「張本人」の意味と使い方を徹底解説!語源から正しい使い方まで

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「張本人」って何?その意味をわかりやすく解説

「張本人」という言葉を聞いたことがありますか?
ニュースやドラマなどでよく耳にする言葉ですが、正確な意味を知っている人は意外と少ないかもしれません。

「張本人(ちょうほんにん)」とは、事件や問題を引き起こした中心人物のことです。
悪事や騒動の原因を作った人、つまり首謀者を指す言葉として使われます。

例えば「今回の騒動の張本人は彼だ」というように、何か良くないことが起きたときに、その元凶となった人物を表現するときに使います。

「張本人」の語源と由来

「張」+「本人」ではない!

多くの人が勘違いしていることがあります。
「張本人」は「張」+「本人」ではなく、実は「張本」+「人」という構成なんです。

つまり、「本人」という言葉に「張」がついたのではなく、「張本」という言葉に「人」がついてできた言葉なんですね。

「張本」の意味

では「張本」とは何でしょうか。

「張」という漢字には、弓に弦を張るように緩みなく引き締めるという意味があります。
そこから「張り巡らす」「催す」「設ける」といった意味も生まれました。

「本」は「根本」のことです。

この二つが組み合わさった「張本」は、根本を施すという意味から、後に続く事柄の準備を前もって整えておくこと、つまり伏線を張ることを意味するようになりました。

悪事の意味へ

当初は中立的な意味だった「張本」ですが、次第に悪い意味で使われるようになります。

物事の原因、特に悪事を起こす原因を「張本」と呼ぶようになり、その原因となった人物を指して「張本人」という言葉が誕生しました。

室町時代から使われていた言葉

「張本人」という言葉が使われ始めたのは、室町時代にまで遡ります。

室町時代は、正長の土一揆に代表されるように、百姓一揆や政争が頻発していた時代でした。
謀(はかりごと)が絶えず、為政者を悩ませていた時代背景の中で、「張本人」という言葉が生まれたと考えられています。

つまり、陰謀や騒動が多かった時代の産物として、この言葉は誕生したんですね。

「張本人」の正しい使い方

基本的な使い方

「張本人」は基本的にネガティブな場面で使われます。

良い例:

  • 噂を広めた張本人を突き止める
  • この問題の張本人は誰だ
  • 事故を起こした張本人が謝罪した
  • 騒動の張本人として批判を浴びた

肯定的な使い方もある

ただし、現代では冗談交じりに肯定的な意味で使うこともあります。

例:

  • この場を盛り上げた張本人は彼だ
  • プロジェクト成功の張本人として称賛された

このような使い方は、本来の意味から少し外れますが、日常会話では見られる表現です。

よくある誤用

「張本人」を「当の本人」や単なる「本人」の強調表現として使うのは誤りです。

誤用例:

  • 契約した張本人(正しくは「本人」)
  • プレゼントをもらった張本人(正しくは「本人」または「当の本人」)

「張本人」はあくまで、何か事件や問題を引き起こした人を指す言葉であることを覚えておきましょう。

類義語との違い

「首謀者」との違い

「首謀者(しゅぼうしゃ)」も「張本人」とほぼ同じ意味で、計画を立てて指揮する人を指します。

両者に大きな違いはありませんが、「首謀者」の方がより組織的な犯罪や計画を連想させます。
「張本人」は一人での行動にも使えますが、「首謀者」は通常、複数人が関わる場合に使われることが多いです。

「元凶」との違い

「元凶(げんきょう)」は、災いや問題の大元の原因を指します。

「張本人」は人を指しますが、「元凶」は人以外にも使えます。
例えば「不況の元凶は政策の失敗だ」のように、物事や状況にも使えるんです。

「主犯」との違い

「主犯(しゅはん)」は、犯罪の中心となった犯人を指す法律用語です。

「張本人」より限定的で、法的な文脈で使われることが多いです。
「張本人」は法律に関係ない日常的な問題にも使えますが、「主犯」は犯罪に限定されます。

英語では何という?

「張本人」を英語で表現する場合、いくつかの言葉があります。

mastermind(マスターマインド)

計画を立案し、指揮する知的な首謀者を指します。
複雑な計画や戦略を練る人物というニュアンスがあります。

例:

  • He was the mastermind behind the scheme.(彼がその計画の張本人だった)

ringleader(リングリーダー)

グループを率いる首謀者を指します。
特に違法行為や好ましくない活動を行うグループのリーダーというニュアンスがあります。

例:

  • The ringleader of the gang was arrested.(その一味の張本人が逮捕された)

perpetrator(パーペトレイター)

犯罪や悪事を実行した人を指します。
より法的・公式な場面で使われることが多い言葉です。

例:

  • The police are searching for the perpetrator.(警察は張本人を捜索している)

originator(オリジネーター)

物事を始めた人、発起人を指します。
悪い意味に限らず、中立的またはポジティブな文脈でも使えます。

例:

  • She was the originator of the rumor.(彼女がその噂の張本人だった)

中国語には存在しない日本独自の表現

興味深いことに、「張本人」は日本語独自の表現です。

中国語では同様の意味を表す言葉として、「罪魁(zuìkuí)」「主谋(zhǔmóu)」「祸首(huòshǒu)」などが使われます。
つまり、「張本人」という表現は、日本で独自に発展した言葉なんですね。

まとめ

「張本人」は、事件や問題を引き起こした中心人物を指す言葉です。

ポイントをおさらい:

  • 「張本」+「人」という構成
  • 室町時代から使われている歴史ある言葉
  • 基本的にネガティブな意味で使用
  • 「首謀者」「元凶」「主犯」などと似ているが微妙に異なる
  • 英語では状況に応じてmastermind、ringleader、perpetratorなどを使い分ける

日常会話やニュースで「張本人」という言葉を見聞きしたら、その語源や正しい意味を思い出してみてください。
言葉の背景を知ることで、より深く理解できるはずです。

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