そんな経験、ありませんか?
スマホのバッテリーが空っぽになっていたり、「あれ?どこまで見たっけ?」となったり。
実は2024年10月、YouTubeに待望のスリープタイマー機能が追加されました。
この記事では、スリープタイマーとは何か、どうやって使うのか、そしてどんな場面で便利なのかを詳しくお伝えしていきます。
YouTubeのスリープタイマーって何?

スリープタイマーとは、設定した時間が経過したら自動的に動画の再生を止めてくれる機能のことです。
SpotifyやApple Musicなどの音楽アプリには以前からある機能でしたが、YouTubeには長い間なかったんです。
多くのユーザーから「欲しい!」という声が上がっていて、2024年8月にまずYouTube Premium会員向けのベータ版(試験版)として登場しました。
そして2024年10月15日、すべてのユーザーが使える正式機能としてリリースされたんです。
どんなときに便利?
スリープタイマーが活躍する場面をいくつか紹介します。
寝る前の動画視聴
リラックスできる音楽や動画を見ながら眠りたいとき、タイマーを設定しておけば安心です。
寝落ちしてしまっても、設定時間になったら自動で止まってくれます。
バッテリーの節約
朝起きたらスマホのバッテリーが空っぽ…なんてことを防げます。
夜中ずっと動画が再生され続けることがなくなるので、電気代の節約にもつながりますね。
見すぎ防止
「ちょっとだけ見よう」と思っても、気づいたら何時間も経っていた。
そんな経験がある人も多いでしょう。
タイマーを設定することで、自分に区切りをつけられます。
作業用BGMとして使う
勉強や作業の時間を決めて、その間だけYouTubeで音楽を流す使い方もできます。
「30分だけ集中する」といった時間管理にも便利です。
スリープタイマーの設定方法【簡単3ステップ】
設定はとても簡単です。
スマホのYouTubeアプリで以下の手順を試してみましょう。
ステップ1:動画を再生する
まず、見たい動画を再生します。
音楽でもトークでも、どんな動画でもOKです。
ステップ2:設定メニューを開く
動画の画面をタップします。
すると、右上に歯車マーク(設定アイコン)が表示されるので、それをタップしましょう。
ポイントは「画面をタップする」こと。
何も操作しないと歯車マークは表示されないので、まずは画面をタップしてみてください。
ステップ3:時間を選ぶ
メニューの中から「スリープタイマー」という項目を探してタップします。
すると、以下の時間から選べます:
- 10分
- 15分
- 20分
- 30分
- 45分
- 1時間
- 動画の最後(今見ている動画が終わったら停止)
好きな時間をタップすれば、設定完了です!
簡単ですよね。
タイマー動作中の表示
設定すると、画面の下部に残り時間が表示されます。
「あとどれくらいで止まるかな?」とひと目で分かるので安心です。
時間が来ると、動画が自動的に一時停止されて、メッセージが表示されます。
タイマーを延長したい場合
「もうちょっと見たいな」と思ったら大丈夫。
タイマーが終了したときに表示されるメッセージから、「時間を追加」をタップすれば延長できます。
逆に「もう見ない」なら「閉じる」をタップすればOKです。
どのデバイスで使える?
スリープタイマーは現在、スマホ・タブレットのYouTubeアプリで利用できます。
具体的には:
- iPhone(iOS)のYouTubeアプリ
- AndroidのYouTubeアプリ
パソコンのブラウザ版やテレビアプリでは、まだ対応していない場合があります。
今後のアップデートで対応範囲が広がる可能性はありますが、現時点ではスマホ・タブレットがメインと考えておきましょう。
「スリープタイマーが表示されない」ときの対処法
「設定メニューにスリープタイマーが出てこない!」という場合があります。
以下の方法を試してみてください。
対処法1:YouTubeアプリを最新版にアップデート
スリープタイマーは比較的新しい機能なので、古いバージョンのアプリでは使えません。
App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で、YouTubeアプリが最新版になっているか確認しましょう。
「アップデート」ボタンが表示されていたら、タップして更新してください。
対処法2:アプリを再起動する
アプリを一度完全に終了させて、もう一度起動してみましょう。
iPhoneの場合:
- ホームボタンがある機種:ホームボタンを2回押してアプリを上にスワイプ
- ホームボタンがない機種:画面下から上にスワイプしてアプリを上にスワイプ
Androidの場合:
- 最近使ったアプリ一覧からYouTubeを見つけて終了させる
対処法3:段階的ロールアウトを待つ
YouTubeは新機能を段階的に公開しています。
これを「ロールアウト」といいます。
すべてのユーザーに一度に公開するのではなく、少しずつ対象を広げていく方法なんです。
そのため、「友達は使えるのに自分はまだ使えない」ということが起こります。
この場合は、数日から数週間待てば自分も使えるようになることがほとんどです。
焦らず待ちましょう。
スリープタイマーと似た機能:iPhoneの時計アプリ
「スリープタイマーがまだ使えない」という場合や、「YouTubeだけじゃなくて他のアプリでも使いたい」という場合は、iPhoneの標準機能を使う方法もあります。
iPhoneには時計アプリのタイマー機能を使って、音楽や動画を自動停止させる裏技があるんです。
iPhoneの時計アプリを使う方法
以下の手順で設定できます:
- 時計アプリを開く
- 下部のメニューから「タイマー」をタップ
- 停止させたい時間を設定(例:30分)
- 「タイマー終了時」をタップ
- 一番下までスクロールして「再生停止」を選択
- 右上の「設定」をタップ
- 「開始」をタップ
これで、設定した時間が経過したらYouTubeだけでなく、音楽アプリなどすべての音声・動画再生が停止します。
ただし注意点があります。
この設定をすると、目覚まし時計の音も鳴らなくなる可能性があるんです。
朝の目覚ましに時計アプリを使っている人は、タイマー設定を元に戻すのを忘れないようにしましょう。
YouTube Kidsのタイマー機能

お子さんがいる家庭には、YouTube Kidsという子ども向けアプリがあります。
このアプリには、以前からタイマー機能が搭載されているんです。
YouTube Kidsとは?
YouTube Kidsは、子ども向けの安全なコンテンツだけを集めたYouTubeアプリです。
教育的な動画やアニメなど、年齢に適した内容が厳選されています。
親が子どもの視聴時間を管理しやすい機能も充実しているんです。
YouTube Kidsのタイマー設定方法
- YouTube Kidsアプリを起動
- 右下の南京錠マークをタップ
- 計算問題を解く(または保護者パスコード入力)
- 「タイマー」を選択
- 1分~60分の間で時間を設定
- 「タイマーを開始」をタップ
設定時間が来ると、「時間だよ、またね!」というメッセージが表示されて視聴できなくなります。
南京錠を開けるには計算問題を解く必要があるので、子どもが勝手に設定を変えられないのがポイントです。
お子さんとの約束事として「1日30分まで」などのルールを決めて使うと良いでしょう。
スリープタイマーを使うときの注意点
便利な機能ですが、いくつか知っておきたいことがあります。
注意点1:自動で再開はしない
タイマーが終了すると動画が止まりますが、翌日に自動で再開することはありません。
毎回使うたびに、設定し直す必要があります。
「毎日30分だけ見る」という習慣にしたい場合は、毎回タイマーを設定する手間がかかります。
注意点2:意志が弱いと意味がない
タイマーが鳴った後、「もうちょっと見よう」と思って時間を追加したり、もう一度タイマーを設定し直したりすると、結局長時間見てしまうことになります。
あくまで自分をサポートしてくれるツールであって、強制的に止められるわけではありません。
「タイマーが鳴ったらちゃんと止める」という自分との約束を守ることが大切です。
注意点3:ライブ配信では「動画の最後」が選べない
通常の動画なら「動画の最後」という選択肢があって、その動画が終わったら自動停止できます。
でも、ライブ配信(生放送)ではこの選択肢は表示されません。
ライブは終わりが決まっていないことが多いからですね。
ライブを見る場合は、時間指定のタイマーを使いましょう。
スリープタイマーのメリットまとめ
改めて、この機能の良いところをまとめておきます。
メリット1:安心して眠れる
音楽や動画を聴きながら寝たい人にとって、最高の機能です。
「止め忘れたらどうしよう」という心配がなくなります。
リラックスして眠りにつけますね。
メリット2:バッテリーと通信量の節約
夜中ずっと再生され続けることがないので、スマホのバッテリー消費を抑えられます。
Wi-Fi環境でない場合は、データ通信量の節約にもなりますね。
メリット3:時間管理がしやすい
「30分だけ見る」と決めても、ついつい「もう1本だけ…」となりがち。
タイマーがあれば、区切りをつけやすくなります。
勉強や仕事の休憩時間にYouTubeを見る人にも便利です。
メリット4:子どもの視聴時間を管理できる
YouTube Kidsと組み合わせれば、お子さんの視聴時間を適切に管理できます。
「約束の時間になったら自動で止まる」という仕組みがあると、親子ともにストレスが少なくなります。
他のサービスにもスリープタイマーはある?
YouTubeだけでなく、他の音楽・動画サービスにもスリープタイマーは存在します。
Spotify(スポティファイ)
音楽ストリーミングサービスのSpotifyには、以前からスリープタイマーがあります。
再生中の画面から簡単に設定できて、5分~1時間まで選べます。
Apple Music(アップルミュージック)
iPhoneの時計アプリを使う方法(先ほど紹介した方法)で対応できます。
アプリ自体にはスリープタイマーが内蔵されていません。
その他のポッドキャストアプリ
多くのポッドキャストアプリには、スリープタイマー機能が標準で付いています。
寝る前に聴く人が多いコンテンツなので、需要が高いんですね。
これからのYouTubeスリープタイマー

今後、さらに便利になる可能性があります。
より細かい時間設定
現在は10分、15分といった決まった時間から選ぶ形式ですが、将来的には「23分」や「37分」など、もっと自由に設定できるようになるかもしれません。
自動繰り返し設定
「毎日同じ時間に自動でタイマーを設定してほしい」というニーズもあります。
毎回手動で設定するのは面倒なので、デフォルトで常にオンにできる機能が追加される可能性もあります。
テレビやパソコンでも対応
現在はスマホ・タブレットがメインですが、パソコンのブラウザ版やテレビアプリでも使えるようになるかもしれません。
リビングのテレビでYouTubeを見ながら眠る人も増えているので、需要はありそうですね。
まとめ:スリープタイマーで快適なYouTubeライフを
YouTubeのスリープタイマーについて、詳しく見てきました。
最後に重要ポイントをまとめておきます。
この記事の重要ポイント
- スリープタイマーは2024年10月に正式リリースされた新機能
- 設定時間が来たら自動的に動画を停止してくれる
- 10分、15分、20分、30分、45分、1時間、動画の最後から選べる
- スマホ・タブレットのYouTubeアプリで利用可能
- 寝る前の視聴、バッテリー節約、見すぎ防止に便利
- 表示されない場合はアプリを最新版にアップデート
設定方法のおさらい
- 動画を再生
- 画面をタップして歯車アイコンを表示
- 「スリープタイマー」を選択
- 好きな時間を選ぶ
たったこれだけです。
使ってみよう!
まだ試していない人は、今夜からでも使ってみてください。
特に寝る前にYouTubeを見る習慣がある人には、本当におすすめの機能です。
「朝起きたらバッテリーが空っぽ」「どこまで見たか分からなくなった」というストレスから解放されます。
快適なYouTubeライフを楽しみましょう!

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