Instagramを運用していると、インサイト機能で「リーチしたアカウント」という項目を目にすることがあります。
「これって何を意味してるの?」「どう見ればいいの?」と疑問に思った経験はありませんか?
この記事では、Instagramの「リーチしたアカウント」の意味から、確認方法、増やし方、そして分析のコツまで詳しく解説します。Instagram運用で成果を出したい人は必見の内容です!
リーチしたアカウントとは?基本を理解しよう

リーチしたアカウントの定義
リーチしたアカウントとは、あなたの投稿を少なくとも1回以上見たユニークユーザーの数のことです。
もっと簡単に言うと、「投稿が何人に届いたか」を表す数字なんです。
重要なポイント:同じ人が何度見ても「1」
たとえば、Aさんがあなたの投稿を10回見たとします。
でも、リーチとしてカウントされるのは「1」だけ。これが、リーチの最大の特徴です。
例
- あなたの投稿をAさんが5回、Bさんが3回、Cさんが1回見た
- この場合、リーチしたアカウント数は「3」
回数ではなく「人数」を測る指標なんですね。
リーチとインプレッションの違い
Instagram分析でよく混同されるのが、「リーチ」と「インプレッション」です。
この2つは似ているようで全く異なる指標なので、しっかり理解しましょう。
比較表で見る違い
リーチ(リーチしたアカウント)
- 投稿を見た人の数
- 同じ人が何度見ても1としてカウント
- 「何人に届いたか」を知る指標
インプレッション
- 投稿が表示された回数
- 同じ人が何度見ても回数分カウント
- 「何回見られたか」を知る指標
具体例で理解する
あなたの投稿を次のように見たとします。
- Aさん:10回見た
- Bさん:1回見た
- Cさん:5回見た
この場合の数値は…
- リーチ:3(3人が見た)
- インプレッション:16(合計16回表示された)
どちらを重視すべき?
リーチを重視する場合
- 新規ユーザーへの認知拡大が目的
- どれだけ多くの人に届いているか知りたい
- フォロワー増加を目指している
インプレッションを重視する場合
- 既存ユーザーへの訴求が目的
- コンテンツの人気度を測りたい
- エンゲージメントの質を確認したい
リーチしたアカウントの見方【実践編】
リーチを確認するには、プロアカウント(ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウント)への切り替えが必要です。
プロアカウントへの切り替え方法
手順
- プロフィール画面を開く
- 右上の三本線(ハンバーガーメニュー)をタップ
- 「設定とアクティビティ」を選択
- 「アカウントの種類とツール」をタップ
- 「プロアカウントに切り替える」を選択
- カテゴリーを選択して完了
プロアカウントへの切り替えは無料で、誰でもできます。特別な条件や審査もありません。
アカウント全体のリーチを確認する方法
アカウント全体のリーチを見ると、長期的な運用戦略に役立ちます。
確認手順
- プロフィール画面を開く
- 右上の三本線をタップ
- 「インサイト」を選択
- 「リーチしたアカウント数」をタップ
見られる詳細情報
リーチしたアカウント数をタップすると、以下の情報が確認できます。
基本情報
- リーチの合計数
- インプレッション数
- フォロワーとフォロワー以外の内訳
トップコンテンツ
- 指定期間内の投稿がリーチ順に表示される
- フィード、ストーリーズ、リールなど種類別に確認可能
リーチしたオーディエンスの属性
- 国・都市別のリーチ数
- 年齢層
- 性別
プロフィールのアクティビティ
- プロフィールへのアクセス数
- 外部リンクのタップ数
- メールボタンや電話ボタンのタップ数
期間を指定して確認する
画面上部で期間を選択できます。
選択可能な期間
- 過去7日間
- 過去14日間
- 過去30日間
- 過去90日間
定期的にチェックして、トレンドを把握しましょう。
投稿ごとのリーチを確認する方法
個別の投稿のパフォーマンスを知ることで、どんなコンテンツが効果的かが分かります。
フィード投稿のリーチ確認
方法1:投稿から直接確認
- 確認したい投稿を開く
- 投稿の下にある「インサイトを見る」をタップ
- 「リーチしたアカウント」の項目を確認
方法2:インサイトから確認
- プロフィール画面でインサイトを開く
- 「あなたがシェアしたコンテンツ」をタップ
- フィード投稿を選択
- リーチ順に並べ替え可能
ストーリーズのリーチ確認
現在配信中のストーリーズ
- 自分のプロフィールアイコンをタップしてストーリーズを開く
- 画面を上にスワイプ
- 「リーチしたアカウント」を確認
- 「このストーリーズを見た人」にユーザー一覧が表示される
過去のストーリーズ
- インサイトを開く
- 「あなたがシェアしたコンテンツ」を選択
- ストーリーズを選択
- 確認したいストーリーズをタップ
リールのリーチ確認
- インサイトを開く
- 「あなたがシェアしたコンテンツ」を選択
- リールを選択
- 確認したいリールをタップ
- 画面下部の「リーチしたアカウント」を確認
リーチしたアカウントを増やすメリット

なぜリーチを増やすことが重要なのでしょうか?
メリット1:新規フォロワーの獲得
リーチが増えれば、フォロワー以外のユーザーに投稿が届く機会が増えます。
その結果、新しいフォロワーを獲得しやすくなるんです。
メリット2:アカウントの認知度向上
多くの人に投稿が届くほど、アカウントの認知度が高まります。
ブランディングや商品・サービスの宣伝に効果的です。
メリット3:Instagramアルゴリズムで有利になる
リーチやエンゲージメントが高い投稿は、Instagramのアルゴリズムで優遇されます。
具体的な効果
- 発見タブに表示されやすくなる
- フォロワーのフィードで上位に表示されやすくなる
- おすすめ投稿として他のユーザーに表示される
メリット4:ビジネスチャンスの拡大
リーチが増えることで、商品購入や問い合わせなどのコンバージョンにつながりやすくなります。
企業アカウントやインフルエンサーにとっては、収益アップに直結する重要な指標なんです。
リーチが伸びない原因
リーチが思うように伸びない場合、以下の原因が考えられます。
原因1:投稿頻度が少ない
投稿が少ないと、ユーザーの目に触れる機会も減ります。
定期的な投稿を心がけましょう。
原因2:投稿時間が適切でない
フォロワーがアクティブでない時間に投稿すると、見てもらえる機会が減ります。
原因3:ハッシュタグの活用不足
Instagramには拡散機能がないため、ハッシュタグが新規ユーザーへのリーチに重要な役割を果たします。
原因4:エンゲージメント率が低い
いいねやコメント、保存などのエンゲージメントが少ないと、アルゴリズムで優先されにくくなります。
原因5:コンテンツの質が低い
ユーザーの興味を引かないコンテンツは、すぐにスクロールされてしまいます。
リーチしたアカウントを増やす方法【10の実践テクニック】
具体的にどうすればリーチを増やせるのか、効果的な方法を紹介します。
1. ターゲットがアクティブな時間に投稿する
フォロワーがInstagramを見ている時間に投稿することが重要です。
確認方法
インサイトの「合計フォロワー」→「最もアクティブな時間」で確認できます。
一般的には、以下の時間帯が効果的とされています。
- 平日:7〜9時(通勤時間)、12〜13時(昼休み)、19〜22時(帰宅後)
- 休日:10〜12時、15〜17時、20〜22時
2. 投稿頻度を増やす
定期的に投稿することで、ユーザーの目に触れる機会が増えます。
目安
- フィード投稿:週3〜5回
- ストーリーズ:毎日1〜3回
- リール:週2〜3回
ただし、質を犠牲にしてまで量を増やすのは逆効果なので注意しましょう。
3. ハッシュタグを戦略的に活用する
関連性の高いハッシュタグを適切に使うことで、ターゲットユーザーに発見されやすくなります。
効果的なハッシュタグの選び方
- 投稿内容と関連性が高いもの
- ビッグワード(投稿数100万以上):1〜2個
- ミドルワード(投稿数10万〜100万):3〜5個
- スモールワード(投稿数1万〜10万):5〜10個
- オリジナルハッシュタグ:1〜2個
注意点
関連性のないハッシュタグを入れると、逆に人気投稿に載りにくくなるので避けましょう。
4. キーワード検索を意識する
現在のInstagramでは、ハッシュタグ検索よりもキーワード検索が主流になっています。
対策
- キャプション(投稿文)に検索されそうなキーワードを入れる
- 投稿の最初の行に重要なキーワードを配置
- ALTテキストにもキーワードを含める
5. リール動画を積極的に活用する
リール動画は、Instagramのアルゴリズムで優遇されており、フォロワー以外にも届きやすい形式です。
リールでリーチを伸ばすコツ
- 最初の3秒で視聴者を引きつける
- トレンドの音楽を使う
- 縦型フルスクリーン(9:16)で作成
- 15〜30秒の短めの動画が効果的
- テキストや字幕で分かりやすくする
6. エンゲージメント率を高める
エンゲージメント(いいね、コメント、保存、シェア)が多い投稿は、アルゴリズムで優遇されます。
エンゲージメントを増やす方法
- 質問を投げかける
- 「保存しておこう!」と思われる有益な情報を提供
- 「いいねと思ったらダブルタップ!」などCTAを入れる
- コメントには必ず返信する
- ストーリーズでアンケートや質問スタンプを活用
7. 保存率を意識する
保存された投稿は、「長時間見られる見込みがある」とアルゴリズムに評価され、優先表示されやすくなります。
保存されやすいコンテンツ
- お役立ち情報(Tips、ハウツー)
- レシピ
- まとめ記事
- チェックリスト
- 後で見返したくなる情報
8. カルーセル投稿を活用する
複数枚の画像をスワイプして見るカルーセル投稿は、滞在時間が長くなりやすく、アルゴリズムで評価されます。
効果的な使い方
- 1枚目で興味を引く
- ストーリー性を持たせる
- 最後に行動を促すページを入れる
9. 他のSNSでシェアする
Instagram以外のSNSで新規投稿を紹介すると、リーチを増やせる可能性があります。
- X(旧Twitter)
- Threads
- LINE
10. Instagram広告を活用する
短期的にリーチを増やしたい場合は、Instagram広告が効果的です。
広告を使えば、ターゲットを絞って多くのユーザーにリーチできます。
リーチ数の目安はどのくらい?
「自分のリーチ数は多いの?少ないの?」と気になりますよね。
フォロワー数に対する目安
一般的には、フォロワー数の20〜30%程度が平均的とされています。
例
- フォロワー1,000人:リーチ200〜300
- フォロワー5,000人:リーチ1,000〜1,500
- フォロワー10,000人:リーチ2,000〜3,000
リーチ率が10%以下の場合
投稿内容、投稿時間、ハッシュタグの選び方を見直す必要があります。
エンゲージメントが高いアカウント
バズった投稿やエンゲージメントが高いアカウントは、30%以上、場合によってはフォロワー数の数倍のリーチを獲得することもあります。
業界や目的によって異なる
リーチの目安は、アカウントのジャンル、フォロワー数、運用目的によって大きく異なります。
重要なのは、自分のアカウントの過去データと比較すること
先月より増えているか、減っているかのトレンドを見ることが大切です。
ホーム率とは?

リーチを分析する上で重要な概念に「ホーム率」があります。
ホーム率の定義
ホーム率とは、フォロワーのフィード(ホーム画面)に表示された投稿の割合を示す指標です。
インサイトの「リーチしたアカウント数」から「フォロワー」と「非フォロワー」の比率を確認すると把握できます。
ホーム率が低い場合
フォロワーに投稿が届いていない可能性があります。
改善策
- 投稿時間を見直す
- エンゲージメントを高める
- ストーリーズで投稿を告知する
リーチしたアカウントに関するよくある質問
Q1:誰がリーチしたか個別に確認できる?
A:投稿とリールは確認できません。ストーリーズとライブ配信のみ確認可能です。
ストーリーズを上にスワイプすると、「このストーリーズを見た人」として個別のユーザー名が表示されます。
Q2:リーチ数とリーチしたアカウントは違う?
A:似ていますが少し違います。
- リーチ数:投稿が表示された延べ人数
- リーチしたアカウント:実際に届いたユーザー数
より純粋に「何人に届いたか」を知りたい場合は、「リーチしたアカウント」を見ましょう。
Q3:リーチが高いとはどういう意味?
A:投稿が多くのユーザーに届いている状態を指します。
フォロワーだけでなく、フォロワー以外のユーザーにも広く表示されている場合、リーチは伸びやすくなります。
認知度の拡大や新規ユーザー獲得につながるポジティブな指標です。
Q4:個人アカウントでもリーチは見られる?
A:見られません。プロアカウントへの切り替えが必要です。
個人用アカウントではインサイト機能が使えないため、リーチの確認ができません。
Q5:リーチの数値はリアルタイムで更新される?
A:データは24時間ごとに更新されます。
投稿直後の数値は暫定的なもので、正確なデータは翌日以降に反映されます。
まとめ:リーチを理解して効果的な運用を
Instagramの「リーチしたアカウント」は、運用効果を測定する上で最も重要な指標の一つです。
この記事のポイント
- リーチしたアカウントは「投稿を見た人の数」
- 同じ人が何度見ても1としてカウントされる
- インプレッションとは「人数」と「回数」の違いがある
- プロアカウントでインサイト機能を使って確認できる
- フォロワー数の20〜30%が平均的な目安
- リーチを増やすには投稿時間、ハッシュタグ、リール活用が重要
リーチを増やすための重要ポイント
- ターゲットがアクティブな時間に投稿
- 関連性の高いハッシュタグを使う
- リール動画を積極的に活用
- エンゲージメント率を高める
- 保存されやすいコンテンツを作る
- 定期的に投稿する
リーチは、単なる数字ではありません。
どれだけの人にコンテンツが届いているか、そしてそれが新規フォロワーや顧客獲得につながっているかを示す重要な指標なんです。
定期的にインサイトをチェックして、データに基づいた改善を続けることで、Instagram運用の効果を最大化できるでしょう。
今日から、あなたのアカウントのリーチをチェックして、戦略的な運用を始めてみませんか?

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