「タイムアウトされたらどうなるの?」 「タイムアウトとミュート、BANの違いは?」 「タイムアウトを解除する方法は?」 「自分がタイムアウトされているか確認したい」
Discordのタイムアウト機能は、2021年12月に追加された比較的新しいモデレーション機能です。
この記事では、タイムアウトの意味、効果、使い方、そしてタイムアウトされた時の対処法まで、すべて詳しく解説します。
管理者もユーザーも、これを読めばタイムアウト機能を完全に理解できます!
タイムアウトとは?他の処罰との違い

タイムアウトの定義と効果
【タイムアウトとは】
定義:
一時的にサーバー内でのユーザーの活動を制限する機能
効果(タイムアウト中にできなくなること):
❌ メッセージの送信
❌ リアクションの追加
❌ ボイスチャンネルで話す
❌ ビデオ配信
❌ ステージで話す
❌ イベントへの参加表明
できること:
✅ メッセージの閲覧
✅ ボイスチャンネルの視聴(聞くだけ)
✅ サーバーに留まる
✅ DMの送受信(サーバー外)
モデレーション機能の比較
機能 | 期間 | 効果 | 履歴 | 解除 |
---|---|---|---|---|
タイムアウト | 60秒〜28日 | 一時的に発言制限 | 監査ログに記録 | 可能 |
ミュート(旧) | 無期限 | 特定チャンネルで制限 | ロール依存 | 手動 |
キック | – | サーバーから退出 | 再参加可能 | 不要 |
BAN | 永久 | 完全追放 | 再参加不可 | 解除必要 |
【タイムアウトのメリット】
- 一時的な処罰で済む
- 自動解除される
- サーバーから追い出さない
- 反省の機会を与える
タイムアウトの設定方法(管理者向け)
基本的な設定手順
【方法1:右クリックメニュー】
1. メンバーリストでユーザーを右クリック
2. 「タイムアウト」を選択
3. 期間を選択:
- 60秒
- 5分
- 10分
- 1時間
- 1日
- 1週間
- カスタム(最大28日)
4. 理由を入力(任意)
5. 「タイムアウト」をクリック
【方法2:プロフィールから】
1. ユーザーのプロフィールを開く
2. 「・・・」メニューをクリック
3. 「タイムアウト」を選択
4. 期間と理由を設定
【方法3:スラッシュコマンド】
/timeout @ユーザー [期間] [理由]
例:
/timeout @user123 10m スパム行為
/timeout @user456 1d 規約違反
/timeout @user789 1h 警告
必要な権限
【タイムアウトに必要な権限】
最低限必要:
☑ メンバーをタイムアウト(Timeout Members)
推奨される追加権限:
☑ 監査ログを表示
☑ メッセージを管理
☑ メンバーをキック
☑ メンバーをBAN
タイムアウトされた側の見え方
ユーザー側の表示
【タイムアウト中の表示】
メッセージ入力欄:
「タイムアウトされています - あと○○時間○○分」
送信ボタン:
グレーアウト(押せない)
リアクション:
追加できない(既存のリアクションは残る)
ボイスチャンネル:
🔇 マイクが自動ミュート(解除不可)
【通知】
タイムアウト時:
- システムメッセージが表示される
- DMで通知(サーバー設定による)
- 理由が表示される(入力された場合)
解除時:
- 「タイムアウトが解除されました」と通知
- 通常の権限が復活
ステータス表示
【他のメンバーから見た表示】
メンバーリスト:
- 特別な表示はない(通常と同じ)
- ステータスは変わらない
- オンライン状態も通常通り
※ タイムアウト中であることは
他のメンバーには分からない
タイムアウトの解除方法
管理者による手動解除
【解除手順】
方法1:右クリックメニュー
1. タイムアウト中のユーザーを右クリック
2. 「タイムアウトを削除」を選択
方法2:プロフィールから
1. ユーザープロフィールを開く
2. 「タイムアウトを削除」をクリック
方法3:監査ログから
1. サーバー設定 → 監査ログ
2. タイムアウト記録を探す
3. 「取り消す」をクリック
自動解除
【期限による自動解除】
設定した期間が経過すると:
- 自動的に解除される
- 通知が送られる
- すべての権限が復活
- 監査ログに記録される
タイムアウトされた時の対処法(ユーザー向け)

冷静に対処する方法
【まず確認すること】
1. タイムアウトの残り時間
- メッセージ入力欄で確認
2. タイムアウトの理由
- 通知メッセージを確認
- 規約違反があったか振り返る
3. サーバールールの再確認
- #rules チャンネルを読む
- ガイドラインを理解する
解除を求める方法
【適切なアプローチ】
1. DMで管理者に連絡
- 冷静に事情を説明
- 謝罪が必要なら謝罪
- 誤解があれば説明
テンプレート:
「タイムアウトについて確認させてください。
[理由の説明/謝罪/誤解の説明]
今後気をつけますので、
可能であれば解除をご検討ください。」
2. 別のモデレーターに相談
- 不当だと感じる場合
- 複数の意見を聞く
【やってはいけないこと】
❌ 別アカウントで回避
❌ 他のサーバーで悪口
❌ 攻撃的な態度
❌ スパムDM
❌ 脅迫や嫌がらせ
タイムアウトの活用例(管理者向け)
効果的な使用シーン
【段階的処罰システム】
警告システムの例:
1回目:口頭警告(メンション)
2回目:5分タイムアウト
3回目:1時間タイムアウト
4回目:1日タイムアウト
5回目:1週間タイムアウト
6回目:BAN検討
【違反別の推奨期間】
軽微な違反:
- 連続投稿:60秒〜5分
- 話題逸脱:5分〜10分
- 軽い暴言:10分〜1時間
中程度の違反:
- スパム:1時間〜1日
- 荒らし行為:1日〜3日
- ハラスメント:3日〜1週間
重大な違反:
- 差別発言:1週間〜28日
- 個人情報晒し:即BAN検討
- 違法コンテンツ:即BAN
ボットとの連携
【自動タイムアウト設定】
// MEE6の自動モデレーション
警告数に応じて自動タイムアウト:
3 warnings = 10分タイムアウト
5 warnings = 1時間タイムアウト
10 warnings = 1日タイムアウト
// Dynoの設定例
Automod → Actions → Timeout
Spam: 5分タイムアウト
Caps: 1分タイムアウト
Mass Mention: 10分タイムアウト
監査ログとタイムアウト履歴
履歴の確認方法
【監査ログで確認】
サーバー設定 → 監査ログ:
確認できる情報:
- 誰がタイムアウトしたか
- 誰にタイムアウトされたか
- いつタイムアウトしたか
- タイムアウトの期間
- 理由(記入されている場合)
- 解除の記録
統計の活用
【モデレーション統計】
月間レポートの作成:
- タイムアウト回数
- 最も多い違反理由
- リピーター率
- 平均タイムアウト期間
- 解除率
よくある質問と回答
Q:タイムアウト中にサーバーを退出したら?
A:タイムアウトは継続されます
- 再参加してもタイムアウト中
- 期限まで解除されない
- 退出しても時間はカウントされる
Q:複数のタイムアウトを重ねることは可能?
A:上書きされます
- 新しいタイムアウトが優先
- 期間は延長可能
- 短縮も可能
Q:タイムアウトの上限は?
A:最大28日間(4週間)
- それ以上はBAN検討
- または繰り返しタイムアウト
Q:ボイスチャンネルでタイムアウト中は?
A:聞くことはできるが話せない
- 自動的にミュート状態
- ミュート解除不可
- カメラ配信も不可
トラブルシューティング
タイムアウトができない
【チェックリスト】
□ 適切な権限があるか確認
□ 相手が自分より上位の役職でないか
□ サーバーオーナーは対象外
□ ボットに対してはタイムアウト不可
タイムアウトが解除されない
【対処法】
1. 時間を再確認
2. Discord再起動
3. ブラウザ版で確認
4. 管理者に問い合わせ
5. バグ報告
タイムアウトのベストプラクティス
公平な運用のために
【ルール作成】
タイムアウトポリシー:
1. 明確な基準を設定
2. 全員に平等に適用
3. 理由を必ず記入
4. 段階的にエスカレーション
5. 改善の機会を提供
コミュニティの健全性
【予防的アプローチ】
タイムアウトを減らすために:
- 明確なルール表示
- ウェルカムメッセージで周知
- 定期的なリマインド
- ポジティブな行動を褒める
- コミュニティ文化の醸成
まとめ:タイムアウトを正しく理解して使おう!
タイムアウトは、適切に使えばコミュニティを健全に保つ優れたツールです。
管理者が覚えるべきポイント:
✅ 段階的処罰として活用
- 警告 → タイムアウト → BAN
✅ 適切な期間設定
- 違反の重さに応じて
- 60秒〜28日まで
✅ 必ず理由を記入
- 透明性の確保
- 学習機会の提供
ユーザーが覚えるべきポイント:
✅ タイムアウトは一時的
- 期限が来れば自動解除
- サーバーには残れる
✅ 冷静に対処
- ルールを確認
- 必要なら謝罪
- 改善を心がける
✅ 回避行為はNG
- 別アカウント使用は規約違反
- より重い処罰につながる
タイムアウト機能を理解して、健全なDiscordコミュニティを作りましょう!
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