海外ゲームや外国語動画を楽しみたいけど、字幕が翻訳できなくて困った経験はないだろうか。
Translumo(トランスルーモ)は、PCの画面上に表示されたテキストをリアルタイムでOCR読み取りして翻訳してくれるWindows用フリーソフトだ。
インストールするだけで日本語非対応ゲームの字幕や、ハードコードされた動画の字幕を自動翻訳できる。
この記事では、Translumoの特徴・機能・使い方・注意点をまとめて解説する。
Translumoの基本情報
Translumo(トランスルーモ)は、PCの画面上の指定領域に表示されるテキストをOCR(光学文字認識)でリアルタイムに読み取り、翻訳結果を半透明のオーバーレイウィンドウに表示するソフトウェアだ。
GitHubで公開されているオープンソースで、完全無料で利用できる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発者 | ramjke(現メンテナー)、Danily07(初代開発者) |
| ライセンス | オープンソース(無料) |
| 対応OS | Windows 10 build 19041(20H1)以降、Windows 11 |
| 最新バージョン | 1.0.2(2025年2月時点) |
| ダウンロードサイズ | 約477MB(ZIP)、解凍後約686MB |
| 必要スペック | DirectX 11、8GB以上のメモリ |
| 公式サイト | Translumo GitHub |
ゲームのハードコード字幕(映像に直接焼き込まれた字幕)の翻訳に特化して設計されているが、ブラウザや動画プレイヤーなど、画面に表示されているあらゆるテキストにも対応している。
Translumoの主な特徴
複数OCRエンジンの同時使用と機械学習による精度向上
Translumoの最大の強みは、複数のOCRエンジンを組み合わせて使える点だ。
各エンジンの認識結果を機械学習モデルでスコアリングし、最も精度の高い結果を自動的に選んで翻訳に使用する。
搭載されているOCRエンジンは以下の3種類。
- WindowsOCR:Windowsに標準搭載のOCRエンジン。高速かつ軽量で、ほとんどのケースに対応できる
- Tesseract 5.2:老舗のオープンソースOCRエンジン。WindowsOCRより低速でエラーが多いため、現在は補助的な位置づけ
- EasyOCR:深層学習ベースの高精度OCRエンジン。ただしNVIDIA製GPU(GTX 7xx以降)と8GB以上のメモリが必要で、インストール時に約5GB以上の空き容量が必要
公式の推奨はWindowsOCRのみを使用することで、他のエンジンはパフォーマンスへの影響が大きいため、通常は必要ない。
対応する翻訳エンジン
翻訳には外部の翻訳サービスを利用する。
以下の4つから選択できる。
- Google翻訳
- Yandex翻訳
- Naver Papago
- DeepL
無料で使える反面、翻訳サービス側からリクエストが多すぎると判断されてブロックされることがある。
その場合はプロキシ設定(IPv4プロキシ1〜2件)でリクエストを分散させる機能も備わっている。
認識・翻訳対応言語
テキスト認識(OCR)に対応している言語:
英語、ロシア語、日本語、中国語(簡体字)、韓国語
翻訳先として対応している言語(2025年2月時点):
英語、ロシア語、日本語、中国語(簡体字)、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語、ベトナム語、タイ語、トルコ語、アラビア語、ギリシャ語など合計34言語以上
英語のゲームを日本語に翻訳するという使い方が一番多いケースと言えるだろう。
シンプルな操作性
設定が複雑な同種ソフトが多い中、Translumoはマウスドラッグで翻訳エリアを指定するだけで動作が始まるシンプルな設計になっている。
翻訳結果は半透明のオーバーレイウィンドウに表示され、背景色・透明度・文字色・フォントサイズは自由にカスタマイズできる。
ゲーム向けのオーバーレイ表示
ゲームに重ねて翻訳ウィンドウを表示するには、ゲームをウィンドウレスモードまたはボーダーレスウィンドウモードで起動する必要がある。
対応していないゲームにはBorderless Gamingなどの外部ツールを併用することで解決できる。
Translumoの使い方
導入手順
- GitHubのReleasesページから最新の
Translumo_1.0.2.zipをダウンロードする - ZIPファイルを任意のフォルダに解凍する(フォルダのパスは半角英数字のみにする必要がある)
- 解凍したフォルダ内の
Translumo.exeを実行する - 初回起動時にWindowsのセキュリティ警告が表示される場合は「詳細情報」→「実行」をクリックする
なお、WindowsOCRを使用するには管理者として実行が必要だったが、バージョン1.0.xからは管理者権限なしで動作するよう改善されている。
初期設定
Translumoを起動すると、タスクトレイにアイコンが表示される。
設定画面を開くにはタスクトレイのアイコンをクリックするか、ホットキーAlt+Gを押す。
設定で必ず確認しておきたい項目は以下の通り。
- 翻訳元言語:翻訳したいテキストの言語(例:English)
- 翻訳先言語:翻訳後の表示言語(例:日本語)
- 使用する翻訳エンジン:Google翻訳かDeepLを選ぶのが一般的
- 使用するOCRエンジン:通常はWindowsOCRのみにチェックを入れる
翻訳の開始方法
- 設定画面で言語とOCRエンジンを選択する
- 翻訳したいウィンドウを前面に表示する
- Translumoの翻訳ウィンドウ(半透明のテキスト表示エリア)をゲームや動画の字幕が表示される位置に合わせる
- 翻訳が自動的に開始される
翻訳ウィンドウの表示・非表示の切り替えはホットキーAlt+Tで行える。
Translumoのメリット・デメリット
メリット
- 完全無料・オープンソースで安心して使える
- インストールが簡単で設定項目が少ない
- 複数OCRエンジンの組み合わせで認識精度が高い
- ゲームを起動したまま字幕を翻訳できる
- DeepLやGoogle翻訳など複数の翻訳エンジンを選べる
- 翻訳ウィンドウのデザインをカスタマイズできる
デメリット
- Windows専用でMacには非対応
- テキストの認識可能言語が5言語に限られる(英・日・中・韓・露)
- EasyOCRを使う場合はNVIDIA GPU必須で動作が重くなる
- 翻訳サービスをオンラインで使用するためインターネット接続が必要
- ゲームのオーバーレイ表示にはウィンドウレスモードが必要
- アプリのインストールパスに日本語や全角文字が含まれると動作しない場合がある
よくあるトラブルと対処法
翻訳が始まらない・画面を認識しない
翻訳対象のウィンドウがアクティブな状態になっているか確認する。
Translumoを再起動するか、対象ウィンドウを一度閉じて再度開くと改善することが多い。
ゲームに翻訳ウィンドウが重ならない
ゲームがフルスクリーンモードで動作しているとオーバーレイが表示できない。
ゲームをボーダーレスウィンドウモードに変更するか、Borderless Gamingなどのツールを使用する。
ホットキーが反応しない
他のアプリケーションが同じホットキーを使っている可能性がある。
設定画面からホットキーを変更することで解決できる。
EasyOCRのインストールが途中で止まる
Translumoを再起動することで再開できる場合がある。
タスクトレイアイコンを右クリックして「Exit」で終了し、再度Translumo.exeを起動する。
アプリのフォルダパスにエラーが出る
アプリを保存しているフォルダのパスに日本語・全角文字・スペースが含まれていないか確認する。
フォルダ名はすべて半角英数字にする必要がある。
Translumoのシステム要件
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 10 build 19041(20H1)以降、またはWindows 11 |
| GPU | DirectX 11対応グラフィックカード |
| メモリ | 8GB以上 |
| EasyOCR使用時の追加要件 | NVIDIA製GPU(GTX 7xx以降)、5GB以上のディスク空き容量 |
| ネット接続 | 翻訳サービス利用のため必要 |
まとめ
TranslumoはPCの画面上に表示されたテキストをリアルタイムで翻訳できる無料ソフトだ。
日本語未対応の海外ゲームや外国語動画の字幕翻訳に特に効果を発揮し、複数のOCRエンジンと機械学習を組み合わせることで高い認識精度を実現している。
Windows専用・インターネット接続必須という制限はあるものの、無料でここまでの機能が使えるソフトは珍しい。
海外ゲームや字幕なし動画を楽しみたい方は、ぜひ試してみてほしい。
参考情報源:


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