「プレイボタンを押しても何も起きない」「起動中に画面が真っ暗なまま止まる」「エラーメッセージが出てゲームが始まらない」——JR東日本トレインシミュレータは業務用シミュレータがベースなだけあって、PCに対する要求スペックが高く、起動トラブルが頻繁に報告されているタイトルです。
この記事では、Steamコミュニティや公式情報をもとに、起動しない原因と確実に試せる対処法を順番に解説します。
まず確認:動作要件を満たしているか
このソフトは一般的な家庭用PCでは動作しないことがほとんどです。
特にGPU(グラフィックカード)の要件が厳しく、オンボードGPU(Intel UHD / Iris Xe など)では起動しても即クラッシュするケースが多数報告されています。
公式が定めている動作要件は以下のとおりです(出典:JR東日本トレインシミュレータ Steamストアページ)。
| 項目 | 最低要件 | 推奨要件 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Core i5-8500 / Ryzen 5 2600 | Core i5-12400 / Ryzen 5 5500 |
| メモリ | 16GB | 16GB以上 |
| GPU | GTX 1060(VRAM 6GB) | RTX 3060(VRAM 8GB)以上 |
| DirectX | Version 12 | Version 12 |
| ストレージ | 60GB以上(SSD/HDD) | 60GB以上のSSD |
| 解像度 | 1920×1080 / 60Hz | 1920×1080 / 60Hz |
自分のPCスペックを確認するには、検索バーに「dxdiag」と入力してDirectX診断ツールを起動してください。
「システム」タブでOS・CPU・メモリを、「ディスプレイ」タブでGPU名を確認できます。
重要な注意点が2つあります。
1つ目は、GPUが最低要件を満たしていてもAMD製(Radeonシリーズ)では動作が不安定になる報告が多く、NVIDIA製GPUが推奨されています。
2つ目は、ノートPCで外付けGPUとオンボードGPUの両方を搭載している場合、省電力設定の影響でオンボードGPU側でゲームが起動してしまうことがあります。
対処法1:PC・Steamを再起動する
まず最初に試すべき基本手順です。
Steamを完全に終了(タスクトレイのアイコンを右クリックして「Steamを終了」)してからPCを再起動し、改めてプレイボタンを押してみてください。
起動直後に「応答なし」と表示されることがありますが、これはこのソフトの既知の挙動で、しばらく(30秒〜2分程度)待つと正常に起動することが多いです。
すぐに強制終了せず、しばらく様子を見てみましょう。
対処法2:Visual C++再頒布可能パッケージをインストールする
Steamコミュニティで最も多く報告されている原因のひとつが、「VCRUNTIME140_1.dll が見つからない」というエラーです。
これはゲームの動作に必要なライブラリ(プログラムの部品)が不足している状態で、以下の手順で解決できます。
- Microsoft公式ページ「最新のサポートされる Visual C++ のダウンロード」にアクセスする
vc_redist.x64.exeをダウンロードしてインストールする- PCを再起動して、再度プレイボタンを押す
エラーメッセージが表示されなくても、このライブラリが古いバージョンのまま放置されているケースがあるため、念のためインストールしておくと安心です。
対処法3:Steamのゲームファイル整合性を確認する
ダウンロードが途中で止まっていたり、ファイルが破損していると起動に失敗します。
Steamの「ファイルの整合性を確認」機能を使えば、破損ファイルを自動的に修復・再取得してくれます。
- Steamを起動してライブラリを開く
- 「JR東日本トレインシミュレータ」を右クリックして「プロパティ」を選択
- 「インストール済みファイル」をクリック
- 「ゲームファイルの整合性を確認」をクリックして完了まで待つ
- 完了後、再起動してゲームを起動する
DLCを複数インストールしている場合、確認に数分〜十数分かかることがあります。
対処法4:グラフィックドライバーを最新版に更新する
古いまたは破損したグラフィックドライバーは起動失敗の主要原因のひとつです。
特にNVIDIA GPUを使用している場合は、最新ドライバーへの更新を試してください。
NVIDIAの場合はNVIDIA公式ドライバーダウンロードページから、AMDの場合はAMD公式ドライバーページから最新版を入手できます。
GeForce Experienceを使ったドライバー更新の方法についてはGeForce Experienceの起動方法と使い方ガイドも参考にしてください。
対処法5:ノートPCでGPUをNVIDIA固定にする
ノートPCでNVIDIA外付けGPUとIntel/AMD内蔵GPUの両方が搭載されている場合、Windowsの電源設定によってゲームが内蔵GPU側で起動してしまうことがあります。
内蔵GPUではまともに動作しないため、NVIDIAに固定する設定が必要です。
NVIDIA コントロールパネルで設定する手順:
- デスクトップを右クリック→「NVIDIAコントロールパネル」を開く
- 「3D設定の管理」→「プログラム設定」タブをクリック
- 「追加」をクリックして
JREAST_TrainSimulator.exeを選択する(場所は通常C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\JR EAST Train Simulator\) - 「このプログラムの優先するグラフィック プロセッサ」を「高パフォーマンス NVIDIA プロセッサ」に変更
- 「適用」をクリックしてゲームを起動する
また、バッテリー駆動中は省電力設定が優先されてNVIDIA GPUが使われないことがあります。
ノートPCをプレイする際は電源に接続した状態で試してみてください。
対処法6:Steamのダウンロードキャッシュをクリアする
Steamのキャッシュが破損していると、正常に起動できないことがあります。
- Steamを起動してメニューの「Steam」→「設定」を開く
- 「ダウンロード」→「ダウンロードキャッシュをクリア」をクリック
- 確認画面で「OK」を選択するとSteamが再起動される
- 再ログイン後、ゲームを起動する
Steamクライアント自体の修復が必要な場合の詳しい手順はSteamクライアントの修復方法完全ガイドを参照してください。
対処法7:Windows Defenderを一時的に停止して起動する
Steamコミュニティでは、Windows DefenderなどのウイルスソフトがJR東日本トレインシミュレータの実行ファイルに過剰反応して起動をブロックするケースが報告されています。
- Windowsのスタートメニュー→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」を開く
- 「ウイルスと脅威の防止」→「設定の管理」をクリック
- 「リアルタイム保護」を一時的にオフにする
- ゲームを起動して確認する
起動に成功した場合は、JREAST_TrainSimulator.exe をWindows Defenderの除外リストに追加した上で、リアルタイム保護を再度オンに戻してください。
対処法8:解像度を1920×1080に設定する
このゲームは1920×1080以外の解像度では正常に表示されないことが公式にも認識されている問題です。
4Kや1440pのモニターを使っている場合や、解像度が1080p未満の環境では、起動時に画面が崩れたり起動自体が失敗するケースがあります。
Windowsの設定→「ディスプレイ」から解像度を「1920×1080」に変更してからゲームを起動してみてください。
対処法9:EXEファイルを直接起動する
Steamクライアント経由でうまく起動できない場合、ゲームの実行ファイルを直接起動することで解決することがあります。
- エクスプローラーで以下のパスを開く
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\JR EAST Train Simulator\
JREAST_TrainSimulator.exeを右クリックして「管理者として実行」を選択する
これで起動できた場合は、Steamオーバーレイまたはクライアントの問題が原因です。
対処法10:ゲームを再インストールする
上記の対処法を試してもすべて解決しない場合は、一度アンインストールして再インストールを行います。
- Steamライブラリで「JR東日本トレインシミュレータ」を右クリック→「アンインストール」
- 処理完了後、ライブラリから再度インストールを実行
- DLCも含めてインストール完了後、起動を確認する
DLCを複数購入している場合は、データ量が路線ごとに20〜30GBに及ぶため、再インストールには時間がかかります。
再インストール後でも解決しない場合は、Steamのゲームが起動しない場合の一般的な対処法を試してください。
詳細はSteamゲームが起動しない!全エラー原因と対処法をご覧ください。
GeForce NOW経由のトラブルについて
2024年12月よりGeForce NOWに対応し、スペックが不足していてもクラウド経由でプレイできるようになりました。
ただし、2026年2月時点でGeForce NOW経由でのプレイに不具合が確認されており、音楽館とNVIDIAが調査中です。
GeForce NOWでの起動に問題が出ている場合は、PC本体でのプレイが可能な環境かどうかを先に確認してください。
まとめ
JR東日本トレインシミュレータが起動しない場合、最初に確認すべきはGPUのスペックと種類です。
GTX 1060未満の環境や内蔵GPUのみの環境では動作しません。スペックを満たしている場合は、Visual C++のインストール(対処法2)とゲームファイルの整合性確認(対処法3)から試すのが最も効果的です。
それでも解決しない場合は、グラフィックドライバーの更新・Windows Defender除外設定・解像度の変更を順番に試してみてください。
参考情報源:


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