Spotifyで音楽を再生しようとしたら「このコンテンツは現在再生できません」と表示された…
お気に入りの曲を聴こうとしたのに突然再生できなくなると、本当に困りますよね。曲がグレーアウト(灰色表示)になっていたり、1秒だけ再生されてすぐにスキップされたり。
この記事では、Spotifyで「このコンテンツは現在再生できません」エラーが出る原因と、デバイス別の具体的な解決方法を15パターン詳しく解説します。スマホでもPCでも使える対処法をご紹介しますよ。
「このコンテンツは現在再生できません」エラーとは?

まず、このエラーがどんな状況で表示されるのか整理しましょう。
エラーの症状
このエラーは、以下のような形で現れます:
よくある症状:
- 「このコンテンツは現在再生できません」というメッセージが表示される
- 曲がグレーアウト(灰色表示)されて再生できない
- 再生ボタンを押しても1秒だけ流れてすぐ止まる
- 次々と曲がスキップされて何も再生されない
- 「この曲を再生できません」と表示される
英語版では「Spotify can’t play this right now」と表示されることもあります。
どんな時に起こる?
このエラーは特定の状況で発生しやすいです:
- デスクトップアプリ(Windows/Mac)での再生時
- Webプレーヤーでの再生時
- スマホアプリでの特定の曲再生時
- 他のデバイスから切り替えた後
- オフラインモード使用時
エラーの主な原因10パターン
「このコンテンツは現在再生できません」エラーには、様々な原因があります。
1. 地域制限・配信停止
楽曲によっては、日本国内で配信が許可されていないものがあります。
原因:
- ライセンス契約の問題
- アーティストとの契約終了
- 地域ごとの配信制限
- 著作権の関係で配信停止
この場合、どうやってもその曲を再生することはできません。別の国では聴けても、日本では聴けないということがあるんです。
2. インターネット接続の問題
Spotifyはストリーミング配信なので、ネット環境が不安定だと再生できません。
よくあるケース:
- Wi-Fiが弱い、または不安定
- モバイルデータ通信が制限されている
- 一時的にオフライン状態になっている
- ファイアウォールやプロキシがブロックしている
3. オフラインモードの設定
プレミアム会員限定のオフラインモードがオンになっていると、ダウンロードした曲しか再生できません。
オフラインモードになっていることに気づかず、ダウンロードしていない曲を再生しようとすると、このエラーが出ます。
4. 音質設定の問題
無料プランからプレミアムプランに戻った時など、音質設定が「最高音質」のままだとエラーが出ることがあります。
無料プランでは最高音質が利用できないため、設定を下げる必要があるんです。
5. サウンド設定・出力デバイスの問題
WindowsやMacのサウンド設定で、Spotifyの音量がゼロになっていたり、間違った出力デバイスが選択されている場合があります。
具体例:
- スピーカーからBluetoothイヤホンに切り替えた後
- 外部DACを接続している
- サンプルレートが192kHzを超えている
特にサンプルレートが192kHzを超えている場合、Spotifyは再生できません。これは非常に多い原因です。
6. アプリのキャッシュ蓄積
アプリを長期間使用していると、キャッシュやゴミデータが溜まって動作不良を起こします。
7. アプリ・OSのバージョンが古い
Spotifyアプリやデバイスのオペレーティングシステムが古いと、互換性の問題で再生できないことがあります。
8. ブロック機能の誤作動
Spotifyには「この曲を非表示にする」というブロック機能があります。
うっかりタップして曲やアーティストをブロックしてしまうと、再生できなくなります。
9. ローカルファイルの問題
PC版でローカルファイル(自分のパソコンにある音楽ファイル)を表示する設定にしている場合、そのファイルが削除されたり移動されたりすると、エラーが出ます。
10. 同時再生デバイスの上限
プランによって同時に再生できるデバイス数が決まっています。
プラン別の上限:
- 個人プラン: 1台
- ファミリープラン: 6台
この台数を超えて他のデバイスで再生していると、新たに再生できなくなります。
【基本】すべてのデバイスで試すべき対処法
まずは、どのデバイスでも有効な基本的な対処法から試してみましょう。
対処法1: アプリを再起動する
最もシンプルで効果的な方法です。
手順:
- Spotifyアプリを完全に終了(バックグラウンドからも)
- 数秒待つ
- もう一度アプリを起動
- 再生を試す
スマホの場合は、タスクマネージャーからアプリを完全に終了させることが重要ですよ。
対処法2: デバイスを再起動する
「90%以上の不具合は再起動で解決する」という言葉があるほど、再起動は効果的です。
スマホ、PC、タブレット、どれでも一度電源を切って再起動してみましょう。
対処法3: インターネット接続を確認する
確認項目:
- Wi-Fiに接続されているか
- モバイルデータ通信がオンになっているか(スマホの場合)
- 他のアプリやウェブサイトは開けるか
- 速度制限がかかっていないか
Wi-Fiルーターの再起動も試してみる価値があります。
対処法4: Spotifyのサーバー状態を確認
Spotify側でサーバー障害が起きている可能性もあります。
確認方法:
- Twitter(X)で「Spotify 障害」「Spotify down」を検索
- DowndetectorでSpotifyの状態を確認
- Spotify公式Statusページをチェック
サーバー障害の場合は、復旧を待つしかありません。
対処法5: アプリをアップデートする
アプリが最新版かどうか確認しましょう。
スマホの場合:
- iPhone: App Storeで「Spotify」を検索→「アップデート」
- Android: Google Playストアで「Spotify」を検索→「更新」
PCの場合:
- Spotifyのメニューバーから「ヘルプ」→「Spotifyについて」
- アップデートがあれば「ここをクリックしてダウンロード」が表示される
対処法6: ログアウト&ログイン
アカウントのセッションをリフレッシュすることで解決することがあります。
手順:
- Spotifyの設定を開く
- 「ログアウト」を選択
- 数秒待つ
- もう一度ログイン情報を入力してログイン
【Windows・Mac】デスクトップ版の対処法

PC版Spotifyでエラーが出る場合の特別な対処法です。
対処法7: サンプルレートを調整する(重要!)
これが最も効果的な解決方法の一つです。
Windowsのサウンド設定でサンプルレートが192kHzを超えていると、Spotifyは再生できません。
Windowsの場合:
- 画面右下のスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンド設定」を選択
- 「サウンドコントロールパネル」を開く
- 「再生」タブで使用しているスピーカー/ヘッドホンを右クリック
- 「プロパティ」→「詳細」タブ
- サンプルレートを44100Hz〜192000Hz以内に設定(推奨: 44100Hz または 48000Hz)
- 「OK」をクリック
- Spotifyを再起動
Macの場合:
- Spotlight(⌘+スペース)で「Audio MIDI設定」を検索
- 左側のメニューで出力デバイスをクリック
- より低いサンプルレート(44.1kHzまたは48.0kHz)を選択
- Spotifyを再起動
対処法8: ハードウェアアクセラレーションを無効化
ハードウェアアクセラレーションが原因で再生できないことがあります。
手順:
- Spotifyのメニューバーから「表示」(Windowsの場合)または「Spotify」(Macの場合)
- 「ハードウェアアクセラレーション」をクリックしてチェックを外す
- Spotifyを再起動
対処法9: オーディオエンハンスメントを無効化(Windows)
Windowsの音声強化機能がSpotifyと干渉することがあります。
手順:
- コントロールパネルから「サウンド」を開く
- 「再生」タブで使用しているデバイスを右クリック→「プロパティ」
- 「拡張」または「エンハンスメント」タブ
- 「すべてのサウンド効果を無効にする」にチェック
- 「適用」→「OK」
対処法10: 空間オーディオを無効化
手順:
- サウンド設定で出力デバイスのプロパティを開く
- 「空間サウンド」タブ
- 「空間サウンド形式」を「オフ」に設定
- 「適用」→「OK」
対処法11: ローカルファイル設定をリフレッシュ
ローカルファイルを表示する設定にしている場合:
手順:
- Spotifyで「編集」→「環境設定」
- 「ローカルファイル」セクションを探す
- 表示しているフォルダのチェックを一度外す
- もう一度チェックを入れる
- Spotifyを再起動
これでローカルファイルの索引が更新されます。
対処法12: クリーン再インストール
上記の方法で解決しない場合は、クリーン再インストールを試しましょう。
Windowsの場合:
- Spotifyをアンインストール
- エクスプローラーで以下のフォルダを削除:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\SpotifyC:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Spotify
- PCを再起動
- Spotify公式サイトから最新版をダウンロード&インストール
Macの場合:
- Spotifyをゴミ箱に移動
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下を入力して削除:
~/Library/Application Support/Spotify~/Library/Caches/com.spotify.client
- Macを再起動
- Spotify公式サイトから最新版をダウンロード&インストール
【スマホ】iPhone・Android版の対処法
モバイルアプリ特有の対処法です。
対処法13: オフラインモードを確認
プレミアム会員の場合、誤ってオフラインモードになっていないか確認しましょう。
手順:
- Spotifyの設定を開く
- 「再生」または「データ通信」セクション
- 「オフラインモード」がオフになっているか確認
オンになっている場合はオフに切り替えてください。
対処法14: キャッシュを削除する
スマホでもキャッシュの削除は有効です。
iPhone・Androidの場合:
- Spotifyの設定を開く
- 「ストレージ」または「メモリ」を選択
- 「キャッシュを削除」または「キャッシュのクリア」をタップ
削除後、アプリを再起動してください。
対処法15: アプリを再インストール
注意: 再インストールすると、ダウンロードした曲は削除されます。
手順:
- Spotifyアプリをアンインストール
- デバイスを再起動
- App StoreまたはGoogle Playから最新版をインストール
- ログインして再生を試す
【Webプレーヤー】ブラウザ版の対処法
Webプレーヤーで再生できない場合の対処法です。
保護されたコンテンツを有効化
ブラウザの設定で保護されたコンテンツの再生が無効になっている可能性があります。
Chromeの場合:
- 画面右上の三点メニューから「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」
- 「サイトの設定」
- 「その他のコンテンツ設定」
- 「保護されたコンテンツ」をオンにする
Firefoxの場合:
- 「設定」→「一般」
- 「DRM コンテンツ」の「DRM 制御コンテンツを再生」にチェック
ブラウザの拡張機能を無効化
広告ブロッカーやその他の拡張機能が干渉している可能性があります。
手順:
- シークレットモード/プライベートブラウジングモードで開く
- 拡張機能が無効化された状態でSpotifyが再生できるか確認
- 再生できた場合、通常モードで拡張機能を一つずつ無効化して原因を特定
設定に関する対処法
Spotifyの設定が原因の場合の解決方法です。
ブロックリストを確認
誤ってアーティストや曲をブロックしていないか確認しましょう。
手順:
- 再生できないアーティストのページを開く
- アーティスト名の下を確認
- 「フォローする」または「フォロー中」と表示されていればOK
- 禁止マークがついていたらブロック中なので、タップして解除
自動再生をオフにする
自動再生機能がオンだと、似た曲が勝手に再生されてしまいます。
手順:
- 設定→「再生」
- 「自動再生」の「このデバイス」と「他のデバイス」を両方オフ
音質設定を下げる
無料プランで「最高音質」になっている場合は下げましょう。
手順:
- 設定→「音質」または「オーディオ品質」
- 「ストリーミング品質」を「自動」または「標準」に変更
特殊なケースの対処法
上記以外の特殊なケースです。
VPNを使用している場合
VPNを使用していると、地域制限で再生できないことがあります。
対処法:
- VPNをオフにして再生を試す
- 別のVPNサーバーに接続する
- 日本国内のサーバーを使用する
ただし、職場のVPNなど切断できない場合は難しいですね。
海外滞在が14日を超える場合
Spotifyでは海外滞在が14日を超えると音楽を再生できなくなります。
対処法:
アカウント設定で国を変更する必要があります。Spotifyサポートに問い合わせてください。
スマートシャッフルの問題
スマートシャッフル機能がオンの時にエラーが出る場合があります。
対処法:
- スマートシャッフルをオフにする
- 再生できなかった曲を再生
- 再度スマートシャッフルをオンにする
よくある質問
Q. 曲がグレーアウトしているのはなぜですか?
A. グレーアウト(灰色表示)の原因は主に3つです: (1)日本国内で配信されていない、(2)配信が終了した、(3)オフラインモードで未ダウンロード。(1)(2)の場合は再生できませんが、(3)なら通信環境を確認してオフラインモードを解除すれば再生できます。
Q. Premium会員なのに再生できないのはなぜ?
A. Premium会員でも地域制限や配信終了の曲は再生できません。また、同時再生デバイス数の上限を超えていたり、支払いに問題がある可能性もあります。アカウント設定でサブスクリプション状態を確認してください。
Q. 一部の曲だけ再生できません
A. 特定の曲だけ再生できない場合、その曲が配信終了になったか、ブロックリストに入っている可能性が高いです。アーティストページでブロック状態を確認し、別の曲が再生できるなら設定の問題ではありません。
Q. PC版だけ再生できません
A. PC版のみの問題なら、サンプルレート設定、ハードウェアアクセラレーション、音声出力デバイスの設定を確認してください。特にサンプルレートが192kHzを超えている場合は確実に再生できません。
Q. 1秒だけ再生されてすぐ止まります
A. これはキャッシュの問題、音声出力デバイスの問題、またはネットワークの不安定さが原因です。キャッシュ削除、サウンド設定の確認、ネット接続の安定化を試してください。
Q. 「オフラインです」と表示されるのですが
A. インターネットに接続されていないか、オフラインモードがオンになっています。Wi-Fiまたはモバイルデータがオンであることを確認し、設定でオフラインモードをオフにしてください。
Q. 再インストールするとダウンロードした曲は消えますか?
A. はい、アプリを再インストールすると、ダウンロードした曲はすべて削除されます。Premium会員なら再インストール後に再度ダウンロードできますが、プレイリストやお気に入りなどのライブラリ情報はクラウドに保存されているので消えません。
Q. どの対処法を試しても解決しません
A. すべて試しても解決しない場合は、Spotifyサポートに問い合わせてください。デバイス固有の問題や、アカウント側の問題の可能性があります。問い合わせ時は、デバイスの種類、OSバージョン、試した対処法を伝えるとスムーズです。
まとめ
Spotifyの「このコンテンツは現在再生できません」エラーは、様々な原因で発生します。
最も多い原因TOP3:
- サンプルレートが192kHzを超えている(PC版)
- インターネット接続の問題
- アプリのキャッシュ蓄積
まずは基本的な対処法(再起動、アップデート、ログアウト&ログイン)を試してみましょう。
PC版で特に多いのがサンプルレート設定の問題です。44.1kHzまたは48.0kHzに設定を変更するだけで解決することが非常に多いので、必ず確認してください。
スマホの場合は、キャッシュ削除とオフラインモードの確認が有効です。
それでも解決しない場合は、クリーン再インストールを試してみましょう。多くの場合、これで問題が解消されます。
どうしても解決できない時は、その曲が配信終了になっている可能性もあります。別の曲が問題なく再生できるなら、特定の楽曲の問題かもしれませんね。
Spotifyを快適に楽しむために、この記事の対処法を順番に試してみてください!

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