Apple Musicで音楽を聴こうとしたら、突然「このコンテンツは認証されていません」というエラーメッセージが表示された経験はありませんか?
せっかく好きな曲を楽しもうとしていたのに、このメッセージが出ると本当に困りますよね。ダウンロードした曲なのに再生できない、Wi-Fi接続時は問題ないのにモバイル通信だとエラーになる、といった症状に悩んでいる方も多いはずです。
この記事では、Apple Musicで「このコンテンツは認証されていません」と表示される原因と、実際に効果があった解決方法を分かりやすく説明していきます。
エラーが表示される主な原因

このエラーメッセージが出る理由はいくつかあります。自分の状況に当てはまるものがないか確認してみましょう。
1. Apple IDの認証状態がリセットされた
iPhoneやiPadを再起動したり、iOSをアップデートした際に、Apple Musicの認証情報が一時的にリセットされることがあります。デバイスは正常に動作していても、アプリ側で認証が切れてしまうケースですね。
2. サブスクリプションの問題
Apple Musicの月額料金の支払いに問題があったり、サブスクリプションが期限切れになっていたりすると、このエラーが表示されます。支払い方法の変更や更新を忘れていた、ということもあるかもしれません。
3. モバイルデータ設定の不具合
iOS 12以降のバージョンでは、モバイルデータの設定に特別な仕様があります。Apple Musicアプリがモバイル通信を使えない設定になっていると、ダウンロード済みの曲でさえ認証チェックができず、再生できなくなってしまうんです。
4. iCloudミュージックライブラリの同期エラー
Apple Musicでは、あなたの音楽ライブラリをクラウド上で管理しています。この同期機能に問題が起きると、ダウンロードした曲の情報が正しく確認できず、認証エラーになることがあります。
5. 複数デバイスでの認証制限
Apple IDでは、最大5台までのデバイスでiTunesやApple Musicを認証できます。この上限を超えていると、新しいデバイスで音楽を再生できなくなります。
6. VPNや位置情報の問題
VPNを使用している場合や、Apple IDに登録されている国・地域と現在地が異なる場合、地域制限(ジオブロッキング)により一部のコンテンツが再生できないことがあります。
7. 一時的なシステムの不具合
Apple側のサーバーに問題が発生していたり、アプリ自体にバグがある可能性もゼロではありません。
実際に効果があった解決方法
ここからは、多くのユーザーが試して効果があった対処法を、簡単なものから順番に紹介していきます。
【方法1】デバイスを再起動する
最もシンプルで、意外と効果的な方法です。
iPhoneやiPadの電源を一度完全に切って、再び起動してみてください。これだけで認証状態がリセットされ、問題が解決することがあります。
多くのユーザーから「再起動したら直った」という報告が上がっている方法なので、まずはこれを試してみる価値があります。
【方法2】「メディアと購入」からサインアウト→サインイン
この方法は、Apple Musicの認証だけをリセットできます。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 画面上部の自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「メディアと購入」をタップ
- 「サインアウト」を選択
- もう一度「メディアと購入」をタップして「サインイン」
この操作では、iCloudからはサインアウトせず、Apple Music・App Store・ブック・Podcastからのみサインアウトする形になります。そのため、写真やメモなどのデータには影響しません。
ただし、ダウンロードしていた曲は削除されるので、再ダウンロードが必要になります。
【方法3】モバイルデータ設定を調整する
iOS 12以降では、Apple Musicがサブスクリプションを確認するために、モバイルデータへのアクセス許可が必要になりました。
設定手順:
- 「設定」→「ミュージック」
- 「モバイルデータ通信」をオン(緑色)にする
- 表示される「ストリーミング」と「ダウンロード」は両方ともオフにする
この設定により、Apple Musicはサブスクリプション確認のためだけにモバイルデータを使用し、実際の音楽のストリーミングやダウンロードではデータ通信を使わなくなります。
「Wi-Fi環境ではないのにダウンロード済みの曲が聴けない」という問題は、多くの場合この設定で解決します。
【方法4】サブスクリプション状態を確認する
支払いに問題がないか、サブスクリプションが有効か確認しましょう。
確認手順:
- 「設定」→ 自分の名前(Apple ID)
- 「サブスクリプション」をタップ
- Apple Musicが「有効」になっているか確認
もし期限切れや支払いエラーになっている場合は、支払い方法を更新するか、サブスクリプションを再開してください。
【方法5】iCloudミュージックライブラリを再同期する
同期機能をいったんオフにして、再度オンにすることで、ライブラリの情報をリフレッシュできます。
手順:
- 「設定」→「ミュージック」
- 「ライブラリを同期」をオフにする
- デバイスを再起動
- 「ライブラリを同期」をオンに戻す
この操作により、クラウド上の音楽ライブラリとデバイスの情報が再同期されます。
【方法6】Apple Musicアプリを更新する
古いバージョンのアプリを使っていると、認証エラーが起きやすくなります。
更新確認:
- App Storeを開く
- 右上のアカウントアイコンをタップ
- 下にスクロールして「ミュージック」アプリに更新があるか確認
- あれば「アップデート」をタップ
【方法7】問題の曲を削除して再追加する
特定の曲だけがエラーになる場合は、その曲のデータが破損している可能性があります。
手順:
- Apple Musicアプリを開く
- 「ライブラリ」→「曲」
- 問題の曲を見つける
- 曲名の横にある「…」(3点リーダー)をタップ
- 「ライブラリから削除」を選択
- 再度その曲を検索して、ライブラリに追加し直す
【方法8】Apple IDから完全にサインアウトする
上記の方法で解決しない場合は、Apple ID自体からサインアウトする方法を試してみましょう。
手順:
- 「設定」→ 自分の名前
- 一番下までスクロールして「サインアウト」
- デバイスを再起動
- 再度サインインする
注意:この方法では、iCloudに同期していないデータ(下書きのメモなど)が失われる可能性があるため、事前にバックアップを確認しておきましょう。
【方法9】VPNをオフにする
VPNアプリを使用している場合、それが原因でエラーが出ているかもしれません。
確認手順:
- 「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」
- 有効になっているVPNがあれば、タップしてオフにする
VPNをオフにした状態で、Apple Musicが正常に動作するか試してみてください。
【方法10】Appleシステム状況を確認する
稀に、Apple側のサーバーに問題が起きていることもあります。
Appleシステム状況ページにアクセスして、Apple Musicのサービスに障害が発生していないか確認しましょう。
緑色のマークが表示されていれば問題なし、それ以外の色なら一時的な障害が発生している可能性があります。この場合は、Appleが問題を解決するまで待つしかありません。
それでも解決しない場合は

ここまで紹介した方法をすべて試してもエラーが解消されない場合は、Appleサポートに直接問い合わせることをおすすめします。
問い合わせ方法:
- Apple サポートアプリから問い合わせ
- Apple公式サポートサイトから問い合わせ
- 電話サポート(0120-277-535)
サポートに連絡する際は、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 使用しているデバイスとiOSのバージョン
- エラーが出始めた時期
- すでに試した対処法
- エラーが出る曲の傾向(すべての曲か、特定の曲だけか)
まとめ
Apple Musicで「このコンテンツは認証されていません」というエラーが表示される原因は様々ですが、多くの場合は今回紹介した方法で解決できます。
試す順番のおすすめ:
- デバイスの再起動
- モバイルデータ設定の調整
- 「メディアと購入」からサインアウト→サインイン
- サブスクリプション状態の確認
- その他の対処法
特に「モバイルデータ設定の調整」は、iOS 12以降で多くのユーザーが経験している問題の解決策として効果的です。Wi-Fi環境ではなくてもダウンロード済みの曲を聴きたい方は、ぜひこの設定を確認してみてください。
また、定期的にアプリやiOSのアップデートを行うことで、こうしたエラーを未然に防ぐことができます。快適な音楽ライフを楽しむために、日頃からデバイスのメンテナンスも心がけておきましょう。

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