「子どもが18歳になったから、ペアレンタルコントロールを解除したい」
「管理が厳しすぎて困っている…自分で解除できないの?」
Instagramのペアレンタルコントロール(監督機能)を解除したいと考えている保護者の方、またはティーンの方へ。
この記事では、ペアレンタルコントロールの解除方法を、親側・子ども側それぞれの立場から詳しく解説していきます。また、解除する前に知っておくべき注意点や、解除後の安全対策についてもわかりやすく説明しますね。
ペアレンタルコントロールとは?基本を理解しよう

まずは、ペアレンタルコントロール機能について簡単におさらいしましょう。
ペアレンタルコントロールの基本
Instagramのペアレンタルコントロール(正式名称:ペアレンタルスーパービジョン)は、13歳から17歳の子どものアカウントを18歳以上の保護者が管理できる機能です。
Metaが提供する「ファミリーセンター」という仕組みの一部で、Facebook、Messenger、Instagramなどで使えます。
何ができるの?
保護者側でできることは以下の通りです。
利用時間の管理
- 1日の利用時間に上限を設定できる
- 休憩時間(スリープモード)を設定できる
- 利用時間の統計を確認できる
フォロー関係の確認
- 子どもがフォローしているアカウントを見られる
- 子どもをフォローしているアカウントを見られる
- 新しいフォローやフォロワーの通知を受け取れる
報告の通知
- 子どもが不適切なコンテンツやアカウントを報告した時に通知を受け取れる(子どもが共有を選択した場合)
見られないもの
保護者も万能ではありません。以下のことはできません。
- DMの内容を読む
- 投稿内容を見る(フォローしていない場合)
- 検索履歴を見る
- プライベートアカウントの投稿を見る(フォローしていない場合)
つまり、子どものプライバシーは一定程度守られています。
いつ自動的に解除されるの?
ペアレンタルコントロールは、子どもが18歳の誕生日を迎えると自動的に解除されます。
手続きは一切不要。18歳になった瞬間に、保護者からの監督が自動で終了する仕組みになっています。
【保護者側】ペアレンタルコントロールを解除する方法
保護者側から解除したい場合の手順を説明します。
解除の手順(保護者側)
ステップ1:プロフィール画面を開く
Instagramアプリを起動して、右下の自分のプロフィール写真をタップします。
ステップ2:設定メニューを開く
プロフィール画面の右上にある三本線(≡)をタップして、「設定とアクティビティ」を選択します。
ステップ3:ファミリーセンターにアクセス
設定メニューの中から「ファミリーセンター」をタップします。
ステップ4:子どものアカウントを選択
「見守り中のアカウント」または「監督中のアカウント」の中から、解除したい子どものアカウントをタップします。
ステップ5:監督を解除する
画面を下にスクロールして「監督を解除」または「スーパービジョンを削除」をタップします。
ステップ6:確認して完了
確認画面が表示されるので、もう一度「監督を解除」をタップします。
子ども側に通知が届き、ペアレンタルコントロールが終了します。
保護者が解除する際の注意点
子どもに必ず伝える
いきなり解除すると、子どもが混乱したり、信頼関係に影響が出たりすることがあります。事前にきちんと話し合いましょう。
再設定には相手の同意が必要
一度解除すると、再び設定するには子どもからの承認が必要になります。簡単には元に戻せないので、慎重に判断しましょう。
代替の安全対策を検討
ペアレンタルコントロールを解除しても、他の安全対策は継続できます。後述の「解除後の安全対策」を参考にしてください。
【子ども側】ペアレンタルコントロールを解除する方法
実は、子ども側からも一方的に解除できます。これは意外と知られていない事実です。
解除の手順(子ども側)
手順は保護者側とほぼ同じです。
ステップ1:プロフィール画面を開く
Instagramアプリの右下にある自分のプロフィール写真をタップ。
ステップ2:設定を開く
右上の三本線(≡)をタップして、「設定とアクティビティ」を選択。
ステップ3:ファミリーセンターにアクセス
「ファミリーセンター」をタップします。
ステップ4:監督を解除
「監督を解除」または「スーパービジョンを削除」をタップします。
ステップ5:確認して完了
確認画面で再度「解除」をタップすれば完了です。
保護者側に通知が届きます。
子どもが解除する際に考えるべきこと
なぜ監督されているのか理解する
保護者がペアレンタルコントロールを設定したのは、あなたの安全を守るためです。
勝手に解除する前に、まずは保護者と話し合いましょう。制限が厳しすぎると感じるなら、その理由を冷静に伝えることが大切です。
一方的な解除は信頼を壊す
こっそり解除すると、保護者との信頼関係が崩れる可能性があります。
「もう信用できない」と思われて、かえって厳しい制限を受けることになるかもしれません。
自分で自分を守る責任
ペアレンタルコントロールを解除すると、自分自身で安全を管理しなければなりません。
不適切なコンテンツやアカウントから身を守る方法を、事前にしっかり理解しておきましょう。
解除できない?トラブルシューティング
ペアレンタルコントロールの解除がうまくいかない場合の対処法です。
「監督を解除」が表示されない
アプリのバージョンを確認
Instagramアプリが古いバージョンだと、表示されないことがあります。App StoreまたはGoogle Playストアで最新版にアップデートしましょう。
ファミリーセンターにアクセスできているか確認
「設定とアクティビティ」から「ファミリーセンター」が見つからない場合は、そもそもペアレンタルコントロールが設定されていない可能性があります。
パスワードを求められる
セキュリティのため、解除時にInstagramのパスワード入力を求められることがあります。
パスワードを忘れた場合は、パスワードリセット機能を使って新しいパスワードを設定してください。
エラーメッセージが出る
「エラーが発生しました」などのメッセージが表示される場合は、以下を試してみましょう。
- アプリを完全に終了して再起動
- スマホ本体を再起動
- インターネット接続を確認(Wi-Fiやモバイルデータ)
- アプリをアンインストールして再インストール(ただしログイン情報は控えておく)
それでも解決しない場合
Instagramのヘルプセンターからサポートに問い合わせましょう。
「設定」→「ヘルプ」→「問題を報告」から、具体的な状況を説明して送信してください。
解除後の安全対策:ティーンが自分でできること
ペアレンタルコントロールを解除した後も、自分自身で安全を守る方法があります。
1. アカウントを非公開にする
設定方法
- プロフィール画面の三本線をタップ
- 「設定とアクティビティ」→「プライバシー」を選択
- 「アカウントのプライバシー」をタップ
- 「非公開アカウント」をオンにする
非公開にすると、フォローリクエストを承認した人だけが投稿を見られるようになります。
2. 不審なアカウントをブロック
怪しいアカウントからメッセージが来たり、不快なコメントをされたりしたら、すぐにブロックしましょう。
ブロックの方法
- 相手のプロフィールを開く
- 右上の「…」をタップ
- 「ブロック」を選択
3. DMの制限を活用
知らない人からのDMを制限できます。
設定方法
- 「設定とアクティビティ」→「メッセージとストーリーズへの返信」
- 「メッセージコントロール」をタップ
- 「フォローしている人」または「連絡先の人」を選択
4. センシティブなコンテンツのフィルター
不適切な内容の投稿を見ないようにフィルターできます。
設定方法
- 「設定とアクティビティ」→「アカウント」
- 「センシティブコンテンツのコントロール」をタップ
- 「制限する」または「さらに制限する」を選択
5. コメントのフィルタリング
攻撃的なコメントを自動で隠す機能もあります。
設定方法
- 「設定とアクティビティ」→「プライバシー」
- 「コメント」をタップ
- 「不適切なコメントを非表示」をオンにする
6. 利用時間を自分で管理
ペアレンタルコントロールがなくても、自分で時間制限を設定できます。
設定方法
- 「設定とアクティビティ」→「あなたのアクティビティ」
- 「利用時間」をタップ
- 「1日の制限時間を設定」または「休憩をリマインド」を設定
解除後の安全対策:保護者ができること

ペアレンタルコントロールを解除しても、別の方法で子どもを見守ることができます。
1. 定期的な対話を継続
監督機能がなくなっても、コミュニケーションは続けられます。
「最近Instagramで何見てる?」「面白い投稿あった?」など、自然な会話の中で状況を把握しましょう。
2. スマホ本体のペアレンタルコントロール
iPhone(iOS)やAndroidには、スマホ全体を管理できるペアレンタルコントロール機能があります。
iPhoneの場合:スクリーンタイム
- 「設定」→「スクリーンタイム」
- アプリごとの使用時間制限やコンテンツ制限が設定できる
Androidの場合:ファミリーリンク
Google提供の「ファミリーリンク」アプリを使えば、アプリの使用時間やダウンロードを管理できます。
3. Wi-Fiルーターのペアレンタルコントロール
自宅のWi-Fiルーターに、時間帯によるアクセス制限機能がついている場合があります。
夜間はSNSにアクセスできないように設定するなど、物理的な制限も検討してみましょう。
4. 信頼関係を築く約束事を作る
ルールではなく、お互いが納得できる「約束事」を作りましょう。
例:
- 夜10時以降はスマホを使わない
- 知らない人からメッセージが来たら相談する
- 不快な投稿を見たら報告する
よくある質問
Q. 子どもが勝手に解除したら、また設定できる?
できます。ただし、再設定には子どもの承認が必要です。招待を送って、子どもが「許可する」をタップしないと設定できません。
Q. 解除すると保護者に通知が届く?
はい、届きます。誰が解除したかに関わらず、相手に通知が送られます。
Q. 18歳になる前に解除すると、自動で再設定される?
いいえ。一度解除すると、18歳になっても自動で再設定されることはありません。
Q. ティーンアカウントの制限はどうなる?
ペアレンタルコントロールを解除しても、ティーンアカウント自体の基本的な保護機能は継続されます。例えば、センシティブコンテンツのフィルターやスリープモードなどです。
Q. 複数の保護者が同時に監督できる?
いいえ。ティーンアカウント1つにつき、監督できる保護者アカウントは1つだけです。
Q. ペアレンタルコントロールは無料?
はい、完全無料です。追加料金は一切かかりません。
解除を考える前に:親子で話し合うべきこと
ペアレンタルコントロールを解除する前に、ぜひ親子で以下のポイントを話し合ってください。
保護者側が確認すべきこと
なぜ解除したいのか理解する
子どもが「監督を解除してほしい」と言う理由を聞きましょう。
- 制限が厳しすぎて困っている?
- 友達が誰も監督されていないから恥ずかしい?
- 自分で責任を持てると証明したい?
理由によって、解除以外の解決策が見つかるかもしれません。
段階的な自由を試す
いきなり全ての監督を解除するのではなく、まずは一部の制限を緩めてみるのも手です。
例えば、利用時間の制限は残して、フォロー関係の確認だけ止めるなど。
ティーン側が考えるべきこと
自分で管理できる自信はある?
監督がなくなると、すべてが自分の判断になります。
- 不適切なコンテンツから自分を守れる?
- 使いすぎを自分でコントロールできる?
- 怪しいアカウントを見分けられる?
正直に自己評価してみましょう。
保護者に信頼してもらうには?
「もう監督は必要ない」と思ってもらうには、責任ある行動を示すことが大切です。
- 約束した時間を守る
- 困ったことがあったら相談する
- 学校の成績や日常生活に支障が出ていない
こうした姿勢を見せることで、保護者も安心できます。
まとめ
Instagramのペアレンタルコントロールは、保護者側・子ども側のどちらからでも解除できます。
解除の基本手順
- プロフィール画面の三本線をタップ
- 「設定とアクティビティ」→「ファミリーセンター」へ
- 対象のアカウントを選択
- 「監督を解除」をタップして確認
覚えておくべき重要なポイント
- 18歳になると自動的に解除される
- 子どもからも一方的に解除できる
- 解除すると相手に通知が届く
- 再設定には相手の承認が必要
解除後も安全を守る方法
- アカウントを非公開にする
- 不審なアカウントをブロック
- DMやコメントの制限を活用
- 自分で利用時間を管理
- スマホ本体のペアレンタルコントロールを活用
ペアレンタルコントロールは、子どもをネット上の危険から守る大切な機能です。でも、成長に応じて自由を増やしていくことも必要。
解除を考える際は、まず親子でしっかり話し合い、お互いが納得できる形で進めることが何より大切です。
監督がなくなっても、信頼と対話があれば、安全で楽しいInstagram生活を送れますよ!

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