「メンバーをキックしたら、本人に通知は行くの?」 「キックされたことって他のメンバーに分かる?」 「誰がキックしたか記録に残るの?」 「キックの履歴を確認する方法を知りたい」
こんな疑問、ありませんか?
Discordのキック機能は、問題のあるユーザーを一時的にサーバーから退出させる重要な管理機能。でも、通知の仕組みが分かりにくくて、使うのをためらってしまう管理者も多いんです。
この記事では、キック時の通知の仕組みから、ログの確認方法、自動通知の設定、さらにはキックされた側の見え方まで、すべて分かりやすく解説していきます!
キックの基本:通知は誰に届く?

キック時の通知の流れ
通知される人/されない人:
✅ キックされた本人
└→ サーバーから消える(通知なし)
└→ DMで理由を送ることは可能
❌ 他の一般メンバー
└→ 通知されない
└→ メンバーリストから消えるだけ
✅ 管理者(監査ログ確認権限がある人)
└→ 監査ログで確認可能
└→ 自動通知はなし(Bot設定が必要)
キックされた本人への通知
重要:Discordはキックを自動通知しません!
本人が気づくタイミング:
- サーバーリストから消える
- チャンネルにアクセスできなくなる
- 「サーバーが見つかりません」エラー
- DMで理由を送った場合のみ通知
他のメンバーから見た変化
表示の変化:
キック前:
👥 オンライン - 5
├ 田中
├ 山田
├ 鈴木 ← キック対象
├ 佐藤
└ 高橋
キック後:
👥 オンライン - 4
├ 田中
├ 山田
├ 佐藤
└ 高橋
(鈴木が消える、通知なし)
キックとBANの通知の違い
比較表
項目 | キック | BAN |
---|---|---|
本人への自動通知 | なし | なし |
再参加 | 可能(招待があれば) | 不可能 |
IPアドレス記録 | されない | される |
メッセージ削除 | 残る | 削除可能 |
監査ログ | 記録される | 記録される |
理由の記載 | 可能 | 可能 |
使い分けの指針
キックを使う場合:
- 一時的な警告
- ルール違反への軽い処罰
- 冷却期間を設ける
- 誤解による問題
BANを使う場合:
- 重大な規約違反
- 繰り返しの問題行動
- スパムや荒らし
- 永久追放が必要
監査ログでキック履歴を確認する方法
監査ログへのアクセス
必要な権限: 「監査ログを表示」権限が必要
確認手順:
- サーバー設定を開く(サーバー名右クリック)
- 「監査ログ」をクリック
- フィルター設定
- アクション:メンバーをキック
- 実行者:特定の管理者
- 対象:キックされたユーザー
- 詳細を確認
監査ログで確認できる情報
記録される内容:
アクション:メンバーをキック
実行者:@管理者名
対象:@キックされたユーザー
理由:スパム行為のため(記載した場合)
日時:2025/01/21 15:30:45
監査ログの保持期間
重要な制限:
- 90日間のみ保持
- それ以前のログは自動削除
- 永久保存したい場合はBot必須
キック時にDMで通知を送る方法
手動でDMを送る
推奨される手順:
- キックする前にDMを送る
- 理由を明確に説明
- 復帰方法を案内(必要なら)
- その後キックを実行
DM例文:
こんにちは。[サーバー名]の管理者です。
残念ながら、以下の理由によりサーバーから一時的に
退出していただくことになりました。
理由:[具体的な理由]
違反内容:[ルール番号など]
改善していただければ再度参加可能です。
ご質問があれば、このDMでお答えします。
[管理者名]
Botを使った自動DM送信
Dyno Botの設定例:
?kick @user [理由]
→ 自動でDMに理由を送信
→ キック実行
→ ログチャンネルに記録
Carl-botの設定:
Automod設定:
- キック時に自動DM
- テンプレートメッセージ
- 多言語対応
ログBotで自動通知を設定する
MEE6での設定
ログ機能の設定:
- MEE6ダッシュボードにアクセス
- 「Moderator」→「Logs」
- ログチャンネルを指定
- 記録する項目を選択:
- ✅ Member Kicked
- ✅ Member Banned
- ✅ Member Joined
- ✅ Member Left
通知例:
📤 メンバーがキックされました
ユーザー:田中太郎#1234
実行者:管理者#5678
理由:スパム行為
時刻:2025/01/21 15:30:45
Dynoでの高度な設定
Action Logの設定:
設定項目:
├ キック → #mod-log
├ BAN → #mod-log
├ ミュート → #mod-log
└ 警告 → #mod-log
通知フォーマット:
{user} がキックされました
実行者:{mod}
理由:{reason}
Logger Bot(専門ログBot)
特徴:
- 詳細なログ記録
- 永久保存可能
- 検索機能付き
- CSV出力対応
記録される情報:
- ユーザーID
- 実行者ID
- タイムスタンプ
- 理由
- 過去の違反履歴
- IPハッシュ(プライバシー保護)
キックされた側から見える画面
サーバーリストの変化
キック前:
Discord
├ サーバーA
├ サーバーB ← キック対象
├ サーバーC
└ サーバーD
キック後:
Discord
├ サーバーA
├ サーバーC
└ サーバーD
(サーバーBが消える)
エラーメッセージ
アクセス試行時:
招待が無効です
この招待リンクは無効か、有効期限が切れています。
再参加する方法
キックされた後の再参加:
- 新しい招待リンクが必要
- 管理者に連絡
- 問題を解決
- 招待を受け取る
- 通常通り参加
自動モデレーションとキック
警告システムの構築
段階的な処罰:
1回目:警告(DMで通知)
2回目:ミュート(一時的)
3回目:キック
4回目:BAN
MEE6の警告システム:
!warn @user [理由] - 警告
!kick @user [理由] - キック
!ban @user [理由] - BAN
!infractions @user - 違反履歴確認
自動キックの設定
トリガー条件の例:
- スパムメッセージ5回
- 不適切な言葉3回
- 大量メンション
- 連続招待リンク
Carl-botの自動処罰:
Automod:
spam:
trigger: 5 messages in 5 seconds
action: kick
reason: "スパム検出"
dm: true
プライバシーと法的考慮事項
個人情報の取り扱い
記録する際の注意:
- ユーザーIDのみ記録
- 実名は避ける
- IPアドレスは暗号化
- 必要最小限の情報のみ
GDPR対応(EU圏)
必要な対応:
- データ収集の明示
- 削除要求への対応
- データの最小化
- 暗号化保存
記録の保管期間
推奨される期間:
軽微な違反:30日
通常の違反:90日
重大な違反:1年
犯罪関連:無期限(警察協力)
トラブルシューティング
キックできない
原因と対策:
- 権限不足
- 「メンバーをキック」権限を確認
- ロール階層
- 対象より上位ロールが必要
- サーバー所有者
- 所有者はキック不可
ログが記録されない
チェック項目:
- [ ] Botがオンラインか
- [ ] ログチャンネルが設定されているか
- [ ] Botに必要な権限があるか
- [ ] 監査ログ権限があるか
DMが送れない
原因:
- 相手がDMを拒否設定
- 共通サーバーがない
- ブロックされている
解決策:
- キック前に送る
- 共通の友人経由
- 別の連絡手段
ベストプラクティス:効果的なキック運用
明確なルール設定
キック基準の明文化:
即キック対象:
- スパム行為
- 暴言・誹謗中傷
- NSFW投稿(年齢制限なしチャンネル)
- 個人情報の暴露
警告後キック:
- 軽微なルール違反
- チャンネル誤爆
- 過度な自己宣伝
コミュニケーション重視
推奨フロー:
- まず警告
- 理由を説明
- 改善機会を提供
- それでもダメならキック
- 記録を残す
チーム管理
モデレーター間の連携:
- 処罰記録の共有
- 判断基準の統一
- 定期的な見直し
- エスカレーション手順
よくある質問(FAQ)
Q: キックとタイムアウトどちらを使うべき?
A: タイムアウト(最大28日)の方が管理しやすい:
- 自動解除
- 再参加不要
- メッセージは残る
Q: キック理由は本人に見える?
A: 自動では見えません。DMで送る必要があります。
Q: キックの取り消しはできる?
A: できません。新規招待で再参加してもらいます。
Q: 何度もキックしても戻ってくる
A: BANを検討するか、招待リンクを管理してください。
まとめ:適切なキック運用で健全なサーバーを!
Discordキック通知の重要ポイント:
通知の仕組み:
- 本人に自動通知なし(DMで送る必要あり)
- 他メンバーには分からない
- 監査ログに記録される
- Botで自動通知設定可能
効果的な運用:
- 事前にDMで理由説明
- ログBotで記録
- 段階的な処罰システム
- チームで基準統一
設定すべきこと:
- MEE6などのログBot導入
- 監査ログの定期確認
- キック基準の明文化
- DMテンプレート作成
今すぐやること:
- 監査ログ権限の確認
- ログチャンネルの作成
- モデレーションBotの導入
- ルールの見直し
キックは強力な管理ツールですが、使い方を間違えるとコミュニティの雰囲気を悪くしてしまいます。
透明性を保ち、公平に運用することで、健全で活発なDiscordサーバーを作りましょう!
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