「家族それぞれがApple Musicに登録するのは高い…」
「家族でアカウントを共有する方法はある?」
「ファミリープランってどうやって使うの?」
こんな疑問を持っていませんか?
Apple Music(アップルミュージック)は、Appleが提供する音楽ストリーミングサービス。1億曲以上の楽曲が聴き放題で、多くの人に愛用されています。
実は、Apple Musicには「ファミリー共有」という機能があり、最大6人まで一つの契約で音楽を楽しめるんです。この記事では、Apple Musicのアカウント共有について、設定方法から注意点まで詳しく解説します。家族で使いたい方、料金を節約したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Apple Musicのアカウント共有とは

ファミリー共有機能の仕組み
Apple Musicのアカウント共有は、正式には「ファミリー共有」と呼ばれる機能です。
ファミリー共有の基本
- 最大6人まで参加可能
- それぞれが個別のApple IDを使用
- 全員がApple Musicの全機能を利用できる
- プレイリストや再生履歴は個別に管理
つまり、一つの契約で最大6人が独立したアカウントとして音楽を楽しめるんです。家族それぞれが自分の好みの音楽を聴けて、プライバシーも守られます。
料金プランの比較
Apple Musicには、いくつかの料金プランがあります。
個人プラン
- 月額1,080円
- 1人のみ利用可能
ファミリープラン
- 月額1,680円
- 最大6人まで利用可能
- 1人あたり約280円
学生プラン
- 月額580円
- 学生のみ(要認証)
- 1人のみ利用可能
2人以上で使うなら、ファミリープランが圧倒的にお得ですね。4人家族なら、個人プランの4分の1以下の費用で済みます。
正規の共有と規約違反の違い
重要なポイントとして、「正しい共有方法」を理解しておきましょう。
正規の共有(推奨)
- ファミリー共有機能を使った共有
- 家族間での利用
- Appleの利用規約に準拠
規約違反となる共有(禁止)
- 個人プランのアカウントを複数人で使い回す
- 友人同士でアカウントを共有
- パスワードを他人に教える
友人とのアカウント共有は規約違反です。最悪の場合、アカウント停止の可能性もあります。必ずファミリー共有機能を使って、正規の方法で共有しましょう。
ファミリー共有の設定方法
管理者(オーガナイザー)の設定
ファミリー共有を始めるには、まず管理者を決めます。
管理者の役割
- ファミリーグループを作成
- メンバーを招待
- ファミリープランの料金を支払う
通常は、家族の中で一人が管理者になり、他の家族を招待する形になります。
iPhone/iPadでの設定手順
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「ファミリー共有」をタップ
- 「ファミリーを設定」をタップ
- 画面の指示に従って設定を進める
Macでの設定手順
- Apple メニュー()>「システム設定」を開く
- 「ファミリー」をクリック
- 「メンバーを追加」をクリック
- 招待する家族のメールアドレスまたは電話番号を入力
家族メンバーの招待
管理者が設定を完了したら、家族を招待します。
招待の手順
- ファミリー共有の設定画面を開く
- 「ファミリーメンバーを追加」をタップ
- 招待方法を選択
- 直接招待(対面で招待)
- メッセージで招待
- 相手のApple IDまたは連絡先を入力
- 招待を送信
招待された家族には、メッセージまたはメールで通知が届きます。
招待を受け取った側の承認
招待を受け取った家族は、承認する必要があります。
承認手順
- 招待通知を開く
- 「参加する」または「承認」をタップ
- Apple IDでサインインして確認
- 「ファミリーに参加」をタップ
これで、ファミリーグループに参加完了です。すぐにApple Musicを利用できるようになります。
Apple Musicファミリープランの契約
ファミリー共有を設定しても、自動的にApple Musicが使えるわけではありません。別途、ファミリープランの契約が必要です。
ファミリープランの契約手順
- Apple Musicアプリを開く
- 「今すぐ聴く」タブを開く
- 無料体験またはプラン選択画面が表示される
- 「ファミリープラン」を選択
- 支払い情報を入力して購読開始
既に個人プランを契約している場合は、ファミリープランへの変更も可能です。差額は日割り計算されます。
各デバイスでの設定方法
iPhoneでの詳細設定
iPhoneでファミリー共有を設定する詳しい手順です。
ステップバイステップ
- 「設定」を開く
- 画面上部の自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「ファミリー共有」をタップ
- 初めての場合は「ファミリー共有を設定」をタップ
- 「さあ、始めよう」をタップ
- 共有したい項目を選択(Apple Musicを含む)
- 「続ける」をタップ
- 家族を招待
iOS 16以降では、画面デザインが少し変わっていますが、基本的な流れは同じです。
Androidスマホでの利用
AndroidユーザーもApple Musicを利用できますが、設定はやや複雑です。
Androidでの注意点
- ファミリー共有の「設定」自体はiOSデバイスが必要
- しかし、設定後の「利用」はAndroidでもOK
- Apple MusicアプリをGoogle Playからダウンロード
- 招待されたApple IDでサインイン
つまり、家族の誰かがiPhoneやiPad、Macを持っていれば、他の家族はAndroidスマホでもApple Musicを楽しめます。
Macでの設定
Macからもファミリー共有を設定できます。
macOS Ventura以降の手順
- Apple メニュー()をクリック
- 「システム設定」を開く
- 左側のメニューから「ファミリー」を選択
- 「メンバーを追加」をクリック
- 招待したい家族の情報を入力
古いmacOSの場合
- 「システム環境設定」を開く
- 「ファミリー共有」をクリック
- 同様の手順で進める
Apple TVやその他のデバイス
Apple Music対応のその他のデバイスでも利用できます。
対応デバイス
- Apple TV
- HomePod
- Apple Watch
- CarPlay対応の車
それぞれのデバイスで、ファミリーメンバーのApple IDでサインインすれば、すぐに音楽を楽しめます。
ファミリー共有のメリット

圧倒的なコストパフォーマンス
最大のメリットは、料金の安さです。
費用比較(4人家族の場合)
- 個人プラン×4人:月額4,320円
- ファミリープラン:月額1,680円
- 節約額:月額2,640円、年間31,680円
家族が多いほど、お得度が増します。6人なら、個人プランの約4分の1のコストで済むんです。
個別のライブラリとプライバシー
共有しても、プライバシーは守られます。
個別に管理されるもの
- お気に入りの曲
- プレイリスト
- 再生履歴
- おすすめの曲
家族に自分の音楽の趣味を知られたくない場合も安心。完全に独立したアカウントとして使えます。
他のAppleサービスも共有可能
ファミリー共有では、Apple Music以外のサービスも共有できます。
共有可能なサービス
- iCloud+(ストレージ)
- Apple TV+(動画配信)
- Apple Arcade(ゲーム)
- Apple News+(ニュース、日本未対応)
- 購入したアプリや映画
一度ファミリー共有を設定すれば、様々なサービスを家族で共有できるため、総合的な節約につながります。
子どもの管理機能
子どもがいる家庭には、管理機能も便利です。
スクリーンタイム連携
- 子どもの使用時間を管理
- アプリのダウンロードを承認制に
- 不適切なコンテンツをブロック
音楽だけでなく、デバイス全体の使い方を親が管理できます。
ファミリー共有の注意点
支払い情報の共有
ファミリー共有では、購入時の支払い方法が共有されます。
重要な注意点
- 管理者の支払い方法が「ファミリー用の支払い方法」になる
- 家族が有料アプリや映画を購入すると、管理者のカードで支払われる
- 「承認と購入のリクエスト」機能で制御可能
予期せぬ課金を防ぐため、購入承認機能をオンにしておくことをおすすめします。
位置情報の共有
ファミリー共有を設定すると、位置情報共有も可能になります。
位置情報共有について
- デフォルトでは共有されない
- 個別に設定が必要
- 共有したくない場合は設定しなければOK
位置情報は自動的に共有されるわけではないので、プライバシーは守られます。ただし、間違って設定してしまわないよう注意しましょう。
メンバーの削除と影響
家族をグループから削除することもできます。
削除時の注意点
- 削除されたメンバーはApple Musicを使えなくなる
- それまでのプレイリストやライブラリは保持される
- 個人プランへの移行が必要になる
離れて暮らす家族や、成人して独立した子どもなど、状況に応じてメンバーを調整できます。
6人の制限
ファミリー共有は最大6人までです。
6人を超える場合
- 複数のファミリーグループは作れない
- どのメンバーを含めるか選ぶ必要がある
- 個人プランとの併用を検討
大家族や三世代同居の場合、誰を含めるか事前に相談しておきましょう。
よくあるトラブルと解決法
招待が届かない
家族を招待したのに、通知が届かないことがあります。
確認すべきポイント
- 正しいメールアドレスまたは電話番号を入力したか
- 相手の通知設定がオンになっているか
- 迷惑メールフォルダに入っていないか
- Apple IDが正しく設定されているか
それでも届かない場合は、招待を再送信してみましょう。
ファミリープランが表示されない
Apple Musicアプリで、ファミリープランの選択肢が出ないことがあります。
対処方法
- ファミリー共有が正しく設定されているか確認
- Apple Musicアプリを最新版にアップデート
- デバイスを再起動
- サインアウトして再サインイン
それでも解決しない場合は、Appleサポートに問い合わせましょう。
音楽が同期されない
設定したのに、音楽が聴けないという場合があります。
チェックリスト
- ファミリープランの契約が完了しているか
- 正しいApple IDでサインインしているか
- インターネット接続は問題ないか
- Apple Musicアプリのライブラリ同期がオンになっているか
「設定」>「ミュージック」>「ライブラリを同期」がオンになっているか確認してください。
個人プランからの変更ができない
既存の個人プランからファミリープランへの変更がうまくいかないことがあります。
解決方法
- 現在の個人プランをキャンセル
- 契約期間が終了するまで待つ
- ファミリープランを新規契約
または
- Apple Musicアプリで「サブスクリプション管理」を開く
- 「ファミリープランに変更」を選択
- 差額は日割り計算される
うまくいかない場合は、Appleサポートに相談すると確実です。
友人同士での共有について

規約上の制限
よくある質問として、「友人とファミリー共有できる?」というものがあります。
Appleの規約
ファミリー共有は「家族」を対象とした機能です。友人同士での共有は、正式には推奨されていません。
規約違反のリスク
- アカウント停止の可能性
- サービス利用停止
- 支払い情報の共有によるトラブル
費用を節約したい気持ちは分かりますが、リスクを考えると推奨できません。
グレーゾーンの実態
実際には、ルームメイトや恋人同士でファミリー共有を使っているケースもあります。
考慮すべきポイント
- Appleが積極的に取り締まっているわけではない
- しかし規約違反であることは事実
- 支払い情報を共有するリスク
- 関係が変わった時の面倒さ
自己責任で判断する必要がありますが、正規の使い方を守ることをおすすめします。
代替案
友人同士で音楽を楽しみたい場合の代替案です。
おすすめの方法
- それぞれが学生プランに加入(学生の場合)
- プレイリストを共有(アカウント自体は別々)
- 他の音楽サービスを検討(Spotifyなど)
特にSpotifyには「Duo」プラン(2人で月額1,280円)があるため、2人なら検討する価値があります。
他の音楽サービスとの比較
Spotifyのファミリープラン
Apple Music以外の選択肢も確認しておきましょう。
Spotify ファミリープラン
- 月額1,680円
- 最大6人まで
- 同じ住所に住む家族が対象
料金はApple Musicと同額ですが、サービス内容や使い勝手が異なります。
Amazon Music Unlimited ファミリープラン
Amazonの音楽サービスも選択肢です。
Amazon Music Unlimited ファミリープラン
- 月額1,680円(プライム会員は月額1,480円)
- 最大6人まで
- それぞれのAmazonアカウントで利用
Amazonプライム会員なら、少し割安になります。
YouTube Music ファミリープラン
YouTubeの音楽サービスもあります。
YouTube Music Premium ファミリープラン
- 月額1,680円
- 最大6人まで
- YouTube Premium(広告なし)も含む
YouTubeをよく見る家族なら、動画も広告なしで楽しめるメリットがあります。
どのサービスを選ぶべきか
選ぶポイントをまとめました。
Apple Musicがおすすめな人
- Appleデバイスをメインで使っている
- Apple Watchで音楽を聴く
- 高音質(ロスレス、空間オーディオ)を重視
Spotifyがおすすめな人
- プレイリスト文化が好き
- ポッドキャストもよく聴く
- 無料版も併用したい
Amazon Musicがおすすめな人
- Amazonプライム会員
- Alexaデバイスを使っている
YouTube Musicがおすすめな人
- YouTubeをよく見る
- 動画も音楽も楽しみたい
家族の使い方に合わせて選びましょう。
実際の使い方とヒント
家族それぞれのプレイリスト共有
個別のアカウントでも、プレイリストは共有できます。
共有方法
- 共有したいプレイリストを開く
- 「︙」(3点メニュー)をタップ
- 「プレイリストを共有」を選択
- 家族に送信
家族におすすめの曲を紹介したり、ドライブ用のプレイリストを共有したりできます。
HomePodでの活用
Apple HomePodがある家庭では、さらに便利です。
HomePodでの使い方
- 「Hey Siri、〇〇の曲をかけて」と頼む
- 話している人の声を認識して、その人のライブラリから再生
- 家族それぞれが自分の音楽を楽しめる
声で誰かを識別するため、自動的に適切なアカウントが使われます。
CarPlayでの利用
車での移動中も、Apple Musicを楽しめます。
CarPlayでの活用
- iPhoneを車に接続
- 自動的に自分のApple Musicライブラリにアクセス
- 音声操作で安全に音楽を選択
家族で車を共有していても、接続するiPhoneによって、それぞれのライブラリが使えます。
オフライン再生の活用
データ通信量を節約するなら、オフライン再生が便利です。
ダウンロード方法
- Wi-Fi環境で音楽を開く
- 曲やアルバムの横にある「⬇」アイコンをタップ
- デバイスにダウンロードされる
家族それぞれが好きな曲をダウンロードしておけば、外出先でもデータを気にせず音楽を楽しめます。
よくある質問
ファミリー共有を解除したらどうなる?
ファミリー共有を解除すると、メンバーはApple Musicを使えなくなります。
ただし、それまでに作成したプレイリストや「いいね」した曲のリストは保持されます。個人プランに加入すれば、再びアクセスできるようになります。
管理者を変更できる?
はい、管理者(オーガナイザー)の変更は可能です。
ただし、手順がやや複雑で、一度ファミリーグループを解散して、新しい管理者の下で再作成する必要があります。
子どもだけファミリー共有から外せる?
はい、特定のメンバーだけを削除できます。
管理者がファミリー共有の設定から、該当するメンバーを選んで「ファミリーから削除」を選択すればOKです。
Apple Oneファミリーとの関係は?
Apple Oneは、複数のAppleサービスをまとめたプランです。
Apple One ファミリー
- 月額2,200円
- Apple Music、iCloud+、Apple TV+、Apple Arcadeが含まれる
- 最大6人で共有
複数のサービスを使うなら、Apple Oneの方がお得になる場合があります。
海外在住の家族も追加できる?
基本的には可能ですが、いくつか制限があります。
- 支払い方法の国/地域が一致する必要がある
- コンテンツの利用可否が国によって異なる
- 管理が複雑になる可能性
同じ国に住んでいる家族での利用が推奨されています。
まとめ
Apple Musicのアカウント共有(ファミリー共有)について、詳しく解説しました。
この記事のポイント
- ファミリー共有で最大6人が月額1,680円で利用可能
- それぞれが独立したアカウントとしてプライバシーを保てる
- 設定は管理者がファミリーを作成し、メンバーを招待する流れ
- 規約上、対象は「家族」であり友人同士の共有は推奨されない
- 他のAppleサービスも合わせて共有できる
家族でApple Musicを使うなら、ファミリー共有は圧倒的にお得。個人プランの約4分の1のコストで、全員が音楽を楽しめます。
設定は少し手間がかかりますが、一度設定すればあとは自動的に利用できます。家族みんなで音楽のある生活を、お得に楽しんでください!

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