漫画の「裁断済み」とは?意味・理由・自炊との関係をわかりやすく解説

メルカリやフリマアプリで漫画を探していると、「裁断済み」と書かれた商品を見かけることがあります。
通常の中古漫画より安く売られていることが多いものの、「なぜ裁断されているのか」「そのまま読めるのか」と疑問に思う方は多いはずです。
この記事では、漫画の裁断済みの意味と理由、自炊との関係、注意点まで詳しく解説します。


スポンサーリンク

「裁断済み」とはどういう状態か

漫画の「裁断済み」とは、本の綴じ部分(背表紙側)を裁断機でカットし、ページをバラバラにした状態のことを指します。

通常の漫画は、すべてのページが背表紙側で糊づけされ、冊子として綴じられています。
裁断済みの場合はその綴じ部分が切り取られているため、ページが1枚ずつバラバラになっており、そのままの形では通常通り読むことができません。


なぜ裁断するのか「自炊」との関係

漫画が裁断済みになっている最大の理由は、「自炊(じすい)」という行為のためです。

自炊とは、自分が所有する紙の本や漫画をスキャナーで読み込み、PDFや画像データとして電子書籍化する行為のことです。
もともとは「自宅で食事を作る」意味の言葉ですが、2000年代ごろから「書籍の自家電子化」を指すネットスラングとして広まりました。

裁断が必要な理由

スキャナーには、書類を自動で次々と読み込む「ADF(自動給紙機能)」が搭載されているものがあります。
このADFを使って効率よくスキャンするには、ページが1枚ずつバラバラになっている必要があります。
冊子のまま1ページずつ手でめくってスキャンする方法もありますが、数百ページにおよぶ作業は非常に手間がかかります。
そこで、裁断機で背表紙ごとカットしてページをバラバラにすることで、大量のページを一気にスキャンできるようになります。

自炊の流れ

  1. 裁断機で漫画の背表紙側をカットする
  2. バラバラになったページをスキャナーにセットする
  3. ADF機能で自動的にスキャンし、PDFや画像データとして保存する
  4. スマートフォン・タブレット・PCなどで電子書籍として読む

なぜ裁断済みがメルカリ等で売られるのか

自炊が完了した後、元の紙の本は不要になります。
そのためスキャン済みの裁断本を「捨てるよりは誰かに使ってもらおう」とフリマアプリ等で出品する方が多くいます。

買い手側にとっても、裁断済みの漫画を購入すれば「裁断」の手間がすでに省かれているため、スキャナーにセットするだけで自炊をスタートできるというメリットがあります。
裁断済みの全巻セットをまとめて購入すれば、自炊のコストをかなり抑えることも可能です。


裁断済み漫画を購入する際の注意点

裁断済みの漫画を購入・販売すること自体は法律上の問題はありません。
ただし、以下の点には注意が必要です。

そのままでは読むことが難しい
ページがバラバラになっているため、通常の漫画のように開いて読むことはできません。
自炊(スキャン)を目的として購入するか、後述の製本で元に戻す必要があります。

スキャンしたデータの取り扱いに注意
自炊は「自分で購入した本を、自分で利用するためにデジタル化する行為」であり、著作権法上の私的複製として認められています。
ただし、スキャンしたデータを他者に配布したり、インターネット上に公開したりすることは著作権の侵害にあたります。

コンディションの確認を忘れずに
裁断済みの場合、ページの端が若干欠ける場合があります。
購入前に出品者に裁断状態を確認しておくと安心です。


裁断済みの漫画を元に戻す方法はあるか

裁断済みの漫画を元の冊子状態に近づけることは、一定の手間はかかりますが可能です。

「とじ太くん」などの卓上製本機を使う方法が一般的です。
製本用のカバーと糊を組み合わせてページをまとめてとじることで、冊子状態に近いかたちに復元できます。
ただし、裁断前とまったく同じ状態には戻らないため、コレクションや保存目的で購入する場合は注意が必要です。


まとめ

漫画の「裁断済み」とは、自炊(紙の本のデジタル化)を目的として背表紙を裁断し、ページをバラバラにした状態のことです。
自炊が完了した後に不要になった本がフリマアプリ等で販売されており、購入者側も裁断の手間を省ける点でメリットがあります。
スキャンしたデータを自分だけで利用する分には問題ありませんが、第三者への配布は著作権法に抵触するため注意が必要です。


参考情報源:

コメント

タイトルとURLをコピーしました