pixivに作品を投稿していると、「せっかく付けたタグが勝手に消されてしまった」「意図しないタグを付けられた」という経験はありませんか?
pixivには、他のユーザーも自由にタグを編集できる仕様がありますが、作品の検索性を保つためには適切なタグ管理が欠かせません。そんなときに役立つのが「タグロック」という機能です。
この記事では、pixivのタグロック機能について、設定方法から効果的な活用法まで詳しく解説していきます。作品をより多くの人に届けるために、タグロック機能を上手に使いこなしましょう。
pixivのタグロックとは

タグロックとは、作品に付けたタグを他のユーザーが削除したり変更したりできないようにする機能です。
pixivでは通常、作品の投稿者だけでなく、他のユーザーもタグを追加・削除できる仕様になっています。これは作品を見つけやすくするための便利な機能ですが、時には不適切なタグを付けられたり、重要なタグを消されたりすることもあります。
そこで登場するのがタグロック機能です。この機能を使えば、自分が付けたタグを守ることができます。
タグロックでできること
- 特定のタグを他人が削除できないようにする
- すべてのタグ編集を他人ができないようにする
- 作品の検索性を維持する
タグの基本ルール
タグロックの設定方法を説明する前に、pixivのタグに関する基本ルールを確認しておきましょう。
タグの数は最大10個まで
1つの作品に付けられるタグは、最大10個までです。この上限には、自分が付けたタグも他人が付けたタグも含まれます。
最低1個のタグは必須
作品を投稿するときは、最低1個のタグを付ける必要があります。タグなしでは投稿できない仕様になっています。
投稿者のタグには*マークが付く
2008年6月25日以降の投稿から、投稿者本人が付けたタグには「*」マークが表示されるようになりました。このマークがあるタグは、投稿者自身が付けたものだとわかります。
タグ編集には待機時間がある
投稿者以外のユーザーがタグを追加・削除すると、一定時間(5分〜10分程度)は次のタグ編集ができなくなります。これは、タグの編集合戦や荒らし行為を防ぐための仕組みです。
投稿者自身にはこの制限はないので、いつでも自由にタグを編集できます。
タグロックの設定方法
タグロックには、大きく分けて2つの方法があります。自分の使い方に合った方法を選びましょう。
方法1:個別のタグをロックする
特定のタグだけをロックしたい場合は、この方法を使います。
手順
- 投稿した作品のページを開く
- タグが表示されている場所にある「+」ボタンをクリック
- 「作品タグ編集」の画面が開く
- ロックしたいタグの横にある鍵マークをクリック
鍵マークが閉じた状態になれば、そのタグはロックされています。ロックされたタグは、他のユーザーが削除できなくなります。
個別ロックのメリット
- 重要なタグだけを守れる
- 他のユーザーが追加したタグを残せる
- 評価タグを付けてもらう余地を残せる
たとえば、作品名やキャラクター名などの基本的なタグだけをロックして、残りのタグ枠を空けておけば、他のユーザーが「その発想はなかった」などの評価タグを付けてくれるかもしれません。
方法2:他人のタグ編集を完全に禁止する
すべてのタグを自分で管理したい場合は、他人によるタグ編集自体を禁止できます。
手順
- 作品の投稿画面または編集画面を開く
- 「他のユーザーによるタグ編集を許可しない」のチェックボックスにチェックを入れる
- 作品を投稿または保存する
この設定をすると、他のユーザーはタグの追加も削除もできなくなります。すべてのタグを自分だけで管理することになります。
全体ロックのメリット
- タグが勝手に変更されない
- 自分が決めたタグ構成を維持できる
- 不適切なタグを付けられるリスクがゼロになる
タグロックを使うべき場面
タグロックは便利な機能ですが、いつでも使えばいいというわけではありません。以下のような場面で活用するのがおすすめです。
1. 作品の検索性を守りたいとき
作品名、キャラクター名、カップリング名など、検索で重要なタグは必ずロックしておきましょう。
これらのタグが消されてしまうと、作品を探している人に見つけてもらえなくなります。特に人気作品になると、タグの編集合戦が起きることもあるので、早めにロックしておくと安心です。
2. 不適切なタグを付けられたくないとき
過去に不適切なタグを付けられた経験がある場合は、タグ編集を完全に禁止するのも一つの方法です。
荒らし目的でタグを変更するユーザーもゼロではないので、そういったトラブルを避けたいなら全体ロックを検討しましょう。
3. タグ構成にこだわりたいとき
作品の露出を最大化するために、タグを戦略的に配置している場合は、タグロックで構成を守りましょう。
たとえば、「主軸タグ」「補助タグ」「行動誘導タグ」のように、タグの順番や組み合わせを計算して配置している場合、他人に変更されると検索効果が下がってしまう可能性があります。
4. ジャンル特有のルールを守りたいとき
一部のジャンルでは、「腐向けタグと作品タグを同時に付けない」などの独自ルールがあります。
こうしたルールを守るために必要なタグ構成を維持したい場合は、タグロックが役立ちます。
タグロックを使わないほうがいい場合

逆に、タグロックを使わないほうがいい場合もあります。
1. 評価タグを付けてもらいたいとき
「その発想はなかった」「なにこれかわいい」などの評価タグは、他のユーザーが付けてくれるものです。
こうしたタグは作品の魅力を伝える役割があるので、タグ枠を1〜2個空けておくことをおすすめします。全タグをロックしてしまうと、評価タグを付けてもらえなくなります。
2. 思いつかなかったタグを追加してもらいたいとき
自分では思いつかなかった良いタグを、他のユーザーが付けてくれることもあります。
たとえば、キャラクターの特徴(「ポニーテール」「メガネ」など)や雰囲気(「夕焼け」「ノスタルジック」など)のタグは、第三者の視点があると充実します。
3. コミュニケーションを楽しみたいとき
タグを通じて他のユーザーと交流を楽しみたい場合は、タグ編集を許可しておくのもいいでしょう。
思いがけないタグが付いて、新しい視点に気づくこともあります。
効果的なタグ構成の考え方
タグロックを活用する前に、効果的なタグ構成について理解しておくと、より戦略的に作品を露出できます。
基本的なタグ構成
- 主軸タグ(2〜3個):作品名、キャラクター名、カップリング名など、検索の軸となるタグ
- 補助タグ(4〜6個):絵柄の特徴、シチュエーション、小物など、検索漏れを防ぐタグ
- 行動誘導タグ(0〜2個):「オリジナル」「◯◯10000users入り」など、ブックマークを促すタグ
このように、合計7〜10個のタグをバランスよく配置するのが効果的です。
タグの順番も重要
左側(上側)のタグほど重要なものを配置すると、検索でヒットしやすくなると言われています。
明確な公式発表はありませんが、多くのクリエイターの経験則として、重要なタグは左側に配置するのがおすすめです。
タグロックに関するよくある質問
Q. タグを全部ロックしたら「自分でタグを付けているんですか?」と言われました
A. タグを全部ロックすると、そのように思われることもあります。気になる場合は、プロフィールやキャプションに「タグロックしています」と一言書いておくと、誤解を避けられます。
たとえば、「タグ付けありがとうございます!勝手に消されるのが悲しいのでロックしています」のように書いている人もいます。
Q. ロックしたタグを後から変更できますか?
A. できます。投稿者本人なら、いつでもロックを解除したり、タグを編集したりできます。「作品タグ編集」の画面から鍵マークをクリックすれば、ロックを解除できます。
Q. タグが10個埋まっていて、新しいタグを付けたいときはどうすればいいですか?
A. 既存のタグを1つ削除してから、新しいタグを追加する必要があります。タグは最大10個までなので、上限に達している場合は、重要度の低いタグを削除して調整しましょう。
Q. 他人が付けたタグもロックできますか?
A. できます。投稿者は、自分が付けたタグだけでなく、他人が付けたタグもロックできます。良いタグを付けてもらった場合は、そのタグをロックして守ることもできます。
タグロックのマナー
タグロックを使うときは、以下のマナーを守りましょう。
適切なタグを付ける
タグロックで守るのは、あくまで「適切なタグ」であるべきです。
作品と関係のないタグや、検索妨害になるタグをロックするのはマナー違反です。
評価タグを自分で付けない
「◯◯users入り」などの評価タグは、他のユーザーが作品を評価して付けるものです。
自分で付けてロックするのはマナー違反とされているので、避けましょう。
ジャンルのルールを守る
ジャンルによっては、タグに関する独自のルールやマナーがあります。
二次創作の場合は、そのジャンルのルールを確認してから、タグを設定しましょう。
まとめ
pixivのタグロック機能を使えば、作品の検索性を守り、意図したタグ構成を維持できます。
タグロックのポイント
- 個別タグのロックと全体ロックの2種類がある
- 重要なタグ(作品名、キャラ名など)は必ずロックする
- 評価タグを付けてもらいたいなら、1〜2個は空けておく
- タグは最大10個まで、効果的に配置する
- タグロックを使うときは適切なタグを守る
タグは作品を見つけてもらうための重要な要素です。タグロック機能を上手に活用して、より多くの人に作品を届けましょう。
また、タグロックするかどうかは作品や状況によって判断するのがベストです。すべての作品で同じ設定にするのではなく、柔軟に使い分けることをおすすめします。
pixivでの作品投稿がより快適になるよう、この記事が参考になれば幸いです!

コメント