SNSやビジネスチャットを使っていると「メンション」という言葉を耳にしませんか?
「@」マークを使って誰かの名前を入力する、あの機能のことです。実は、この機能を上手に使えば、コミュニケーションがぐっと便利になるんです。
今回は、メンションの基本的な意味から使い方、各サービスでの活用テクニックまで、初めての方にもわかりやすく解説します。
メンションって何?基本的な意味

メンション(mention)は、もともと英語で「言及する」「触れる」「名前を挙げる」という意味の単語です。
SNSやビジネスチャットでは、特定の相手を指定してメッセージを送り、相手に通知する機能のことを指します。
どんなときに使うの?
簡単に言うと「この投稿、あの人に見てほしいな」と思ったときに使う機能です。
たとえば、LINEグループで誰か一人に質問したいとき、Twitterで友達の投稿を紹介したいとき、仕事のチャットで特定の人に返事を求めたいとき。こんな場面で活躍します。
メンションの最大のメリット
メンションを使うと、相手のスマホやパソコンに通知が届きます。これがメンション最大の特徴です。
グループチャットで大量のメッセージが流れていても、自分宛のメンションなら見逃しません。重要な連絡を確実に届けられるんです。
基本的な使い方:「@」マークで指定する
ほとんどのサービスで、メンションの方法は共通しています。
基本の形:「@ユーザー名」
メッセージの中に「@(アットマーク)」を入力して、その後にユーザー名やアカウント名を続けます。すると、そのユーザーに通知が届く仕組みです。
実際の例
@田中さん 今日の会議資料、送っていただけますか?
こんな感じで使います。すると田中さんのスマホやパソコンに「メンションされました」という通知が表示されるわけです。
複数人にも送れる
一人だけでなく、複数の人にまとめて通知を送ることもできます。
@山田さん @鈴木さん 明日のプレゼン、よろしくお願いします!
このように複数の@を使えば、関係者全員に通知が届きます。緊急の連絡や重要な情報共有に便利ですね。
リプライ・DMとの違いは?
SNSを使っていると、メンション以外にも似たような機能がありますよね。それぞれの違いを整理しておきましょう。
メンションとリプライの違い
リプライ(返信)は、特定の投稿に対して返事をする機能です。
X(旧Twitter)を例にすると、メンションとリプライには明確な違いがあります。
- リプライ:投稿の最初が「@ユーザー名」で始まる。主に返信相手とそのフォロワーに表示される
- メンション:投稿の途中や最後に「@ユーザー名」がある。自分のフォロワー全員のタイムラインに表示される
リプライは会話のキャッチボール、メンションは「この人のことを話題にしてるよ」という公開的なニュアンスです。
メンションとDM(ダイレクトメッセージ)の違い
DMは、完全に非公開の1対1のメッセージです。
- メンション:基本的にグループ内や公開の場で使う。他の人も見られる
- DM:完全プライベート。本人以外は見られない
内密な話や個人的な連絡はDM、みんなに見られても構わない内容はメンションと使い分けましょう。
主要なSNS・ツールでの使い方
それぞれのサービスで、メンションの使い方には少しずつ違いがあります。よく使われるサービスごとに見ていきましょう。
X(旧Twitter)でのメンション
Xは、メンション機能が最も活発に使われているSNSの一つです。
基本的な使い方:
- 「@ユーザー名」を投稿に含める
- 投稿の最初に@があるとリプライになる
- 途中や最後に@があるとメンションになる
活用例:
今日のイベント、めちゃくちゃ楽しかった! @友達のアカウント 次も一緒に行こうね!
相手に通知が届き、あなたの投稿が相手の「通知」タブに表示されます。
Instagramでのメンション
Instagramでは、投稿のキャプション(説明文)やストーリーでメンションが使えます。
使い方:
- 投稿やストーリーに「@アカウント名」を入力
- 入力すると候補が表示されるので、選択する
- メンションされた相手に通知が届く
注意点:
Instagramでは、メンションすると相手のアカウント名がリンクになり、タップするとその人のプロフィールに飛べます。お店や商品を紹介するときに便利ですね。
LINEのグループトークでのメンション
LINEのグループトークにもメンション機能があります。これが意外と便利なんです。
使い方:
- グループトークで「@」を入力
- メンバーの一覧が表示される
- 相手を選択してメッセージを入力
便利な場面:
- 大人数のグループで特定の人に質問するとき
- 重要な連絡を見逃してほしくないとき
- 話しかける相手を明確にしたいとき
Facebookでのメンション
Facebookでは、投稿やコメントでメンションが使えます。
使い方:
- 投稿やコメント欄で「@」を入力
- 友達の名前を入力し始めると候補が表示される
- 選択すると、その友達にタグ付けされる
Facebookの場合、メンションされた投稿は相手のタイムラインにも表示される可能性があります。
Slackなどビジネスチャットでのメンション
仕事で使うSlackやMicrosoft Teamsでも、メンション機能は欠かせません。
Slackでの使い方:
- 「@ユーザー名」で特定の人に通知
- 「@channel」でチャンネル全員に通知
- 「@here」でオンライン中のメンバーに通知
ビジネスでの活用ポイント:
- 急ぎの質問や依頼には必ずメンション
- 返事が必要なメッセージにはメンション
- 大事な情報共有にはメンション
こうすることで、メッセージの見逃しを防げます。
メンションを効果的に使うコツ

メンション機能は便利ですが、使い方にもちょっとしたコツがあります。
本当に必要なときだけ使う
メンションを受け取ると、相手に通知が届きます。つまり、相手の時間を少し奪うことになるわけです。
避けたい使い方:
- 些細な内容で何度もメンション
- 関係ない人まで含めてメンション
- 深夜や早朝の不要なメンション
本当に相手の注意が必要なときだけ、メンションを使いましょう。
ビジネスでは明確な用件を添える
仕事でメンションするときは、何を求めているのか明確に伝えることが大切です。
良い例:
@山田さん 明日の会議資料、13時までに共有いただけますか?
避けたい例:
@山田さん ちょっといいですか?
用件がはっきりしていれば、相手もすぐに対応できます。
感謝や称賛にも活用する
メンションは質問や依頼だけでなく、ポジティブな場面でも効果的です。
活用例:
- 「@田中さん、今日のプレゼンお疲れ様でした!とてもわかりやすかったです」
- 「@鈴木さんのおかげでプロジェクトが成功しました。ありがとうございます!」
公の場で感謝や称賛を伝えると、チーム全体のモチベーションアップにもつながります。
よくある質問と答え
メンションについて、よく聞かれる質問をまとめました。
Q. メンションしても通知が届かないのはなぜ?
いくつかの原因が考えられます。
チェックポイント:
- 相手が通知設定をオフにしている
- ユーザー名のスペルが間違っている
- プライベートアカウントで、フォローされていない
- アプリの通知許可がオフになっている
特にユーザー名の入力ミスは意外と多いので、候補リストから選ぶことをおすすめします。
Q. メンションを削除したい場合は?
すでに送ったメンションは、基本的に投稿やメッセージを削除するしかありません。
間違えてメンションしてしまった場合は、できるだけ早く投稿を削除するか、相手に直接謝罪するのが良いでしょう。
Q. メンションされたくない場合は?
ほとんどのサービスで、メンションの通知をオフにする設定があります。
対処法:
- 各アプリの通知設定でメンション通知をオフ
- 特定の人からのメンションをミュート
- アカウントを非公開にする
ただし、仕事で使うツールの場合は、重要な連絡を見逃す可能性もあるので注意が必要です。
Q. 企業アカウントをメンションしても良い?
基本的には問題ありません。むしろ、企業側も顧客の声を知りたいと思っています。
メンションが歓迎されるケース:
- 商品やサービスの感想を共有
- 質問や問い合わせ
- 良い体験をシェア
ただし、誹謗中傷や不適切な内容は避けましょう。建設的なフィードバックを心がけるのが大切です。
ビジネスでのメンション活用術
最後に、仕事でメンションを効果的に使うためのヒントをご紹介します。
プロジェクト管理での活用
タスク管理ツールやチャットでメンションを使えば、責任者が明確になります。
例:
@佐藤さん この件、来週月曜までに対応をお願いします
@田中さん レビューお願いします
誰が何をすべきかが一目瞭然になり、業務の抜け漏れを防げます。
会議の効率化
会議後のチャットで、アクションアイテムと担当者を明確にしましょう。
例:
本日の会議まとめ:
@山田さん - 見積書作成(12/15まで)
@鈴木さん - クライアントへの連絡(12/13まで)
@伊藤さん - 資料の最終確認(12/20まで)
こうすれば、「誰がやるんだっけ?」という混乱がなくなります。
知識の共有
専門知識を持つメンバーに質問するとき、メンションは特に有効です。
例:
@技術チームの佐藤さん このエラーについて、アドバイスいただけますか?
適切な人に直接質問できるので、問題解決が早くなります。
顧客対応での活用
SNSでの顧客対応では、メンションへの素早い反応が重要です。
企業が顧客からメンションを受けた場合、できるだけ早く返信することで好印象を与えられます。ある調査では、企業が返信すると69%の人がより好意的になるというデータもあります。
まとめ:メンションで円滑なコミュニケーションを
メンションは、デジタルコミュニケーションに欠かせない機能です。
メンションの基本:
- 「@ユーザー名」で相手に通知を送る機能
- SNS、ビジネスチャット、様々なサービスで使える
- リプライやDMとは用途が異なる
- 相手の注意を引きたいときに効果的
上手な使い方のポイント:
- 本当に必要なときだけ使う
- 用件を明確に伝える
- 感謝や称賛にも活用する
- 複数人への同時連絡にも便利
メンション機能を正しく理解して使えば、仕事もプライベートも、コミュニケーションがもっとスムーズになります。
「あの人に気づいてほしい」「確実に連絡したい」そんなときは、ぜひメンション機能を活用してみてください。最初は慣れないかもしれませんが、使っているうちに自然と身についていくはずです。
デジタル時代の便利なコミュニケーションツール、メンション。ぜひ今日から使いこなしてくださいね!


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