「Steamを起動したら『エラーコード:-109』が表示された」「ゲームをダウンロードできない」そんな困った状況に遭遇していませんか?
エラー109は、Steamのサーバーに接続できないときに表示されるエラーコードです。
この記事では、エラー109が発生する原因から、具体的な解決方法まで詳しく解説していきます。
基本的な対処法から、少し専門的な設定変更まで、段階的に試せる方法を紹介しますよ。
Windows、Mac両方に対応した解決手順を説明するので、自分の環境に合わせて試してくださいね。
Steamのエラー109とは?原因を理解しよう

まず、エラー109がどういうエラーなのか確認しておきましょう。
エラー109の正体
エラーコード-109は、Steamクライアントがインターネット経由でSteamのサーバーに接続できないときに表示されます。
正式なエラーメッセージは以下のような形式です:
「サーバーへの接続に失敗しました(エラーコード:-109)」
または英語版では:
「Could not connect to the Steam network (error code: -109)」
エラーが発生する主な原因
エラー109が出る原因は、大きく分けて5つあります。
インターネット接続の問題
パソコンがインターネットに接続できていない、または接続が不安定な状態。
ファイアウォールやセキュリティソフトの干渉
Windows Defenderやウイルス対策ソフトがSteamの通信をブロックしている可能性。
プロキシ設定の問題
プロキシサーバーを経由する設定になっていて、接続が妨げられている場合。
DNSの問題
ドメイン名を正しく解決できず、Steamサーバーの場所が分からない状態。
Steamのキャッシュやファイルの破損
Steamクライアントの一時ファイルが壊れていて、正常に動作しない場合。
それぞれの原因に対する解決方法を、順番に見ていきましょう。
基本的な解決方法から試してみよう
まずは、簡単にできる対処法から始めます。
方法1:インターネット接続を確認
最初に、パソコンがインターネットに接続できているか確認しましょう。
ブラウザを開いて、任意のウェブサイト(例:Yahoo! JAPANやGoogleなど)にアクセスしてみてください。
正常に表示されれば、インターネット接続自体には問題ありません。
表示されない場合は、以下を確認:
Wi-Fiやイーサネットケーブルの接続
無線LANの場合、正しいネットワークに接続しているか確認。有線の場合、ケーブルがしっかり差さっているか見てください。
ルーターの再起動
ルーターの電源を切って30秒待ち、再度電源を入れましょう。これだけで解決することも多いです。
他のデバイスでの確認
スマホやタブレットで同じWi-Fiに接続して、インターネットが使えるか試してみてください。
方法2:Steamクライアントとパソコンの再起動
シンプルですが、意外と効果的な方法です。
Steamを完全に終了
タスクバー右下のSteamアイコンを右クリックして「終了」を選択。
タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開いて、Steamのプロセスが完全に終了しているか確認しましょう。
パソコンを再起動
Windowsの「スタート」メニューから「再起動」を実行。
再起動後、もう一度Steamを起動してエラーが解消されたか確認してください。
方法3:Steamのサーバーステータスを確認
Steamのサーバー自体に問題がある可能性もあります。
ブラウザで以下のサイトにアクセスしましょう:
「Steam Status」で検索するか、https://steamstat.us/ にアクセス。
すべてのサービスが「Normal」(正常)になっていれば、Steam側には問題ありません。
もし「Delayed」(遅延)や「Down」(ダウン)と表示されている項目があれば、Steam側のサーバートラブルです。この場合は復旧を待つしかありません。
ファイアウォールとセキュリティソフトの設定を確認
次は、セキュリティ関連の設定を見ていきます。
Windows Defenderファイアウォールの設定
Windows 10/11では、標準のファイアウォールがSteamをブロックしている可能性があります。
設定手順:
「スタート」ボタンから「設定」を開きます。
「更新とセキュリティ」(Windows 10)または「プライバシーとセキュリティ」(Windows 11)を選択。
「Windows セキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック。
「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」を選びましょう。
リストから「Steam」または「Steam Client Service」を探します。
「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックが入っているか確認してください。
チェックが入っていない場合は、チェックを入れて「OK」をクリック。
リストにSteamが見つからない場合:
「別のアプリの許可」をクリック。
「参照」からSteamのインストールフォルダ(通常は C:\Program Files (x86)\Steam\steam.exe)を選択。
「追加」をクリックして、プライベートとパブリックの両方にチェックを入れます。
サードパーティのセキュリティソフト
ウイルス対策ソフト(NortonやAvast、マカフィーなど)を使用している場合、そちらの設定も確認が必要。
各ソフトの「例外」または「除外」設定で、Steamのフォルダとプログラムを追加しましょう。
具体的な手順は、使用しているセキュリティソフトのマニュアルを参照してください。
一時的にファイアウォールを無効化してテスト
本当にファイアウォールが原因か確認するため、一時的に無効化してみる方法もあります。
注意:この方法は一時的なテストのみに使用してください。テスト後は必ず再度有効化しましょう。
Windows セキュリティの「ファイアウォールとネットワーク保護」で、ファイアウォールを一時的にオフにします。
Steamを起動してエラーが解消されるか確認。
確認後、すぐにファイアウォールを再度オンに戻してください。
エラーが解消された場合、ファイアウォールが原因だと分かります。上記の手順でSteamを例外に追加しましょう。
プロキシ設定を確認・無効化する

プロキシサーバーの設定が原因の場合もあります。
Windowsのプロキシ設定を確認
「スタート」ボタンから「設定」を開きます。
「ネットワークとインターネット」を選択。
左側のメニューから「プロキシ」をクリック。
「プロキシサーバーを使う」がオフになっているか確認してください。
オンになっている場合は、オフに切り替えましょう。
Steam内のプロキシ設定を確認
Steamクライアント自体にもプロキシ設定があります。
Steamを起動します(エラーが出ても大丈夫です)。
画面左上の「Steam」メニューをクリック。
「設定」を選択してください。
左側のメニューから「ダウンロード」をクリック。
「プロキシサーバー」のドロップダウンメニューを確認。
「プロキシなし」が選択されているか見てください。別の設定になっていたら、「プロキシなし」に変更します。
「OK」をクリックして保存。
Steamを再起動して、エラーが解消されたか確認しましょう。
DNS設定を変更してみる
DNSの問題が原因の場合、DNS設定を変更すると解決することがあります。
DNSとは
DNS(Domain Name System)は、ウェブサイトの名前をコンピュータが理解できる数字(IPアドレス)に変換する仕組みです。
この変換がうまくいかないと、Steamのサーバーに接続できません。
Google Public DNSへの変更(Windows)
手順:
「スタート」ボタンから「設定」を開きます。
「ネットワークとインターネット」を選択。
接続しているネットワーク(Wi-Fiまたはイーサネット)をクリック。
「アダプターのオプションを変更する」をクリック。
使用している接続(Wi-Fiまたはイーサネットアダプター)を右クリックして「プロパティ」を選択。
リストから「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選んでダブルクリック。
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します。
以下の値を入力してください:
- 優先DNSサーバー:8.8.8.8
- 代替DNSサーバー:8.8.4.4
これはGoogleが提供する無料のDNSサービスです。
「OK」をクリックして保存。
念のため、パソコンを再起動しましょう。
DNSキャッシュのクリア
古いDNS情報がキャッシュされている可能性があるので、クリアします。
コマンドプロンプトを管理者権限で開きます(「スタート」メニューで「cmd」と入力し、右クリックして「管理者として実行」)。
以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください:
ipconfig /flushdns
「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。」と表示されれば成功です。
コマンドプロンプトを閉じて、Steamを起動してみましょう。
Steamのキャッシュとファイルをクリアする
Steamクライアントのデータに問題がある場合の対処法です。
ダウンロードキャッシュのクリア
Steamを起動します。
画面左上の「Steam」メニューから「設定」を開きます。
左側のメニューで「ダウンロード」を選択。
「ダウンロードキャッシュをクリアする」ボタンをクリックしてください。
確認画面が出たら「OK」をクリック。
Steamが自動的に再起動するので、再度ログインします。
Steam クライアントの修復(Windows)
もっと徹底的に修復したい場合は、この方法を試しましょう。
Steamを完全に終了させます(タスクマネージャーでプロセスが残っていないか確認)。
エクスプローラーを開いて、Steamのインストールフォルダに移動。
通常は以下の場所です:
C:\Program Files (x86)\Steam\
このフォルダ内で、以下のファイル以外をすべて削除します:
削除してはいけないもの:
- steam.exe(これがSteamの本体)
- steamappsフォルダ(ゲームのデータが入っている)
- userdata フォルダ(セーブデータやスクリーンショットが入っている)
削除してもいいもの:
その他すべてのファイルとフォルダ
steam.exe をダブルクリックして起動。
Steamが自動的に必要なファイルを再ダウンロードして修復します。
接続先を変更してみる
Steamのダウンロードサーバーの設定を変更する方法です。
ダウンロード地域の変更
Steamを起動します。
「Steam」メニュー→「設定」を開きましょう。
「ダウンロード」を選択。
「ダウンロード地域」のドロップダウンメニューをクリック。
現在選択されている地域から、別の地域に変更してみてください。
日本にいる場合:
- Japan – Tokyo
- Japan – Osaka
など、複数の選択肢があれば試してみましょう。
「OK」をクリックして保存し、Steamを再起動します。
ルーターとモデムの詳細設定
ネットワーク機器側に問題がある場合の対処法です。
ポート転送の設定
Steamが使用するポートが閉じられていると、接続できません。
Steamが使用する主なポート:
- UDP 27000~27030
- TCP 27015~27030
- UDP 4380
- TCP 443
ルーターの管理画面(通常は 192.168.1.1 または 192.168.0.1)にアクセスし、ポート転送の設定を確認。
詳しい設定方法は、使用しているルーターのマニュアルを参照してください。
UPnPの有効化
ルーターの設定で「UPnP」(Universal Plug and Play)が有効になっているか確認しましょう。
UPnPが有効だと、Steamが自動的に必要なポートを開けられます。
ルーターの管理画面で、UPnPの設定を探して有効化してください。
Macでの対処方法

Macユーザー向けの解決手順も確認しておきましょう。
セキュリティとプライバシーの設定
「システム環境設定」(macOS Ventura以降は「システム設定」)を開きます。
「セキュリティとプライバシー」を選択。
「ファイアウォール」タブをクリック。
左下の鍵アイコンをクリックして、設定を変更できるようにします。
「ファイアウォールオプション」をクリック。
リストに「Steam」があれば、「着信接続を許可」になっているか確認してください。
ない場合は「+」ボタンでSteamアプリを追加しましょう。
Steamフォルダの削除と再インストール
Macでも、Steam自体を再インストールすることで解決できる場合があります。
Steamアプリを終了。
Finderで「アプリケーション」フォルダを開き、Steamアプリをゴミ箱に入れます。
以下のフォルダも削除してください:
~/Library/Application Support/Steam
(注:ゲームデータを残したい場合は、steamappsフォルダだけバックアップしておきましょう)
Steamの公式サイトから最新版をダウンロードして再インストール。
よくある質問と追加の解決方法
その他の疑問や、まだ試していない方法を紹介します。
VPNを使用している場合
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用していると、Steamの接続がブロックされることがあります。
VPNを一時的に切断して、Steamに接続できるか試してください。
接続できたら、VPNの設定でSteamのトラフィックを除外する設定を探しましょう。
企業や学校のネットワークの場合
職場や学校のネットワークでは、管理者によってSteamへのアクセスがブロックされている可能性があります。
この場合、ネットワーク管理者に相談するか、個人のモバイルホットスポットを使用する必要がありますよ。
Steamの完全な再インストール
上記の方法をすべて試してもダメな場合、最終手段として完全再インストールを検討しましょう。
Windows:
コントロールパネルから「プログラムのアンインストール」を開く。
「Steam」を選択して「アンインストール」をクリック。
アンインストール時に「ゲームを削除しますか?」と聞かれたら「いいえ」を選択(ゲームデータは残せます)。
パソコンを再起動。
Steamの公式サイトから最新版をダウンロードして再インストール。
エラーが解決しない場合のサポート
どの方法を試しても解決しない場合は、公式サポートに問い合わせましょう。
Steamサポートへの連絡
ブラウザで Steam公式サイト(https://store.steampowered.com/)にアクセス。
画面上部の「ヘルプ」→「Steamサポート」を選択。
Steamアカウントにログインします。
問題のカテゴリを選んで、詳細を説明。
エラーコード109が出ること、試した解決方法などを具体的に伝えましょう。
コミュニティでの情報収集
Steam コミュニティフォーラムで同じ問題を抱えている人がいないか検索してみてください。
最新の解決方法や、特定の環境での対処法が見つかるかもしれません。
まとめ:段階的に試して必ず解決しよう
Steamのエラー109について、原因と解決方法を詳しく解説しました。
この記事の重要ポイント:
エラー109は、Steamサーバーへの接続問題が原因です。
まずは基本的な対処(再起動、接続確認)から試しましょう。
ファイアウォールやセキュリティソフトの設定確認が重要。
プロキシとDNSの設定を見直すことで解決することも多いです。
Steamのキャッシュクリアやクライアント修復も効果的。
ルーターのポート設定やUPnPの有効化を確認してください。
最終手段として、完全な再インストールを検討しましょう。
エラー109は、ほとんどの場合、上記のいずれかの方法で解決できます。
焦らず、簡単な方法から順番に試していってくださいね。
特にファイアウォールとDNS設定の変更は効果が高いので、重点的に確認することをおすすめします。
この記事を参考に、快適なSteamライフを取り戻してください。ゲームを楽しんでくださいね!


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