「Telegram(テレグラム)」という名前を聞いたことはありますか?
LINEやWhatsAppと同じように、メッセージのやり取りができる無料アプリです。
しかし、Telegramには他のメッセージアプリとは一味違う特徴があります。
それは「プライバシーとセキュリティを最優先にしている」という点です。
世界中で約10億人が利用するこのアプリは、政府の検閲や監視を避けたい人々、ジャーナリスト、活動家などから高い支持を得ています。
一方で、そのセキュリティの高さゆえに犯罪に利用されるケースもあり、各国で議論を呼んでいます。
この記事では、Telegramの基本情報から特徴、使い方、安全性まで詳しく解説します。
「安全なメッセージアプリを探している」「Telegramが気になっている」という方はぜひ最後まで読んでみてください。
Telegram Messengerの基本情報

Telegramとは
Telegram(テレグラム)は、テキストメッセージ、音声通話、ビデオ通話などができるクラウドベースのインスタントメッセージングアプリです。
スマートフォン、タブレット、パソコンなど複数のデバイスで同時に利用でき、メッセージはすべてクラウドに保存されます。
無料で利用でき、広告も一切表示されません。
この点もユーザーから高く評価されています。
開発の歴史と創設者
Telegramは2013年に、ロシア人起業家のパーヴェル・ドゥーロフ(Pavel Durov)とニコライ・ドゥーロフ(Nikolai Durov)兄弟によって開発されました。
パーヴェルは、ロシア最大のSNS「VKontakte(VK)」の創設者としても知られています。
しかし、2011年にロシア政府がVKに対して反政府活動家のアカウント削除やユーザー情報の提供を要求したことで対立が生じました。
パーヴェルはこれを拒否し、2014年にVKの株式をすべて売却してロシアを離れました。
その後、政府の干渉を受けない安全なコミュニケーションプラットフォームとしてTelegramを立ち上げたのです。
リリース日
- iOS版: 2013年8月14日
- Android版: 2013年10月20日
運営体制
Telegramの本社はアラブ首長国連邦のドバイにあります。
登記上の本籍地はイギリス領ヴァージン諸島です。
パーヴェル・ドゥーロフが財政面と理念面でサポートし、兄のニコライが技術面を担当しています。
ニコライは国際数学オリンピックやプログラミングコンテストで複数の優勝経験を持つ天才プログラマーです。
ユーザー数
2025年3月時点で、Telegramの月間アクティブユーザー数は10億人を突破しました。
世界で最もダウンロードされているアプリのトップ5に入ります。
特にロシア、インド、ウクライナ、中東地域で人気が高く、日本でも徐々にユーザーが増えています。
Telegramの主な特徴
Telegramが他のメッセージアプリと異なる点をいくつか見ていきましょう。
1. クラウドベースで複数デバイスから同時アクセス可能
Telegramは完全なクラウドベースのメッセージアプリです。
スマートフォン、タブレット、パソコンなど、複数のデバイスから同時にアクセスできます。
例えば、スマートフォンで会話を始めて、途中からパソコンで続きを書く、といったことが簡単にできます。
デバイスを紛失しても、新しいデバイスからログインすればすべてのメッセージを復元できます。
これはLINEなど、スマートフォンに紐付いたアプリとは大きく異なる点です。
2. 強力な暗号化機能
Telegramは独自開発の「MTProto」という暗号化プロトコルを使用しています。
暗号化の仕組み
- AES-256(256ビット対称暗号化)
- RSA-2048(2048ビットRSA暗号化)
- Diffie-Hellman鍵交換
通常のチャット(クラウドチャット)は、サーバー/クライアント間の暗号化を使用します。
これは、メッセージが送信中に第三者に傍受されないよう保護するものです。
さらに「シークレットチャット」という機能を使えば、エンドツーエンド暗号化が適用されます。
この場合、Telegram自身もメッセージの内容を見ることができません。
3. 大規模なグループとチャンネル機能
グループチャット
Telegramのグループチャットには最大20万人まで参加できます。
WhatsAppの上限が1,024人であることを考えると、その規模の大きさがわかります。
チャンネル機能
チャンネルは一方向の情報配信ツールで、参加人数に制限がありません。
企業やメディア、インフルエンサーが情報発信に活用しています。
投稿者は匿名で、管理者のみが投稿できます。
詳細な統計情報(閲覧数、ユーザー増加数、エンゲージメント)も確認できます。
4. 無制限のファイル共有
Telegramでは、あらゆる種類のファイルを送受信できます。
ファイルサイズの上限
- 無料アカウント: 1ファイルあたり2GB
- 有料アカウント(Telegram Premium): 1ファイルあたり4GB
写真、動画、文書、音楽など、どんな形式のファイルでも送れます。
しかも、保存容量に実質的な制限がなく、クラウドに永久保存できます。
5. 自己破壊メッセージ
シークレットチャットでは、メッセージに自己破壊タイマーを設定できます。
1秒から1週間の範囲で設定でき、受信者がメッセージを開いた時点からカウントダウンが始まります。
時間が経過すると、メッセージは自動的に削除され、スクリーンショットも撮影できません。
機密性の高い情報をやり取りする際に便利な機能です。
6. ボット機能
Telegramには「ボット」という自動化されたプログラムがあります。
ボットは、特定のリクエストに応答したり、タスクを実行したりできます。
ボットの活用例
- 天気予報や為替レートなどの情報提供
- アンケート実施や自動リマインダー
- ゲームやクイズの提供
- カスタマーサービスや自動注文処理
開発者向けに無料のAPI(Application Programming Interface)が公開されており、誰でも独自のボットを作成できます。
7. オープンソースとAPI公開
Telegramのクライアント側のコードはオープンソースです。
誰でもコードを確認し、セキュリティ上の問題がないかチェックできます。
また、開発者向けにAPIとボットプラットフォームが公開されているため、サードパーティのアプリケーションを作成できます。
これにより、Telegramのエコシステムが豊かになっています。
8. カスタマイズ性が高い
Telegramは細かいカスタマイズが可能です。
カスタマイズできる項目
- チャット背景の画像変更
- テーマカラーの設定(12箇所)
- 通知音の変更
- スタンプや絵文字のカスタマイズ
- プライバシー設定の細かな調整
自分好みにアプリをカスタマイズして、使いやすい環境を作れます。
Telegramの主な機能
次に、Telegramで実際に使える機能を詳しく見ていきましょう。
テキストメッセージ
基本的なテキストメッセージの送受信ができます。
絵文字、スタンプ、GIFアニメーションも使用可能です。
メッセージの編集や削除も自由にでき、相手にも反映されます。
音声通話・ビデオ通話
Telegramでは高品質な音声通話とビデオ通話ができます。
エンドツーエンド暗号化が適用されるため、通話内容も安全です。
グループ音声通話も可能で、複数人で会議ができます。
ストーリーズ機能
Instagram やFacebookのストーリーズと同様の機能があります。
24時間で消える写真や動画を投稿し、フォロワーと共有できます。
位置情報の共有
リアルタイムで現在地を共有できます。
15分、1時間、8時間など、時間を指定して共有し、いつでも停止できます。
待ち合わせや安否確認に便利な機能です。
ファイル管理
Telegramは実質的に無限の保存容量を持つクラウドストレージとしても機能します。
写真、動画、文書など、あらゆるファイルをアップロードして保管できます。
端末から削除しても、いつでもダウンロードし直せます。
音声メッセージ
テキストを打つのが面倒なときは、音声メッセージが便利です。
ボタンを押しながら話すだけで、音声を録音して送信できます。
投票・アンケート機能
グループやチャンネルでアンケートを実施できます。
選択肢を複数設定し、メンバーの意見を集めるのに役立ちます。
写真・動画の編集機能
Telegram内で写真や動画を編集できます。
フィルター、ステッカー、テキストの追加など、基本的な編集が可能です。
別の画像編集アプリを使わずに、直感的なインターフェースで編集できます。
Telegramの安全性とセキュリティ
Telegramは「セキュリティの高いメッセージアプリ」として知られていますが、実際にはどうなのでしょうか?
セキュリティの強み
1. 暗号化技術
独自のMTProtoプロトコルを使用し、メッセージを暗号化しています。
2020年にイタリアのウディーネ大学の研究チームがMTProto 2.0の形式的な正しさを証明しました。
2. シークレットチャットのエンドツーエンド暗号化
シークレットチャットでは、送信者と受信者以外は誰もメッセージを見られません。
Telegram自身もアクセスできないため、最高レベルのプライバシー保護が実現します。
3. 二段階認証(2FA)
パスワードに加えて、もう一つの認証手段を設定できます。
不正アクセスを防ぐための追加セキュリティレイヤーです。
4. パスコードロック
アプリにパスコードを設定し、デバイスを紛失したり盗まれたりした場合でも、チャットへのアクセスを防げます。
5. オープンソースコード
クライアント側のコードが公開されているため、セキュリティ専門家が検証できます。
これにより、バックドアや脆弱性が見つかりやすくなります。
セキュリティ上の懸念点
一方で、Telegramのセキュリティには批判もあります。
1. デフォルトでエンドツーエンド暗号化ではない
通常のチャットは、クライアント/サーバー間の暗号化のみです。
完全なエンドツーエンド暗号化を利用するには、手動でシークレットチャットを開始する必要があります。
WhatsAppやSignalはデフォルトでエンドツーエンド暗号化を提供しているため、この点でTelegramは劣っていると指摘されています。
2. サーバー側のコードは非公開
クライアント側のコードはオープンソースですが、サーバー側のコードは非公開です。
そのため、サーバーで何が行われているかを完全に検証することはできません。
3. メッセージはTelegramのサーバーに保存される
通常のチャットのメッセージは、Telegramのサーバーに保存されます。
これにより、複数デバイスでの同期が可能になりますが、プライバシーの観点からは懸念材料です。
政府機関が有効な令状を持っている場合、Telegramは情報を提供する可能性があります。
4. 電話番号が必要
Telegramに登録するには電話番号が必要です。
これにより、アカウントと個人を結びつけることが可能になります。
匿名性を重視する場合、この点は弱点となります。
5. コンテンツモデレーションの緩さ
Telegramはコンテンツモデレーションが比較的緩いとされています。
この自由度の高さが、犯罪組織やテロリストによる悪用につながっているという批判があります。
専門家の評価
セキュリティ専門家の多くは、「一般的な日常会話には十分安全だが、高リスクな状況では他の選択肢を検討すべき」としています。
ジャーナリスト、活動家、内部告発者など、高度なセキュリティが必要な人には、Signalなどのデフォルトでエンドツーエンド暗号化を提供するアプリが推奨されています。
Telegramの使い方

Telegramを始める方法を簡単に説明します。
アカウント作成
- App StoreまたはGoogle PlayからTelegramアプリをダウンロード
- アプリを開き、電話番号を入力
- SMSで送られてくる認証コードを入力
- 名前とプロフィール写真を設定(任意)
電話番号さえあれば、メールアドレスや住所などの個人情報は不要です。
日本語化
Telegramは初期状態では日本語に対応していません。
しかし、非公式の言語パックを使えば日本語化できます。
日本語化の手順
- ブラウザで「t.me/setlanguage/ja-beta」にアクセス
- 「SET LANGUAGE」をタップ
- Telegramアプリに移動
- 「Change」をタップして日本語に切り替え
注意: 非公式の方法なので、自己責任で行ってください。
また、検索機能は英語が必要になる場合があります。
連絡先の追加
電話番号またはユーザー名で友達を検索して追加できます。
Telegramユーザーは、誰でも固有のユーザー名を設定できるため、電話番号を教えなくても連絡が取れます。
シークレットチャットの開始
より高いセキュリティが必要な場合は、シークレットチャットを使います。
- 相手のプロフィールを開く
- 「その他」→「シークレットチャット開始」をタップ
- エンドツーエンド暗号化されたチャットが開始
シークレットチャットはクラウドに保存されず、使用したデバイスにのみ残ります。
グループやチャンネルへの参加
Telegramでは、公開グループやチャンネルに自由に参加できます。
興味のあるトピックのチャンネルを検索し、フォローするだけです。
仮想通貨、ニュース、趣味など、あらゆるジャンルのチャンネルがあります。
Telegramの活用例
Telegramはさまざまな目的で活用されています。
情報収集ツールとして
特に仮想通貨関連では、多くのプロジェクトが公式チャンネルやグループを開設しています。
最新情報をいち早く入手できるプラットフォームとして利用されています。
ニュースメディアもTelegramチャンネルを開設し、速報を配信しています。
社会運動・政治活動のツールとして
検閲を回避しながら情報を発信できる手段として、政治・社会運動の場面でも利用されています。
ロシアやウクライナ、中東など、言論の自由が制限されている地域で特に重要な役割を果たしています。
ビジネスツールとして
企業はTelegramを使って、顧客とのコミュニケーション、製品の発表、マーケティング活動を行っています。
ボット機能を使えば、自動化されたカスタマーサービスも提供できます。
教育・学習コミュニティとして
学習グループやオンライン講座の配信にも利用されています。
大規模なグループ機能とファイル共有機能を活かして、教材の配布や質疑応答が行えます。
Telegramの危険性と注意点
便利なTelegramですが、いくつかのリスクも存在します。
犯罪への悪用
Telegramの高い秘匿性は、犯罪組織にとっても魅力的です。
麻薬取引、詐欺、児童虐待コンテンツの配布などに悪用されるケースが報告されています。
2024年8月、Telegram創設者のパーヴェル・ドゥーロフがフランスで逮捕されました。
容疑は、Telegramが麻薬取引や児童性的虐待コンテンツの配布など、犯罪活動に利用されていることへの共犯でした。
この事件は、プラットフォーム運営者の責任について大きな議論を巻き起こしました。
フィッシング詐欺
他のSNSと同様、Telegramでもフィッシング詐欺が発生しています。
怪しいリンクをクリックしたり、個人情報を安易に提供したりしないよう注意が必要です。
誤情報・偽情報の拡散
コンテンツモデレーションが緩いため、誤情報や偽情報が拡散しやすい環境です。
生成AIが作成したフェイク画像やフェイク動画も多く出回っています。
情報源を確認し、信頼できる情報かどうか慎重に判断しましょう。
データ漏洩のリスク
過去にTelegramでいくつかのデータ漏洩事件が発生しています。
完璧なセキュリティは存在しないため、機密性の高い情報は慎重に扱いましょう。
半兄弟姉妹との偶発的な関係リスク
これはTelegram特有の問題ではありませんが、パーヴェル・ドゥーロフは15年前から精子提供を行っており、12カ国以上で100人以上の子供が生まれています。
このような大規模な精子提供は、将来的に血縁関係を知らない半兄弟姉妹同士が偶然出会うリスクを高めます。
倫理的・社会的な問題として議論されています。
Telegramを安全に使うための対策
リスクを理解したうえで、安全にTelegramを使うための対策を紹介します。
1. 二段階認証(2FA)を有効にする
設定方法
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- 二段階認証 → 追加パスワードを設定
- 強力なパスワードを作成
- パスワードを忘れた場合のヒントと復旧用メールアドレスを設定
これにより、パスワードが漏洩しても不正アクセスを防げます。
2. パスコードロックを設定する
設定方法
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- パスコードロック → パスコードを設定
- 自動ロック機能を有効化
デバイスを紛失したり盗まれたりした場合でも、チャットへのアクセスを防げます。
3. プライバシー設定を調整する
調整できる項目
- 電話番号の表示設定(連絡先のみ/誰にも表示しない)
- オンライン状態の表示設定
- プロフィール写真の公開範囲
- 通話やメッセージを受け取れる相手の制限
これらを適切に設定し、プライバシーを保護しましょう。
4. 機密情報にはシークレットチャットを使う
本当に秘密にしたい会話は、必ずシークレットチャットで行いましょう。
エンドツーエンド暗号化により、最高レベルの保護が受けられます。
5. 自己破壊メッセージを活用する
一時的な情報共有には、自己破壊メッセージを設定しましょう。
時間が経過すると自動的に削除されるため、情報が残りません。
6. 怪しいリンクをクリックしない
フィッシング詐欺から身を守るため、不審なリンクはクリックしないようにしましょう。
公式アカウントかどうか確認し、疑わしい場合は無視してください。
7. VPNを併用する
より高いセキュリティを求める場合は、信頼できるVPN(仮想プライベートネットワーク)を併用しましょう。
VPNはIPアドレスを隠し、オンライン活動を暗号化します。
8. 定期的にアクティブセッションを確認する
確認方法
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- アクティブセッション
- 不審なセッションがあれば終了
自分が使っていないデバイスからのアクセスがないか、定期的に確認しましょう。
9. 別の電話番号を使用する
プライバシーを重視する場合、メインの電話番号ではなく、別のSIMカードを使ってTelegramに登録することもできます。
また、電話番号を非表示にする設定も可能です。
10. 情報の信頼性を確認する
Telegramで得た情報は、必ず情報源を確認し、他の信頼できるソースと照らし合わせましょう。
フェイク情報に惑わされないよう注意が必要です。
Telegramと他のメッセージアプリの比較
Telegramと他の主要メッセージアプリを比較してみましょう。
Telegram vs. WhatsApp
Telegram
- デフォルトでエンドツーエンド暗号化なし(シークレットチャットでのみ)
- 最大20万人のグループ
- ファイルサイズ上限2GB(無料)
- クラウドベースで複数デバイス対応
- 広告なし
- デフォルトでエンドツーエンド暗号化
- 最大1,024人のグループ
- ファイルサイズ上限2GB
- スマートフォンに紐付き
- Meta(Facebook)が運営
Telegram vs. Signal
Telegram
- 多機能(ボット、チャンネル、大規模グループなど)
- セキュリティはシークレットチャット利用時のみ最高レベル
- ユーザー数10億人
Signal
- デフォルトでエンドツーエンド暗号化
- シンプルでセキュリティ重視
- オープンソース(クライアント・サーバー両方)
- セキュリティ専門家が最も推奨
Telegram vs. LINE
Telegram
- 世界中で10億人のユーザー
- プライバシーとセキュリティ重視
- 大規模グループとチャンネル機能
- 広告なし
LINE
- 日本で9,900万人のユーザー(国内最大)
- 日常的な連絡手段として定着
- スタンプ文化が発達
- 公式アカウントやLINE VOOMなど多機能
Telegramの今後
Telegramは今後どのように発展していくのでしょうか?
ユーザー数の増加
2025年3月に10億ユーザーを突破し、今後も成長が続くと予想されています。
特にプライバシーを重視するユーザーの増加に伴い、需要は高まるでしょう。
収益化の取り組み
Telegramは長年無料で広告なしのサービスを提供してきました。
しかし、持続可能な運営のため、2021年から有料版「Telegram Premium」を導入しています。
Telegram Premiumの特徴
- 音声からテキストへの変換
- 高度なチャット管理機能
- プレミアムステッカーとカスタム絵文字
- 広告なし
- ファイルサイズ上限4GB
これにより、広告主や投資家への依存を減らし、ユーザー中心のサービスを維持しようとしています。
法的課題への対応
2024年のパーヴェル・ドゥーロフ逮捕事件を受けて、Telegramは利用規約とプライバシーポリシーを変更しました。
捜査令状や有効な法的要請があれば情報を提供することとしました。
今後、プライバシー保護と法的義務のバランスをどう取っていくかが課題となります。
技術的な進化
暗号化技術の改善、新機能の追加、ユーザー体験の向上など、技術的な進化は続くでしょう。
ユーザーコミュニティからのフィードバックを取り入れながら、より使いやすく安全なプラットフォームを目指しています。
まとめ
Telegram Messengerは、プライバシーとセキュリティを重視した多機能メッセージアプリです。
主な特徴
- 2013年にパーヴェル・ドゥーロフとニコライ・ドゥーロフ兄弟が創設
- 月間アクティブユーザー数10億人(2025年3月時点)
- クラウドベースで複数デバイスから同時アクセス可能
- 独自のMTProto暗号化プロトコルを使用
- シークレットチャットでエンドツーエンド暗号化
- 最大20万人のグループチャット
- 無制限のチャンネル機能
- ファイルサイズ上限2GB(無料)、4GB(有料)
- 自己破壊メッセージ機能
- ボット機能とオープンAPI
- 完全無料で広告なし
セキュリティの強み
- 独自の暗号化プロトコルMTProto
- シークレットチャットのエンドツーエンド暗号化
- 二段階認証とパスコードロック
- オープンソースのクライアントコード
懸念点
- デフォルトでエンドツーエンド暗号化ではない
- サーバー側コードは非公開
- コンテンツモデレーションの緩さ
- 犯罪への悪用リスク
安全に使うためのポイント
- 二段階認証を有効にする
- パスコードロックを設定する
- 機密情報にはシークレットチャットを使う
- プライバシー設定を適切に調整する
- 怪しいリンクをクリックしない
- 定期的にアクティブセッションを確認する
Telegramは一般的な日常会話には十分安全ですが、非常に高度なセキュリティが必要な場合は、Signalなど他の選択肢も検討してください。
自分の用途とセキュリティニーズに合わせて、適切なメッセージアプリを選びましょう。
参考情報
本記事は以下の情報源を参考に作成しました。
日本語情報源
- Wikipedia「Telegram」
- 日経クロステック「月間7億人が利用、秘匿性の高さが売りの『Telegram』とは」
- VeePN Blog「テレグラムは安全か?」
- Weblio辞書「telegram」
- PreBell「テレグラム(Telegram)とは?潜む危険性と使い方」
英語情報源

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