「ファミコンって何世代?」「プレステと同じ時代に出たライバル機は?」
ゲームの歴史を振り返ると、こんな疑問が浮かんできませんか?
実は、ゲーム機には「世代」という分類があります。
1972年に世界初の家庭用ゲーム機が登場してから約50年。
現在は第9世代まで進化を続けています。
この記事では、第1世代から第9世代まで、すべてのゲームハード世代を一挙に紹介します。
- ゲームハードの「世代」とは?
- 第1世代(1972〜1980年)|すべてはここから始まった
- 第2世代(1976〜1992年)|カートリッジ交換式の登場
- 第3世代(1983〜2003年)|8ビット時代、ファミコンの登場
- 第4世代(1987〜2004年)|16ビット時代、激化する「ゲーム戦争」
- 第5世代(1993〜2006年)|32/64ビット時代、3Dゲームの幕開け
- 第6世代(1998〜2013年)|128ビット時代、DVDとオンラインの時代
- 第7世代(2005〜2017年)|HD時代、体感ゲームブーム
- 第8世代(2012〜現在)|4K時代への移行期
- 第9世代(2020〜現在)|レイトレーシングと超高速SSD
- ゲームハード世代一覧表
- まとめ
ゲームハードの「世代」とは?

ゲームハードの世代とは、同時期に発売された同程度の性能を持つゲーム機をまとめた分類のことです。
だいたい5〜7年ごとに世代が切り替わり、その都度グラフィックや処理能力が大きく進化してきました。
たとえば「8ビット時代」「16ビット時代」といった呼び方を聞いたことがあるかもしれませんね。
現在は第9世代で、PlayStation 5やXbox Series X/Sが主役となっています。
第1世代(1972〜1980年)|すべてはここから始まった
概要
世界初の家庭用ゲーム機が誕生した時代です。
1972年、アメリカのマグナボックス社がMagnavox Odyssey(マグナボックス・オデッセイ)を発売。
これが世界初の商用家庭用ゲーム機とされています。
特徴
この時代のゲーム機には、いくつかの大きな特徴がありました。
ほとんどのハードが内蔵ゲームのみで、後からソフトを追加できませんでした。
画面に表示できるのは点や線といった単純な図形だけ。
音が出ないハードも珍しくありませんでした。
いわゆる「Pong(ポン)」系のピンポンゲームが大流行し、各社から類似品が大量に発売されています。
代表的なハード
- Magnavox Odyssey(マグナボックス、1972年)
世界初の家庭用ゲーム機。ラルフ・ベア氏が開発 - Home Pong(アタリ、1975年)
アーケードで大ヒットした「Pong」の家庭版 - カラーテレビゲーム15(任天堂、1977年)
任天堂初の家庭用ゲーム機
第2世代(1976〜1992年)|カートリッジ交換式の登場
概要
ROMカートリッジでソフトを交換できるようになった革命的な世代です。
1976年発売のFairchild Channel F(フェアチャイルド・チャンネルF)が、世界初のカートリッジ交換式ゲーム機でした。
そして1977年に登場したAtari 2600(アタリ2600)が大ヒットを記録しています。
特徴
カートリッジのおかげで、1台のハードで何十種類ものゲームが遊べるようになりました。
ジョイスティック型コントローラーが標準的になったのもこの時代です。
ただし1983年、北米で「アタリショック」と呼ばれるゲーム市場の崩壊が起きます。
粗悪なソフトの乱発が原因で、アメリカのゲーム産業は一時壊滅状態に陥りました。
代表的なハード
- Fairchild Channel F(フェアチャイルド、1976年)
世界初のカートリッジ交換式ゲーム機 - Atari 2600(アタリ、1977年)
第2世代を代表する大ヒット機。累計3000万台以上を販売 - Intellivision(マテル、1979年)
Atari 2600のライバル機
第3世代(1983〜2003年)|8ビット時代、ファミコンの登場
概要
日本が世界のゲーム市場をリードし始めた世代です。
1983年、任天堂がファミリーコンピュータ(ファミコン)を発売。
北米では1985年にNES(Nintendo Entertainment System)として展開され、アタリショックで冷え込んでいた市場を復活させました。
特徴
「8ビット時代」とも呼ばれ、CPUが8ビットプロセッサを搭載していました。
スーパーマリオブラザーズ、ゼルダの伝説、ドラゴンクエストなど、今も続く人気シリーズがこの世代で誕生しています。
十字キー+ボタンというコントローラーのスタイルが確立されたのもファミコンからです。
代表的なハード
- ファミリーコンピュータ(任天堂、1983年)
全世界で約6200万台を販売した伝説的ハード - SG-1000(セガ、1983年)
セガ初の家庭用ゲーム機。ファミコンと同日に発売 - セガ・マスターシステム(セガ、1985年)
海外、特にブラジルで人気を博した
第4世代(1987〜2004年)|16ビット時代、激化する「ゲーム戦争」
概要
任天堂とセガの熾烈な競争が繰り広げられた「16ビット時代」です。
1988年にメガドライブ、1990年にスーパーファミコンが登場。
両社のマーケティング競争は「コンソールウォーズ(ゲーム戦争)」と呼ばれ、社会現象にもなりました。
特徴
16ビットCPUにより、グラフィックと音楽が飛躍的に向上。
ドット絵の黄金期とも言われ、今見ても美しいゲームが多数生まれています。
CD-ROMを採用したハードも登場し始めました。
PCエンジンの周辺機器「CD-ROM²」は、家庭用ゲーム機として初めてCDメディアを採用しています。
RPGの全盛期でもあり、ファイナルファンタジーやクロノ・トリガーなど名作が続出しました。
代表的なハード
- PCエンジン(NEC、1987年)
コンパクトなボディで高性能を実現 - メガドライブ(セガ、1988年)
ソニック・ザ・ヘッジホッグで北米市場を席巻 - スーパーファミコン(任天堂、1990年)
全世界で約4900万台を販売 - ネオジオ(SNK、1990年)
アーケード品質を家庭で実現した高級機
第5世代(1993〜2006年)|32/64ビット時代、3Dゲームの幕開け
概要
ポリゴンによる3Dグラフィックが本格的に普及した世代です。
1994年に登場したPlayStation(プレイステーション)がゲーム業界を席巻。
ソニーがゲーム市場に本格参入し、任天堂・セガとの三つ巴の戦いが始まりました。
特徴
CD-ROMがメインのゲームメディアとなり、ゲームの大容量化が進みます。
ムービーシーンや豪華な音楽が当たり前になりました。
3Dアクションやオープンワールドの基礎が築かれたのもこの時代。
スーパーマリオ64は、3Dアクションの教科書とも言える革新的な作品でした。
一方、任天堂のNINTENDO64はカートリッジを採用し続けたため、サードパーティの離反を招いています。
代表的なハード
- 3DO(パナソニック他、1993年)
世界初の32ビット機 - セガサターン(セガ、1994年)
2D格闘ゲームに強かった - PlayStation(ソニー、1994年)
全世界で約1億200万台を販売。業界の勢力図を塗り替えた - NINTENDO64(任天堂、1996年)
スティック付きコントローラーを採用
第6世代(1998〜2013年)|128ビット時代、DVDとオンラインの時代
概要
ゲーム機がエンターテインメントの中心になった時代です。
PlayStation 2は史上最も売れたゲーム機となり、約1億5500万台を販売。
この記録は現在も破られていません。
マイクロソフトがXboxで市場に参入したのもこの世代です。
特徴
DVDやGD-ROMなど、大容量メディアが標準となりました。
PlayStation 2はDVDプレーヤーとしても人気を集めています。
オンラインゲームが本格的に普及し始めたのもこの時代。
Xboxの「Xbox Live」は、家庭用ゲーム機のオンラインサービスの先駆けとなりました。
セガはドリームキャストを最後にハード事業から撤退。
以降、ゲーム機市場は任天堂・ソニー・マイクロソフトの三社が中心となっています。
代表的なハード
- ドリームキャスト(セガ、1998年)
モデム標準搭載でオンラインに先進的だった - PlayStation 2(ソニー、2000年)
史上最高の販売台数を記録したゲーム機 - ニンテンドー ゲームキューブ(任天堂、2001年)
8cmの独自ディスクを採用 - Xbox(マイクロソフト、2001年)
北米で人気を獲得。Haloシリーズが大ヒット
第7世代(2005〜2017年)|HD時代、体感ゲームブーム

概要
HD(高解像度)映像に対応し、映像体験が大きく進化した世代です。
Wiiのモーションコントロールが社会現象となり、普段ゲームをしない層まで取り込みました。
「ゲームは一部の人の趣味」という常識を覆した時代とも言えます。
特徴
HD映像(720p〜1080p)が標準となり、グラフィックの美しさが格段に向上。
この世代から、ゲーム機はテレビに並ぶ「リビングの主役」になっていきました。
オンラインサービスが本格化し、PlayStation NetworkやXbox Liveが定着。
ダウンロード販売やオンラインマルチプレイが当たり前になります。
Wiiは約1億100万台を販売し、据置機としては異例の大ヒットを記録しました。
代表的なハード
- Xbox 360(マイクロソフト、2005年)
Xbox Liveでオンライン体験をリード - PlayStation 3(ソニー、2006年)
Blu-rayを初めて搭載。高性能だが高価格でスタート - Wii(任天堂、2006年)
モーションコントロールで新しいゲーム体験を提供
第8世代(2012〜現在)|4K時代への移行期
概要
4K映像への対応が始まり、中期モデルチェンジも行われた世代です。
任天堂のWii Uは苦戦しましたが、2017年発売のNintendo Switchが大逆転。
据置機と携帯機を融合させたコンセプトで、全世界で約1億4000万台以上を販売しています。
特徴
PlayStation 4とXbox Oneは、4K対応の強化版(PS4 Pro、Xbox One X)を投入。
世代の途中でハードをアップグレードする「ミッドジェネレーション」という手法が定着しました。
ゲームのダウンロード販売比率が急上昇し、サブスクリプションサービスも一般化。
PlayStation PlusやXbox Game Passが人気を集めています。
インディーゲームの存在感が高まったのもこの時代の特徴です。
代表的なハード
- Wii U(任天堂、2012年)
タブレット型コントローラーを採用したが普及に苦戦 - PlayStation 4(ソニー、2013年)
全世界で約1億1700万台を販売 - Xbox One(マイクロソフト、2013年)
後にXbox One Xで4K対応を強化 - Nintendo Switch(任天堂、2017年)
据置・携帯の両方で遊べるハイブリッド機
第9世代(2020〜現在)|レイトレーシングと超高速SSD
概要
現行世代です。
2020年11月にPlayStation 5とXbox Series X/Sが発売されました。
2025年6月にはNintendo Switch 2も発売され、三社の競争が続いています。
特徴
SSD(ソリッドステートドライブ)の採用により、ロード時間がほぼゼロに。
ゲーム体験のストレスが劇的に減少しました。
レイトレーシングという技術で、光の反射や影がリアルに表現されるように。
4K/120fps対応により、滑らかで美しい映像が楽しめます。
PlayStation 5 Proのような高性能モデルも登場し、ゲーム機の性能競争は続いています。
一方で、クラウドゲーミングやGame Passのようなサブスクリプションサービスも存在感を増しています。
代表的なハード
- Xbox Series X/S(マイクロソフト、2020年)
Series Xは高性能機、Series Sは廉価版 - PlayStation 5(ソニー、2020年)
独自の超高速SSDで新しいゲーム体験を実現 - PlayStation 5 Pro(ソニー、2024年)
PS5の高性能版 - Nintendo Switch 2(任天堂、2025年)
初代Switchの後継機として登場
ゲームハード世代一覧表
| 世代 | 期間 | 別称 | 代表的なハード |
|---|---|---|---|
| 第1世代 | 1972〜1980年 | Pong時代 | Magnavox Odyssey、Home Pong、カラーテレビゲーム |
| 第2世代 | 1976〜1992年 | 初期8ビット時代 | Atari 2600、Intellivision、Fairchild Channel F |
| 第3世代 | 1983〜2003年 | 8ビット時代 | ファミコン、セガ・マスターシステム |
| 第4世代 | 1987〜2004年 | 16ビット時代 | スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジン |
| 第5世代 | 1993〜2006年 | 32/64ビット時代 | PlayStation、セガサターン、NINTENDO64 |
| 第6世代 | 1998〜2013年 | 128ビット時代 | PlayStation 2、ゲームキューブ、Xbox、ドリームキャスト |
| 第7世代 | 2005〜2017年 | HD時代 | Wii、PlayStation 3、Xbox 360 |
| 第8世代 | 2012〜現在 | 4K時代 | PlayStation 4、Xbox One、Wii U、Nintendo Switch |
| 第9世代 | 2020〜現在 | 次世代機 | PlayStation 5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch 2 |
まとめ
ゲームハードの世代について解説しました。
- 第1世代(1972年〜):世界初の家庭用ゲーム機が誕生
- 第2世代(1976年〜):カートリッジ交換式が登場
- 第3世代(1983年〜):ファミコンが世界を席巻
- 第4世代(1987年〜):16ビット時代の「ゲーム戦争」
- 第5世代(1993年〜):3Dゲームとソニーの参入
- 第6世代(1998年〜):PS2が史上最高の販売台数を記録
- 第7世代(2005年〜):HD映像とWiiの体感ゲームブーム
- 第8世代(2012年〜):Nintendo Switchがハイブリッド機として大ヒット
- 第9世代(2020年〜):超高速SSDとレイトレーシングの時代
50年以上の歴史の中で、ゲーム機は「テレビに映る点と線」から「映画のような映像体験」へと進化してきました。
次の世代では、どんな驚きが待っているのでしょうか。
ゲームの進化はまだまだ止まりそうにありません。


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