YouTubeのショート動画や通常動画を見ていて、「リミックス」というボタンを見かけたことはありませんか?
「リミックスって何ができるの?」
「他人の動画を使って大丈夫なの?」
「収益化はできる?」
「自分の動画を勝手に使われたくない」
こういった疑問を持っている方は多いです。
この記事では、YouTubeのリミックス機能について、基本から応用まで詳しく解説します。4種類のリミックス方法、著作権の扱い、収益化の可否、設定方法まで、すべてわかりますよ。
YouTubeリミックスとは?

リミックスの基本
YouTubeリミックスとは、既存のYouTube動画やショートの一部を使って、新しいショート動画を作成できる公式機能です。
簡単に言うと:
他の人が投稿した動画の一部(音声や映像)を借りて、自分のオリジナルコンテンツと組み合わせられる機能です。
重要なポイント:
- YouTube公式の機能なので、基本的に著作権の心配はない
- 元動画へのリンクが自動で表示される
- リミックスされた動画は「ショート動画」として公開される
- TikTokの「デュエット」や「スティッチ」に似ている
なぜリミックス機能があるの?
YouTubeがリミックス機能を提供する理由:
- コンテンツの拡散: 元動画の宣伝になる
- クリエイターの支援: 動画制作のハードルを下げる
- プラットフォームの活性化: 動画同士のつながりが生まれる
- 視聴者の楽しみ: 同じ素材から様々な作品が生まれる
つまり、リミックスは単なる模倣ではなく、引用や拡散のための正当な機能です。
誰が使える?
基本的に全員が使えます。
- YouTubeアカウントを持っている人
- モバイルアプリ(iOS/Android)を使っている人
注意:
- 2025年現在、リミックス機能はモバイルアプリでのみ利用可能
- PC版(Web版)では使えない
リミックスの4つの種類
YouTubeリミックスには主に4つの方法があります。
1. サウンド(Sound)- 音声リミックス
何ができる?:
元動画の音声(BGMや音楽、セリフなど)を使って、自分で撮影した映像と組み合わせる
使用可能な音声の長さ:
- ショート動画から: 最大15秒
- 通常動画から: 最大15秒(一部のミュージックビデオは最大90秒)
使い方の例:
- 人気の曲でダンス動画を作る
- 面白いセリフに合わせてリアクション動画を作る
- トレンドの音声を使って自分の解説動画を作る
手順:
- 使いたい音声がある動画を開く
- 「リミックス」→「サウンド」をタップ
- 自分で映像を撮影(または既存の映像を追加)
- 編集してアップロード
2. コラボ(Collab)- 画面分割
何ができる?:
元動画と自分の動画を画面分割で同時に表示
表示方法:
- 左右分割
- 上下分割
- ピクチャーインピクチャー(小窓)
- その他、複数のレイアウトテンプレート
使い方の例:
- 元動画と一緒にダンスする
- リアクション動画を作る
- 元動画にツッコミを入れる
- デュエット動画を作る
手順:
- コラボしたい動画を開く
- 「リミックス」→「コラボ」をタップ
- レイアウトを選択
- 自分の映像を撮影
- 編集してアップロード
TikTokとの違い:
TikTokの「デュエット」機能とほぼ同じです。
3. グリーンスクリーン(Green Screen)- 背景として使用
何ができる?:
元動画を自分の背景として合成
仕組み:
- 自分の人物部分だけが切り抜かれる
- 元動画が背景に表示される
- 特別な機材は不要(スマホだけでOK)
使い方の例:
- ニュースや話題の動画を背景に解説
- 元動画を指差しながらコメント
- ミュージックビデオを背景にリアクション
- 商品紹介動画を背景にレビュー
手順:
- 背景にしたい動画を開く
- 「リミックス」→「グリーンスクリーン」をタップ
- 自分を撮影
- 編集してアップロード
ポイント:
顔出しして解説したい人に最適な機能です。
4. カット(Cut)- 動画クリップの切り抜き
何ができる?:
元動画から1〜5秒のクリップを切り抜いて、自分の動画に挿入
使用可能な長さ:
- 最小1秒
- 最大5秒
使い方の例:
- 印象的なシーンを紹介
- 特定の場面に反応する
- 面白い瞬間を拡散
- ハイライトシーンを切り抜き
手順:
- 切り抜きたいシーンがある動画を開く
- 「リミックス」→「カット」をタップ
- 切り抜く範囲(1〜5秒)を選択
- 自分のコメントや映像を追加
- 編集してアップロード
TikTokとの違い:
TikTokの「スティッチ」機能とほぼ同じです。
【自分の動画をリミックス】チャンネル運営者専用機能
自分が投稿した動画は、特別なリミックス機能が使えます。
長尺動画をショートに変換
何ができる?:
自分がすでに投稿している通常動画(横型動画)を、ショート動画(縦型動画)に再編集
選択できる長さ:
- 15秒
- 30秒
- 60秒
編集機能:
- テキスト追加
- テキストの色、サイズ、位置変更
- 表示タイミング設定(イン・アウトポイント)
- カラーフィルター適用
メリット:
- 既存動画の宣伝になる
- 少ない労力で新しいコンテンツを作れる
- ショートフィードに載せられる
- Google検索にも表示されやすくなる
使い方の例:
- ライブ配信の告知をショートで流す
- 通常動画のハイライトをショートで紹介
- 過去動画の面白い部分を再利用
手順:
- 自分の動画を開く
- 「リミックス」→「動画をショート動画として編集」をタップ
- 範囲を選択(15〜60秒)
- テキストやフィルターを追加
- サムネイル、タイトル、公開設定
- アップロード
リミックスの使い方【実践編】
基本的な手順
ステップ1: リミックスしたい動画を見つける
YouTube アプリで動画を探します。
ステップ2: リミックスボタンを探す
動画プレイヤーの下に「リミックス」ボタンがあります。
注意:
- リミックスが許可されている動画にのみ表示される
- 許可されていない動画には表示されない
ステップ3: リミックス方法を選択
4つの方法から選びます:
- サウンド
- コラボ
- グリーンスクリーン
- カット
ステップ4: 撮影・編集
選んだ方法に応じて:
- 新しい映像を撮影
- 既存の映像を追加
- テキストやフィルターを追加
- 音楽やエフェクトを適用
ステップ5: アップロード
- タイトルを入力
- サムネイルを選択
- 公開設定(公開/限定公開/非公開)
- 「ショート動画をアップロード」をタップ
リミックスできる動画・できない動画
リミックスできる動画:
- 投稿者がリミックスを許可している動画
- 著作権に問題がない動画
- 自分の動画(すべて)
リミックスできない動画:
- 投稿者がリミックスを制限している動画
- 著作権保護されたコンテンツ
- 第三者から著作権申し立てがある動画
- 一部のミュージックビデオ(制限あり)
確認方法:
「リミックス」ボタンが表示されているかチェック。表示されていなければリミックスできません。
著作権について【重要】

多くの人が心配する著作権問題について説明します。
リミックスの著作権は誰のもの?
答え: オリジナル動画の所有者
リミックスを作成しても、著作権はオリジナルコンテンツの所有者に帰属します。
つまり:
- あなたはリミックスを作成した人
- でも、著作権は元動画の投稿者が持っている
勝手に使って大丈夫?
基本的には大丈夫です。
理由:
- YouTube公式機能である
- リミックスボタンがある=投稿者が許可している
- 元動画へのリンクが自動で表示される
ただし、以下は避けましょう:
- 投稿者を誹謗中傷する内容
- 元動画の意図を歪曲する内容
- 不適切なコンテンツとの組み合わせ
- 商業目的での無断利用(ケースバイケース)
リミックス元の動画が削除されたら?
リミックス動画も影響を受けます。
具体的には:
音声リミックスの場合:
- 音声がミュートされる
- 30日後に動画が削除される
- 削除前にメールで通知が届く
- YouTube Studioでダウンロード可能
映像リミックスの場合:
- 該当部分が表示されなくなる
- 動画全体が削除される場合もある
対処法:
削除される前にYouTube Studioでダウンロードして、別の音声に差し替えて再アップロードする。
収益化できる?【お金の話】
リミックス動画で収益化は可能?
答え: はい、可能です。
条件:
- YouTubeパートナープログラムの参加条件を満たしている
- チャンネル登録者数1,000人以上
- 過去365日間の視聴時間4,000時間以上(または過去90日間のショート視聴回数1,000万回以上)
収益の配分は?
リミックス動画の収益は、リミックスを作成した人のものです。
ただし:
- 元動画に音楽が使われている場合、その権利者にも配分される
- YouTubeの広告収益分配ポリシーに従う
元動画の投稿者に収益は入る?
直接的には入りません。
ただし:
- リミックス動画から元動画へのリンクがある
- 新しい視聴者が元動画を見に来る可能性
- 結果的にチャンネル登録者や視聴回数が増える
つまり、間接的なメリットはあります。
自分の動画のリミックスを管理する
自分の動画を他人にリミックスされたくない場合の設定方法を説明します。
リミックスを許可する/制限する
設定できる項目:
- 動画と音声のリミックスを許可: すべてのリミックスOK
- 音声のリミックスのみ許可: サウンドリミックスだけOK
- リミックスを許可しない: すべてのリミックスNG
設定方法(個別の動画)
手順:
- YouTube Studioを開く(PC版推奨)
- 「コンテンツ」タブを開く
- 設定したい動画の「詳細」をクリック
- 下にスクロールして「詳細を表示」
- 「ショートリミックス」の項目を見つける
- 希望する設定を選択
- 「保存」をクリック
注意:
- 設定を変更すると、既存のリミックス動画も影響を受ける
- 「許可しない」に変更すると、既存のリミックスが削除される可能性
設定方法(複数の動画を一括設定)
手順:
- YouTube Studioを開く
- 「コンテンツ」タブ
- 設定したい動画にチェック
- 「編集」→「詳細」
- 「ショートリミックス」を選択
- 希望する設定を選択
- 「動画を更新」
アップロード時に設定
PC版でアップロードする場合:
- 動画をアップロード
- 詳細設定の画面で「ショートリミックス」の設定を選択
- そのままアップロード
モバイル版:
アップロード時の設定はできません。後からYouTube Studioで設定してください。
リミックスされたら通知は来る?
はい、通知が届きます。
通知の頻度:
- 1日1回まで
- 週3回まで
つまり:
1日に複数の人がリミックスしても、通知は1日1回だけです。
リミックスされた動画を確認する方法
手順:
- YouTube Studioを開く
- 「アナリティクス」タブ
- 「リーチ」→「トラフィックソース」
- 「ショートリミックス」の項目を確認
ここで、リミックスから獲得した視聴回数やトラフィックを確認できます。
リミックスのメリット・デメリット
【リミックスを作る側】のメリット
1. 動画制作が簡単
ゼロから撮影しなくても、既存の素材を使える。
2. トレンドに乗りやすい
人気の音楽や動画を使えば、バズりやすい。
3. 編集が簡単
YouTube アプリ内で完結。外部アプリ不要。
4. 元動画の宣伝になる
元動画のファンから注目される可能性。
5. アイデアが湧きやすい
既存のコンテンツからインスピレーションを得られる。
【リミックスを作る側】のデメリット
1. オリジナリティが低い
完全なオリジナルコンテンツではない。
2. 元動画に依存
元動画が削除されると影響を受ける。
3. 収益配分の複雑さ
音楽の権利者にも収益が配分される場合がある。
【リミックスされる側】のメリット
1. 宣伝効果
新しい視聴者にリーチできる。
2. チャンネル登録者増加
リミックス経由で元動画を見に来る人が増える。
3. エンゲージメント向上
コミュニティが活性化する。
4. 無料の拡散
自分で何もしなくても動画が広がる。
【リミックスされる側】のデメリット
1. 意図しない使われ方
文脈を無視した使い方をされる可能性。
2. 悪意ある利用
誹謗中傷や不適切なコンテンツとの組み合わせ。
3. 管理が大変
すべてのリミックスをチェックするのは困難。
対策:
リミックスを制限する設定を使う。
リミックスの活用アイデア

クリエイター向け活用法
1. 自分の動画を再利用
過去の長尺動画から、ショートを量産。
メリット:
- 撮影の手間なし
- 既存動画の宣伝
- ショートフィードに載る
2. トレンドに便乗
人気の音楽やミームをリミックス。
メリット:
- バズりやすい
- 新しい視聴者にリーチ
- フォロワー増加
3. リアクション動画
他のクリエイターの動画にリアクション。
メリット:
- コラボ効果
- 相手のファンにもリーチ
- コンテンツのバリエーション増加
4. 教育・解説コンテンツ
グリーンスクリーン機能で解説動画。
メリット:
- 視覚的にわかりやすい
- 専門性をアピール
- 信頼性向上
ビジネス向け活用法
1. 商品紹介
- 他のレビュー動画をリミックス
- 自社商品の使用例を紹介
- ユーザー生成コンテンツの活用
2. ブランド認知
- トレンドの音楽で広告動画
- インフルエンサーとコラボ
- バイラルマーケティング
3. 採用活動
- 社員インタビューのリミックス
- 会社紹介動画のショート版
- カルチャー紹介
よくある質問
Q1: リミックスボタンが表示されない理由は?
A: 以下の可能性があります。
- アプリが古い: YouTube アプリを最新版にアップデート
- PC版を使っている: モバイルアプリでのみ利用可能
- 投稿者が制限している: その動画はリミックスできない
- 著作権の問題: 第三者の権利が関わっている
- 新しい動画: アップロード直後はボタンが表示されないことがある
Q2: リミックスと通常の切り抜き動画の違いは?
A: 主な違いは以下の通りです。
リミックス:
- YouTube公式機能
- 元動画へのリンクが自動表示
- 著作権的に安全(基本的に)
- ショート動画のみ
- モバイルアプリで作成
通常の切り抜き:
- 外部ソフトで編集
- 手動でクレジット表記
- 著作権侵害のリスクあり
- 長さ自由
- どのデバイスでも作成可能
Q3: リミックスでショート動画以外は作れない?
A: いいえ、リミックス機能で作成できるのはショート動画(60秒以内)のみです。
長尺の動画を作りたい場合は、通常の編集方法を使ってください。
Q4: 他人の動画をリミックスして商用利用できる?
A: ケースバイケースです。
一般的には:
- 個人の範囲での収益化: OK(YouTubeの広告収益など)
- 商業広告での利用: 許可が必要な場合が多い
安全策:
- 元動画の投稿者に確認
- 商用利用可能な動画のみを使う
- 自分の動画だけを使う
Q5: リミックスを無効にしても既存のリミックスは残る?
A: いいえ、影響を受けます。
リミックスを「許可しない」に変更すると:
- 音声リミックス: 音声がミュートされ、30日後に削除
- 映像リミックス: 該当部分が表示されなくなる
既存のリミックスを残したい場合は、設定を変更しないでください。
Q6: ショート動画はリミックスを拒否できない?
A: 2025年現在、ショート動画自体のリミックス制限設定はありません。
ただし:
- 著作権申し立てがある場合は自動で制限される
- 将来的に設定が追加される可能性はある
Q7: リミックスのトラフィックはどのくらい効果がある?
A: 動画や投稿者によって大きく異なります。
成功例:
- チャンネル登録者が数百人増加
- 元動画の再生回数が数倍に
- バイラルヒットにつながった
効果が薄い例:
- ほとんど再生されない
- 元動画への流入が少ない
重要なのは:
リミックスのクオリティと、リミックスした人のフォロワー数です。
まとめ
YouTubeのリミックス機能について解説しました。
重要ポイント:
リミックスとは:
- 既存動画を使って新しいショート動画を作る公式機能
- TikTokのデュエット・スティッチに似ている
- モバイルアプリでのみ利用可能
4つのリミックス方法:
- サウンド: 音声だけを使う
- コラボ: 画面分割で表示
- グリーンスクリーン: 背景として合成
- カット: 1〜5秒のクリップを切り抜き
著作権:
- オリジナル動画の所有者に帰属
- リミックスボタンがあれば基本的にOK
- 誹謗中傷などの不適切な使用は避ける
収益化:
- リミックス動画でも収益化可能
- 収益はリミックスを作った人のもの
- 音楽の権利者にも配分される場合あり
設定:
- 自分の動画のリミックスを許可/制限できる
- 個別または一括で設定可能
- 設定変更は既存のリミックスにも影響
メリット:
- 動画制作が簡単
- トレンドに乗りやすい
- 新しい視聴者にリーチ
- コミュニティの活性化
活用のコツ:
- 自分の過去動画を再利用
- 人気の音楽やトレンドを活用
- リアクションや解説動画を作る
- 定期的にリミックスを投稿
YouTubeのリミックス機能は、クリエイターにとって強力なツールです。うまく活用すれば、少ない労力で多くの視聴者にリーチできます。
ぜひこの機会に、リミックス機能を使ってみてください!

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