アニメの「dub(ダブ)」とは?subとの違いや論争まで徹底解説

海外のアニメ動画サイトやSNSで「dub」「sub」という言葉を目にしたことはありませんか?
日本語でいう「吹き替え」と「字幕」に相当するこの2語は、海外のアニメファンが日常的に使う用語です。
この記事では、「dub」の意味・語源・使われ方と、ファンの間で長年続く「sub vs dub論争」についてわかりやすく解説します。


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dub(ダブ)とは

dub(ダブ) は、映像作品の音声を別の言語に置き換える「吹き替え」を指す英語です。

動詞として使うと「吹き替えをする」、名詞として使うと「吹き替え版」「1本分の吹き替え」という意味になります。
アニメにおいては、日本語の音声を英語などの別言語の声優が再録音したバージョンのことを「dub」(または「dubbed version」)と呼びます。

たとえば、「English dub」と言えば「英語吹き替え版」のことです。

語源

dub の語源は double(ダブル)、つまり「重ねる」に由来するとされています。
元の音声の上に別の音声を重ねて録音するというイメージから来ており、「ダビングする」という日本語カタカナ語も同じ語源を持っています。

また、dub には「あだ名をつける」「ニックネームをつける」という別の意味もあります。
メディアが事件の犯人などに呼び名をつける際に使われる用法で、映画と語源が異なります。


sub(サブ)との違い

dub と対になる言葉が sub(サブ) です。
sub は subtitle(サブタイトル)の略で、「字幕」を意味します。

用語正式名称日本語での意味
dubdubbing / dubbed吹き替え版
subsubtitle字幕版

日本人の感覚では「吹き替え」「字幕」と言えば終わりですが、海外のアニメファンは動画を探すときに「dub」「sub」という省略形を日常的に使います。

動画タイトルの末尾に「Eng dub」とあれば英語吹き替え版、「Eng sub」とあれば英語字幕版(音声は日本語のまま)という意味です。


dubbing(ダビング)との違い

よく混同されますが、dubbing(ダビング)dub は微妙に使い方が異なります。

dubbing は「吹き替えという手法・技術そのもの」を指し、dub は「ある作品における1本分の吹き替え」を指す傾向があります。
ただし日常会話ではどちらを使っても通じる場合がほとんどです。


dub の歴史

アニメの英語dub の歴史は、1960年代にまでさかのぼります。

アニメが初めてアメリカに渡った当時、英語dubは日本語の原版を大幅に改変するのが一般的でした。
キャラクター名や地名が英語風に変更され、日本文化に関する描写はカットされるか別の内容に差し替えられていました。
この時期のdubは品質のばらつきが大きく、評判が悪いものも少なくありませんでした。

状況が変わったのは1994年、Funimation(ファニメーション)がdub制作を本格的に事業化してからです。
品質管理が徹底されるようになり、翻訳の正確さや声優の演技レベルが大きく向上しました。

現在はNetflixやCrunchyrollなどの動画配信サービスがアニメのdub制作に多額の投資をしており、高品質な英語dubが当たり前になっています。


sub vs dub 論争とは

アニメファンのコミュニティでは、「subとdubのどちらで見るべきか」という論争が長年続いています。
これを 「sub vs dub 論争」(あるいは「subs or dubs debate」)と呼びます。

sub(字幕)派の主な意見

  • 日本語オリジナルの声優の演技がそのまま楽しめる
  • 翻訳によるニュアンスの損失が少ない
  • 日本の文化・語感が伝わりやすい
  • 最新話を早く視聴できる(dub制作には時間がかかるため)

dub(吹き替え)派の主な意見

  • 字幕を読まなくていいため、映像に集中できる
  • 作業をしながら「ながら視聴」ができる
  • 難読症など字幕を読むのが難しい視聴者にも親切
  • 英語での感情移入がしやすい

論争の現状

かつては「dubは品質が低い」という声が多く、sub派が優勢でした。
しかし近年の制作品質の向上により、dubを評価する声も増えています。
「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」などは、英語dubが高く評価された作品として知られています。

一方で、名セリフの印象がsubとdubで大きく異なることもあります。
「ジョジョの奇妙な冒険」の有名なセリフ「その血の記憶が…! ZA WARUDO!!」も、原語の響きが独特の臨場感を生んでいるとして、原語版を支持するファンが多くいます。

現在では「作品やシーンによってどちらが合っているかは変わる」という折衷的な意見も一般的になりつつあり、以前ほど対立が激しくない傾向があります。


まとめ

「dub」はアニメの吹き替え版を指す英語で、字幕版の「sub」と対になる言葉です。
語源は「重ねる」を意味するdouble(ダブル)に由来し、別言語の音声を元の映像に重ねて収録する手法を指しています。

海外のアニメファンが動画を検索・共有するときに日常的に使う用語なので、SNSや動画サイトでアニメを楽しむ際に知っておくと便利な言葉です。


参考情報源:

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