Steamを起動しようとしたら「Steam needs to be online to update. Please confirm your network connection and try again.」というエラーメッセージが表示されて困っていませんか?
インターネットには接続しているはずなのに、なぜかSteamだけがオンラインになれない…そんな状況は本当にイライラしますよね。
この記事では、10年以上前から多くのゲーマーを悩ませてきたこのエラーの原因と、確実に解決できる方法を分かりやすく説明していきます。難しい専門用語は最小限にして、誰でも実践できる手順をお伝えしますので、安心して読み進めてください。
「Steam needs to be online to update」エラーとは?

エラーの正体
このエラーは、Steamクライアント(Steamのアプリケーション本体)がアップデートサーバーに接続できないときに表示されるメッセージです。
エラーメッセージの意味を直訳すると「Steamはアップデートするためにオンラインである必要があります。ネットワーク接続を確認して、もう一度試してください」となります。
いつ発生するのか
このエラーは主に以下のタイミングで発生します。
Steamの起動時: アプリを開こうとした瞬間にエラーが表示され、先に進めなくなります。
ゲームのダウンロード中: ゲームを購入してダウンロードしようとすると、突然接続が切れて表示されることがあります。
アップデート時: Steamクライアント自体のアップデートが始まると、途中で停止してエラーメッセージが出ます。
エラーが発生する主な原因
ネットワーク設定の問題
Windows内部のネットワーク設定が原因となるケースが最も多く見られます。
プロキシ設定の干渉: プロキシサーバー(インターネット通信を中継するサーバー)の設定が有効になっていると、Steamが正しくサーバーに接続できません。
自動検出機能の不具合: Windowsがネットワーク設定を自動で検出しようとする機能が、逆にSteamの接続を妨害することがあります。
DNS設定の不具合
DNS(ドメインネームシステム)とは、ウェブサイトのアドレスをコンピュータが理解できる数字の形式に変換する仕組みです。このDNSサーバーの設定が不適切だと、Steamがアップデートサーバーのアドレスを見つけられなくなります。
インターネットプロバイダーが提供するDNSサーバーが遅かったり、一時的に不調だったりすると、このエラーが発生しやすくなります。
セキュリティソフトの過剰な保護
ファイアウォール(不正なアクセスを防ぐ防護壁)やアンチウイルスソフトが、Steamの通信を「危険な可能性がある」と判断してブロックしてしまうことがあります。
特にSteamがアップデートをダウンロードしようとするとき、大量のデータ通信が発生するため、セキュリティソフトが過剰に反応しやすくなります。
インストール場所の権限問題
SteamをProgram Filesフォルダにインストールしている場合、Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)という機能が厳しい制限をかけます。
この制限により、Steamが必要なファイルを書き換えたり、ネットワークに接続したりする権限が不足して、アップデートが失敗することがあります。
Steamファイルの破損
Steamのキャッシュファイル(一時保存データ)やアップデート関連のファイルが壊れていると、正常にアップデートプロセスが進行しません。
パソコンの突然のシャットダウンや、ストレージの問題などでファイルが破損するケースが考えられます。
効果的な解決方法【基本編】
【方法1】パソコンを再起動する
一番簡単で、意外と効果的な方法です。
一時的なシステムの不具合やネットワーク接続のエラーは、再起動で解消されることが多くあります。まずはこれを試してみてください。
手順:
- 開いているすべてのアプリケーションを終了します
- Windowsのスタートボタンをクリックします
- 電源マークを選択して「再起動」をクリックします
- パソコンが再起動したら、Steamを起動してみます
【方法2】インターネット接続を確認する
他のアプリやブラウザでインターネットが使えても、Steamだけが接続できないことがあります。
確認項目:
- ウェブブラウザで任意のサイトが開けるか確認します
- 他のオンラインサービス(YouTube、Netflixなど)が正常に動作するか試します
- Wi-Fi接続の場合、ルーターを再起動してみます(電源を切って30秒待ってから再度入れる)
【方法3】別のネットワークで試す
スマートフォンのテザリング機能(モバイルホットスポット)を使って接続することで、問題が解決する場合があります。
手順:
- スマートフォンのテザリング機能をオンにします
- パソコンをスマートフォンのWi-Fiネットワークに接続します
- その状態でSteamを起動してアップデートを完了させます
- アップデートが終わったら、通常のWi-Fiに戻しても問題なく使えます
この方法が効果的な理由は、インターネットプロバイダーやルーターの設定が原因だった場合、異なるネットワークを経由することで問題を回避できるためです。
効果的な解決方法【ネットワーク設定編】
【方法4】プロキシ設定を無効にする
多くのユーザーがこの方法で問題を解決しています。
手順:
- キーボードの「Windowsキー + R」を同時に押します
- 表示されたボックスに「inetcpl.cpl」と入力してEnterキーを押します
- 「接続」タブをクリックします
- 「LANの設定」ボタンをクリックします
- 「設定を自動的に検出する」のチェックを外します
- 「LANにプロキシサーバーを使用する」のチェックも外れていることを確認します
- 「OK」ボタンを押して、すべてのウィンドウを閉じます
- Steamを起動してみます
この設定により、Windowsが自動的にネットワーク設定を検出しようとする機能が無効になり、Steamが直接インターネットに接続できるようになります。
【方法5】Google DNSに変更する
DNSサーバーをGoogleが提供する公開DNSに変更することで、接続の安定性が向上します。
手順:
- キーボードの「Windowsキー + R」を押します
- 「ncpa.cpl」と入力してEnterキーを押します
- 使用中のネットワーク接続を右クリックして「プロパティ」を選択します
- Wi-Fiの場合は「Wi-Fi」または「ワイヤレスネットワーク接続」
- 有線の場合は「イーサネット」
- 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックします
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します
- 優先DNSサーバーに「8.8.8.8」と入力します
- 代替DNSサーバーに「8.8.4.4」と入力します
- 「OK」をクリックして設定を保存します
- パソコンを再起動してからSteamを試します
Google DNSは世界中で使われている信頼性の高いDNSサーバーで、通常のプロバイダーDNSよりも高速で安定していることが多くあります。
【方法6】ネットワークをリセットする
ネットワーク設定を完全にリセットすることで、問題の原因となっている設定をクリアできます。
手順:
- スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します
- 以下のコマンドを一つずつ入力してEnterキーを押します:
netsh winsock reset
netsh int ip reset
ipconfig /release
ipconfig /renew
ipconfig /flushdns
- すべてのコマンドを実行したら、パソコンを再起動します
- 再起動後、Steamを起動してみます
これらのコマンドは、ネットワークのソケット設定、IPアドレスの設定、DNSキャッシュをリセットして、新しい設定で接続し直します。
効果的な解決方法【Steam設定編】

【方法7】管理者権限でSteamを実行する
Steamに十分な権限を与えることで、ネットワーク接続やファイル操作の制限を回避できます。
手順:
- デスクトップのSteamアイコンを右クリックします
- 「プロパティ」を選択します
- 「互換性」タブをクリックします
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れます
- 「適用」→「OK」の順にクリックします
- Steamを起動してみます
この設定により、Steamはシステム上のより多くのリソースにアクセスできるようになります。
【方法8】Steamファイルをリフレッシュする
破損したファイルを削除して、Steamに新しいファイルをダウンロードさせる方法です。
重要: この方法を実行する前に、steamappsフォルダ(ゲームデータが入っている)とsteam.exeファイル以外を削除しますが、ゲームデータ自体は残るので安心してください。
手順:
- Steamを完全に終了します(タスクトレイのSteamアイコンを右クリック→「終了」)
- エクスプローラーを開きます
- Steamのインストールフォルダに移動します
- 通常は「C:\Program Files (x86)\Steam」
- カスタムインストールの場合は指定した場所
- フォルダ内で以下のファイル・フォルダ以外をすべて選択します:
- steamappsフォルダ
- steam.exeファイル
- 選択したファイルを削除します
- パソコンを再起動します
- Steamのインストールフォルダから「steam.exe」を直接ダブルクリックして起動します
- Steamが自動的に必要なファイルをダウンロードして更新します
【方法9】TCPプロトコルを使用する
Steamは通常UDP(ユーザーデータグラムプロトコル)を使いますが、TCP(トランスミッションコントロールプロトコル)に切り替えることで接続が安定する場合があります。
TCPはUDPよりも信頼性の高い通信方式で、データの送受信を確実に行います。
手順:
- デスクトップのSteamショートカットを右クリックします
- 「プロパティ」を選択します
- 「ショートカット」タブをクリックします
- 「リンク先」欄の末尾(引用符の外側)に半角スペースを入れてから「-tcp」と追加します
- 例: “C:\Program Files (x86)\Steam\steam.exe” -tcp
- 「適用」→「OK」をクリックします
- ショートカットからSteamを起動してみます
【方法10】Steamを別の場所に移動する
Program Filesフォルダ内にSteamがある場合、Windowsの厳しいアクセス制限が問題の原因になっていることがあります。
手順:
- Steamを完全に終了します
- エクスプローラーで現在のSteamフォルダ(通常はC:\Program Files (x86)\Steam)を開きます
- Steamフォルダ全体をコピーします
- Cドライブの直下など、より自由度の高い場所(例: C:\Steam)に貼り付けます
- 新しい場所のsteam.exeを起動します
- 問題なく動作したら、古いフォルダは削除できます
- ただし念のため、しばらく残しておくことをおすすめします
この方法の利点は、再インストールやログインが不要で、すべてのゲームデータもそのまま使えることです。
効果的な解決方法【セキュリティ設定編】
【方法11】ファイアウォールとアンチウイルスの設定
セキュリティソフトがSteamの通信をブロックしている可能性があります。
一時的な確認方法:
- Windowsセキュリティを開きます
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします
- 「アクティブなネットワーク」のファイアウォールを一時的にオフにします
- Steamを起動してみます
- 動作した場合は、ファイアウォールを再度オンにして、次の手順でSteamを許可リストに追加します
Steamを許可リストに追加する方法:
- Windowsセキュリティを開きます
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」→「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックします
- 「設定の変更」をクリックします
- 「別のアプリの許可」をクリックします
- 「参照」ボタンからsteam.exeを選択します
- 「追加」をクリックします
- 「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックを入れます
- 「OK」をクリックします
サードパーティのアンチウイルスソフト(ノートンやマカフィーなど)を使用している場合も、同様にSteamを例外リストに追加してください。
効果的な解決方法【その他の対処法】
【方法12】システム時刻を同期する
パソコンの時刻がずれていると、Steamのサーバー認証に失敗することがあります。
手順:
- スタートボタンを右クリックして「設定」を開きます
- 「時刻と言語」をクリックします
- 「日付と時刻」を選択します
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにします
- 「今すぐ同期」ボタンをクリックします
- Steamを起動してみます
【方法13】互換モードで実行する
古いバージョンのWindowsとの互換性モードで実行すると、問題が解決する場合があります。
手順:
- steam.exeファイルを右クリックして「プロパティ」を選択します
- 「互換性」タブをクリックします
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます
- ドロップダウンメニューから「Windows 7」を選択します
- 「適用」→「OK」をクリックします
- Steamを起動してみます
【方法14】VPNを使用する
地域やインターネットプロバイダーによる制限がある場合、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使うと接続できることがあります。
VPNは、あなたの通信を別の国や地域のサーバーを経由させることで、接続制限を回避します。
注意点:
- 無料のVPNは速度が遅い場合があります
- Steam利用規約でVPN使用に制限がある場合があるため、購入時の使用は避けてください
- アップデートやダウンロードの目的で短時間使用する分には問題ありません
【方法15】Steamを再インストールする
他のすべての方法を試しても解決しない場合、最終手段としてSteamを再インストールします。
ゲームデータを残したまま再インストールする方法:
- エクスプローラーでSteamフォルダを開きます
- 「steamapps」フォルダを別の場所(デスクトップなど)にコピーして保存します
- Windowsの「設定」→「アプリ」からSteamをアンインストールします
- Steam公式サイト(store.steampowered.com)から最新版をダウンロードします
- Steamをインストールします
- インストール後、保存しておいた「steamapps」フォルダを新しいSteamフォルダ内に戻します
- Steamを起動すると、既存のゲームが自動的に認識されます
トラブルシューティングのチェックリスト

問題が解決しない場合は、以下の項目を順番に確認してください。
基本的な確認事項:
- [ ] パソコンの再起動を試しましたか?
- [ ] インターネット接続は正常ですか?
- [ ] 他のアプリやブラウザでネットワーク接続できますか?
- [ ] Steamのサーバーに障害が発生していませんか?(steamstat.usで確認可能)
ネットワーク設定の確認:
- [ ] プロキシ設定を無効にしましたか?
- [ ] DNSをGoogle DNS(8.8.8.8)に変更しましたか?
- [ ] ネットワークリセットコマンドを実行しましたか?
- [ ] 別のネットワーク(モバイルホットスポット)で試しましたか?
Steamの設定確認:
- [ ] 管理者権限でSteamを実行していますか?
- [ ] Steamファイルをリフレッシュしましたか?
- [ ] -tcpパラメータを試しましたか?
- [ ] Steamの保存場所がProgram Files内ではありませんか?
セキュリティ設定の確認:
- [ ] ファイアウォールでSteamを許可していますか?
- [ ] アンチウイルスソフトの例外リストにSteamを追加しましたか?
- [ ] 一時的にセキュリティソフトを無効にして試しましたか?
その他の確認事項:
- [ ] システム時刻は正しく同期されていますか?
- [ ] 互換モードで実行してみましたか?
- [ ] 最終手段として再インストールを検討しましたか?
よくある質問(FAQ)
Q1: このエラーはSteamのサーバー側の問題ですか?
いいえ、ほとんどの場合はユーザー側のネットワーク設定やセキュリティ設定が原因です。
Steamのサーバーに障害がある場合は、公式のステータスページ(steamstat.us)で確認できますが、このエラーが表示される場合の多くは個別の環境設定に起因しています。
Q2: ゲームデータは消えませんか?
この記事で紹介した方法のほとんどは、ゲームデータに影響しません。
特に「Steamファイルのリフレッシュ」では、steamappsフォルダ(ゲームデータが保存されている場所)を残すため、ゲームは再ダウンロードする必要がありません。
ただし、Steamを完全に再インストールする場合は、事前にsteamappsフォルダをバックアップすることをおすすめします。
Q3: Wi-Fiと有線接続で違いはありますか?
有線接続(LANケーブル)の方が安定した通信が期待できます。
無線接続の場合、電波の干渉やルーターとの距離によって接続が不安定になることがあるため、可能であれば有線接続を試してみてください。
Q4: Macでも同じ方法で解決できますか?
Macの場合、一部の手順が異なります。
特に効果的な方法は、モバイルホットスポットでの接続、DNS設定の変更、Registry.vdfファイルの削除(Finderの「ライブラリ」→「Application Support」→「Steam」内)です。
基本的な考え方はWindowsと同じですが、設定画面の場所が違うため、Mac用のガイドを参照することをおすすめします。
Q5: これらの方法を試しても解決しない場合は?
Steamサポートに直接問い合わせることをおすすめします。
help.steampowered.comから問い合わせが可能で、あなたの環境に特化した詳細なサポートを受けられます。問い合わせの際は、試した解決方法とエラーログ(Steamフォルダ内のlogsフォルダ)を添付すると、より迅速な対応が期待できます。
Q6: エラーが繰り返し発生します。根本的な解決策はありますか?
繰り返し発生する場合は、以下の恒久的な対策を検討してください。
DNS設定を常にGoogle DNSにする: インターネットプロバイダーのDNSサーバーが不安定な場合、Google DNSへの変更を維持します。
Steamをデフォルト以外の場所に保管する: Program Filesではなく、C:\Steamなどの場所に移動させます。
セキュリティソフトの例外設定を確実に行う: Steamとその関連プロセスをすべて許可リストに追加します。
ルーターの設定を確認する: ファームウェアを最新版に更新し、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)機能を有効にします。
まとめ
「Steam needs to be online to update」エラーは、10年以上前から存在する古いエラーですが、適切な対処法を知っていれば確実に解決できます。
最も効果的な方法トップ3:
1. プロキシ設定の無効化とLAN設定の調整
多くのユーザーがこの方法で即座に解決しています。Windowsのネットワーク自動検出機能を無効にするだけで、Steamが正常に接続できるようになります。
2. Google DNSへの変更
DNS設定を信頼性の高いGoogleのDNSサーバー(8.8.8.8と8.8.4.4)に変更することで、接続の安定性が大幅に向上します。
3. Steamファイルのリフレッシュ
破損したファイルが原因の場合、steamappsフォルダとsteam.exe以外を削除して、Steamに新しいファイルをダウンロードさせることで解決します。
これらの方法を順番に試していけば、ほとんどのケースで問題は解決するはずです。
もし複数の方法を組み合わせる必要がある場合は、「プロキシ無効化」→「DNS変更」→「ネットワークリセット」→「管理者権限で実行」の順番で試すのが効率的です。
それでも解決しない場合は、VPNの使用やSteamの再インストールなど、より大きな変更を検討してください。
大切なゲームコレクションにアクセスできない状況は本当にストレスがたまりますが、焦らず一つずつ対処法を試していけば、必ず解決への道が開けます。
この記事があなたのSteamライフを快適にする手助けになれば幸いです。楽しいゲーミング体験を!


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