|
| 順接 | 原因・理由→結果 | だから、それで、すると、したがって |
| 逆接 | 前後が反対の内容 | しかし、だが、でも、ところが |
| 並立・添加 | 同じような内容を並べる | また、そして、それに、さらに |
| 対比・選択 | 比較や選択 | または、あるいは、一方、それとも |
| 説明・補足 | 説明や言い換え | つまり、なぜなら、たとえば、すなわち |
| 転換 | 話題を変える | さて、ところで、では、ときに |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 順接の接続詞
前の文が「原因・理由」で、後ろの文が「結果・結論」になる関係を表します。
主な接続詞:
- だから
- それで
- すると
- したがって
- そこで
- ゆえに
例文:
- 一生懸命勉強した。だから、テストで良い点が取れた。
- 雨が降ってきた。それで、試合は中止になった。
- ボタンを押した。すると、音楽が流れ始めた。
2. 逆接の接続詞
前の文とは反対の内容や、予想外の結果を表します。
逆接の接続詞の後ろには、筆者が本当に言いたいことが来ることが多いんです。
主な接続詞:
- しかし
- だが
- でも
- けれども
- ところが
- それでも
- にもかかわらず
例文:
- 一生懸命勉強した。しかし、テストで悪い点を取ってしまった。
- あのゲームが欲しい。でも、高いから買えない。
- 雨が降ると思っていた。ところが、快晴だった。
3. 並立・添加の接続詞
前の内容と同じような内容を並べたり、付け加えたりする関係を表します。
主な接続詞:
- また
- そして
- それに
- さらに
- および
- ならびに
- かつ
- しかも
- そのうえ
例文:
- 誕生日にケーキを食べた。また、プレゼントももらった。
- 彼は優しい。そして、頭も良い。
- トマトはおいしい。それに、栄養もたっぷりだ。
- 彼女は歌が上手い。さらに、ダンスもできる。
4. 対比・選択の接続詞
前後の内容を比べたり、選択肢を示したりする関係を表します。
主な接続詞:
- または
- あるいは
- それとも
- 一方
- 反対に
- 逆に
例文:
- ジュースまたはお茶をお選びください。
- 明日あるいは明後日に連絡します。
- 映画を見る? それともゲームをする?
- 兄は活発だ。一方、弟は静かだ。
5. 説明・補足の接続詞
前の内容を説明したり、言い換えたり、具体例を示したりする関係を表します。
主な接続詞:
- つまり
- なぜなら
- たとえば
- すなわち
- いわば
- 要するに
- なお
- ただし
- ちなみに
例文:
- 彼は何でもできる。つまり、天才だ。
- 今日は休みだ。なぜなら、祝日だからだ。
- 果物が好きだ。たとえば、りんごやバナナなど。
- 料金が変わります。なお、詳細は別紙をご覧ください。
6. 転換の接続詞
話題を変えたり、新しい話を始めたりするときに使います。
主な接続詞:
- さて
- ところで
- では
- ときに
- それでは
- それはさておき
- そういえば
例文:
- さて、次の話題に移りましょう。
- ところで、明日の予定は決まった?
- では、これで終わります。
日本語接続詞一覧表
ここまで紹介した接続詞を、一覧表にまとめました。
順接の接続詞一覧
| 接続詞 | 意味・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| だから | 日常的な理由→結果 | 疲れた。だから、休む。 |
| それで | 結果や状況の説明 | 忙しかった。それで、遅れた。 |
| すると | 動作の結果(やや文語的) | ボタンを押した。すると、ドアが開いた。 |
| したがって | 論理的な結論(フォーマル) | 条件を満たした。したがって、合格だ。 |
| そこで | 前の状況を受けての行動 | 雨が降った。そこで、中止にした。 |
| ゆえに | 非常にフォーマル | 努力した。ゆえに、成功した。 |
逆接の接続詞一覧
| 接続詞 | 意味・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| しかし | 最も一般的な逆接 | 頑張った。しかし、負けた。 |
| だが | やや硬い表現 | 計画した。だが、失敗した。 |
| でも | 日常会話的 | 欲しい。でも、高い。 |
| けれども | 丁寧な逆接 | 試した。けれども、うまくいかなかった。 |
| ところが | 意外な結果 | 晴れると思った。ところが、雨だった。 |
| それでも | 前の状況にもかかわらず | 難しい。それでも、挑戦する。 |
| にもかかわらず | フォーマルな逆接 | 警告した。にもかかわらず、続けた。 |
並立・添加の接続詞一覧
| 接続詞 | 意味・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| また | 追加情報(最も一般的) | ケーキを食べた。また、紅茶も飲んだ。 |
| そして | 並列や継続 | 朝起きた。そして、顔を洗った。 |
| それに | 追加の理由や情報 | 美味しい。それに、安い。 |
| さらに | より強い追加 | 速い。さらに、正確だ。 |
| および | フォーマルな並列 | 国語および算数を勉強する。 |
| ならびに | より格式高い並列 | 教師ならびに生徒の皆様へ。 |
| かつ | 同時に成立する条件 | 安くかつ高品質な商品。 |
| しかも | 意外性のある追加 | 安い。しかも、高品質だ。 |
| そのうえ | さらなる追加(やや硬い) | 便利だ。そのうえ、安全だ。 |
対比・選択の接続詞一覧
| 接続詞 | 意味・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| または | 選択肢の提示(やや硬い) | コーヒーまたは紅茶をどうぞ。 |
| あるいは | より柔らかい選択 | 明日あるいは明後日に会おう。 |
| それとも | 疑問文での選択 | 行く? それとも帰る? |
| 一方 | 対照的な事柄 | 兄は活発だ。一方、弟は静かだ。 |
| 反対に | 正反対の内容 | 夏は暑い。反対に、冬は寒い。 |
| 逆に | 視点を変えた対比 | 彼は真面目だ。逆に、弟は不真面目だ。 |
説明・補足の接続詞一覧
| 接続詞 | 意味・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| つまり | 要約・言い換え | 努力した。つまり、本気だった。 |
| なぜなら | 理由の説明 | 休む。なぜなら、体調が悪いからだ。 |
| たとえば | 具体例の提示 | 果物が好きだ。たとえば、りんごなど。 |
| すなわち | フォーマルな言い換え | 彼は代表だ。すなわち、リーダーだ。 |
| いわば | 比喩的な言い換え | 彼は百科事典だ。いわば、生き字引だ。 |
| 要するに | 結論の要約 | 要するに、無理だということだ。 |
| なお | 追加の注意事項 | 参加できます。なお、事前登録が必要です。 |
| ただし | 条件や制限 | 参加可能です。ただし、定員があります。 |
| ちなみに | 関連する余談 | 好きだ。ちなみに、弟も好きだ。 |
転換の接続詞一覧
| 接続詞 | 意味・ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| さて | 話題の切り替え | さて、次の議題に移ります。 |
| ところで | 話題の転換(やや唐突) | ところで、明日は何する? |
| では | 新しい段階への移行 | では、始めましょう。 |
| ときに | 急な話題転換 | ときに、あの件はどうなった? |
| それでは | 丁寧な切り替え | それでは、これで終わります。 |
| それはさておき | 話を一旦置いておく | それはさておき、本題に戻ろう。 |
| そういえば | 思い出した話題 | そういえば、あれ返した? |
接続詞の使い分けポイント
接続詞を正しく使うには、前後の文の関係をしっかり理解することが大切です。
ポイント1:前後の関係を考える
接続詞を選ぶ前に、まず前の文と後ろの文がどんな関係なのか考えましょう。
- 原因→結果なら「順接」
- 予想外の展開なら「逆接」
- 同じような内容なら「並立・添加」
- 比較や選択なら「対比・選択」
- 説明や例示なら「説明・補足」
- 話題を変えるなら「転換」
ポイント2:文章の硬さに合わせる
接続詞には、日常会話向けのものと、フォーマルな文章向けのものがあります。
日常会話向け:
- だから、でも、また、たとえば、ところで
フォーマル向け:
- したがって、にもかかわらず、すなわち、ゆえに
文章全体のトーンに合わせて、適切な接続詞を選びましょう。
ポイント3:接続詞を使いすぎない
接続詞は便利ですが、使いすぎると文章が読みにくくなります。
たとえば、こんな文章:
今日は雨が降った。それで、傘を持って行った。そして、駅に着いた。しかし、電車が遅れていた。だから、遅刻した。
接続詞が多すぎて、かえって読みにくいですよね。
改善すると:
今日は雨が降ったので、傘を持って行った。駅に着いたが、電車が遅れていて遅刻した。
接続詞を減らし、接続助詞(「ので」「が」)を使うことで、すっきりした文章になります。
目安として、5文に1回程度が適切と言われています。
よくある間違い
接続詞を使うときに、よくある間違いをいくつか紹介します。
間違い1:前後の関係が合っていない
NG例:
一生懸命勉強した。しかし、合格した。
「しかし」は逆接なので、「合格しなかった」という予想外の結果が来るはずです。
この場合は「だから」が正解ですね。
OK例:
一生懸命勉強した。だから、合格した。
間違い2:同じ接続詞を連続で使う
NG例:
また、彼は優しい。また、頭も良い。また、スポーツもできる。
「また」を3回も使うと、単調で読みにくくなります。
OK例:
彼は優しい。そして、頭も良い。さらに、スポーツもできる。
間違い3:接続詞を文の途中に入れる
接続詞は文の先頭に来るのが基本です。
NG例:
彼は頑張った、しかし、失敗した。
OK例:
彼は頑張った。しかし、失敗した。
まとめ
日本語の接続詞について、6つの分類と具体例を紹介しました。
最後に、重要なポイントをおさらいしましょう:
- 接続詞は文と文をつなぐ重要な品詞
- 6つの種類(順接、逆接、並立・添加、対比・選択、説明・補足、転換)に分類できる
- 前後の文の関係を考えて、適切な接続詞を選ぶ
- 文章のトーン(日常会話 or フォーマル)に合わせる
- 使いすぎに注意(5文に1回程度が目安)
接続詞を正しく使えるようになると、文章がぐっと読みやすくなります。
最初は一覧表を見ながらでOKなので、少しずつ慣れていきましょう!


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