VALORANTを起動しようとしたら急に動かなくなった——そんなトラブルはWindows 11ユーザーに特によく報告されています。
Windows 11では、アンチチートシステム「Riot Vanguard」がTPM 2.0とセキュアブートという2つのセキュリティ機能を必須としているため、これらが無効になっているだけで起動できなくなります。
この記事では、VALORANTが起動しない主な原因とエラーコード別の対処法を、Riot Games公式サポート情報をもとに解説します。
- まず確認:エラーコードは表示されているか
- 対処法1:PCを再起動する
- 対処法2:VAN 9001 / VAN 9003 エラー — TPM 2.0とセキュアブートを有効にする
- 対処法3:Vanguardサービス(VGC)を有効にする
- 対処法4:VALORANTを管理者権限で起動する
- 対処法5:Riot関連のプロセスをすべて終了してから再起動する
- 対処法6:互換モードで起動する
- 対処法7:ウイルス対策ソフト・VPNを一時的に無効にする
- 対処法8:グラフィックドライバーを更新する
- 対処法9:Vanguardを再インストールする
- 対処法10:VALORANTを完全に再インストールする
- TPM 2.0非搭載のPCでは起動できない
- まとめ
まず確認:エラーコードは表示されているか
症状によって対処法が大きく異なります。
VALORANTを起動した際に表示されているメッセージを確認してください。
| 症状 | 主な原因 |
|---|---|
| VAN 9001 / VAN 9003 が表示される | TPM 2.0またはセキュアブートが無効 |
| VAN 9090 が表示される | TPMの起動失敗 |
| エラーなしで何も起きない / すぐ落ちる | Vanguardサービスの停止・権限不足・ファイル破損など |
| タスクマネージャーで「応答なし」になる | Vanguardが正常に起動していない |
対処法1:PCを再起動する
VALORANTの起動には「Riot Vanguard」というアンチチートプログラムがPC起動時に自動で立ち上がっている必要があります(ゲームウィズ情報より)。
長時間PCを使っている場合や複数のアプリを同時に使っている場合、一時的な不具合が発生していることがあります。
まず「再起動」を試してください。シャットダウンではなく「再起動」を選ぶのがポイントです。
再起動後にVanguardが正常に起動し、そのままVALORANTが動く場合は、一時的な不具合が原因でした。
対処法2:VAN 9001 / VAN 9003 エラー — TPM 2.0とセキュアブートを有効にする
Windows 11でVALORANTが起動しない最も多い原因は、TPM 2.0またはセキュアブートが無効になっていることです。
Riot Gamesの公式サポートによると、セキュアブートまたはTPM 2.0がWindows 11で無効化されていると、VALORANTが正しく起動せずVAN9001またはVAN9003エラーが表示されます。
まず現在の状態を確認する
Windows キーを押して「msinfo32」と入力してEnterを押す- 「システム情報」が開いたら、左パネルで「システムの概要」を選択する
- 右パネルで以下の2項目を確認する
| 確認項目 | 正常な状態 |
|---|---|
| セキュアブートの状態 | オン |
| TPM バージョン(「Trusted Platform Module」で検索) | 2.0 |
どちらかが「オフ」または表示されていない場合は、BIOS/UEFI設定から有効にする必要があります。
BIOS/UEFIでセキュアブートとTPM 2.0を有効にする手順
- 「スタート」→「設定」→「システム」→「回復」の順に開く
- 「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリックする
- 青いメニューが表示されたら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」→「再起動」の順に進む
- BIOS画面が開いたら「Security」または「Boot」タブを探し、Secure Bootを「Enabled(有効)」に変更する
- 同じ画面またはAdvancedタブでTPM(「PTT」「fTPM」と表示されることもある)を「Enabled(有効)」に変更する
- 変更を保存してPCを再起動する
注意:BIOSの操作に不安がある場合は、PCまたはマザーボードのメーカーサポートに確認してから変更してください(Riot Games公式サポートより)。
また、セキュアブートを有効にする際、CSM(Compatibility Support Module)が有効になっているとセキュアブートが機能しない場合があります。その場合はCSMを「Disabled(無効)」にする必要がありますが、OSの起動に影響する可能性があるため慎重に操作してください。
対処法3:Vanguardサービス(VGC)を有効にする
VanguardサービスがPC起動時に自動で立ち上がらない設定になっていると、VALORANTが起動できません。
Windows キー + Rを押して「services.msc」と入力してEnterを押す- サービス一覧から「vgc」を探す
- vgcを右クリックして「プロパティ」を開く
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更する
- 「開始」をクリックして「OK」で閉じる
- PCを再起動してVALORANTを起動する
タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで「vgtray.exe」が無効になっている場合も、右クリックして「有効化」してから再起動してください。
対処法4:VALORANTを管理者権限で起動する
権限が不足していることが原因で起動できないケースがあります。
- デスクトップのVALORANTアイコンを右クリックして「プロパティ」を開く
- 「互換性」タブを開く
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリックする
- VALORANTを起動して動作を確認する
対処法5:Riot関連のプロセスをすべて終了してから再起動する
RiotクライアントやVanguardが中途半端に起動したまま残っていると、次回起動時に競合が発生することがあります。
Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く- 「プロセス」タブで以下のプロセスをそれぞれ右クリックして「タスクの終了」を選択する
- VALORANT
- Riot Client
- RiotClientServices
- RiotClientCrashHandler
- Vanguard(vgtray.exeなど)
- すべて終了したらPCを再起動してVALORANTを起動する
対処法6:互換モードで起動する
Windowsのアップデートやバージョンの違いによって起動できない場合、互換モードが有効なことがあります。
- デスクトップのVALORANTアイコンを右クリックして「プロパティ」を開く
- 「互換性」タブを開く
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れる
- ドロップダウンから「Windows 8」を選択する
- 「適用」→「OK」をクリックしてVALORANTを起動する
対処法7:ウイルス対策ソフト・VPNを一時的に無効にする
ウイルス対策ソフトやVPNのドライバーがVanguardと競合して起動を妨げることがあります(Riot Games公式サポートより)。
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効にする
- VPNを使用している場合は接続を切断する
- VALORANTを起動して動作を確認する
無効化で起動できた場合は、ウイルス対策ソフトの例外(除外)リストにVALORANTとVanguardを追加することで、以降は無効化せずにプレイできるようになります。
対処法8:グラフィックドライバーを更新する
グラフィックドライバーが古いとVALORANTが起動しないことがあります。
Windows キーを右クリックして「デバイスマネージャー」を開く- 「ディスプレイアダプター」を展開する
- GPUを右クリックして「ドライバーの更新」→「ドライバーを自動的に検索」を選択する
最新ドライバーを確実に入手したい場合は、NVIDIA・AMD・Intelの各公式サイトから手動でダウンロードすることを推奨します。
対処法9:Vanguardを再インストールする
Vanguardのファイルが壊れている場合は、再インストールが有効です。
- タスクバー右下のVanguardアイコンを右クリックして「Vanguardを終了」を選択する
- 「スタート」を右クリックして「インストールされているアプリ」を開く
- Riot Vanguard を選択して「アンインストール」を実行する
- PCを再起動する
- VALORANTを起動すると、Vanguardが自動的に再インストールされる
- インストール完了後にもう一度PCを再起動してからVALORANTを起動する
注意:Riot Gamesの他のゲームもインストールしていない場合は、Riot Clientも合わせて再インストールすることをお勧めします。
対処法10:VALORANTを完全に再インストールする
上記の対処法をすべて試しても解決しない場合、ゲームファイルの破損が原因の可能性があります。
- Vanguardをアンインストールする(対処法9の手順1〜4を実施)
- 続けてVALORANT本体もアンインストールする
- PCを再起動する
- VALORANT公式サイト(playvalorant.com)から最新のインストーラーをダウンロードして再インストールする
TPM 2.0非搭載のPCでは起動できない
Riot Gamesの公式情報によると、Windows 11環境ではTPM 2.0に対応していないPCではVALORANTをプレイできません。
Windows 10からWindows 11にアップグレードした場合でも、BIOSでTPMが無効のままになっているケースがあります。
まずは「対処法2」でTPMの状態を確認し、有効化できるかどうかを試してみてください。
まとめ
Windows 11でVALORANTが起動しない場合、確認すべき主なポイントは以下のとおりです。
- VAN9001 / VAN9003 エラーが出ている → BIOS/UEFIでTPM 2.0とセキュアブートを有効にする
- エラーなしで起動しない → PCを再起動し、VGCサービスが「自動」になっているか確認する
- 権限や競合が疑われる → 管理者権限で起動、Riot関連プロセスをすべて終了してから再起動する
- それでも解決しない → Vanguard・VALORANTを再インストールする
解決しない場合はRiot Gamesサポート(support-valorant.riotgames.com)へ問い合わせると、エラーログをもとに個別対応してもらえます。
参考情報源:
- Riot Games「Windows 11でVAN 9001、VAN 9003、VAN 9090のエラー表示が出た場合のトラブルシューティング」(Riot Games公式サポート)
- Riot Games「Troubleshooting Game Launching Errors」(Riot Games公式サポート・英語)
- Riot Games「Troubleshooting the VAN 9001, VAN 9003, or VAN 9090 Error on Windows 11」(Riot Games公式サポート・英語)
- ゲームウィズ「VALORANTが起動しない時の対処法」(2024年10月更新)

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