裏世界ピクニックに登場する怪異・都市伝説一覧|元ネタも解説

アニメ

「くねくね」「八尺様」「きさらぎ駅」といった名前を聞いたことはありませんか?

これらはすべて、インターネット上で語り継がれてきた都市伝説や実話怪談に登場する怪異たちの名前です。そして、これらが恐怖の存在として具現化する作品が『裏世界ピクニック』なんです。

宮澤伊織によるこのライトノベルは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のオカルト板に投稿された「洒落にならない怖い話(洒落怖)」をベースにした怪異が次々と登場することで話題になりました。

「作品に出てくる怪異って、実際のネット怪談とどう違うの?」「全部でどれくらいの種類がいるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、裏世界ピクニックに登場する怪異・都市伝説について、元ネタとなったネットロアの解説とともにご紹介します。


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裏世界ピクニックとは?

作品の概要

『裏世界ピクニック』は、宮澤伊織による日本のSFホラー小説です。2017年2月からハヤカワ文庫JAより刊行され、2025年3月時点で既刊10巻を数えます。シリーズ累計発行部数は電子版を含めて50万部を突破している人気作品なんです。

本作は、ロシアのSF作家ストルガツキー兄弟による『ストーカー』(邦訳『路傍のピクニック』)に強い影響を受けています。「理解の及ばない異世界でのお宝探索」というコンセプトに、インターネット上の実話怪談を組み込んだ独特の世界観が特徴となっています。

メディア展開

裏世界ピクニックは複数のメディアで展開されています。

  • 小説:ハヤカワ文庫JAより既刊10巻
  • 漫画:水野英多による作画で「月刊少年ガンガン」にて連載中、既刊15巻
  • アニメ:2021年1月から3月まで全12話が放送

あらすじ

廃墟探索が趣味の女子大生・紙越空魚(かみこし そらを)は、ある日「裏世界」と呼ばれる異世界への入口を発見します。

そこで謎の美女・仁科鳥子(にしな とりこ)と出会い、行方不明になった人物を探すため、二人で危険な裏世界を探索することになります。

お金稼ぎと研究を目的に、二人は怪異が徘徊する裏世界へと足を踏み入れていくのです。


裏世界とは何か?

裏世界の特徴

裏世界とは、現実世界と隣り合わせに存在する謎の異世界です。

特定の条件で特定の場所を調べると入ることができ、入口となる場所は複数存在します。そのため呼び方も人によって異なり、「裏側」「ゾーン」「アザーサイド」などさまざまな名称で呼ばれているんです。

裏世界の風景は、荒涼とした草原や廃墟、朽ちた建物が広がる不気味な空間として描かれています。

グリッチの存在

裏世界には「グリッチ」と呼ばれる危険な領域が点在しています。

グリッチとは、物理法則が歪んだ異常地帯のこと。目に見えない場合もあり、うっかり踏み込むと何が起こるか分かりません。

人間の認知への影響

裏世界は人間の認知に深く作用する性質を持っています。

入った瞬間から脳に異常が生じ始め、話した言葉や書いた文字が現実世界では支離滅裂な内容として記録されてしまうこともあるんです。


主要な怪異・都市伝説 完全一覧

くねくね(Kunekune)

項目内容
登場回ファイル1「くねくねハンティング」
元ネタ2ちゃんねる発祥のネットロア(2003年頃〜)
特徴白く不定形な体がくねくねと揺れ動く

作中での登場

空魚と鳥子が最初に遭遇する怪異です。真っ白な体が関節もないように動く不気味な存在として描かれています。

元ネタ解説

元ネタとなった都市伝説では、くねくねは田んぼや広い草原に現れる白い影として語られています。

最初は「かかし」と間違えることが多いのですが、よく見ると体がくねくねと動いている。無視すれば害はないものの、興味を持って近づいたり、その正体を理解しようとすると精神に異常をきたすとされています。


八尺様(はっしゃくさま / Hasshaku-sama)

項目内容
登場回ファイル2「八尺様サバイバル」
元ネタ2ちゃんねる発祥のネットロア(2008年頃〜)
特徴身長約240cm、白いワンピースと帽子、「ぽぽぽ」という声

作中での登場

身長240センチを超える巨大な女性の姿をした怪異として登場します。白いワンピースと帽子が特徴的です。

元ネタ解説

元ネタでは、八尺様は特定の地域に封印されている妖怪として語られています。

「八尺」とは約240センチのこと。長い黒髪の女性の姿をしており、不自然に低い声で「ぽぽぽぽ」と繰り返します。子どもを狙う傾向があり、一度目をつけられると危険だとされています。


きさらぎ駅

項目内容
登場回ファイル3「きさらぎ駅へ行こう」など
元ネタ2ちゃんねる発祥のネットロア(2004年頃〜)
特徴実在しない謎の駅、異世界への入口

作中での登場

裏世界に存在する謎の無人駅として登場します。物語の重要な舞台の一つとなっています。

元ネタ解説

元ネタは2004年に2ちゃんねるに投稿されたリアルタイムの実況形式の怪談です。

投稿者は電車に乗っていたところ、いつの間にか「きさらぎ駅」という見知らぬ駅に到着していた。降りてみると周囲は真っ暗で、駅名を検索しても出てこない。投稿者はその後、線路を歩いて逃げようとし、やがて連絡が途絶えました。

この話は「異世界に迷い込んだ」系の都市伝説の代表格として知られています。


時空のおっさん

項目内容
登場回ファイル4「時空のおっさんふたたび」など
元ネタ2ちゃんねる発祥のネットロア
特徴つなぎを着た中年男性、異世界への境界を管理

作中での登場

裏世界と現実世界の中間領域に現れる存在として登場します。つなぎを着た中年男性の姿をしています。

元ネタ解説

元ネタでは、時空のおっさんは「誰もいない世界」に迷い込んだ人を助けてくれる存在として語られています。

突然周囲から人が消え、無人の世界に一人取り残される。そんな状況で作業服姿のおっさんが現れ、「早く戻れ」と警告して去っていく。その言葉に従うと元の世界に戻れるという話です。


MIB(メン・イン・ブラック)

項目内容
登場回ファイル4「時空のおっさんふたたび」
元ネタアメリカの都市伝説
特徴現実世界にも現れる、奇妙な外見の人物たち

作中での登場

現実世界にも現れる数少ない怪異として登場します。人間の格好をしていますが、どこか不自然な特徴を持っています。

元ネタ解説

元ネタはアメリカの都市伝説です。

UFOや宇宙人を目撃した人のもとに、黒いスーツを着た男たちが訪れ、「見たことを誰にも話すな」と警告するというもの。彼ら自身も人間離れした特徴を持ち、言動も奇妙だとされています。


姦姦蛇螺(かんかんだら / Kankandara)

- YouTube
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項目内容
登場回ファイル5
元ネタ2ちゃんねる「洒落怖」発祥のネットロア
特徴上半身は6本腕の女性、下半身は蛇

作中での登場

上半身は6本の腕を持つ女性、下半身は鱗に覆われた蛇という姿の怪異として登場します。

元ネタ解説

元ネタは洒落怖で語られた怪談です。

「姦姦蛇螺」は「かんかんだら」と読み、俗称では「だら」とも呼ばれます。山奥に封印されている存在で、封印を破った者の前に現れて危害を加えるとされています。


猫の忍者(Ninja Cats)

項目内容
登場回ファイル7「猫の忍者に襲われる」
元ネタネット発の都市伝説
特徴二足歩行の猫、黒い忍者装束、金属の刃物を携帯

作中での登場

身長50〜60センチほどの二足歩行の猫で、黒い服を着てギザギザの金属刃を持っている怪異として登場します。


サンヌキさん(Sannukikano)

項目内容
登場回ファイル10「サンヌキさんとカラテカさん」
元ネタ2ちゃんねる発祥のネットロア(2009年頃〜)
特徴歯に関する怪異、猿のような使いと老婆

作中での登場

特定の条件で現れる老婆の姿をした怪異として登場します。「歯」にまつわる不気味な存在です。

元ネタ解説

2009年に投稿された体験談がベースになっています。

猿のような動物から歯を渡され、「サンヌキカノが来る」と告げられるという話。
奇妙な儀式を完遂できなければ危険が迫るとされています。


エレベーターの女(Elevator Girl)

項目内容
登場回アニメ第10話「エレベーターで焼肉に行く方法」など
特徴灰色の長い髪、赤い目、白い肌の女性型怪異

作中での登場

エレベーターに現れる女性型の怪異として登場します。灰色の長い髪と赤い目が特徴的です。


コトリバコ(Kotoribako)

項目内容
登場回ファイル8「箱の中の小鳥」
元ネタ2ちゃんねる「洒落怖」発祥のネットロア
特徴呪いの箱

作中での登場

四角い木工細工の箱として登場する怪異です。

元ネタ解説

元ネタの「コトリバコ」は、子どもの体の一部を使って作られた呪いの箱です。

「子取り箱」の名の通り、女性や子どもに対して強い呪いの効果を持つとされています。洒落怖の中でも特に有名な話の一つです。



歩く絞首台(Walking Gallows)

項目内容
特徴四本脚の巨大な存在、下部に人体がぶら下がる

作中での登場

四本脚の巨大な姿をした怪異として登場します。アニメのオープニングにも登場する印象的な存在です。


巨頭オ

項目内容
元ネタネット発の都市伝説「巨頭オ」
特徴巨大な頭、白い肌、長い腕、赤い目

作中での登場

巨大な頭と白い肌、長い腕を持つ怪異として登場します。

元ネタ解説

元ネタは「巨頭オ」という都市伝説です。

ある村に迷い込むと、看板に「巨頭オ」と書かれている。そこには頭が異常に大きい住人たちがいて、追いかけてくるという話です。


ヤマノケ(Yamanoke)

項目内容
登場回ファイル9「ヤマノケハイ」
元ネタネット発の都市伝説
特徴頭のない人体、胸に人間の顔

作中での登場

頭のない人間の体をした怪異として登場します。頭の代わりに、胸の部分に人間の顔があります。


怪異の分類

ネットロア由来の怪異

作中の怪異は大きく分けて二種類に分類できます。

実在する都市伝説をベースにした怪異

  • くねくね
  • 八尺様
  • きさらぎ駅
  • 時空のおっさん
  • 姦姦蛇螺
  • サンヌキさん
  • コトリバコ
  • 巨頭オ
  • ヤマノケ

これらは2ちゃんねるのオカルト板、特に「洒落怖」スレッドで語られた怪談がベースになっています。

オリジナル怪異

作品オリジナルの怪異

  • 歩く絞首台エレベーターの女

これらは裏世界の性質を表現するために創作された怪異です。


まとめ

裏世界ピクニックに登場する怪異たちは、インターネット上で語り継がれてきた都市伝説に新たな解釈を加えた存在です。

「くねくね」「八尺様」「きさらぎ駅」といった有名なネットロアから、作品オリジナルの怪異まで、その種類は20種類以上にのぼります。

原作小説は現在も連載中であり、今後も新たな怪異が登場する可能性があります。

ネットロアに興味がある方、ホラー作品が好きな方、百合要素を楽しみたい方──さまざまな切り口で楽しめる作品となっています。
気になった方は、ぜひ原作小説やアニメをチェックしてみてください。

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