「推しが尊すぎて無理」「沼にハマった」——SNSでこんな言葉を見かけて、「え、どういう意味?」と思ったことはありませんか?
オタク界隈には独自の言葉がたくさんあります。知らないと会話についていけないこともあれば、逆に使いこなせると一気に仲間意識が生まれることも。
この記事では、アイドル・アニメ・ゲームなど幅広いジャンルで使われるオタク用語を、ジャンル別にわかりやすく解説します。推し活初心者の方も、ベテランオタクの方も、ぜひチェックしてみてください。
そもそも「オタク」って何?

「オタク」という言葉が生まれたのは1980年代のこと。
秋葉原やアニメイベントの会場で、ファン同士が「お宅は〜」と呼び合っていたのが由来だと言われています。
当時はアニメやマンガが好きな人を指す言葉でしたが、今では意味がぐっと広がりました。
「鉄道オタク」「アイドルオタク」「カメラオタク」など、何かに熱中している人全般を表すようになったんですね。
2013年の調査では、10代の約42%が「自分はオタクだ」と答えています。
もはや「オタク」は特別な存在ではなく、日常的な言葉になりました。
オタク用語のジャンル分け
オタク用語は大きく分けて以下のカテゴリーに分類できます。
| カテゴリー | 主な使用場面 |
|---|---|
| 推し活・ファン活動系 | 推しを応援するときの基本用語 |
| 感情表現系 | 推しへの気持ちを表す言葉 |
| アニメ・マンガ・ゲーム系 | 二次元コンテンツ関連の用語 |
| ライブ・イベント系 | 現場参戦時に使う言葉 |
| ネット・SNS系 | オンラインでのコミュニケーション用語 |
それぞれ見ていきましょう。
推し活・ファン活動系の用語
「推し」の世界は奥が深い
「推し」は今やオタク用語の代名詞。でも実は、推し方にもいろいろな種類があるんです。
「単推し」は一人だけを応援するスタイル。グループの中で「この人!」と決めて、その人に全力を注ぎます。一途で熱い推し方ですね。
一方、「箱推し」はグループ全体を応援するスタイル。メンバー全員が好きで、グループとしてのパフォーマンスを楽しむ人に多いです。
そして「DD」は「誰でも大好き」の略。複数のグループや人を同時に推している状態を指します。「浮気性」みたいに言われることもありますが、好きなものは好きなんだから仕方ない、という開き直りの美学もありますね。
界隈の頂点「TO」とは?
「TO」(トップオタク)という言葉を聞いたことはありますか?
これはファンの中でも特に熱量が高く、影響力のあるオタクのこと。グッズの購入額、ファン歴、イベント参加回数など、さまざまな要素から自然と「この人がTOだよね」と認識されていきます。
公式に認定されるわけではありませんが、界隈では一目置かれる存在です。
推しが変わる?「推し変」と「推し増し」
「推し変」は、推しを別の人に変えること。同じグループ内で起きることもあれば、別グループに移ることもあります。
「推し変します」と宣言する人もいれば、なんとなく徐々に変わっていく人も。どちらにしても、ファン活動において自然な現象です。
「推し増し」は、新たに推しが増えること。「推しは一人じゃなきゃダメ」という人もいれば、「好きな人は増えていい」という人も。どちらが正解というわけではありません。
感情表現系の用語

オタクはすぐ「死ぬ」
オタクの口癖と言えば「無理」「しんどい」「死ぬ」。
これらはネガティブな意味ではなく、むしろ最上級の褒め言葉として使われます。
「推しが尊すぎて無理」は、推しが素晴らしすぎて感情が処理できない状態。
「しんどい」も同様に、好きすぎて胸が苦しいという意味です。
「尊い」は特に人気の表現。「価値が高い」「敬うべき」という本来の意味から転じて、推しへの深い愛情を表すようになりました。
さらに上を行くのが「尊死(とうとし)」。
尊すぎて死んでしまいそう、という極限の感動を表します。
「沼」にハマるとは?
「沼」は、抜け出せないほどハマっている作品やジャンルのこと。
「アイドル沼にハマった」「ゲーム沼から出られない」のように使います。
「沼落ち」は、その沼に落ちた瞬間。
推しの魅力に気づき、もう戻れなくなった状態を指します。
水に沈んでいくイメージですが、実際は楽しいことなのでご安心を。
「萌え」と「尊い」の違い
どちらも好きという気持ちを表しますが、ニュアンスが違います。
「萌え」は「可愛い」「愛らしい」に近い感情。キャラクターの仕草や表情に対して使われることが多いです。
「尊い」は萌えよりもさらに強い感情。
感動、感謝、崇拝など、言葉にできないほどの気持ちを含みます。
簡単に言えば、「萌え=可愛くてキュン」「尊い=もう言葉にならない」という感じですね。
アニメ・マンガ・ゲーム系の用語
二次元と三次元の間「2.5次元」
「二次元」はアニメやマンガの世界、「三次元」は現実世界。では「2.5次元」は?
これは、二次元作品を実写化した舞台やミュージカルのこと。『刀剣乱舞』『テニスの王子様』などが有名です。
アニメキャラクターを生身の俳優が演じることで、二次元と三次元の中間——つまり2.5次元というわけです。
神回、作画崩壊、伏線回収
アニメファンがよく使う評価用語もあります。
「神回」は、特に感動的だったり作画が素晴らしかったりする回のこと。
「今週の〇〇、神回だった!」とSNSで話題になることも。
逆に「作画崩壊」は、作画クオリティが低下している状態。
キャラクターの顔が別人になっていたりすると指摘されます。
「伏線回収」は、物語の序盤に張られた伏線が後半で回収されること。
見事に回収されると「伏線回収が気持ちいい」と称賛されます。
ライブ・イベント系の用語
「現場」に「参戦」する
ライブやイベントの会場のことを「現場」と呼びます。「今日は現場がある」「現場に行ってくる」のように使います。
そして、イベントに参加することは「参戦」。戦いに行くような気合いが感じられる表現ですね。
遠方の会場に行くことは「遠征」。新幹線や飛行機を使って全国を飛び回るファンも珍しくありません。
ファンサをもらう喜び
「ファンサ」はファンサービスの略。アイドルが手を振ってくれたり、目が合ったりすることを指します。
ファンサをもらえると「ファンサもらった!」とSNSで報告するのがお約束。一日中その余韻で幸せでいられます。
「レス」は反応のこと。うちわやボードを見てくれた、手を振り返してくれた、といった反応を「レスをもらった」と言います。
ネット・SNS系の用語
「草」と「w」の意味
「www」や「草」は「笑い」を表すネットスラング。
「w」は「笑う(warau)」の頭文字。たくさんの「w」が並ぶと草が生えているように見えることから、「草」という表現が生まれました。
「草生える」「大草原」など、笑いの度合いによって表現が変わります。
「布教」と「ステマ」
「布教」は、自分の推しを他人に広めること。「この作品おすすめだよ!」と紹介する行為を指します。宗教の布教になぞらえた表現ですね。
ただし、やりすぎると「ステマ(ステルスマーケティング)」と思われることも。適度な布教が大切です。
オタク用語一覧表

以下に、主なオタク用語をまとめました。
推し活・ファン活動系
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 推し | おし | 応援している人やキャラクター |
| 推しメン | おしめん | 推しているメンバー |
| 推し変 | おしへん | 推しを変えること |
| 推し増し | おしまし | 推しが増えること |
| 単推し | たんおし | 一人だけを推すこと |
| 箱推し | はこおし | グループ全体を推すこと |
| DD | でぃーでぃー | 誰でも大好き。複数推しの状態 |
| TO | てぃーおー | トップオタク。最も熱心なファン |
| 古参 | こさん | 昔から応援しているファン |
| 新規 | しんき | 最近ファンになった人 |
| 同担 | どうたん | 同じ人を推している人 |
| 同担拒否 | どうたんきょひ | 同担と仲良くしたくない姿勢 |
| 同担歓迎 | どうたんかんげい | 同担と仲良くしたい姿勢 |
| リアコ | りあこ | リアルに恋している状態 |
| 推し色 | おしいろ | 推しのイメージカラー |
| 推しぬい | おしぬい | 推しのぬいぐるみ |
| 推し活 | おしかつ | 推しを応援する活動全般 |
| オタ活 | おたかつ | オタク活動。推し活とほぼ同義 |
| 降りる | おりる | ファンをやめること |
| 界隈 | かいわい | 特定のファン集団 |
| ファンネーム | ふぁんねーむ | ファンの総称 |
感情表現系
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 尊い | とうとい | 推しへの深い愛情を表す言葉 |
| 尊死 | とうとし | 尊すぎて死にそうな状態 |
| 萌え | もえ | 可愛い、愛らしいという感情 |
| 無理 | むり | 好きすぎて感情が処理できない |
| しんどい | しんどい | 好きすぎて胸が苦しい |
| 沼 | ぬま | 抜け出せないほどハマっている状態 |
| 沼落ち | ぬまおち | 沼にハマった瞬間 |
| 湧く / 沸く | わく | 興奮する、盛り上がる |
| てぇてぇ | てぇてぇ | 「尊い」のくだけた表現 |
| けしからん | けしからん | 魅力が度を超えている(褒め言葉) |
| 激重感情 | げきおもかんじょう | 非常に重くて深い感情 |
| 供給 | きょうきゅう | 公式からの新情報やコンテンツ |
| 供給過多 | きょうきゅうかた | 情報が多すぎて処理できない |
| 病む | やむ | 精神的にダメージを受ける |
| 限界オタク | げんかいおたく | 推しへの感情が限界の状態 |
アニメ・マンガ・ゲーム系
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 二次元 | にじげん | アニメ・マンガの世界 |
| 三次元 | さんじげん | 現実世界 |
| 2.5次元 | にてんごじげん | 二次元作品の実写舞台など |
| 神回 | かみかい | 特に素晴らしいエピソード |
| 作画崩壊 | さくがほうかい | 作画クオリティが低下した状態 |
| 聖地巡礼 | せいちじゅんれい | 作品の舞台となった場所を訪れること |
| ワイフ / 嫁 | わいふ / よめ | 最も好きな女性キャラ |
| 旦那 | だんな | 最も好きな男性キャラ |
| CV | しーぶい | キャラクターボイス。声優のこと |
| 同人誌 | どうじんし | ファンが作る二次創作作品 |
| 薄い本 | うすいほん | 同人誌の別称 |
| コスプレ | こすぷれ | キャラクターの衣装を着ること |
| 痛バ | いたば | 缶バッジなどで飾った鞄 |
| アクスタ | あくすた | アクリルスタンドの略 |
| 覇権 | はけん | 一番人気の作品 |
| 履修 | りしゅう | 作品を視聴・プレイすること |
ライブ・イベント系
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 現場 | げんば | ライブやイベントの会場 |
| 参戦 | さんせん | イベントに参加すること |
| 遠征 | えんせい | 遠方の会場に行くこと |
| 全通 | ぜんつう | 全公演に参加すること |
| 連番 | れんばん | 隣の席で一緒に参加すること |
| 最前 | さいぜん | 最前列の席 |
| ファンサ | ふぁんさ | ファンサービス |
| レス | れす | 反応。手を振り返してくれるなど |
| ペンラ | ぺんら | ペンライトの略 |
| マチネ | まちね | 昼公演 |
| ソワレ | そわれ | 夜公演 |
| 円盤 | えんばん | DVD・Blu-rayのこと |
| 当落 | とうらく | チケットの当選・落選 |
| 祭壇 | さいだん | グッズを飾るディスプレイ |
| 参戦服 | さんせんふく | イベント参加時の服装 |
ネット・SNS系
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 草 | くさ | 笑いを表す |
| w | だぶりゅー | 笑う(warau)の略 |
| 布教 | ふきょう | 推しを他人に広めること |
| FF外から失礼 | えふえふがい | フォロワー外からのリプライ時の挨拶 |
| リムる | りむる | フォロー解除すること |
| ブロる | ぶろる | ブロックすること |
| エゴサ | えごさ | 自分の名前で検索すること |
| バズる | ばずる | SNSで話題になること |
| 炎上 | えんじょう | 批判が殺到すること |
| アンチ | あんち | 批判的なファン |
| ファンアート | ふぁんあーと | ファンが描いたイラスト |
キャラクター・人物表現系
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| ツンデレ | つんでれ | 普段は冷たいが時々優しくなるキャラ |
| ヤンデレ | やんでれ | 愛情が行き過ぎて危険なキャラ |
| クーデレ | くーでれ | クールだが実は優しいキャラ |
| ダンデレ | だんでれ | 普段は無口だが親しい人には饒舌 |
| チビ | ちび | デフォルメされた可愛らしい絵柄 |
| イケメン | いけめん | かっこいい男性 |
| スパダリ | すぱだり | スーパーダーリン。理想の彼氏像 |
| 中の人 | なかのひと | 声優やVTuberの演者 |
| 顔がいい | かおがいい | 容姿が整っている |
BL・GL系
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| BL | びーえる | ボーイズラブ。男性同士の恋愛 |
| GL | じーえる | ガールズラブ。女性同士の恋愛 |
| 腐女子 | ふじょし | BL好きの女性 |
| カップリング | かっぷりんぐ | 恋愛関係にしたい組み合わせ |
| 攻め | せめ | カップリングの主導側 |
| 受け | うけ | カップリングの受動側 |
| 固定 | こてい | 攻め受けの立場を変えない派 |
| 雑食 | ざっしょく | 様々なカップリングを楽しむ派 |
| 地雷 | じらい | 苦手なカップリングや展開 |
まとめ
オタク用語のポイントをおさらいしましょう。
- 「推し」は応援している対象。推し方には単推し、箱推し、DDなどがある
- 「尊い」「無理」「しんどい」は最上級の褒め言葉
- 「沼」はハマって抜け出せない状態
- 「現場」「参戦」「遠征」はライブ・イベント参加時の基本用語
- 「草」「w」はネットでの笑いを表す
オタク用語は日々進化しています。新しい言葉が生まれては消え、また生まれる。それはファン同士のコミュニケーションが活発な証拠でもあります。
全部覚える必要はありません。気になった言葉から少しずつ使ってみて、推し活をもっと楽しんでくださいね。


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