Steamの背面ボタン設定システムって知っていますか? これは、ゲーム体験を大幅に向上させる強力なカスタマイズツールなんです。
対応しているのは以下のデバイスです:
- Steam Deck
- Steamコントローラー
- Steam Input対応のサードパーティ製コントローラー
2024-2025年現在も継続的にアップデートされていて、どんどん便利になっています。
最も重要な発見をお伝えします。 Steam Deckの4つの背面ボタン(L4、L5、R4、R5)は完全にカスタマイズ可能なんです!
割り当てられる機能は実に幅広く:
- ゲームパッドボタン
- キーボードキー
- マウス操作
- 複雑なマクロ
これらすべてが設定できるんですよ。
Steam Deckの背面ボタン設定方法

ゲーミングモードでの設定アクセス(推奨方法)
Steam Deckの背面ボタンを設定する最も簡単な方法を紹介します。
まず、ゲーミングモードを使用しましょう。
基本的な手順:
- ゲームを起動した状態でSteamボタンを押す
- D-padで右に2回移動
- コントローラーレイアウト画面に到達
画面下部に「コントローラー設定」が表示されますね。 これを選択して、「レイアウトを編集」を選んで設定画面に入ります。
設定画面では、こんな感じで進めます:
- 左サイドバーから「ボタン」セクションを選択
- 「バックグリップ」まで下にスクロール
- L4、L5、R4、R5の各ボタンが個別に表示される
それぞれのボタンに、異なる機能を割り当てることができるんです。
割り当て可能な機能カテゴリー
背面ボタンには、本当にたくさんの機能を割り当てられます。
ゲームパッド機能 A、B、X、Y、トリガー、バンパー、スティッククリックなど。 標準的なコントローラーボタンすべてが選択可能です。
キーボード入力 任意のキーボードキーはもちろん、キーの組み合わせも設定できます。 例えば、Ctrl+Sでクイックセーブなんてことも。
マウス操作 左右クリック、スクロールホイール、マウス移動まで。 FPSゲームで便利ですね。
ゲームアクション Steam Input API対応ゲームでは、ボタンエミュレーションではなく直接的なゲーム内アクション。 より自然な操作感を実現できます。
システムアクション スクリーンショット、Steamオーバーレイの呼び出しなど。 ゲーム外の機能も割り当て可能です。
高度な設定機能
ここからが面白いところです。 各ボタンには複数のコマンドを設定することができるんです。
設定方法はこうです:
- ボタン割り当ての横にある歯車アイコンをクリック
- 「追加コマンドを追加」を選択
- アクティベーション方法を選ぶ
アクティベーション方法には以下があります:
- 通常押し
- ダブルプレス
- 長押し
- ホールド/リリース
例を挙げてみましょう。 L4ボタンに「通常押しでリロード」「長押しで武器切り替え」を割り当てる。 これで1つのボタンで複数の機能を使い分けることができるんです。
ゲームごとの個別設定とプロファイル管理
Steam Deckの素晴らしい点は、各ゲームに対して個別のコントローラー設定を保存できることです。
設定を完了したら、こんな選択肢があります:
ローカル保存の場合
- レイアウトの下にある歯車アイコンをクリック
- 「エクスポート」を選択
- ローカルに保存
コミュニティと共有する場合
- 「共有」を選択
- 説明を追加
- アップロード
保存したレイアウトは「あなたのレイアウト」タブに表示されます。 いつでも切り替えることができて便利ですよ。
コミュニティレイアウトを使いたいときは:
- コントローラー設定で「設定を参照」を選択
- 「コミュニティレイアウト」タブに移動
- 人気順、推奨順、最新順でフィルタリング
高評価のレイアウトを簡単に見つけることができます。
Steamコントローラーとサードパーティ製コントローラーの設定
Xbox Elite コントローラーの背面パドル設定
Xbox Elite Series 2は部分的にサポートされていますが、重要な制限事項があるんです。
最新のMicrosoftファームウェア(5.x以降)では、パドルがSteam Inputに正しく公開されないことが多いんですね。 そのため、ファームウェアバージョン4.8.1908.0へのダウングレードが推奨されています。
設定手順:
- Big Picture Modeのコントローラー設定を開く
- 「Xbox拡張機能サポート」を有効にする
- Steamを再起動
重要な注意点:
- Xbox Accessoriesアプリは完全に閉じる必要があります
- コントローラーをデフォルトプロファイル(プロファイルライトなし)に設定
- パドルはSteam Input設定で「グリップ」ボタンとして表示されます
DualSense Edgeの背面ボタン設定
DualSense Edgeの背面ボタンサポートは限定的で、Steamベータクライアントが必要になります。
設定時のポイント:
- Big Picture Modeで「デバイス入力をリセット」を実行することが多い
- Fn + 三角ボタンでデフォルトプロファイルに戻すことが推奨
よくある問題:
- 背面ボタンが誤った信号(マップされた機能ではなく○/×)を出力することがある
- セッション間で設定がリセットされる可能性がある
解決策として、有線接続を使用すると、より信頼性の高い検出が可能になります。
SCUFコントローラーの設定
SCUFコントローラーのパドルはファームウェアレベルで制御されています。 そのため、Steam Inputに独立したボタンとして公開されません。
回避策:
- 製造元のソフトウェアを使用してパドルを既存のボタンにマップ
- その後、Steam Inputでそれらのボタンを再マップ
少し手間ですが、この方法で使えるようになります。
8BitDoコントローラーの最新サポート
2024-2025年のアップデートで朗報があります! 8BitDo Ultimate 2シリーズはベータファームウェアで完全なSteam Inputサポートを獲得しました。
特徴:
- D-Inputモードでは背面ボタンが独立した入力として認識
- ただし、振動機能が犠牲になる場合がある
どちらを優先するか、使い方に合わせて選択してください。
背面ボタンの活用例と推奨設定

FPSゲームでの推奨設定
プロゲーマーから最も支持されている設定を紹介します。
L4:ジャンプ エイムを維持しながらジャンプが可能。 競技プレイで重要な要素です。
L5:リロード エイムスティックから指を離さずに素早くリロード。 戦闘中の隙を最小限に。
R4:しゃがみ/スライディング スライドキャンセルやドロップショットが可能。 高度なムーブメントテクニックに必須。
R5:近接攻撃/使用/インタラクト 状況に応じた素早いアクション。 多機能ボタンとして活躍します。
Call of Dutyのプロプレイヤーの言葉: 「エイムしながら移動メカニクスを使えることで、プレイヤーとして格段に上達する」
実際、反応時間で15-25ミリ秒の優位性が測定されているんです。
RPGとアクションゲームでの設定
Elder Scrolls Onlineの人気設定を例に挙げます:
- L4:バースワップ(武器/スキル切り替え)
- R4:ポーション使用
- L5:回避/ロール
- R5:ブロック/パリィ
The Witcher 3では、L4に回避を割り当てることで、X/□ボタンよりも優れた機動性を実現できます。
クイックセーブ/ロード機能は、L5+R5の組み合わせに割り当てられることが多いです。 インベントリアクセスは、背面ボタン+フェイスボタンの組み合わせで実現されます。
レーシングゲームでの設定
F1やForzaなどのレーシングゲームでの標準的な設定:
L4/R4:マニュアルギアシフト(アップ/ダウン) 両手でステアリング操作しながらシフトチェンジ。
L5:DRS/オーバーテイクボタン 戦略的な要素を素早く実行。
R5:後方確認/ハンドブレーキ 状況に応じた特殊操作。
これにより、トリガーでアクセル/ブレーキを操作しながら、すべての補助機能を背面ボタンで処理できるんです。
ストラテジーゲームでの活用
多くのRTS/ストラテジーゲームは、ネイティブコントローラーサポートを欠いています。 でも、Steam Input設定により対応可能なんです。
Civilization VIでの例:
- L4:クイックセーブ
- R4:クイックロード
- L5:次のターン
- R5:都市/ユニットのサイクリング
これで効率的な操作が可能になります。
トラブルシューティングガイド
背面ボタンが認識されない場合
最も効果的な解決策はSteam Input デバイスリセットです。
手順:
- Big Picture Modeを起動
- 設定→コントローラー→デバイス入力をテスト
- 「デバイス入力をリセット」を選択
この方法は約80%の成功率を持っています。
DualSense Edgeの場合の特別な対処法:
- Steam/config/config.vdfファイルに移動
- 「SDL_GamepadBind」セクションのエントリを削除
- Steamを再起動
これで問題が解決することがあります。
設定が保存されない問題
重要なポイント:
- Steam設定でコントローラータイプごとにSteam Inputを有効にする
- デスクトップモードでの干渉を防ぐ
デスクトップモードの干渉を防ぐには:
- Steam設定→コントローラー→デスクトップレイアウト
- 「Steam Inputを無効化」を選択
これで安定した動作が期待できます。
Steam Deck特有の問題
SteamOS 3.6.19以降で、コントローラーファームウェアのアップデートが失敗する問題が報告されています。
手動修正が必要な場合は、デスクトップモードに切り替えて以下のコマンドを実行:
sudo steamos-readonly disable
curl -LO https://steamdeck-packages.steamos.cloud/archlinux-mirror/jupiter-main/os/x86_64/jupiter-hw-support-20230728.1-2-any.pkg.tar.zst
sudo pacman -U jupiter-hw-support-20230728.1-2-any.pkg.tar.zst
sudo jupiter-controller-update
sudo steamos-readonly enable
技術的ですが、これで解決することが多いです。
2024-2025年の最新アップデート情報

主要な新機能
強化されたSteam Input APIがもたらした変化:
- 300以上のコントローラーがサポート
- ジャイロ処理とキャリブレーションが改善
- DualSense Edgeのフルバックボタンリマッピングサポート
新たにサポートされたコントローラー:
- Thrustmaster ESwap Pro
- Giotek VX4
- その他多数のサードパーティ製品
2025年1月のアップデートの改善点:
- L3/R3ボタンの検出問題が修正
- Steam Inputの処理によるCPU使用率が削減
- リモートプレイセッションでの背面ボタン機能も修正
- コントローラーのパススルーが改善
今後の展開
楽しみな情報があります!
Valveは新しい**Steam Controller 2(コードネーム「Ibex」)**を開発中。
特徴:
- 交換可能なコンポーネント
- Steam Deckエコシステムとの強化された互換性
また、Protonサポートのさらなる拡張により、Windowsゲームでのコントローラー互換性が向上する予定です。
まとめと推奨事項
Steam Deckの背面ボタン設定システムは、現在利用可能な最も柔軟で強力なコントローラーカスタマイズプラットフォームの1つです。
成功の鍵は何でしょうか?
まず、ゲーミングモードとデスクトップモードのアクセス方法の違いを理解すること。 そして、コミュニティリソースを活用すること。 さらに、アクションセットやモードシフトなどの高度な機能を実験することです。
最適な結果を得るための推奨事項:
- ゲーミングモードで背面ボタンを設定する
- コミュニティレイアウトを参考にして開始する
- システムの機能に慣れるにつれて、徐々により複雑な設定を構築する
競技プレイヤーにとって、背面ボタン対応コントローラーへの投資は価値があります。 設定の最適化に費やす時間は、以下の点で測定可能な利点をもたらします:
- 反応時間の短縮
- 入力の複雑さの改善
- 全体的なゲームプレイの快適さの向上
ぜひ、自分に合った設定を見つけて、ゲーム体験を向上させてください!
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