アニメリメイク一覧:令和・平成の代表作を年代別に徹底解説

昔ながらの人気作品が、最新技術で蘇る「リメイクアニメ」が近年ますます増えています。
2019年以降の令和時代には、往年の名作が次々とリメイクされ、旧来のファンだけでなく新しい視聴者からも大きな注目を集めています。
この記事では、2000年代から2020年代にかけての代表的なリメイクアニメを年代別に紹介し、特徴や見どころを解説します。

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概要

アニメのリメイクとは、過去に放送・公開された作品を新しいスタッフ・技術で作り直した作品のことです。
旧作へのリスペクトを保ちながらも、現代のアニメ制作技術で描き直すことで、既存のファンには懐かしさと新鮮さを、新規の視聴者には入りやすい形で名作を届けることができます。
2000年代以降、リメイクアニメの数は着実に増え続け、令和に入ってからはとくに大型タイトルのリメイクが相次いでいます。

リメイクアニメとリブートの違い

リメイクとリブートは混同されがちですが、業界内で厳密な定義の違いはなく、どちらも「過去の作品を新たに作り直した作品」を指すことが多いです。
一般的には、「リメイク」は原作・物語の骨格を維持しつつ、スタッフや作画を刷新したものを指します。
「リブート」は設定やキャラクターも含めて全面的に再構築した作品に使われる傾向があります。
「デジモンアドベンチャー:(2020年)」のように、同じキャラクターを使いつつ現代を舞台に描き直した作品は、リブートとリメイクの中間的な位置づけとも言えます。

2000年代のリメイクアニメ

2000年代のリメイクで最も話題になったのは、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(2009年)です。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009年)

2003年に放送された『鋼の錬金術師』のリメイク作品です。
旧アニメは連載途中の時点でアニメ化されたため、後半は原作から離れた独自のストーリーとなっていました。
2009年版は原作漫画の完結を待って制作され、「FULLMETAL ALCHEMIST」というサブタイトルが付けられています。
旧版とは異なる結末が描かれており、原作のストーリーを最後まで忠実にアニメ化した作品として高い評価を受けました。
制作スタジオは旧版と同じボンズが引き続き担当していますが、監督・シリーズ構成・キャストは全面刷新されており、全64話で完結しています。

2010年代のリメイクアニメ

2010年代は、多くの名作が令和リメイクへの布石として再アニメ化された時期です。
とくに「原作に忠実に」というアプローチが目立つようになりました。

HUNTER×HUNTER(2011年)

1999年に放送されたフジテレビ版『HUNTER×HUNTER』のリメイクです。
Wikipedia「HUNTER×HUNTER(2011年のアニメ)」によると、2011年10月から2014年9月まで日本テレビで放送され、スタッフ・キャストは全て一新されています。
旧版ではアニメ化されなかった「キメラ=アント編」「会長選挙・アルカ編」まで描かれており、原作の魅力をより完全な形で映像化した作品として知られています。
制作はマッドハウスが担当しました。

宇宙戦艦ヤマト2199(2012年)

1974年放送の古典SF作品『宇宙戦艦ヤマト』の38年ぶりのリメイクです。
Wikipedia「宇宙戦艦ヤマト2199」によると、劇場での先行上映とテレビ放送という独特の形式で展開されました。
総監督の出渕裕が旧作のエッセンスを大切にしながら、現代のアニメ制作技術と新解釈を組み合わせた内容になっています。
女性キャラクターが大幅に増えるなど、現代の視聴者に向けたアップデートも行われました。
続編として『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(2017年)、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』(2021年)も制作されています。

おそ松さん(2015年)

赤塚不二夫原作の古典ギャグ漫画『おそ松くん』を現代版に作り直した作品です。
原作の六つ子を大人にして描いた斬新なアプローチが話題を呼び、予想を超える大ヒット作となりました。
2015年10月に第1期が放送開始となり、その後2017年に第2期、2020年に第3期も制作されました。

うしおととら(2015年)

藤田和日郎原作の同名漫画を、1992年のOVA版に続いてテレビアニメ化したリメイクです。
全39話でほぼ原作を完走しており、原作ファンから好評を得ています。

銀河英雄伝説 Die Neue These(2018年)

田中芳樹の同名小説を原作とし、1988年から展開されたOVAシリーズのリメイクです。
「Die Neue These」(ドイツ語で「新しい命題」の意)という副題が示す通り、新しいスタッフ・キャストによる全面的なリメイクとして制作されました。
制作はProduction I.Gが担当し、2018年4月より放送が開始されています。

フルーツバスケット(2019年〜2021年)

高屋奈月原作の漫画を原作とし、2001年版アニメのリメイクです。
旧版は原作完結前のアニメ化だったため、独自のエンディングとなっていました。
2019年からの新版は原作漫画の完結後に作られ、全63話で漫画の結末まで忠実に描き切った作品として高く評価されています。
キャラクターデザインも一新されました。

2020年代(令和)のリメイクアニメ

令和に入ってから、リメイクアニメの数と規模は急増しました。
1970〜2000年代の名作が次々と蘇り、「令和リメイクブーム」とも呼ばれる状況になっています。

うる星やつら(2022年〜2024年)

高橋留美子原作の不朽の名作を、1981年版アニメから約40年ぶりにリメイクした作品です。
小学館創立100周年記念プロジェクトの一環として企画され、全4クール・全46話で制作されました。
スタッフ・キャストは全面的に刷新されており、ラムの声優は平野文→上坂すみれ、諸星あたるは古川登志夫→神谷浩史に一新されています。
旧版とは異なる演出や表現が随所に盛り込まれ、現代の視聴者にも楽しめる内容に仕上げられています。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年)

井上雄彦原作の伝説的なバスケットボール漫画を映画化したリメイク作品です。
1990年代のテレビアニメ版とは異なり、宮城リョータを主人公に据えた構成で描かれました。
原作者・井上雄彦自身が監督と脚本を手がけており、3DCGとセルアニメを組み合わせた独創的な映像表現が話題を呼びました。
日本国内興行収入158億円を超えるメガヒット作となっています。

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(2023年〜)

和月伸宏原作の人気漫画を、1996年版アニメのリメイクとして2023年に放送開始した作品です。
原作者・和月伸宏の全面監修のもとで制作されており、旧版でアニメ化されなかったエピソードも含む形で原作を忠実に再現しています。
Wikipedia「るろうに剣心(2023年のアニメ)」によると、2023年7月に第1クールが放送されました。

らんま1/2(2024年〜)

高橋留美子原作の「うる星やつら」に続く2作目のリメイクです。
1989年版の主要声優陣(山口勝平ら)が一部継続して参加しており、MAPPAが制作を担当しています。
「完全新作的アニメ化」として、旧版を踏まえつつも新しい世代に向けた映像表現が盛り込まれています。

狼と香辛料(2024年)

支倉凍砂原作のライトノベルを原作とし、2008年版・2009年版に続く新アニメ化作品です。
ロレンス役の福山潤、ホロ役の小清水亜美というメインキャストは前作から続投しており、「続きから見せてくれるリメイク」として受け入れられています。

グレンダイザーU(2024年)

永井豪原作の『UFOロボ グレンダイザー』(1975年)のリメイクです。
サウジアラビアなど中東圏でも絶大な人気を誇る作品をリメイクしたことで、国際的な注目も集めました。

ベルサイユのばら(2025年予定)

池田理代子原作の歴史的名作を、1979年版アニメ以来のリメイクとして予定されている作品です。
MAPPAが制作を担当することが発表されており、現代の映像表現でどう蘇るかが期待されています。

リメイクアニメ 年代別一覧表

作品名リメイク年旧作(初回アニメ化)制作スタジオ(新版)主な変更点
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST2009年2003年ボンズ原作に忠実なストーリー、全64話
HUNTER×HUNTER2011年1999年マッドハウススタッフ・キャスト一新、キメラアント編まで収録
宇宙戦艦ヤマト21992012年1974年XEBEC/AIC女性キャラ増加、現代的設定に刷新
おそ松さん2015年おそ松くん(1988年)Studio Pierrot(第1期)六つ子を大人に設定変更、大人向けギャグ
うしおととら2015年1992年(OVA)MAPPA/Studio VOLNテレビアニメで全39話、原作ほぼ完走
笑ゥせぇるすまんNEW2017年笑ゥせぇるすまん(1989年)Doga Koboキャスト一新
銀河英雄伝説 Die Neue These2018年1988年(OVA)Production I.Gスタッフ・キャスト全面刷新
キャプテン翼2018年1983年(初回)David Production4度目のアニメ化
キューティーハニー Universe2018年1973年Production Reedキャスト一新
フルーツバスケット2019年〜2021年2001年TMS Entertainment全63話、漫画の最後まで描く
デジモンアドベンチャー:2020年1999年Toei Animation2020年を舞台に設定変更
ハクション大魔王20202020年1969年タツノコプロ50年ぶり、アクビが女王修行中の設定
ドラゴンクエスト ダイの大冒険2020年〜2022年1991年Toei Animation原作完全版として全100話
SHAMAN KING2021年2001年Bridge原作完全版を全52話で完走
東京ミュウミュウ にゅ~♡2022年2002年Graphinica/yumeta company主要5人を新人声優オーディションで選出
うる星やつら2022年〜2024年1981年David Production全4クール、スタッフ・キャスト全面刷新
THE FIRST SLAM DUNK2022年(映画)1993年Toei Animation原作者監督・脚本、3DCGと融合
TRIGUN STAMPEDE2023年1998年Orange3Dアニメで一新
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-2023年〜1996年LIDEN FILMS原作者全面監修
狼と香辛料2024年2008年・2009年Brain’s Baseメインキャスト続投
らんま1/22024年〜1989年MAPPA一部キャスト続投
キン肉マン 完璧超人始祖編2024年1983年(初回)ILCA新章をアニメ化
グレンダイザーU2024年1975年Dynamic Planning/STUDIOGG設定刷新、国際的展開
ベルサイユのばら2025年(予定)1979年MAPPA46年ぶりのリメイク

リメイクの傾向と背景

リメイクアニメが増えた背景には、いくつかの要因が挙げられます。

まず、旧作ファンの「大人買い」需要の高まりです。
1970〜90年代の作品を幼少期に見ていた世代が、現在は一定の購買力を持つ成人となっており、懐かしい作品のリメイクに強い関心を示しています。

次に、配信プラットフォームの拡大です。
NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスが普及し、世界中の視聴者にリーチできるようになったことで、グローバルに知名度の高いIPのリメイクが収益を出しやすくなりました。

また、原作の「完結後リメイク」という流れも目立ちます。
『フルーツバスケット』や『HUNTER×HUNTER(2011年)』のように、旧版が描けなかった原作の結末まで描き切るリメイクは、既存ファンの「ちゃんと最後まで見たかった」という欲求に応えるものです。

声優の起用方針については、大きく2つのアプローチに分かれています。
『うる星やつら』のようにキャストを全面刷新するパターンと、『らんま1/2』や『狼と香辛料』のようにメインキャストを続投させるパターンです。
いずれも一長一短があり、ファンの間でも意見が分かれる部分です。

まとめ

  • アニメリメイクは2000年代以降から増加し、令和にかけてブームとなっている
  • 「原作完全版」「旧版では描けなかった結末を描く」という動機のリメイクが多い
  • 高橋留美子作品(うる星やつら・らんま1/2)のように、同一原作者の複数作品が続けてリメイクされるケースも増えている
  • 声優続投型とキャスト全面刷新型の2つのアプローチが存在する
  • 配信プラットフォームの普及により、リメイクの収益化がより容易になっている

懐かしい作品が現代の技術で蘇るリメイクアニメは、今後もますます増えていくでしょう。
旧作を知らない世代にとっての「新作」として、そして旧来のファンにとっての「再会」として、リメイクアニメは日本のアニメ文化を豊かにし続けています。

参考情報

この記事で参照した情報源

Wikipedia(日本語)

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