「Apple Musicにサインインしようとしたら、画面が変わらない」「パスワードを入れても何も起こらない」「2段階認証のコードが表示されない」
せっかく好きな音楽を聴こうと思ったのに、サインインできないとイライラしますよね。
実は、Apple Musicのサインイン問題は、多くのユーザーが経験する一般的なトラブルです。でも、原因さえ分かれば、ほとんどの場合は自分で解決できます。
この記事では、iPhone・Android・Mac・Windows・ブラウザ版、それぞれのデバイスでサインインできない時の対処法を徹底解説します。
Apple Musicのサインイン問題でよくある症状

まず、どんな症状が出ているのか確認しましょう。同じ「サインインできない」でも、原因と解決方法が変わってきます。
パターン1:ID・パスワードを入れても画面が変わらない
Apple IDとパスワードを正しく入力したのに、サインイン画面のまま何も起こらない。エラーメッセージも表示されない。
これは、ブラウザ版のApple Musicで特に多く報告されている症状です。特にMicrosoft Edgeユーザーから多数の報告があります。
パターン2:2段階認証のコードが表示されない
パスワードまでは入力できるのに、2段階認証の6桁コード入力画面が出てこない。そのまま最初のサインイン画面に戻ってしまう。
この場合、ブラウザのCookieやキャッシュ、またはセキュリティ設定が原因の可能性が高いです。
パターン3:「エラーが発生しました」と表示される
サインインボタンを押すと、「エラーが発生しました。もう一度試してください」というメッセージが出る。
何度試しても同じエラーが繰り返されるなら、ネットワーク接続やAppleのサーバー側に問題があるかもしれません。
パターン4:古いApple IDで勝手にサインインされる
現在使っているApple IDとは違う、昔のIDで勝手にログインされてしまう。サインアウトしても、アプリを起動するたびに元に戻る。
これは、デバイスに古い認証情報が残っているケースです。
まず試してほしい基本的な対処法
デバイスに関係なく、サインインできない時にまず試してほしい方法があります。
1. インターネット接続を確認する
当たり前のようですが、意外と見落としがちです。
Wi-Fiやモバイルデータが正常に接続されているか確認しましょう。他のアプリやウェブサイトは問題なく使えていますか?Appleのサーバーに接続できていないと、サインインも完了しません。
別のWi-Fiネットワークに接続してみたり、Wi-Fiとモバイルデータを切り替えてみるのも有効です。
2. Apple IDとパスワードが正しいか確認
「絶対に合っている」と思っても、念のため確認してください。
Apple IDのアカウントページ(appleid.apple.com)で一度サインインしてみましょう。そこでサインインできれば、ID・パスワードは間違っていません。サインインできなければ、パスワードをリセットする必要があります。
大文字と小文字の違いや、スペースの有無にも注意してください。
3. アプリやデバイスを再起動する
シンプルですが、これだけで解決することもよくあります。
Apple Musicアプリを完全に終了して、もう一度開いてみてください。それでもダメなら、デバイス自体を再起動しましょう。一時的な不具合がリセットされることがあります。
4. ソフトウェアを最新版にアップデート
古いバージョンのOS・アプリでは、認証システムが正常に動作しないことがあります。
iPhoneなら「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」、Androidなら「設定」→「システム」→「システムアップデート」で確認できます。Apple Musicアプリも、App StoreやGoogle Play Storeで最新版が配信されていないかチェックしましょう。
ブラウザ版でサインインできない時の対処法
ブラウザ版(music.apple.com)でのサインイン問題は、特に報告が多いです。
Microsoft Edgeでサインインできない場合
Edgeユーザーから「サインインできない」という報告が多数寄せられています。
解決方法1:別のブラウザを試す
Google ChromeやMozilla Firefox、Safariなど、別のブラウザでアクセスしてみてください。多くのユーザーが、Chromeに切り替えることで問題が解決したと報告しています。
解決方法2:サードパーティCookieをブロックする
意外かもしれませんが、サードパーティCookieを「ブロック」することで解決するケースがあります。
Google Chromeの場合:
- 設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「サードパーティCookie」を「ブロック」に設定
この設定で、シークレットモード(プライベートブラウジング)と同じような状態になり、サインインできることがあります。
Cookieとキャッシュをクリアする
ブラウザに溜まった古いデータが、サインインを妨げている可能性があります。
Google Chromeの場合:
- 右上のメニュー(3つの点)をクリック
- 「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」
- 期間を「全期間」に設定
- 「Cookie と他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを消去」をクリック
Microsoft Edgeの場合:
- 右上のメニュー(3つの点)をクリック
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」
- 「閲覧データをクリア」の「クリアするデータの選択」をクリック
- 同じように選択して消去
ただし、これをすると他のサイトのログイン情報もクリアされるので注意してください。
シークレット/プライベートモードで試してみる
通常モードでダメなら、シークレットモード(Chromeの場合)やプライベートブラウジング(Edgeの場合)で開いてみましょう。
拡張機能やCookieの影響を受けずにサインインできるので、原因の特定にも役立ちます。シークレットモードでサインインできたら、通常モードでの問題は拡張機能やブラウザ設定が原因です。
ブラウザの拡張機能を無効にする
広告ブロッカーやセキュリティ拡張機能が、サインインを妨げているケースもあります。
特に、YouTube再生速度コントロールなどのメディア系拡張機能が干渉することがあると報告されています。一時的に拡張機能をすべて無効にして、サインインを試してみてください。
iPhoneやiPadでサインインできない時の対処法
iOS・iPadOSデバイスでの対処法を見ていきましょう。
Apple IDからサインアウト→サインインし直す
設定に残っている古い認証情報をクリアします。
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「メディアと購入」をタップ
- 「サインアウト」をタップ
- もう一度サインインし直す
これで、Apple Musicアプリでもサインインできるようになるはずです。
ネットワーク設定をリセットする
ネットワーク関連の設定に問題がある場合、リセットすることで解決できます。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
- 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」
ただし、Wi-Fiのパスワードなどは再入力が必要になるので注意してください。
Apple Musicアプリを再インストールする
アプリに問題がある場合、再インストールが効果的です。
- ホーム画面でApple Musicアプリを長押し
- 「Appを削除」をタップ
- App Storeから再度ダウンロード
再インストール後、もう一度サインインを試してください。
2段階認証コードが届かない場合
設定アプリから手動でコードを取得できます。
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「パスワードとセキュリティ」
- 「確認コードを取得」
ここで表示される6桁のコードを入力してください。
Androidでサインインできない時の対処法
Android版Apple Musicでのトラブルシューティングです。
アプリのキャッシュとデータをクリアする
アプリに溜まったデータをクリアします。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」
- 「Apple Music」を探してタップ
- 「ストレージ」→「キャッシュを削除」
- 必要なら「データを削除」も実行
データを削除すると、ダウンロード済みの曲も消えるので注意してください。
アプリを再インストールする
キャッシュクリアで解決しない場合は、再インストールを試してみましょう。
- Google Play Storeを開く
- Apple Musicアプリを検索
- 「アンインストール」をタップ
- アンインストール完了後、再度「インストール」
2段階認証が動作しない場合
Androidでは、セキュリティキーを設定していると2段階認証コードが受け取れないという報告があります。
この場合、一時的に他のAppleデバイス(iPhoneやMac)でサインインしてから、Androidで試してみてください。または、Appleサポートに問い合わせることをおすすめします。
Macでサインインできない時の対処法

Mac版ミュージックアプリでの対処法です。
セーフモードで起動する
システムキャッシュをクリアして、問題を切り分けます。
- Macをシャットダウン
- 電源ボタンを押した直後、Shiftキーを押し続ける
- Appleロゴが表示されたら、Shiftキーを離す
- セーフモードで起動したら、ミュージックアプリでサインインを試す
セーフモードでサインインできたら、通常モードで再起動して問題が解決しているか確認してください。
新しいユーザーアカウントで試す
問題がユーザー固有なのか、システム全体なのかを確認します。
- 「システム設定」→「ユーザとグループ」
- 「ユーザを追加」で新しいアカウントを作成
- 新しいアカウントでログインしてサインインを試す
新しいアカウントでサインインできれば、元のアカウントの設定に問題があります。
ログイン項目を確認する
セキュリティソフトやスタートアップアプリが干渉している可能性があります。
- 「システム設定」→「一般」→「ログイン項目」
- 不要なアプリをリストから削除
- 特にセキュリティソフトに注意
セキュリティソフトが原因の場合、一時的に無効にしてサインインを試してみてください。
iTunes Storeの認証を確認する
ミュージックアプリで、このコンピュータが認証されているか確認しましょう。
- ミュージックアプリを開く
- メニューバーの「アカウント」→「認証」→「このコンピュータを認証」
認証されていないと、サインインできないことがあります。
Windowsでサインインできない時の対処法
Windows版Apple Musicアプリでの対処方法です。
Windows Defenderファイアウォールを確認する
ファイアウォールがApple Musicをブロックしている可能性があります。
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」
- 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」
- Apple Musicが許可されているか確認
許可されていなければ、追加してください。
Apple Musicアプリを修復または再インストール
Windowsの設定からアプリの修復ができます。
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- Apple Musicを探して「…」→「詳細オプション」
- 「修復」をクリック
修復でダメなら、「リセット」や再インストールを試してください。
別のブラウザを試す(ブラウザ版利用の場合)
Windows版のアプリがうまく動かない場合、ブラウザ版を試してみるのも一つの手です。
Chromeなど、Edgeとは別のブラウザでmusic.apple.comにアクセスしてみましょう。
VPNやセキュリティソフトが原因の場合
VPNやセキュリティソフトが、Apple Musicの接続を妨げていることがあります。
VPNをオフにする
VPNを使用している場合、一時的にオフにしてサインインを試してください。
多くのユーザーが、VPNをオフにすることで問題が解決したと報告しています。サインイン後は、再びVPNをオンにしても大丈夫です。
セキュリティソフトの設定を確認
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、Appleのサーバーへの接続をブロックしているかもしれません。
一時的にセキュリティソフトを無効にして、サインインできるか試してみてください。サインインできたら、セキュリティソフトの設定でApple Musicを許可リストに追加しましょう。
Appleのシステム状況を確認する
あなたのデバイスやネットワークに問題がなくても、Appleのサーバー側でトラブルが起きているかもしれません。
システム状況ページをチェック
Appleの公式システム状況ページ(apple.com/jp/support/systemstatus/)で、Apple Musicのサービスが正常に動作しているか確認できます。
赤や黄色のマークがついていたら、Appleのサーバー側に問題があります。この場合は、復旧を待つしかありません。
SNSで他のユーザーの状況を確認
TwitterやRedditで「Apple Music サインイン できない」などと検索してみましょう。
同じ時間帯に多くの人が同じ問題を報告していたら、広範囲な障害が発生している可能性が高いです。
それでも解決しない時は
ここまでの方法を試してもダメな場合、Appleサポートに連絡しましょう。
Appleサポートへの問い合わせ方法
- support.apple.comにアクセス
- 「Apple Music」を選択
- 「サインインとアカウント」などの該当するトピックを選択
- 「チャット」または「電話」でサポートを受ける
Apple IDのアカウント情報、使っているデバイスやOSのバージョン、試した対処法などを伝えると、スムーズに解決できます。
アカウントがロックされている可能性
何度もサインインに失敗すると、セキュリティのためにアカウントがロックされることがあります。
「Apple IDがロックされています」というメッセージが出たら、iforgot.apple.comでアカウントのロック解除とパスワードリセットを行ってください。
今後同じ問題を防ぐために
サインイン問題を予防するためのヒントです。
Apple IDとパスワードを確実に記録する
パスワードマネージャーアプリを使うと、正確な情報を安全に保管できます。
iPhoneやMacには「iCloudキーチェーン」という機能があり、自動でパスワードを保存・同期してくれます。これを有効にしておけば、サインインがスムーズになります。
定期的にソフトウェアをアップデートする
OSやアプリを常に最新版に保つことで、既知の不具合やセキュリティ問題を回避できます。
自動アップデートを有効にしておくと、手間がかかりません。
ブラウザを定期的にメンテナンスする
ブラウザ版を使う場合、月に1回程度はキャッシュをクリアする習慣をつけましょう。
古いデータが溜まりすぎると、様々な問題の原因になります。
まとめ:落ち着いて一つずつ試してみよう
Apple Musicにサインインできない問題は、多くの場合、簡単な対処法で解決できます。
まずは基本的な対処法(再起動、ネット接続確認、最新版へのアップデート)を試してください。それでもダメなら、使っているデバイスやブラウザに応じた対処法を実行しましょう。
ブラウザ版では別のブラウザを試す、Cookie・キャッシュをクリアする、VPNをオフにするなどが効果的です。アプリ版では、サインアウト→サインイン、アプリの再インストール、セーフモードでの起動などが有効です。
どうしても解決しない場合は、Appleサポートに問い合わせてください。専門のサポートスタッフが、あなたの状況に合わせた解決策を提案してくれます。
音楽を楽しむための第一歩。サインイン問題を乗り越えて、快適なApple Musicライフを取り戻しましょう!


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