「Kindleの容量がいっぱいで新しい本がダウンロードできない!」
読書が好きでたくさんの本をダウンロードしていると、いつの間にかストレージ容量がいっぱいになってしまいますよね。特に漫画や雑誌は画像が多いので、あっという間に容量を圧迫します。
さらに困ったことに、本を削除したはずなのにストレージが減らないという問題も起こります。これはキャッシュデータが残っているためです。
この記事では、Kindleのストレージを効果的に減らす方法を、端末別に詳しく解説します。Kindle専用端末、iPhone・iPad、Android、それぞれの対処法をご紹介するので、お使いのデバイスに合わせて実践してください。
まず確認:Kindleのストレージ状況をチェック

ストレージを減らす前に、現在どれくらい使っているか確認しましょう。
Kindle端末(専用リーダー)で確認
- ホーム画面からメニューを開く
画面右上の「︙」(三点リーダー)をタップします - 「設定」を選択
メニューから「設定」をタップします - 「端末オプション」→「端末情報」
この順にタップすると、空き容量が表示されます
表示例:
- 使用中:5.2GB / 8GB
- 空き容量:2.8GB
iPhone・iPadで確認
- 「設定」アプリを開く
iPhoneのホーム画面から設定を開きます - 「一般」→「iPhoneストレージ」
(iPadの場合は「iPadストレージ」) - アプリ一覧から「Kindle」を探す
ストレージ使用量の多い順に並んでいます - 使用量を確認
- App:アプリ本体のサイズ
- データ:ダウンロードした本やキャッシュ
注意: データ部分が異常に大きい場合、キャッシュが蓄積している可能性が高いです。
Androidで確認
- 「設定」アプリを開く
端末の設定を開きます - 「ストレージ」または「アプリ」
機種によって表示が異なります - 「Kindle」を選択
アプリ一覧からKindleを探します - 「ストレージ」で詳細確認
- アプリサイズ
- データ
- キャッシュ
それぞれの容量が表示されます。
方法1:読み終わった本を端末から削除する
最も基本的な方法は、不要な本を端末から削除することです。
Kindle端末(専用リーダー)での削除
- ホーム画面またはライブラリを開く
削除したい本を探します - 本の表紙を長押し
2〜3秒長押しするとメニューが表示されます - 「端末から削除」を選択
タップすると削除されます - 確認
本がライブラリから消えればOKです
ポイント:
- 端末から削除しても、Amazonのクラウドには残っています
- いつでも再ダウンロードできるので安心してください
- ライブラリには表紙が表示され続けますが、「クラウド」アイコンが付きます
iPhone・iPadのKindleアプリでの削除
- Kindleアプリを開く
アプリを起動します - ライブラリを表示
下部メニューの「ライブラリ」をタップします - 削除したい本を長押し
表紙を2〜3秒長押しします - 「端末から削除」を選択
メニューから選びます - 完了
本がダウンロード済みリストから消えます
AndroidのKindleアプリでの削除
- Kindleアプリを開く
- ライブラリを表示
- 削除したい本を長押し
- 「端末から削除」を選択
全機種共通の注意点:
この方法は、Amazonアカウントからは削除されません。いつでも再ダウンロードできます。
方法2:キャッシュをクリアする(iPhone・iPad)
重要: iPhoneやiPadのKindleアプリは、本を削除してもキャッシュが残るという問題があります。特に漫画をたくさん読む人は、画像キャッシュが数GB単位で蓄積していることも。
症状
- 本を「端末から削除」したのにストレージが減らない
- Kindleアプリのデータ使用量が異常に大きい
- 設定→ストレージで確認すると、数GBが使われている
解決方法:サインアウトする
残念ながら、iOS版Kindleアプリでは個別にキャッシュを削除できません。唯一の確実な方法は、アプリからサインアウトすることです。
手順:
- Kindleアプリを開く
アプリを起動します - 「その他」タブをタップ
下部メニューの右端にあります - 「設定」を選択
歯車アイコンをタップします - 「サインアウト」をタップ
画面下部にあります - 確認画面で「サインアウト」
すべてのダウンロード済み本が削除されることを確認します - 完了
サインアウトが完了すると、キャッシュも削除されます - 再度サインイン
同じアカウントでサインインし直します
効果:
この操作で、溜まっていたキャッシュデータがすべてクリアされ、ストレージが大幅に減ります。
注意点:
- ダウンロード済みの本はすべて削除されます
- 再度読みたい本は、改めてダウンロードが必要です
- 読書の進捗(しおり)は同期されているので失われません
- アカウント設定やハイライトは維持されます
代替方法:アプリの再インストール
サインアウトでも解決しない場合は、アプリを削除して再インストールしましょう。
- ホーム画面でKindleアプリを長押し
- 「Appを削除」を選択
- App Storeから再インストール
- サインインし直す
方法3:キャッシュをクリアする(Android)
Androidでは、設定からキャッシュを個別に削除できます。
手順
- 設定アプリを開く
端末の設定を開きます - 「アプリ」または「アプリと通知」
機種によって表示が異なります - 「Kindle」を選択
アプリ一覧から探します - 「ストレージ」をタップ
ストレージ情報が表示されます - 「キャッシュを削除」をタップ
これでキャッシュがクリアされます
「データを削除」との違い:
- キャッシュを削除:一時ファイルのみ削除(ダウンロード済み本は残る)
- データを削除:すべて削除(ダウンロード済み本も消える)
まずは「キャッシュを削除」を試しましょう。
方法4:PCを使って一括削除する(Kindle端末)

たくさんの本を一度に削除したい場合、PCを使うと便利です。
手順
- Kindle端末とPCを接続
付属のUSBケーブルでPCに接続します - Kindleがドライブとして認識される
Windows:エクスプローラーに表示
Mac:Finderに表示 - 「documents」フォルダを開く
Kindleドライブ内を確認します - 削除したい本を選択
- Windowsの場合:Ctrlキーを押しながらクリック
- Macの場合:Commandキーを押しながらクリック
- 削除またはゴミ箱に移動
選択したファイルを削除します - Kindle端末を安全に取り外す
必ず「取り外し」操作をしてから抜いてください
メリット:
- 一度に大量の本を削除できる
- 端末での操作より速い
注意:
- 誤って必要な本を削除しないよう注意
- クラウドには残っているので再ダウンロード可能
方法5:Amazonアカウントから完全削除する
「もう二度と読まない」という本は、Amazonアカウントから完全に削除できます。
手順
- Amazonのウェブサイトにアクセス
ブラウザでAmazon.co.jpを開きます - サインイン
Amazonアカウントにログインします - 「アカウント&リスト」をクリック
右上のメニューから選択します - 「コンテンツと端末の管理」を選択
デジタルコンテンツの管理画面です - 「本」タブを選択
Kindle本の一覧が表示されます - 削除したい本を探す
検索機能を使うと便利です - 「…」(アクション)ボタンをクリック
本の横にあるボタンです - 「削除」を選択
メニューから削除を選びます - 確認画面で「はい、完全に削除します」
これで完全削除されます
警告:
- この操作は取り消せません
- 完全削除すると再ダウンロードできなくなります
- 再度読みたくなったら、購入し直す必要があります
おすすめの削除対象:
- 10年以上前の雑誌
- 無料で入手した本で読まなかったもの
- サンプル版
- 間違って購入した本
方法6:サンプル本を削除する
無料サンプルも容量を使います。読まないサンプルは削除しましょう。
サンプルの削除方法
Kindle端末・アプリ共通:
- ライブラリでサンプル本を長押し
- 「このサンプルを削除」を選択
- 確認画面で「削除」
サンプルは端末からだけでなく、Amazonアカウントからも削除されます。
方法7:容量の大きいコンテンツを優先的に削除
効率的にストレージを空けるため、容量の大きいものから削除しましょう。
容量の目安
小説・ビジネス書:
- 平均サイズ:1〜3MB
- 8GBに入る冊数:約2,500〜8,000冊
ライトノベル:
- 平均サイズ:10〜15MB
- 8GBに入る冊数:約500〜800冊
漫画(1巻):
- 平均サイズ:50〜150MB
- 8GBに入る冊数:約50〜160冊
雑誌:
- 平均サイズ:100〜300MB
- 8GBに入る冊数:約25〜80冊
優先的に削除すべきもの:
- 雑誌(容量が最も大きい)
- 漫画
- ライトノベル
- 小説・ビジネス書
Kindle端末の容量について
Kindle専用端末の容量は機種によって異なります。
主要機種の容量
Kindle(無印):
- 16GB
Kindle Paperwhite:
- 8GB
- 16GB
- 32GB(旧モデル)
Kindle Oasis:
- 8GB
- 32GB
Kindle Scribe:
- 16GB
- 32GB
- 64GB
容量別の保存冊数目安
8GBの場合(実質7.6GB):
- 小説:約7,600冊
- 漫画:約120冊
- 雑誌:約25冊
32GBの場合(実質31.6GB):
- 小説:約31,600冊
- 漫画:約480冊
- 雑誌:約100冊
小説中心なら8GBでも十分ですが、漫画や雑誌をたくさん読むなら32GBがおすすめです。
よくある質問と解決方法
Q1:本を削除したのにストレージが減らない
原因: キャッシュデータが残っている
対処法:
- iPhone・iPad:Kindleアプリからサインアウト
- Android:設定からキャッシュをクリア
- Kindle端末:再起動してみる
Q2:削除した本を再ダウンロードしたい
方法:
- ライブラリを開く
- 「すべて」または「クラウド」タブを選択
- 読みたい本を探す
- 表紙をタップしてダウンロード
クラウドアイコン(雲マーク)が付いている本は、端末にダウンロードされていない本です。
Q3:間違って完全削除してしまった
残念ながら:
Amazonアカウントから完全削除した本は復元できません。
対処法:
- 同じ本をもう一度購入する
- Amazonカスタマーサービスに相談(稀に復元できる場合も)
Q4:容量を増やす方法はないの?
Kindle端末:
- 残念ながら、容量の増設はできません
- SDカードなども使えません
- 買い替えを検討するしかありません
Android:
- 一部の機種はSDカードが使えます
- ただし、KindleアプリはSDカードに移動できない場合が多いです
Q5:自動削除の設定はある?
残念ながら、Kindleには読み終わった本を自動削除する機能はありません。
定期的に手動で整理する必要があります。
おすすめの習慣:
- 月に一度、ストレージをチェック
- 読み終わったらその都度削除
- 漫画や雑誌は特にこまめに削除
予防策:ストレージを圧迫しないコツ

コツ1:必要な本だけダウンロード
クラウドから読む:
Wi-Fi環境があれば、ダウンロードせずにクラウドから直接読むこともできます。
ただし、オフラインでは読めなくなります。
コツ2:読み終わったらすぐ削除
読了後はすぐに端末から削除する習慣をつけましょう。
いつでも再ダウンロードできるので安心です。
コツ3:漫画は一気にダウンロードしない
漫画全巻を一度にダウンロードすると、すぐに容量がいっぱいになります。
読む分だけダウンロードして、読み終わったら削除するのがおすすめです。
コツ4:定期的にストレージをチェック
月に一度は容量を確認して、不要な本を削除しましょう。
目安:
- 空き容量が20%以下になったら整理時期
- 1GB以下になったら要注意
コツ5:用途に合った容量の端末を選ぶ
8GBがおすすめの人:
- 小説やビジネス書中心
- こまめに削除できる人
- 予算を抑えたい人
32GBがおすすめの人:
- 漫画や雑誌をたくさん読む
- 削除せずにたくさん保存したい
- 容量の心配をしたくない人
まとめ
Kindleのストレージを減らす方法について解説してきました。
重要なポイント:
- 読み終わった本は端末から削除(クラウドには残る)
- iPhone・iPadでストレージが減らない場合はサインアウト
- Androidはキャッシュクリアが有効
- PCを使えば大量の本を一括削除できる
- 完全削除は慎重に(復元不可)
- 漫画・雑誌は容量が大きいので優先的に削除
- 小説中心なら8GB、漫画中心なら32GBがおすすめ
今すぐできること:
- ストレージ容量を確認する
- 読み終わった本を削除する
- サンプル本を削除する
- iOS版Kindleアプリはサインアウトしてキャッシュクリア
- 定期的に整理する習慣をつける
端末から削除しても、Amazonのクラウドには保存されているので、いつでも再ダウンロードできます。安心して不要な本を削除しましょう。
ストレージを適切に管理すれば、快適に読書を楽しめます。今日からさっそく、Kindleのストレージ整理を始めてみてください!


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