「ゲームを起動したら、いきなり大容量アップデートが始まった」「遊びたいのに更新待ちで時間がかかる」そんな経験はありませんか?
Steamには、ゲームを自動的に最新版にアップデートする便利な機能があります。でも、通信量が気になる人や、好きなタイミングで更新したい人には、かえって不便なこともありますよね。
今回は、Steamの自動アップデートを無効化する方法を、全体設定から個別ゲームの設定まで詳しく解説します。この記事を読めば、アップデートを自分でコントロールできるようになりますよ!
Steamの自動アップデートとは

自動アップデート機能の仕組み
Steamは、インストールされているゲームを自動的に最新版に保つ機能を持っています。
デフォルトでは、Steamクライアントを起動すると、インストール済みのゲームに更新があるかチェックして、見つかり次第ダウンロードとインストールを開始します。バックグラウンドで行われるので、気づかないこともあるんです。
なぜ自動アップデートがあるのか
この機能には、開発者とプレイヤー双方にメリットがあります。
自動アップデートの目的
- バグ修正を素早くユーザーに届ける
- セキュリティの脆弱性を修正
- 新機能やコンテンツを追加
- オンラインゲームのバージョンを統一
- マルチプレイの互換性を維持
特にオンラインゲームでは、全員が同じバージョンでないと遊べないことが多いです。
自動アップデートのデメリット
便利な反面、困ることもあります。
よくある問題
- 予期しない大容量ダウンロードが始まる
- 通信速度が遅くなる
- 回線の通信量制限に達してしまう
- アップデート後にMODが動かなくなる
- 古いバージョンの方が安定していた
- すぐに遊びたいのに待たされる
特にMODを使っている人は、アップデートで互換性が失われるのが困りますね。
Steam全体の自動アップデート設定
ダウンロード設定の変更
Steam全体の動作を制御します。
設定変更の手順
- Steamクライアントを起動
- 左上の「Steam」メニューをクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「ダウンロード」をクリック
- 「ゲームアップデート」セクションを確認
ここで全体的な動作を調整できます。
ダウンロードスケジュールの設定
特定の時間帯だけアップデートを許可する方法です。
スケジュール設定の手順
- 「ダウンロード」設定画面を開く
- 「ダウンロード制限」を見つける
- 時間帯を設定:
- 「次の時間帯にのみアップデートをダウンロード」にチェック
- 開始時刻と終了時刻を指定
- 「OK」をクリック
例えば、深夜2時~6時だけ更新するように設定できます。
帯域幅の制限
ダウンロード速度を制限して、他の通信への影響を減らします。
速度制限の設定
- 「ダウンロード」設定を開く
- 「ダウンロード速度を制限する」にチェック
- 上限速度を設定(KB/s単位)
- 設定を保存
完全に止めるわけではありませんが、影響を最小限にできますね。
Steamクライアント自体の自動アップデート
Steamアプリ本体の更新も制御できます。
クライアント更新の設定
- Steam設定を開く
- 「インターフェース」をクリック
- 「Steamクライアントベータへの参加」を確認
- 「なし」を選択すれば、頻繁な更新を避けられる
ベータ版だと更新が多いので、安定版を選びましょう。
個別ゲームの自動アップデートを無効化
ライブラリからの設定変更
最も一般的で簡単な方法です。
個別設定の手順
- Steamライブラリを開く
- アップデートを止めたいゲームを探す
- ゲーム名を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「更新」タブをクリック
- 「自動更新」のドロップダウンメニューを開く
- 以下から選択:
- 常に最新の状態に保つ(デフォルト)
- ゲーム起動時のみ更新
- 高優先度:常に自動更新する
- 自動更新を無効にする
おすすめ設定
- MOD使用時:自動更新を無効にする
- オンラインゲーム:ゲーム起動時のみ更新
- シングルゲーム:自動更新を無効にする
用途に応じて選びましょう。
「自動更新を無効にする」の動作
完全に自動更新が止まるわけではありません。
実際の動作
- 自動的なダウンロードは行われない
- ゲームを起動しようとすると更新が要求される
- 手動で「更新」を選ばない限り、古いバージョンのまま
注意点
- オンラインマルチプレイは最新版が必要
- 古いバージョンのままでは接続できないことも
- セキュリティパッチも適用されない
シングルプレイ専用ゲームには最適です。
「ゲーム起動時のみ更新」の活用
良いバランスの設定です。
この設定のメリット
- 遊ばないゲームは更新されない
- 起動時に最新版を確認できる
- 必要な時だけ更新が行われる
- ストレージ容量の無駄使いを防ぐ
デメリット
- 遊びたい時に待たされることがある
- 大型アップデートだと時間がかかる
普段遊ばないゲームには、この設定がおすすめです。
複数のゲームを一括設定する方法
ライブラリビューでの一括選択
複数のゲームをまとめて設定できます。
一括設定の手順
- Steamライブラリを「リスト表示」にする
- Ctrlキーを押しながら、設定を変更したいゲームをクリック
- 複数選択した状態で右クリック
- 「プロパティ」→「更新」を選択
- 自動更新の設定を変更
注意点
- すべてのゲームが同じ設定になる
- 個別に細かく調整したい場合は不向き
大量のゲームを持っている人に便利な機能ですね。
フィルターとカテゴリーの活用
ゲームを整理してから設定すると効率的です。
整理方法
- ライブラリでゲームを右クリック
- 「管理」→「コレクションに追加」
- カテゴリを作成:
- 「MOD使用中」→自動更新オフ
- 「オンラインゲーム」→起動時更新
- 「完結済み」→自動更新オフ
- カテゴリごとに設定を変更
用途別に分けると管理しやすいです。
アップデート中のゲームを一時停止
ダウンロードの一時停止
急いでいる時の対処法です。
一時停止の手順
- Steamクライアント下部のダウンロード進捗を確認
- 進捗バーをクリック
- ダウンロードマネージャーが開く
- 一時停止したいゲームを探す
- 右クリックして「一時停止」を選択
または、ダウンロード進捗の横にある「||」ボタンをクリックでも停止できます。
ダウンロード順の変更
優先順位を変えられます。
優先度変更の手順
- ダウンロードマネージャーを開く
- ゲームをドラッグ&ドロップで並び替え
- 上にあるものが優先的にダウンロードされる
先に遊びたいゲームを上に持っていきましょう。
すべてのダウンロードを停止
一時的に全部止める方法です。
全停止の手順
- ダウンロードマネージャーを開く
- 上部の「すべて一時停止」ボタンをクリック
- または Steam設定 → ダウンロード → 「すべてのダウンロードを一時停止」
回線を他の用途に使いたい時に便利です。
MODを使用している場合の注意点

MODの互換性問題
アップデートでMODが動かなくなることがあります。
よくある問題
- ゲームバージョンとMODが不一致
- API(プログラムの接続部分)が変更される
- セーブデータが壊れる
- MODが原因でゲームが起動しない
MOD愛好家にとって、自動更新は天敵ですね。
MOD使用時の推奨設定
安全にMODを楽しむための設定です。
推奨設定
- 自動更新を「無効」に設定
- MODコミュニティで互換性情報を確認
- 更新が安全と分かってから手動で更新
- 重要なセーブデータはバックアップ
手動更新の手順
- ゲームを右クリック
- 「プロパティ」→「ローカルファイル」
- 「ゲームファイルの整合性を確認」
- または「更新」タブで手動更新を実行
慎重に更新すれば、トラブルを避けられます。
バージョンのロールバック
古いバージョンに戻す方法(対応ゲームのみ)。
ロールバック手順
- ゲームのプロパティを開く
- 「ベータ」タブをクリック
- ドロップダウンメニューから古いバージョンを選択
- Steamが自動的にダウンロードし直す
注意点
- 開発者が古いバージョンを提供している場合のみ
- すべてのゲームで使えるわけではない
- オンラインプレイはできないことが多い
MODが対応するまでの一時的な対処として有効です。
モバイルホットスポット使用時の設定
通信量を抑える設定
スマホのテザリング使用時に重要です。
データ節約設定
- Steam設定を開く
- 「ダウンロード」を選択
- 「ダウンロード速度を制限する」をオン
- 低い値(例:500KB/s)に設定
- 「Steamライブラリの更新を自動的に行う」をオフ
通信量の無駄使いを防げます。
モバイル回線時の完全停止
テザリング中は全く更新しない設定です。
完全停止の方法
- 「ダウンロード」設定を開く
- 「次の時間帯にのみアップデートをダウンロード」をオン
- 実際には使わない時間帯を設定(例:深夜3:00~3:01)
- 実質的にダウンロードが行われなくなる
ちょっとしたトリックですが、効果的ですよ。
バックグラウンドダウンロードの無効化
ゲーム中の更新を止めます。
設定手順
- Steam設定の「ダウンロード」を開く
- 「ゲームプレイ中にアップデートのダウンロードを許可する」のチェックを外す
- 設定を保存
ゲーム中のラグ防止にもなります。
よくある質問と回答
Q1: 自動更新を止めると、ゲームが遊べなくなる?
A: シングルプレイなら問題ありません。
遊べるゲーム
- オフラインシングルプレイ
- ローカルマルチプレイ
- MODを使ったプレイ
遊べない可能性があるゲーム
- オンラインマルチプレイ
- 常時オンライン認証が必要なゲーム
- 最新版を要求するゲーム
用途に応じて判断しましょう。
Q2: 完全に更新を止めることはできる?
A: ある程度は可能ですが、限界もあります。
できること
- 自動ダウンロードを停止
- ダウンロードスケジュールで制御
- 個別ゲームごとに設定
できないこと
- 起動時の更新要求は表示される
- セキュリティ上の理由で強制更新されることも
- オンラインゲームは最新版が必須
完全なコントロールは難しいですが、かなり制御できます。
Q3: 設定しても勝手に更新される
A: いくつかの原因が考えられます。
確認ポイント
- 設定が正しく保存されているか
- Steamクライアントを再起動したか
- ゲームごとの設定と全体設定が矛盾していないか
- Steamクラウド同期で設定が上書きされていないか
再度設定を確認してみましょう。
Q4: アップデートを後でまとめて行いたい
A: ダウンロードスケジュール機能が便利です。
おすすめ設定
- 深夜や外出時など、使わない時間帯に設定
- 週末だけ更新するように設定
- 月初めだけ更新(通信量制限対策)
ライフスタイルに合わせて設定できます。
トラブルシューティング

設定が反映されない
Steamを完全に再起動してみましょう。
完全再起動の手順
- Steamを終了(右上の×ボタン)
- タスクトレイ(画面右下)のSteamアイコンを右クリック
- 「終了」を選択
- タスクマネージャーでSteamプロセスが完全に終了しているか確認
- Steamを再度起動
これで設定が反映されます。
一部のゲームだけ設定が効かない
ゲーム側の仕様かもしれません。
確認方法
- ゲームのコミュニティフォーラムを確認
- 開発者が強制更新を要求しているか調べる
- DRM(デジタル著作権管理)の種類を確認
- 他のプレイヤーも同じ問題を抱えているか検索
ゲームによっては、開発者の方針で変更できないこともあります。
アップデートが途中で止まる
ダウンロードに問題がある可能性があります。
対処法
- ダウンロードキャッシュをクリア:
- Steam設定 → ダウンロード
- 「ダウンロードキャッシュをクリアする」をクリック
- ダウンロード地域を変更:
- 「ダウンロード地域」で別の地域を試す
- ゲームファイルの整合性を確認:
- ゲームのプロパティ → ローカルファイル
- 「ゲームファイルの整合性を確認」
段階的に試してみましょう。
オフラインモードの活用
オフラインモードとは
インターネット接続なしでSteamを使う機能です。
オフラインモードの特徴
- アップデートチェックが行われない
- ダウンロードも発生しない
- シングルプレイゲームは遊べる
- オンライン機能は使えない
完全にアップデートを避けたい時に有効です。
オフラインモードへの切り替え
簡単に切り替えられます。
切り替え手順
- Steamメニューをクリック
- 「オフラインにする」を選択
- 確認画面で「オフラインモードで再起動」をクリック
注意点
- 事前に一度はオンラインでログインが必要
- すべてのゲームが対応しているわけではない
- 長期間オフラインだと再認証を求められることも
短期間の使用には便利です。
オンラインモードへの復帰
いつでも戻せます。
復帰手順
- Steamメニューから「オンラインにする」を選択
- インターネット接続を確認
- Steamが自動的に再起動
オンラインに戻ると、保留されていた更新が始まる可能性があります。
外出先や旅行時の設定
ノートPCでの推奨設定
モバイル環境では特に注意が必要です。
旅行時の設定
- すべてのゲームを「自動更新を無効」に設定
- ダウンロードスケジュールを使わない時間に設定
- 「ゲームプレイ中のダウンロード」をオフ
- 必要に応じてオフラインモードを使用
帰宅後に更新すれば問題ありません。
Steam Deckでの設定
携帯ゲーム機でも同じ設定が使えます。
Steam Deck特有の注意点
- ストレージ容量が限られている
- Wi-Fi環境が不安定な場所も多い
- バッテリー消費を抑えたい
自動更新オフがおすすめです。
まとめ:アップデートを賢くコントロール
Steamの自動アップデートは、適切に設定すれば、自分のペースでゲームを楽しめます。
推奨設定のまとめ
MODユーザー
→ 自動更新を無効化、手動で更新
オンラインゲーマー
→ ゲーム起動時のみ更新
通信量制限がある人
→ ダウンロードスケジュール設定
カジュアルゲーマー
→ デフォルト設定でOK
まずは自分のプレイスタイルを確認しましょう。
自動更新を完全に止める必要はありません。ダウンロードスケジュールや、ゲームごとの個別設定を活用すれば、便利さを保ちつつ、困る状況を避けられます。
MODを使っている人は特に、自動更新オフが重要です。せっかく構築した環境が壊れるのは避けたいですよね。
この記事を参考に、快適なSteamライフを送ってください。ゲームは楽しむためのもの。アップデートに振り回されず、自分のペースで遊びましょう!


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