アニメ歴代ランキング完全版:テレビ視聴率・映画興行収入で振り返る日本アニメの軌跡

アニメ

日本のアニメは、テレビ放送が始まった1963年以降、国民的エンターテインメントとして発展を続けてきました。
視聴率40%超えという驚異の記録から、興行収入400億円超の社会現象まで、歴代の数字は日本アニメの底力を如実に示しています。
この記事では「テレビアニメ 歴代視聴率ランキング」と「アニメ映画 歴代興行収入ランキング」の2軸から、日本アニメの歴史を振り返ります。

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テレビアニメ 歴代視聴率ランキング

ランキングの見方

視聴率データはビデオリサーチ社(関東地区)が公式に集計・公開しているものを使用しています。
1977年9月26日のオンライン調査開始以降、各番組の最高視聴率をもとにランキングを作成しました。
同一番組名は同一番組として扱い、最高値を採用しています。

歴代TOP10(1977年以降・オンライン調査対象)

順位番組名最高視聴率放送日放送局
1ちびまる子ちゃん39.9%1990年10月28日(日)フジテレビ
2サザエさん39.4%1979年9月16日(日)フジテレビ
3Dr.スランプ アラレちゃん36.9%1981年12月16日(水)フジテレビ
4ど根性ガエル34.5%1979年2月23日(金)日本テレビ
5まんが日本昔ばなし33.6%1981年1月10日(土)TBS
6ルパン三世(最終回)32.5%1978年12月8日(金)日本テレビ
7タッチ31.9%1985年12月22日(日)フジテレビ
8あしたのジョー31.6%1980年3月13日(木)日本テレビ
9ドラえもん31.2%1983年2月11日(金)テレビ朝日
10ゲゲゲの鬼太郎29.6%1986年3月22日(土)フジテレビ

出典:ビデオリサーチ「アニメ高世帯視聴率番組」(関東地区、世帯視聴率)

オンライン調査開始前の記録

1977年以前の記録として、1964年1月25日放送の『鉄腕アトム』が最高視聴率40.3%を記録しています。
ビデオリサーチ社のオンライン調査対象外のため上記ランキングには含まれませんが、歴代アニメ番組最高視聴率として語り継がれています。
他にも1966年放送の『オバケのQ太郎』(36.7%)、1970年放送の『巨人の星』(36.7%)、1967年放送の『パーマン』(35.6%)などが高視聴率を記録しています。

各作品の解説

1位:ちびまる子ちゃん(39.9%)

1990年10月28日放送分が39.9%という驚異的な数字を記録し、オンライン調査開始以降の歴代1位となっています。
さくらももこ原作の同名漫画をアニメ化した作品で、静岡県清水市(現:静岡市清水区)を舞台に、昭和の小学生・まるちゃんの日常を描いています。
第1期は1990年から1992年にかけて放送され、30%台の視聴率が珍しくないほどの爆発的な人気を誇りました。
現在も放送が続く長寿番組として、世代を超えた国民的アニメの地位を確立しています。

2位:サザエさん(39.4%)

1969年から放送が続く国民的アニメの最高視聴率は、1979年9月16日放送分の39.4%です。
磯野家の日常を描いた長谷川町子原作の作品で、2025年時点で50年以上の放送を継続している世界最長のアニメシリーズのひとつです。
現代はテレビ離れの影響で視聴率は一桁台まで落ちていますが、かつては家族が揃ってテレビの前に集まる「日曜夕方」の象徴的コンテンツでした。

3位:Dr.スランプ アラレちゃん(36.9%)

1981年の最高視聴率36.9%は、鳥山明原作の同名漫画をアニメ化した作品が達成した記録です。
ペンギン村を舞台に、天才博士・則巻千兵衛が生み出した少女型ロボット・アラレちゃんの活躍を描いています。
水曜夜7時というゴールデンタイムに放送され、子ども・大人を問わず幅広い層から熱狂的な支持を集めました。
この作品の大ヒットにより、鳥山明はその後の『ドラゴンボール』執筆へとつながる人気作家へと飛躍しています。

6位:ルパン三世・最終回(32.5%)

ビデオリサーチには「ルパン三世・最終回 1978年12月8日」として32.5%が記録されています。
なお、TV第2シリーズの実際の最終回は1980年10月6日(第155話「さらば愛しきルパンよ」)であり、この記録がどの回・どの放送に対応するかについては不明な点が残っています。
モンキー・パンチ原作のキャラクターを中心に、スタイリッシュな怪盗アクションが展開されるシリーズです。
放送当初はさほど話題にならなかったものの、視聴率が徐々に上昇していった経緯は、アニメ史においても独特の例として知られています。

9位:ドラえもん(31.2%)

テレビ朝日版(第2作)の最高視聴率は1983年2月11日放送分の31.2%でした。
藤子・F・不二雄原作の国民的作品で、22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんと小学生のびのびたの友情を描いています。
毎年春の映画公開を含め、50年以上にわたって日本の子ども文化の中心であり続けているコンテンツです。


アニメ映画 歴代興行収入ランキング(日本国内)

ランキングの見方

以下は日本国内で公開された邦画アニメの興行収入ランキングです。
興行収入は日本映画製作者連盟(映連)発表や興行通信社のデータをもとにしています。
再上映分を含む数値を使用しており、作品によって集計基準が異なる場合があります。

邦画アニメ 歴代TOP10

順位タイトル公開年国内興行収入(概算)
1劇場版「鬼滅の刃」無限列車編2020年407.5億円
2千と千尋の神隠し2001年316.8億円
3君の名は。2016年251.7億円
4ONE PIECE FILM RED2022年203.4億円
5もののけ姫1997年201.8億円
6ハウルの動く城2004年196億円
7THE FIRST SLAM DUNK2022年158.7億円
8名探偵コナン 100万ドルの五稜星2024年158億円
9すずめの戸締まり2022年約148.6億円
10天気の子2019年141.9億円

出典:日本映画製作者連盟・興行通信社・各配給会社発表、Wikipedia「興行収入上位の日本のアニメ映画一覧」
※順位・数値は2025年8月時点の報道を参考にしており、今後更新される可能性があります。

各作品の解説

1位:劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年)

吾峠呼世晴原作の漫画『鬼滅の刃』を原作とした映画で、2020年10月16日に公開されました。
コロナ禍という異例の状況下で公開されたにもかかわらず、公開から3日間で46億円超、10日間で107億円超を記録し、あらゆるスピード記録を塗り替えました。
最終的な国内興行収入は407.5億円(2025年8月時点・興行通信社調べ)に達し、日本映画の歴代記録を大幅に更新しました。
テレビアニメの最終話に当たる内容を映画化するという構成がファンの期待を最大化させ、「2020年の社会現象」として語り継がれています。

2位:千と千尋の神隠し(2001年)

宮崎駿監督によるスタジオジブリの長編アニメーション映画で、2001年7月20日に公開されました。
公開から19年にわたって日本映画歴代興行収入1位の座を守り続けており、2016年のリバイバル上映・2020年の再上映を経て316.8億円という記録を樹立しています。
2002年のベルリン国際映画祭金熊賞、第75回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞するなど、国際的な評価も非常に高い作品です。
「トンネルをくぐると不思議の世界へ」という普遍的な物語構造が、20年以上たっても色あせない魅力を生み出しています。

3位:君の名は。(2016年)

新海誠監督のオリジナル長編アニメーション映画で、2016年8月26日に公開されました。
口コミとSNSの拡散によって爆発的な人気を獲得し、ロングランで国内興行収入251.7億円を達成しました。
独特の時空間を越えた男女の恋愛を描いた物語と、RADWIMPS提供の楽曲が相乗効果を生み出し、国内外で社会現象となっています。
それまで「アニメ映画の限界」とされた壁を大きく突破したことで、日本アニメ映画の可能性を世界に示した歴史的な作品です。

4位:ONE PIECE FILM RED(2022年)

尾田栄一郎原作の人気漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版アニメで、2022年8月6日に公開されました。
歌手・ウタを中心としたオリジナルストーリーが展開され、声優・名塚佳織がボイスを、歌い手・Adoが歌唱を担当するダブルキャストで演じたウタの歌が大きな話題を呼びました。
国内興行収入203.4億円は『ONE PIECE』映画シリーズ歴代最高記録であり、ジャンプ系アニメ映画の底力を見せた作品となっています。

5位:もののけ姫(1997年)

宮崎駿監督によるスタジオジブリ作品で、1997年7月12日に公開されました。
公開当時の邦画歴代興行収入記録を更新し、193億円(初上映分)を達成しました。
2020年の再上映を経て201.8億円に達しており、20世紀の日本映画における記録を保持し続けています。
人間と自然の対立という重厚なテーマが、当時の映画ファンに強烈な印象を与えた作品です。

6位:ハウルの動く城(2004年)

宮崎駿監督によるスタジオジブリ作品で、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説を原作としています。
2004年11月20日の公開から196億円の興行収入を達成し、当時の邦画歴代3位の記録を残しました。
独特の世界観と動く城のビジュアルが大きなインパクトを与え、宮崎作品の中でも特に熱狂的なファンが多い作品のひとつです。

7位:THE FIRST SLAM DUNK(2022年)

井上雄彦原作の伝説的バスケットボール漫画を、原作者自身が監督・脚本を手がけた劇場版作品で、2022年12月3日に公開されました。
原作終了から約25年を経た映画化であり、公開前は映像スタイルや声優変更をめぐって様々な議論を呼びましたが、蓋を開けると国内興行収入158.7億円という大ヒットを記録しました。
「あの名作が帰ってきた」という感動が世代を超えた動員を生み出し、アニメ映画の裾野の広さを改めて示した作品です。

8位:名探偵コナン 100万ドルの五稜星(2024年)

青山剛昌原作の長寿アニメ「名探偵コナン」の劇場版シリーズで、2024年4月12日に公開されました。
国内興行収入158億円は、コナン映画シリーズ歴代最高記録です。
日本経済新聞(2025年1月29日付)によれば、2024年の国内映画興行収入トップを飾り、アニメ映画が邦画市場の中核を担う現状を象徴する作品となっています。

9位:すずめの戸締まり(2022年)

新海誠監督の最新作で、2022年11月11日に公開されました。
日本各地の廃墟に存在する「扉」を閉める旅に出る少女を描いた作品で、東日本大震災の記憶を題材にしています。
国内興行収入は約148.6億円(再上映前)で、新海誠作品としては『君の名は。』に次ぐ数字を記録しています。

10位:天気の子(2019年)

新海誠監督が『君の名は。』の次作として手がけた作品で、2019年7月19日に公開されました。
天候を操る能力を持つ少女と少年の物語を描き、RADWIMPSが再び音楽を担当しています。
国内興行収入は141.9億円で、公開年(2019年)の日本映画でトップの成績を収めました。


視聴率と興行収入から見えるアニメの変化

テレビ視聴率のランキングは1970〜90年代の昭和・平成初期の作品が占めています。
当時はテレビが娯楽の中心であり、家族全員で同じ番組を見るという文化が視聴率を押し上げていました。
しかし2000年代以降はテレビ離れと多チャンネル化が進み、視聴率10%以上のアニメはごく少数になっています。

一方の映画興行収入ランキングは、2000年代以降の作品が多くを占めています。
特に2020年代の『鬼滅の刃』や2022年の複数作品が記録を塗り替えており、アニメ映画への需要は拡大し続けていると言えます。
日本映画製作者連盟の発表(2025年1月)によれば、2024年の国内映画市場では10億円超え作品のうちアニメが5割を超えており、映画産業においてアニメが主役となっていることがわかります。

テレビ放送からサブスクリプション配信へとメディアが移行する中でも、劇場アニメという形態が新たな「リアルタイム体験」の場として機能しています。
これからも日本アニメは、変化する時代に合わせた形で歴史を刻み続けるでしょう。


まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • テレビ視聴率1位は「ちびまる子ちゃん」(1990年・39.9%)、オンライン調査前を含めると「鉄腕アトム」(1964年・40.3%)が最高
  • 映画興行収入1位は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(2020年・407.5億円)
  • ジブリ作品は映画TOP10に「千と千尋」「もののけ姫」「ハウル」の3作品がランクイン
  • 新海誠作品は「君の名は。」「すずめの戸締まり」「天気の子」の3作品がTOP10に
  • 2024年映画市場はアニメが10億円超え作品の5割以上を占め、アニメ頼みの状況が続いている

日本アニメの歴史は、視聴率から興行収入へとその「熱量の計り方」を変えながらも、時代を超えて人々を熱狂させてきました。


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