スマートフォンの設定を見たとき、「YouTubeアプリが何GBも使っている!」と驚いた経験はありませんか?
実は、YouTubeアプリは使えば使うほど、知らないうちにどんどん容量が増えていくんです。人によっては10GB、20GB以上になることも珍しくありません。
この記事では、なぜYouTubeの容量が大きくなるのか、そしてiPhone・Android・PCそれぞれでストレージを減らす具体的な方法を分かりやすく説明していきます。
容量不足で困っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
YouTubeの容量が大きくなる3つの原因

まず、なぜYouTubeアプリの容量が増えていくのか、その仕組みを理解しましょう。
原因1:キャッシュデータの蓄積
一番大きな原因が「キャッシュ」と呼ばれるデータです。
キャッシュとは、アプリがスムーズに動作するために一時的に保存しておくデータのこと。例えば、一度見た動画のサムネイル画像や、よく見るチャンネルの情報などが自動的にスマホに保存されます。
これによって次回同じページを開いたときに素早く表示できるようになるのですが、長期間使っているとこのキャッシュが数GB単位で溜まってしまうんですね。
原因2:オフライン保存した動画(YouTube Premium利用者)
YouTube Premiumに登録している方は、動画をオフライン保存できます。
これは便利な機能ですが、高画質で保存すると1本の動画だけで数百MBになることも。何本も保存していると、あっという間にストレージを圧迫してしまいます。
原因3:「書類とデータ」の蓄積
iPhoneユーザーが特に気をつけたいのが「書類とデータ」です。
これはキャッシュだけでなく、視聴履歴や検索履歴、アプリの設定情報など、さまざまなデータが含まれています。この「書類とデータ」が3GB以上に膨れ上がることも珍しくありません。
【重要】偽の警告に注意!
ストレージの話をする前に、一つ重要な注意点があります。
YouTubeを見ているときに突然「ストレージがいっぱいです!今すぐクリーンアップしてください!」のようなポップアップが表示されることがあります。
これは詐欺広告の可能性が非常に高いです。
本物のストレージ警告は、YouTubeの動画を見ている最中には表示されません。スマホの設定画面を開いたときに初めて分かるものです。
怪しいポップアップが出ても、絶対にタップせずに画面を閉じましょう。
ストレージの確認方法
iPhoneの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「iPhoneストレージ」をタップ
- アプリの一覧からYouTubeを探す
ここで「アプリのサイズ」と「書類とデータ」の合計がYouTubeが使っている容量です。特に「書類とデータ」が大きい場合は、削減の余地が大きいです。
Androidの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 一覧からYouTubeを選択
- 「ストレージ」をタップ
ここで「アプリ」と「キャッシュ」の合計が使用容量です。キャッシュの部分がどれくらいあるか確認しましょう。
iPhone・iPadでYouTubeのストレージを減らす方法
iPhoneの場合、残念ながらキャッシュだけを削除する機能がYouTubeアプリには用意されていません。
そのため、アプリを一度削除して再インストールするのが最も効果的な方法になります。
アプリの削除と再インストール手順
ステップ1:YouTubeアプリを削除する
- ホーム画面でYouTubeアプリのアイコンを長押し
- 「Appを削除」をタップ
- 「Appを削除」を再度タップして確定
ステップ2:再インストールする
- App Storeを開く
- 検索欄に「YouTube」と入力
- 雲のマークまたは「入手」をタップしてダウンロード
- ダウンロードが完了したら、YouTubeアプリを開く
- Googleアカウントでログイン
安心してください!消えないデータ
アプリを削除すると聞くと「設定が全部消えちゃうの?」と心配になりますよね。
でも大丈夫。以下のデータはGoogleアカウントに保存されているので消えません:
- 登録チャンネル
- 高評価した動画
- 再生リスト
- 視聴履歴
- 検索履歴
- アカウント設定
再インストール後に同じGoogleアカウントでログインすれば、これらはすべて元通りになります。
消えるデータ
逆に、以下のデータは削除されるので注意が必要です:
- オフライン保存した動画(YouTube Premium利用者)
- アプリ内の一時的な設定(画質設定など)
オフライン保存した動画については、後で改めて保存し直す必要があります。
実際の効果
多くのユーザーの報告によると、この方法で3GB前後の容量を削減できることが多いようです。
「書類とデータ」が3GBあった場合、再インストール後は30MB程度まで減ります。これだけでも大きな違いですよね。
AndroidでYouTubeのストレージを減らす方法
Androidの場合、iPhoneと違ってキャッシュだけを削除できます。
キャッシュ削除の手順
ステップ1:設定を開く
- スマートフォンの「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
ステップ2:YouTubeを選択
アプリの一覧がアルファベット順に並んでいるので、下の方にスクロールして「YouTube」を見つけてタップします。
ステップ3:キャッシュを削除
- 「ストレージ」または「ストレージとキャッシュ」をタップ
- 「キャッシュを削除」または「キャッシュをクリア」をタップ
- ボタンがグレーアウトして押せなくなれば完了
キャッシュ削除後の確認
削除が完了すると、キャッシュの表示が「0B」または「0MB」になっているはずです。
元々キャッシュが大きかった場合、数GBの容量を一気に解放できます。
Androidでもアプリの再インストールは有効
キャッシュ削除だけでなく、iPhoneと同じようにアプリを削除して再インストールする方法も効果的です。
特に「データ」の部分が大きい場合は、アプリの再インストールを試してみましょう。
YouTube Premiumのオフライン動画を削除する方法

YouTube Premiumに登録していて、オフライン保存機能を使っている方は、不要な動画を削除することでストレージを大幅に減らせます。
個別の動画を削除する方法(iPhone・Android共通)
方法1:ライブラリから削除
- YouTubeアプリを開く
- 下部メニューの「ライブラリ」をタップ
- 「オフライン」をタップ
- 削除したい動画の右側にある「…」(3点マーク)をタップ
- 「オフライン動画から削除」をタップ
方法2:動画再生画面から削除
- 削除したい動画を開く
- 動画の下にある「一時保存済」ボタンをタップ
- 「削除」をタップ
すべてのオフライン動画を一括削除する方法
たくさんの動画を保存している場合、一つずつ削除するのは大変です。一括削除の方が効率的でしょう。
iPhoneの場合:
- YouTubeアプリを開く
- 右上のプロフィール画像をタップ
- 「設定」をタップ
- 「バックグラウンドとオフライン」をタップ
- 「オフライン動画を削除」をタップ
- 確認画面で「削除」をタップ
Androidの場合:
- YouTubeアプリを開く
- 右上のプロフィール画像をタップ
- 「設定」をタップ
- 「バックグラウンド再生とオフライン動画」をタップ
- 「オフライン動画をすべて削除」をタップ
- 確認画面で「削除」をタップ
オフライン動画の容量を抑えるコツ
今後も快適にオフライン機能を使うために、以下のコツを覚えておきましょう:
- 画質を下げる:高画質(720p以上)は容量が大きいので、外出先で見るだけなら中画質(360p)で十分
- 見終わったら削除する習慣:見終わった動画はこまめに削除
- 長時間動画は慎重に:2時間の映画などは容量が大きいので、本当に必要なときだけ保存
PCでYouTubeのキャッシュを削除する方法
パソコンでYouTubeを見る方も、ブラウザのキャッシュが溜まります。
Google Chromeの場合
- Chromeを開く
- 画面右上の「…」(3点マーク)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 期間を「全期間」に設定
- 「データを削除」をクリック
Microsoft Edgeの場合
- Edgeを開く
- 画面右上の「…」(3点マーク)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「プライバシー、検索、サービス」をクリック
- 「閲覧データをクリア」の「クリアするデータの選択」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 時間の範囲を「すべての期間」に設定
- 「今すぐクリア」をクリック
Safariの場合(Mac)
- Safariを開く
- メニューバーの「Safari」→「設定」をクリック
- 「詳細」タブを開く
- 「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れる
- メニューバーに表示された「開発」→「キャッシュを空にする」をクリック
ストレージを削除するとどうなる?メリットとデメリット
メリット
1. 空き容量が増える
最大のメリットはこれです。数GBの空き容量が確保できれば、写真や動画、他のアプリに使えます。
2. 動作が軽くなる
キャッシュが溜まりすぎると、アプリの動作が遅くなることがあります。削除することで、サクサク動くようになる可能性があります。
3. スマホ全体のパフォーマンス向上
ストレージに余裕ができると、スマホ全体の動作も改善されます。
デメリット
1. 一時的に通信量が増える
キャッシュがない状態では、動画を見るたびに最初からデータを読み込む必要があります。そのため、キャッシュ削除直後は通信量が少し増えます。
ただし、これは一時的なもので、しばらく使っていれば再びキャッシュが作られて通信量は落ち着きます。
2. 読み込みが少し遅くなることがある
キャッシュがあると瞬時に表示されていたものが、削除後は少しだけ読み込み時間がかかることがあります。
とはいえ、現代のインターネット速度なら気にならない程度です。
3. 再ログインが必要な場合がある
アプリを削除して再インストールした場合、Googleアカウントに再ログインする手間があります。
予防策:ストレージが増えすぎないようにするコツ
1. 定期的にキャッシュを削除する習慣をつける
月に1回程度、キャッシュを削除する習慣をつけましょう。スマホのカレンダーに「YouTube容量チェック」などのリマインダーを設定するのもおすすめです。
2. 動画の画質設定を見直す
YouTubeの設定で、モバイルデータ通信時の画質を制限できます。
設定方法:
- YouTubeアプリを開く
- 右上のプロフィール画像をタップ
- 「設定」→「動画の画質設定」をタップ
- 「モバイルネットワーク」を「データ節約」または「標準画質」に設定
画質を抑えることで、キャッシュの蓄積速度も遅くなります。
3. 自動再生をオフにする
関連動画の自動再生機能をオフにすることで、意図せず大量の動画を見てしまうのを防げます。
設定方法:
- YouTubeアプリで動画を再生
- 動画プレーヤーの設定(歯車マーク)をタップ
- 「自動再生」をオフにする
4. YouTube Premiumの画質設定を調整する
オフライン保存をよく使う方は、保存時の画質を下げることで容量を節約できます。
毎回画質を選択するのが面倒な場合は、デフォルト設定を変更しましょう:
- YouTubeアプリを開く
- 右上のプロフィール画像をタップ
- 「設定」→「バックグラウンドとオフライン」をタップ
- 「オフライン動画の品質」で希望する画質を選択
よくある質問
Q1:キャッシュを削除すると登録チャンネルは消えますか?
いいえ、消えません。登録チャンネル、高評価した動画、再生リストなどはGoogleアカウントに保存されているため、キャッシュを削除しても影響ありません。
Q2:どれくらいの頻度でキャッシュを削除すればいいですか?
使用頻度によりますが、月に1回程度が目安です。毎日YouTubeを長時間見る方は、2週間に1回程度でもいいでしょう。
Q3:YouTubeアプリを削除すると有料メンバーシップも解約されますか?
いいえ、解約されません。YouTube Premiumなどの有料サービスはGoogleアカウントに紐付いているため、アプリを削除しても契約は継続されます。
Q4:Androidでキャッシュではなく「データ」を削除するとどうなりますか?
「データを削除」を選ぶと、アプリが完全に初期化されます。ログイン情報も含めてすべての設定が消えるので、基本的には「キャッシュ削除」だけを選びましょう。
Q5:PCのブラウザでYouTubeを見ていますが、スマホの容量に影響しますか?
いいえ、影響しません。PCとスマホはそれぞれ別にキャッシュを保存しているので、PCで見た分がスマホの容量を圧迫することはありません。
Q6:iPhoneで「書類とデータ」だけを削除する方法はありますか?
残念ながら、iPhoneでは「書類とデータ」だけを選んで削除する機能はありません。アプリ全体を削除して再インストールするしかありません。
トラブルシューティング:削除してもストレージが減らない場合

原因1:他のアプリも容量を使っている
YouTube以外のアプリも確認しましょう。特に写真アプリや他の動画アプリ(TikTokなど)もストレージを大きく使います。
原因2:写真や動画が多い
スマホ本体に保存されている写真や動画が多い場合、クラウドサービスに移動させることを検討しましょう。
- iPhone:iCloud写真
- Android:Googleフォト
原因3:システムキャッシュが溜まっている
スマホ全体のシステムキャッシュも溜まります。定期的にスマホを再起動することで、一部のキャッシュがクリアされます。
原因4:ストレージが物理的に限界に近い
スマホ本体のストレージ容量自体が小さい場合(32GB以下など)は、根本的な解決にはなりません。
この場合は、以下の対策を検討しましょう:
- 不要なアプリを削除
- 写真や動画をクラウドに移動
- 容量の大きいスマホへの買い替え(将来的に)
まとめ:定期的なメンテナンスで快適に
YouTubeのストレージ削減方法をまとめます。
iPhoneの場合:
- アプリを削除して再インストール
- オフライン動画を削除(Premium利用者)
- 月1回程度の実施がおすすめ
Androidの場合:
- 設定からキャッシュ削除
- オフライン動画を削除(Premium利用者)
- 必要に応じてアプリの再インストールも
PCの場合:
- ブラウザのキャッシュを削除
- 定期的な実施で快適に
重要なポイント:
- 登録チャンネルや視聴履歴は消えない
- オフライン保存した動画は再保存が必要
- 偽の警告には絶対に反応しない
- 定期的なメンテナンスが大切
YouTubeは毎日の生活に欠かせないアプリだからこそ、ストレージ管理もしっかり行いましょう。
この記事で紹介した方法を試せば、数GBの容量を取り戻せるはずです。スマホの容量に余裕ができれば、他にもできることが増えますよ。
快適なYouTubeライフをお楽しみください!

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