「プログラミングを始めたいけど、どうやって環境を作ればいいの?」
そんな悩みを抱えているあなたに朗報です。 **Visual Studio Code(VSCode)**を使えば、無料で、しかも簡単にC言語の開発環境が作れるんです。
昔はC言語を始めるのって、結構ハードルが高かったんですよね。 でも今は違います。 VSCodeという強力な味方があなたをサポートしてくれるから。
この記事を読み終わる頃には、あなたのパソコンでC言語のプログラムが動いているはずです。 一緒に、プログラミングの第一歩を踏み出しましょう!
VSCodeって何?どうしてC言語に最適なの?

VSCodeの正体を簡単に説明すると
**Visual Studio Code(VSCode)**は、Microsoft社が開発した無料のテキストエディタです。
「テキストエディタ」というのは、簡単に言えば「プログラムを書くための専用メモ帳」のようなもの。 ただのメモ帳と違って、プログラミングに特化した便利機能が山ほど詰まっているんです。
C言語開発でVSCodeを選ぶ3つの理由
1. 完全無料で使える お金を一切かけずに、プロ級の開発環境が手に入ります。
2. 拡張機能で超パワーアップ C言語用の便利ツールを後から追加できるので、自分好みにカスタマイズ可能。
3. エラーを事前に教えてくれる コードを書いている最中に、間違いを赤い波線で教えてくれるから、初心者でも安心です。
【完全版】VSCodeのインストールから設定まで
ステップ1:VSCodeをダウンロードしよう
- 公式サイトにアクセス https://code.visualstudio.com/ を開きます。
- ダウンロードボタンをクリック 大きな青いボタンが見えるはず。 Windows、Mac、Linuxから自動で選んでくれます。
- インストーラーを実行 ダウンロードしたファイルをダブルクリック。 基本的に「次へ」を押していけばOKです。 ただし、1つだけ注意点があります。 「PATHに追加」というチェックボックスがあったら、必ずチェックを入れてください。 これ、後で楽になるポイントなんです。
ステップ2:C言語のコンパイラをインストール
C言語のプログラムを動かすには、コンパイラというものが必要です。
コンパイラとは、人間が書いたプログラムをコンピュータが理解できる言葉に翻訳してくれる「翻訳機」のようなもの。
Windows環境の場合(MinGW-w64)
- MinGWのインストーラーをダウンロード https://sourceforge.net/projects/mingw-w64/ から入手します。
- インストール時の設定
- Architecture: x86_64を選択
- Threads: posixを選択
- Exception: seh を選択
- 環境変数の設定 インストールが終わったら、システムの環境変数にパスを追加する必要があります。 でも心配しないでください。 やり方は簡単:
- Windowsキー + R を押す
- 「sysdm.cpl」と入力してEnter
- 「詳細設定」タブ → 「環境変数」をクリック
- システム環境変数の「Path」を選択して「編集」
- MinGWのbinフォルダのパスを追加
Mac環境の場合
Macユーザーはラッキーです。 ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行するだけ:
xcode-select --install
これでC言語のコンパイラ(gcc)が自動的にインストールされます。
ステップ3:VSCodeにC言語拡張機能を追加
VSCodeを開いたら、左側のメニューから「拡張機能」アイコン(四角が4つ並んだマーク)をクリック。
検索ボックスに「C/C++」と入力して、Microsoftが提供している拡張機能をインストールします。
これで、VSCodeがC言語を理解してくれるようになりました!
初めてのC言語プログラムを書いてみよう
Hello Worldプログラムの作成
さあ、いよいよプログラミングの時間です。 プログラミングの世界では、最初に「Hello World」と表示するのが伝統なんです。
- 新しいファイルを作成 VSCodeで「ファイル」→「新規ファイル」を選択
- 以下のコードを入力
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello, World!\n");
printf("はじめてのC言語プログラムです!\n");
return 0;
}
- ファイルを保存 「hello.c」という名前で保存します。 拡張子の「.c」がC言語ファイルの証です。
コードの意味を理解しよう
難しそうに見えるかもしれませんが、実はシンプルなんです。
- #include <stdio.h> 「画面に文字を表示する機能を使いますよ」という宣言
- int main() プログラムのスタート地点を示す合図
- printf() 画面に文字を表示する命令
- return 0 「プログラムが正常に終わりました」という報告
プログラムを実行する2つの方法
方法1:ターミナルを使った実行(基本編)
- VSCode内でターミナルを開く 「表示」→「ターミナル」を選択 (ショートカット:Ctrl +
または Cmd +
) - コンパイル(翻訳)する
gcc hello.c -o hello
- 実行する
- Windows:
hello.exe
- Mac/Linux:
./hello
- Windows:
画面に「Hello, World!」と表示されたら大成功です!
方法2:Code Runnerを使った簡単実行(おすすめ)
もっと簡単に実行したい? それなら「Code Runner」という拡張機能がおすすめ。
- 拡張機能をインストール 拡張機能から「Code Runner」を検索してインストール
- 実行は超簡単 コードを書いたら、右上の▷ボタンをクリックするだけ!
これで、ワンクリックでプログラムが動きます。 便利でしょう?
デバッグ機能でエラーと仲良くなろう
プログラミングをしていると、必ずエラーに出会います。 でも大丈夫、VSCodeのデバッグ機能があなたの味方です。
ブレークポイントの設定方法
- 行番号の左側をクリック 赤い点が表示されます。 これが「ブレークポイント」
- F5キーでデバッグ開始 プログラムがその行で一時停止します
- 変数の中身を確認 左側のパネルで、変数の値をリアルタイムで確認できます
これで、プログラムがどう動いているか、手に取るように分かりますね。
よくあるトラブルと解決方法
「gccが見つかりません」エラー
原因:コンパイラがインストールされていない、またはパスが通っていない
解決方法:
- ターミナルで
gcc --version
と入力 - エラーが出たら、コンパイラの再インストール
- 環境変数の設定を確認
日本語が文字化けする
原因:文字コードの設定が合っていない
解決方法:
- VSCodeの設定で「Files: Encoding」を検索
- 「UTF-8」に設定
- ファイルを保存し直す
プログラムが実行できない
原因:セキュリティソフトがブロックしている可能性
解決方法:
- セキュリティソフトの設定を確認
- VSCodeとgccを除外リストに追加
効率を10倍にする便利な設定とショートカット

絶対に覚えておきたいショートカットキー
- Ctrl + S(Cmd + S):ファイルを保存
- Ctrl + /(Cmd + /):コメントアウト(一時的に無効化)
- Ctrl + Space:コード補完の表示
- Alt + Shift + F:コードの自動整形
- F5:デバッグ開始
おすすめの設定変更
- 自動保存をONにする 「ファイル」→「自動保存」にチェック
- ミニマップを表示 長いコードでも全体が見渡せます
- 括弧の対応を色分け 「Bracket Pair Colorizer」拡張機能をインストール
次のステップ:さらに学びを深めるために
練習問題に挑戦しよう
VSCodeの環境が整ったら、以下のような簡単なプログラムから始めてみましょう:
- 電卓プログラム 2つの数字を入力して、足し算の結果を表示
- おみくじプログラム ランダムに「大吉」「中吉」「小吉」を表示
- 九九の表 1×1から9×9まで、きれいに表示
学習に役立つリソース
- オンライン学習サイト
- Progate(プロゲート)
- ドットインストール
- paiza learning
- 参考書籍 初心者向けのC言語入門書を1冊手元に置いておくと安心です
まとめ:今日からあなたもC言語プログラマー!
おめでとうございます! これで、VSCodeを使ったC言語開発環境の構築が完了しました。
今日学んだこと:
- VSCodeのインストールと基本設定
- C言語コンパイラ(gcc)の導入
- 初めてのプログラム作成と実行
- デバッグ機能の使い方
- 便利な拡張機能とショートカット
最初は難しく感じるかもしれません。 でも、プログラミングは「習うより慣れろ」の世界。
毎日少しずつコードを書いていけば、1ヶ月後には驚くほど上達しているはずです。
エラーが出ても落ち込まないでください。 エラーは成長のチャンス。 プロのプログラマーだって、毎日エラーと格闘しているんですから。
さあ、VSCodeを開いて、あなただけのプログラムを作ってみましょう! プログラミングの素晴らしい世界が、あなたを待っています。
次の一歩: この記事の内容をマスターしたら、配列やポインタなど、C言語の基本概念に挑戦してみてください。 VSCodeの強力なサポートがあれば、きっと理解できるはずです。
頑張ってください! あなたのプログラミングライフを心から応援しています。
コメント