「昨日まで居たあの人が消えてる…いつ抜けたの?」 「最近メンバーが減ってる気がするけど、誰が退出したか分からない」 「BANされたのか自主退出なのか確認したい」
Discordサーバーを運営していると、メンバーの退出を把握したい場面がよくありますよね。
でも、Discordには標準で「退出履歴」のような機能がないため、誰がいつ抜けたのか分からなくなってしまいます。
実は、監査ログやBot、サーバーインサイトを活用すれば、退出したメンバーを確認できるんです。さらに、退出理由(自主退出・キック・BAN)も判別可能です。
今回は、Discordで抜けた人を確認するあらゆる方法を、初心者にも分かりやすく解説していきます!
監査ログで退出者を確認(最も確実な方法)

監査ログとは?
監査ログ(Audit Log)は、サーバー内で起きたすべての重要な変更を記録する機能です。
記録される内容:
- メンバーのキック
- メンバーのBAN/BAN解除
- 役職の付与/剥奪
- チャンネルの作成/削除
- 権限の変更
ただし、自主退出は記録されません。
監査ログへのアクセス方法
必要な権限:
- 「監査ログを表示」権限
- 管理者またはモデレーター役職
アクセス手順:
- サーバー設定を開く(サーバー名の横の下矢印)
- 左メニューから**「監査ログ」**を選択
- フィルター機能で絞り込み:
- 「アクション」 → メンバーをキック/メンバーをBAN
- 「ユーザー」 → 特定の実行者で絞り込み
- 「日付」 → 期間を指定
監査ログの見方
表示される情報:
[アクション] メンバーをキック
[対象] @ユーザー名
[実行者] @モデレーター名
[日時] 2024/12/20 15:30
[理由] スパム行為のため
退出理由の判別:
- 「メンバーをキック」 → 強制退出(再参加可能)
- 「メンバーをBAN」 → 永久追放(招待リンクも無効)
- 記録なし → 自主退出の可能性大
監査ログの限界
注意点:
- 90日間しか保存されない
- 自主退出は記録されない
- 大量のログから探すのは大変
- モバイルアプリからは閲覧不可
サーバーインサイトでメンバー数の変化を確認
インサイト機能の活用
コミュニティサーバー限定機能:
- サーバー設定→「インサイト」
- 「メンバー」タブを選択
- グラフで以下を確認:
- 参加と退出の推移
- メンバー総数の変化
- 成長率
具体的な個人は分かりませんが、退出の傾向は把握できます。
メンバー数の定期記録
手動での記録方法:
【メンバー数記録】
12/15:523人
12/20:518人(-5人)
12/25:525人(+7人)
退出者:約5人
新規参加:約7人
毎週決まった曜日に記録すると、変化が分かりやすいです。
Botを使った退出通知システム
MEE6での退出通知設定
リアルタイムで退出を把握:
- MEE6をサーバーに追加
- ダッシュボードで**「ウェルカム&さよなら」**を有効化
- **「さよならメッセージ」**を設定
- 通知チャンネルを指定
メッセージ例:
😢 {user}さんがサーバーを退出しました
参加期間:{join_date}から{leave_date}まで
Dynoでの詳細な記録
より詳しい情報を記録:
- Dyno Botを追加
- 「Logs」モジュールを有効化
- Member Leave(メンバー退出)を設定
- ログチャンネルを作成
記録される情報:
- ユーザー名とID
- 退出日時
- 参加していた期間
- 持っていた役職
Carl-botの高度なログ機能
退出理由も判別可能:
【設定方法】
1. Carl-bot追加
2. Automod → Logging
3. Member leaveとMember kickを別チャンネルに
4. 自主退出とキックを区別
ログの例:
📤 User Leave
ユーザー:田中太郎#1234
ID:123456789
理由:自主退出
保持役職:メンバー, ゲーマー
手動でメンバーリストを管理
スプレッドシートでの管理
確実だが手間がかかる方法:
- Googleスプレッドシートを作成
- 定期的にメンバーリストをコピー
- 差分を比較
記録項目:
日付 | ユーザー名 | Discord ID | 参加日 | 役職 | 状態 |
---|---|---|---|---|---|
12/20 | 田中太郎 | #1234 | 11/15 | メンバー | 在籍 |
12/25 | 田中太郎 | #1234 | 11/15 | メンバー | 退出 |
メンバーリストのスクリーンショット
簡単だが検索性が低い:
- 毎日決まった時間にスクショ
- 日付付きで保存
- 画像を比較して確認
大規模サーバーには不向きですが、小規模なら有効です。
退出理由の判別方法
3種類の退出を見分ける
退出の種類と特徴:
退出方法 | 監査ログ | 再参加 | 招待リンク | 退出メッセージ |
---|---|---|---|---|
自主退出 | 記録なし | 可能 | 有効 | 「退出しました」 |
キック | 記録あり | 可能 | 有効 | 「キックされました」 |
BAN | 記録あり | 不可 | 無効 | 「BANされました」 |
プルーニング(非アクティブメンバー削除)
一括削除の確認:
- 監査ログで**「メンバーをプルーン」**を検索
- 削除された人数が表示
- 個別の名前は記録されない
30日以上ログインしていないメンバーを一括削除する機能です。
退出を防ぐための対策
退出前の兆候を察知
危険信号:
- 発言頻度の低下
- ネガティブな発言の増加
- 「抜けようかな」という発言
- ミュート設定の増加
ウェルカムバックシステム
再参加しやすい環境作り:
- 退出してもBANしない
- 再参加用の専用招待リンクを用意
- 「おかえりなさい」の文化を作る
- 退出理由を責めない
定期的なメンバーケア
退出を減らす工夫:
- 新規メンバーへのフォローアップ
- 定期的なイベント開催
- 発言しやすい雰囲気作り
- 役職によるモチベーション向上
プライバシーへの配慮
退出者情報の取り扱い
守るべきルール:
- 退出者を晒し上げない
- 退出理由を詮索しない
- 個人情報は記録しない
- 退出は個人の自由
ログの管理責任
管理者の心得:
- ログは管理者のみ閲覧可能に
- 不必要な情報は削除
- プライバシーポリシーを明文化
- メンバーの信頼を大切に
便利なツールと代替案
Discord Stat Bot
統計情報を自動収集:
- メンバー数の推移
- アクティビティ統計
- 参加/退出の比率
- グラフで可視化
サードパーティツール
外部ツールの活用:
- Statbot – リアルタイム統計
- ServerStats Bot – 詳細な分析
- AmariBot – レベルと活動追跡
Webhook連携
外部サービスへの通知:
# 退出通知をSlackに転送
{
"username": "Discord Bot",
"text": "メンバーが退出しました",
"icon_emoji": ":wave:"
}
よくある質問と回答
Q1:自主退出を記録する方法は?
A:Botを使うしかありません
Discord標準機能では自主退出は記録されません。MEE6やDynoなどのBotを導入しましょう。
Q2:退出した人に連絡を取りたい
A:共通のサーバーかフレンドなら可能
- フレンドリストから確認
- 共通の別サーバーでDM
- 外部SNSでの連絡
Q3:大量退出が起きた原因を知りたい
A:以下を確認してください
- 監査ログでキックやBANを確認
- プルーニングの実行履歴
- 大きなトラブルや変更がなかったか
- 競合サーバーへの移動
Q4:退出者を自動で再招待できる?
A:直接的な方法はありません
退出は本人の意思なので、自動再招待は不適切です。再参加しやすい環境を整えることが大切です。
まとめ
Discordで抜けた人を確認する方法は、目的に応じて使い分けることが重要です。
確認方法のまとめ:
- 監査ログ – キックやBANの確認(管理者向け)
- Bot導入 – リアルタイム通知(最も実用的)
- インサイト – 全体傾向の把握
- 手動記録 – 確実だが手間がかかる
おすすめの組み合わせ:
- MEE6かDynoで退出通知
- 監査ログで強制退出を確認
- インサイトで全体傾向を分析
退出者の追跡は重要ですが、それ以上にメンバーが退出したくならないサーバー作りを心がけましょう。
温かいコミュニティを維持しながら、適切な管理を行うバランスが大切です!
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