漫画雑誌一覧|少年・少女・青年・女性誌の主要誌を徹底解説

日本の漫画文化を支えてきた「漫画雑誌」は、作品の舞台であると同時に、漫画の世界観そのものを作り上げてきた存在です。
週刊少年ジャンプをはじめとする人気誌から、歴史の長い少女誌まで、その数は非常に多岐にわたります。
この記事では、少年・少女・青年・女性それぞれのカテゴリごとに主要な漫画雑誌を一覧形式で紹介し、各誌の特徴や代表作について詳しく解説します。
どの雑誌が自分の好みに合っているか、雑誌選びの参考にしてみてください。

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概要

日本の漫画雑誌は大きく「少年誌」「少女誌」「青年誌」「女性誌」の4カテゴリに分類されます。
各カテゴリは主なターゲット読者層によって区別されており、それぞれが独自の編集方針と作品カラーを持っています。
1959年に週刊少年マガジンと週刊少年サンデーが同日創刊されたことを皮切りに、週刊誌の時代が幕を開けました。
その後1990年代に発行部数がピークを迎え、現在はデジタル化の波を受けながらも多くの雑誌が存続しています。
この記事では各カテゴリの代表的な雑誌を取り上げ、創刊年・出版社・代表作などを詳しく紹介します。


少年漫画雑誌

少年漫画雑誌は、主に小学生から中学生の男子をターゲットとした雑誌です。
ただし実際には年齢・性別を問わず幅広い読者層に支持されており、国民的な漫画作品の多くがこのカテゴリから生まれています。
「友情・努力・勝利」といったテーマが多く、熱血バトルや成長物語が人気の傾向があります。
マンガのジャンル一覧の記事でも詳しく解説しているように、少年漫画は読者層で分類される最も大きなカテゴリのひとつです。

週刊少年ジャンプ

週刊少年ジャンプは、集英社が発行する日本最大の漫画週刊誌です。
1968年7月に隔週誌「少年ジャンプ」として創刊し、1969年に週刊化されました。
1995年の3・4合併号には653万部を記録し、これはギネス世界記録にも認定されています。
「友情・努力・勝利」を編集方針の柱に掲げ、読者アンケートに基づく厳しい掲載継続審査が独自の文化を形成してきました。
創刊当初はマガジン・サンデーに遅れをとった後発誌だったため、新人作家の発掘と育成に力を入れたことが後の躍進につながったとされています。

代表作には『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『NARUTO』『スラムダンク』『鬼滅の刃』『BLEACH』『デスノート』『僕のヒーローアカデミア』などがあります。
2024年時点の発行部数は約125〜140万部で、最盛期と比較すると大幅に減少していますが、現在も少年誌最大手の地位を維持しています。

週刊少年マガジン

週刊少年マガジンは、講談社が発行する少年漫画週刊誌です。
1959年3月17日に週刊少年サンデーと同日に創刊され、日本初の漫画週刊誌として誕生しました。
1998年には445万部という発行部数のピークを記録しています。
現在の発行部数は約44〜52万部とされており、少年誌第2位の発行規模を誇ります。

代表作には『はじめの一歩』『FAIRY TAIL』『七つの大罪』『五等分の花嫁』などがあります。
また、連載当初は別冊少年マガジンに掲載されていた『進撃の巨人』もマガジン系列の作品として知られています。

週刊少年サンデー

週刊少年サンデーは、小学館が発行する少年漫画週刊誌です。
週刊少年マガジンと同じ1959年3月17日に創刊されました。
1983年には228万部のピークを迎えています。
現在の発行部数は約12〜20万部とされており、かつての主要3誌の中では最も発行部数が小さくなっています。

代表作には『名探偵コナン』『犬夜叉』『らんま1/2』『MAJOR』『ハヤテのごとく!』などがあります。
長期連載作品が多く、『名探偵コナン』は1994年の連載開始から現在まで続く国民的な長寿作品です。

週刊少年チャンピオン

週刊少年チャンピオンは、秋田書店が発行する少年漫画週刊誌です。
1969年に創刊され、1970年代の終わりには250万部に達したとされています。
「少年4誌」の一角として、ジャンプ・マガジン・サンデーに次ぐ存在として位置づけられています。

代表作には『バキ』シリーズや『弱虫ペダル』などがあります。
現在の発行部数は非公開となっています。

ジャンプ スクエア

ジャンプ スクエアは、集英社が発行する月刊少年漫画雑誌です。
2007年11月に創刊された比較的新しい雑誌です。
代表作には『青の祓魔師』などがあります。


少女漫画雑誌

少女漫画雑誌は、主に小学生から中学生の女子をターゲットとした雑誌です。
恋愛や友情、ファンタジーをテーマにした作品が多く、魔法少女ものや学園ロマンスなどのジャンルが特に人気を集めてきました。
1990年代にはいずれの主要誌も100万部を超える部数を誇り、少女漫画の黄金時代を築きました。

なかよし

なかよしは、講談社が発行する月刊少女漫画雑誌です。
1954年12月(1955年1月号)に創刊され、現存する日本最古の漫画雑誌のひとつとして知られています。
1997年には、それまで最長とされていた大阪パックの43年間を超え、最長寿漫画雑誌の記録を更新したとされています。
1990年代には発行部数が約200万部に達したとされています。

代表作には手塚治虫の『リボンの騎士』、『キャンディ・キャンディ』、そして現代を代表する魔法少女作品『美少女戦士セーラームーン』『カードキャプターさくら』『しゅごキャラ!』などがあります。
ファンタジー・魔法少女ジャンルを得意とする雑誌として高い知名度を持っています。

りぼん

りぼんは、集英社が発行する月刊少女漫画雑誌です。
1955年8月3日に創刊されました。
1990年代には発行部数が250万部を超えたとされています。
近年は少女誌の中でも相対的に好調な部数を維持しており、2023年第4四半期には少女誌の中で発行部数第1位を記録したとされています。

代表作には『ちびまる子ちゃん』『ときめきトゥナイト』『マーマレード・ボーイ』『ハニーレモンソーダ』などがあります。
恋愛・日常系のコンテンツを得意とし、読者の感情移入を促すストーリー展開が特徴です。

ちゃお

ちゃおは、小学館が発行する月刊少女漫画雑誌です。
1977年に創刊され、なかよしやりぼんより後発でスタートしましたが、2000年代以降は発行部数で少女誌首位を維持し続けているとされています。
代表作には『ミルモでポン!』や『12歳。』などがあります。
小学生を中心とした年齢層に向けた作品が多く、同世代が共感しやすいテーマを扱っています。

少女コミック(Sho-Comi)

少女コミックは、小学館が発行する漫画雑誌です。
1968年に「少女コミック」として創刊され、現在は「Sho-Comi」という誌名で刊行されています。
1970年から1978年までは週刊誌として発行されていましたが、現在は隔週誌となっています。
萩尾望都の『トーマの心臓』や竹宮惠子の『風と木の詩』など、少女漫画の歴史に残る名作を生み出した雑誌としても知られています。

マーガレット・別冊マーガレット

マーガレットは集英社が1963年に創刊した少女漫画雑誌で、別冊マーガレット(別マ)は1964年に創刊されました。
少女漫画の老舗誌として長い歴史を持ちます。
代表作には『花より男子』(マーガレット)、『君に届け』(別マ)などがあります。
特に別マは思春期の恋愛を描いた作品を多く輩出し、胸キュン系少女漫画の代名詞的な存在として知られています。

LaLa(ララ)

LaLaは、白泉社が1976年に創刊した月刊少女漫画雑誌です。
代表作には『ガラスの仮面』『フルーツバスケット』などがあります。
ファンタジーや長編ストーリー作品が特に多い雑誌として知られており、コアなファンに支持されています。


青年漫画雑誌

青年漫画雑誌は、主に高校生以上の男性をターゲットとした雑誌です。
少年誌よりも複雑なテーマや大人向けの表現が特徴で、職業漫画・社会派漫画・リアル系作品など幅広いジャンルをカバーしています。
1970年代後半から1980年代にかけて青年誌が次々と創刊され、少年誌とは異なる作品世界を開拓してきました。

モーニング

モーニングは、講談社が発行する漫画週刊誌です。
1982年9月に隔週誌「コミックモーニング」として創刊され、1986年から週刊化されました。
「読むと元気が出る!」をキャッチコピーに掲げ、職場・仕事をテーマにした漫画を多く掲載してきました。
代表作には『島耕作』シリーズ、『宇宙兄弟』、『美味しんぼ』などがあります。
現実の社会人像をリアルに描く作風が特徴で、社会人読者から長く支持されてきた雑誌です。

月刊アフタヌーン

月刊アフタヌーンは、講談社が発行する月刊漫画雑誌です。
1986年12月(1987年2月号)に創刊されました。
モーニングの増刊として誕生した経緯があり、当初は新人作家の発掘の場として位置づけられていました。
他誌と比較して掲載作品数・ページ数ともに多く、ボリュームのある雑誌として知られています。

代表作には『寄生獣』、『ああっ女神さまっ』、『ヴィンランド・サガ』、『無限の住人』などがあります。
ジャンルや作風に縛られない多様性が特徴で、他誌では掲載が難しい実験的な作品にも積極的に取り組んできた雑誌です。

週刊ヤングジャンプ

週刊ヤングジャンプは、集英社が発行する青年漫画週刊誌です。
1979年5月に隔週誌として創刊され、1981年から週刊化されました。
現在も発行が続く週刊青年誌の中では最も長い歴史を持つ雑誌のひとつです。
代表作には『キングダム』、『推しの子』、『東京喰種トーキョーグール』、『GANTZ』などがあります。

ビッグコミックシリーズ

ビッグコミックシリーズは、小学館が発行する青年漫画雑誌群です。
1968年創刊の「ビッグコミック」を筆頭に、ビッグコミックオリジナル(1972年)、ビッグコミックスペリオール(1987年)、ビッグコミックスピリッツ(1980年)など、複数の誌名で構成されています。
大人向けのヒューマンドラマや社会派漫画を多く掲載しており、成熟した読者層から支持を集めています。

週刊ヤングマガジン

週刊ヤングマガジンは、講談社が発行する青年漫画週刊誌です。
1980年に創刊されました。
社会派・リアル系の作品から娯楽作品まで幅広いジャンルをカバーしています。


女性漫画雑誌

女性漫画雑誌(レディースコミック誌とも呼ばれます)は、成人女性をターゲットとした漫画雑誌です。
少女漫画より成熟した恋愛や、仕事・育児・人間関係など大人の女性が共感できるテーマを扱う作品が中心です。
代表的な雑誌としては、講談社の「BE・LOVE」(1980年創刊)や「Kiss」(1992年創刊)、集英社の「YOU」(1980年創刊)などがあります。
のだめカンタービレ(Kiss)やハチミツとクローバー(YOUNG YOU)など、後にアニメ化・実写化された人気作品もこのカテゴリから多く生まれています。


漫画雑誌 一覧表

少年漫画雑誌

誌名出版社創刊年刊行形態代表作
週刊少年ジャンプ集英社1968年週刊ONE PIECE、鬼滅の刃、NARUTO
週刊少年マガジン講談社1959年週刊進撃の巨人、FAIRY TAIL
週刊少年サンデー小学館1959年週刊名探偵コナン、犬夜叉
週刊少年チャンピオン秋田書店1969年週刊バキ、弱虫ペダル
ジャンプ スクエア集英社2007年月刊青の祓魔師
月刊少年マガジン講談社1965年月刊金田一少年の事件簿
サンデーS(月刊少年サンデー)小学館2006年月刊銀の匙
別冊少年チャンピオン秋田書店2008年月刊東京レイヴンズ
月刊少年ジャンプ集英社1969年月刊(2007年休刊)武装錬金
少年ガンガン(月刊少年ガンガン)スクウェア・エニックス1991年月刊鋼の錬金術師、ソウルイーター
ガンガンJOKERスクウェア・エニックス2009年月刊ヤングブラック・ジャック

少女漫画雑誌

誌名出版社創刊年刊行形態代表作
なかよし講談社1954年月刊セーラームーン、カードキャプターさくら
りぼん集英社1955年月刊ちびまる子ちゃん、ときめきトゥナイト
ちゃお小学館1977年月刊ミルモでポン!、12歳。
Sho-Comi(少女コミック)小学館1968年隔週トーマの心臓(連載当時)
マーガレット集英社1963年隔週花より男子、アラベスク
別冊マーガレット集英社1964年月刊君に届け、アオハライド
LaLa(ララ)白泉社1976年月刊ガラスの仮面、フルーツバスケット
花とゆめ白泉社1974年月2回赤ちゃんと僕、暁のヨナ
デザート講談社1993年月刊高校デビュー、俺物語!!
プリンセス秋田書店1977年月刊ガラスの仮面(連載初期)
ザ・マーガレット集英社2003年隔月砂時計
Aria(アリア)講談社2001年月刊暁のヨナ(初期)

青年漫画雑誌

誌名出版社創刊年刊行形態代表作
モーニング講談社1982年週刊島耕作、宇宙兄弟
月刊アフタヌーン講談社1986年月刊寄生獣、ヴィンランド・サガ
週刊ヤングジャンプ集英社1979年週刊キングダム、推しの子
週刊ヤングマガジン講談社1980年週刊彼岸島、ブラックラグーン
ビッグコミック小学館1968年月2回ゴルゴ13
ビッグコミックオリジナル小学館1972年月2回あぶさん
ビッグコミックスペリオール小学館1987年月2回闇金ウシジマくん
ビッグコミックスピリッツ小学館1980年週刊めぞん一刻、PLUTO
ヤングアニマル白泉社1992年月2回ベルセルク
グランドジャンプ集英社2011年月2回バーテンダー
ウルトラジャンプ集英社1995年月刊ジョジョの奇妙な冒険(第7部以降)
イブニング講談社2001年月2回(2023年休刊)GIANT KILLING、もやしもん

女性漫画雑誌

誌名出版社創刊年刊行形態代表作
BE・LOVE講談社1980年月2回YAWARA!、天は赤い河のほとり
Kiss講談社1992年月2回のだめカンタービレ、ご近所物語
YOU集英社1980年月2回動物のお医者さん
プチコミック小学館1981年月刊きょうの猫村さん
Cocohana(旧Young YOU)集英社2011年月刊ガラスの仮面(掲載誌変遷)

漫画雑誌の歴史的変遷

創刊期(1950年代)

現在も刊行されているなかよし(1954年創刊)やりぼん(1955年創刊)など、戦後の漫画文化の基盤となる雑誌がこの時期に生まれました。
1959年3月17日には週刊少年マガジンと週刊少年サンデーが同日に創刊され、月刊誌が主流だった漫画雑誌の世界に「週刊誌」という新しい形態をもたらしました。
この出来事が、その後の漫画雑誌のあり方を大きく変えることになります。

発展期(1960〜1970年代)

週刊少年ジャンプが1968年に創刊され、後発ながら読者アンケートシステムを活用した独自の編集方針で急速に部数を伸ばしました。
1970年代には青年漫画雑誌の創刊が相次ぎ、少年誌とは異なる大人向けのコンテンツ市場が形成されていきました。

最盛期(1980〜1990年代)

1990年代には漫画雑誌全体の発行部数がピークを迎えました。
週刊少年ジャンプは1995年に653万部を記録し、これはギネス世界記録として認定されています。
りぼんやなかよしなどの少女誌も100万部を超える部数を誇り、漫画雑誌が日本のポップカルチャーの中心に位置していた時代です。

デジタル化の波(2000年代以降)

2000年代以降は少子化やインターネットの普及などを背景に、多くの雑誌で発行部数の減少が続いています。
一方で、電子書籍や漫画アプリの普及により、コンテンツとしての漫画消費量自体は依然として高い水準を維持しています。
漫画アプリ一覧の記事で詳しく解説しているように、ジャンプ公式アプリ「少年ジャンプ+」や講談社の「マガジンポケット」など、出版社系のアプリが台頭しています。


まとめ

この記事では、日本の主要な漫画雑誌を少年・少女・青年・女性の4カテゴリに分けて紹介しました。

  • 少年誌: 週刊少年ジャンプ(集英社)・週刊少年マガジン(講談社)・週刊少年サンデー(小学館)・週刊少年チャンピオン(秋田書店)が4大誌
  • 少女誌: なかよし(1954年創刊)・りぼん(1955年創刊)・ちゃお(1977年創刊)が三大誌
  • 青年誌: モーニング・アフタヌーン(講談社)、ヤングジャンプ(集英社)、ビッグコミック系(小学館)などが代表的
  • 女性誌: BE・LOVE・Kiss(講談社)、YOU(集英社)などが主要誌

漫画雑誌は作品の「ゆりかご」であり、どの雑誌からどんな傑作が生まれたかを知ることは、漫画文化をより深く楽しむうえで役立ちます。
マンガのジャンル一覧と組み合わせて、お気に入りの漫画を探す参考にしてみてください。


参考情報

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