「Cドライブがパンパンでゲームがインストールできない…」 「SSDとHDDを使い分けて、快適にゲームしたい」 「新しいドライブを追加したから、そっちにゲームを移したい」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、Steamではゲームの保存先を自由に変更できるんです。しかも、すでにインストール済みのゲームも、アンインストールせずに移動できます。
この記事では、Steamライブラリフォルダの追加から、ゲームの移動、最適な管理方法まで、画像付きで分かりやすく解説していきます。
なぜ保存先を変更する?4つの理由とメリット

理由1:Cドライブの容量不足を解消
最も多い理由がこれです。
問題点:
- WindowsがインストールされているCドライブが満杯
- 大作ゲームは100GB以上の容量が必要
- システムの動作も遅くなる
解決策: 別のドライブにSteamライブラリを作成して、そちらにインストール。
理由2:SSDとHDDの使い分け
パフォーマンスとコストのバランスを取れます。
最適な使い分け:
- SSD → よくプレイする対戦ゲーム、ロード時間が気になるゲーム
- HDD → たまにプレイするゲーム、動画が多いアドベンチャーゲーム
理由3:外付けドライブの活用
ノートPCユーザーに特におすすめです。
メリット:
- 内蔵ストレージを圧迫しない
- 別のPCでも使える(条件あり)
- 必要な時だけ接続
理由4:バックアップとして
複数の場所に分散することで、リスク管理にもなります。
新しい保存先を追加する方法(5分で完了)
ステップ1:Steamの設定を開く
- Steamクライアントを起動
- 左上の**「Steam」**メニューをクリック
- **「設定」**を選択
ステップ2:ストレージ設定へ移動
- 左側のメニューから**「ストレージ」**をクリック
- 現在のライブラリフォルダが表示される
ステップ3:新しいフォルダを追加
- プルダウンメニュー(+マークの横)をクリック
- **「ドライブを追加」**を選択
- 追加したいドライブを選んで**「追加」**をクリック
フォルダが自動作成される場所:
D:\SteamLibrary
E:\SteamLibrary
カスタムフォルダを作成したい場合
特定のフォルダ名にしたい時の方法:
- エクスプローラーで先にフォルダを作成 例:
D:\Games\Steam
- Steamの設定で「ドライブを追加」→「別のドライブから選択」
- 作成したフォルダを指定
インストール済みゲームを移動する方法
方法1:Steam内で移動(推奨)
最も安全で簡単な方法です。
手順:
- ライブラリでゲームを右クリック
- **「プロパティ」**を選択
- **「インストール済みファイル」**タブを開く
- **「移動」**をクリック
- 移動先のライブラリフォルダを選択
- **「移動」**ボタンをクリック
メリット:
- セーブデータも自動で処理
- 整合性チェック付き
- 失敗リスクが低い
方法2:手動でフォルダを移動
上級者向けの方法です。
手順:
- 移動したいゲームフォルダを探す
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\ゲーム名
- フォルダごとコピーまたは切り取り
- 新しいライブラリの同じ場所に貼り付け
D:\SteamLibrary\steamapps\common\ゲーム名
- Steamでゲームをアンインストール(ファイルは削除されない)
- 再インストール(既存ファイルを検出)
方法3:バックアップ機能を使う
複数のゲームをまとめて移動したい時に便利。
手順:
- Steam → ゲームを右クリック
- 「プロパティ」→「インストール済みファイル」
- 「バックアップ」を選択
- バックアップ先を指定
- 新しい場所で復元
これからインストールするゲームの保存先を選ぶ
インストール時に保存先を指定
手順:
- ゲームの**「インストール」**ボタンをクリック
- インストール画面で**「インストール先を選択」**
- ドロップダウンから希望のドライブを選択
- 「次へ」をクリック
デフォルトの保存先を変更
毎回選ぶのが面倒な場合:
- Steam設定 → ストレージ
- デフォルトにしたいドライブの**⚙️**マークをクリック
- **「デフォルトにする」**を選択
これで、次回から自動的にそのドライブが選ばれます。
最適な保存先の管理テクニック

SSDとHDDの使い分け戦略
SSDに入れるべきゲーム:
- 対戦型FPS(Apex、Valorant、CS2)
- オープンワールドRPG(Skyrim、Witcher)
- 頻繁にプレイするゲーム
- ロード時間が長いゲーム
HDDでも問題ないゲーム:
- インディーゲーム
- 2Dゲーム
- ストーリー重視のアドベンチャー
- たまにプレイするゲーム
フォルダ構成のベストプラクティス
C:\ (SSD 250GB)
├── Windows
└── 最重要ゲーム2-3本
D:\ (SSD 1TB)
└── SteamLibrary
└── メインでプレイするゲーム
E:\ (HDD 4TB)
└── Games
├── SteamLibrary
├── Epic Games
└── その他のランチャー
容量管理のコツ
定期的なクリーンアップ:
- プレイしなくなったゲームはアンインストール
- Steamクラウドでセーブデータは保存される
- 必要になったら再ダウンロード
ダウンロードキャッシュをクリア:
- Steam設定 → ダウンロード
- 「ダウンロードキャッシュをクリア」
よくあるトラブルと解決法
トラブル1:「ディスク書き込みエラー」
原因と解決:
- 容量不足 → 空き容量を確認(ゲームサイズの2倍は必要)
- 権限不足 → Steamを管理者として実行
- ウイルス対策ソフト → 一時的に無効化またはフォルダを除外
トラブル2:移動後にゲームが起動しない
解決手順:
- ゲームを右クリック → プロパティ
- 「インストール済みファイル」
- 「ゲームファイルの整合性を確認」
- 破損ファイルが自動修復される
トラブル3:ライブラリフォルダが認識されない
解決法:
- フォルダ内に「steamapps」フォルダがあるか確認
- なければ手動で作成
- Steamを再起動
- それでもダメなら、フォルダを削除して再追加
トラブル4:外付けドライブが表示されない
確認事項:
- ドライブレターが割り当てられているか
- NTFSでフォーマットされているか(FAT32は非推奨)
- USBケーブルの接続確認
- 電源供給は十分か
Workshop・Modの保存先について
Workshopコンテンツの保存場所
Steamワークショップのファイルは、ゲーム本体と同じドライブに保存されます。
SteamLibrary\steamapps\workshop\content\[ゲームID]\
Modを大量に使うゲームの注意点
容量を食うゲーム例:
- Cities: Skylines(都市系Mod)
- Skyrim(グラフィックMod)
- Left 4 Dead 2(カスタムマップ)
これらは余裕のあるドライブに入れましょう。
便利な管理ツール

Steam Library Manager(無料)
複数のライブラリを効率的に管理できるツール。
機能:
- 一括移動
- 重複ファイルの検出
- 圧縮によるスペース節約
TreeSize Free(無料)
どのゲームが容量を使っているか一目で分かります。
使い方:
- SteamLibraryフォルダをスキャン
- サイズ順にソート
- 不要な大容量ゲームを特定
プロのTips:知っておくと便利な技
Tip 1:シンボリックリンクの活用
特定のゲームだけ別ドライブに置く上級テクニック。
mklink /J "C:\Steam\steamapps\common\ゲーム名" "D:\Games\ゲーム名"
Tip 2:複数PCでライブラリ共有
家庭内LANでゲームファイルを共有:
- 1台目でゲームをダウンロード
- ネットワークドライブとして共有
- 2台目からファイルをコピー
- Steamで整合性確認
Tip 3:定期的なデフラグ
HDDの場合は定期的にデフラグを:
- Windowsの「ドライブの最適化」
- 週1回の自動スケジュール設定
- SSDは不要(むしろ寿命を縮める)
セーブデータの保存場所
Steamクラウドが有効な場合
自動的にクラウドに保存されるので、心配不要です。
ローカル保存の場合
ゲームによって異なりますが、主な場所:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\My Games\
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\
バックアップ推奨!
まとめ:賢い保存先管理で快適なゲームライフを
Steamの保存先変更は、一度覚えれば簡単な作業です。
重要ポイント:
- ライブラリフォルダは複数作れる – ドライブごとに管理
- インストール済みゲームも移動可能 – 再インストール不要
- SSDとHDDを使い分ける – パフォーマンスと容量のバランス
- 定期的な整理整頓 – 不要なゲームは削除
- トラブル時は整合性確認 – 大抵はこれで解決
今すぐできること:
- 現在の空き容量を確認
- 新しいライブラリフォルダを追加
- よくプレイするゲームをSSDに移動
- 不要なゲームをアンインストール
これで、容量不足に悩まされることなく、快適にゲームを楽しめるようになります。
大作ゲームが増え続ける今、賢いストレージ管理は必須スキルです。この記事を参考に、自分に最適な環境を作ってくださいね!
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