Android TVとは?特徴・できること・Google TVとの違いをわかりやすく解説

「Android TV」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。
テレビを買い替えようとしたとき、スペック表に「Android TV」や「Google TV」と書かれていて、どちらを選べばいいのか迷った経験がある人も多いはずだ。
この記事では、Android TVの基本的な仕組みから主な特徴、Google TVとの関係まで、まとめて解説する。


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Android TV(アンドロイドティーヴィー)とは

Android TV(アンドロイドティーヴィー)とは、Googleが開発したテレビ・セットトップボックス・デジタルメディアプレーヤー向けのオペレーティングシステム(OS)だ。
スマートフォン向けのAndroid OSをテレビ専用に最適化したもので、テレビの大画面とリモコン操作に合わせてインターフェースが設計されている。

Android TVが搭載された機器では、YouTubeやNetflixといった動画配信サービスをアプリとして利用したり、Googleアシスタントによる音声検索をしたりと、まるでスマートフォンのような操作感でテレビを楽しめる。


Android TVの歴史

前身:Google TV(2010年)

Android TVの前身となるシステムとして、Googleは2010年にGoogle TVを発表した。
しかし当時のGoogle TVはソフトウェアの完成度や対応コンテンツの少なさから普及に至らず、後継システムの開発へと移行していった。

Android TVの登場(2014年)

Android TVは2014年6月、アメリカ・サンフランシスコで開催された開発者向けイベント「Google I/O 2014」で発表された。

従来のGoogle TVとの最大の違いは、Googleプレイストアからアプリを直接ダウンロードしてテレビ画面上で実行できるようになった点だ。
これによりスマートフォン向けに開発された豊富なアプリがテレビでも動作するようになり、使える機能の幅が大きく広がった。

Google TVインターフェースの登場(2020年〜)

2020年9月22日にChromecast with Google TVが発売されると同時に、Android TVをベースにした「Google TVインターフェース」がリリースされた。
これは2010年のGoogle TVとは異なり、Android TVの新しいバージョンとして動作するものだ。

Google TVインターフェースは、2021年にセットトップボックスやドングル、スマートテレビから始まり、2022年までに標準搭載のAndroid TVインターフェースから移行された。


Android TVの主な特徴

Google Playストアでアプリをインストールできる

Android TVの大きな特徴のひとつが、Googleプレイストアからアプリをインストールして使える点だ。
YouTube・Netflix・Amazon Prime Video・TVerといった主要な動画配信サービスはもちろん、ゲームや音楽アプリなど幅広いアプリをテレビ画面で利用できる。

Googleアシスタントによる音声操作

リモコンのマイクボタンを押して話しかけるだけで、見たい作品を検索したりアプリを起動したりできる。
「Netflixで〇〇を見せて」「今日の天気は?」のような自然な言葉で操作できるのが便利な点だ。

Chromecastによるキャスト機能

スマートフォンやタブレットで見ているコンテンツを、テレビ画面にワイヤレスで送り出す「キャスト」機能が標準で使える。
スマートフォン側での操作をそのままテレビの大画面で楽しめるため、写真や動画の共有にも活用できる。

テレビ向けに最適化されたUI

スマートフォン向けのAndroidとは異なり、Android TVのインターフェースはリモコン操作を前提に作られている。
十字キーと決定ボタンだけで快適に操作できるよう、ホーム画面やアプリの画面設計がテレビ向けに最適化されている。


Android TVとGoogle TV、何が違うのか

テレビの仕様表や家電量販店では「Android TV」と「Google TV」の両方の表記を見かける。
この2つの関係を知っておくと、テレビ選びがグッとわかりやすくなる。

結論:ベースOSは同じ、UIが異なる

Android TVがベースOSで、Google TVはその上に乗ったユーザーインターフェース(UI)だ。
イメージとしては、Android TVが「エンジン」で、Google TVが「操縦席のデザインや見た目」にあたる。

ホーム画面の見え方が大きく違う

両者の最も大きな違いはホーム画面の構成だ。

項目Android TVGoogle TV
ホーム画面の構成アプリ中心コンテンツ中心
コンテンツの探し方アプリを開いてから探す複数アプリをまたいで一覧表示
パーソナライズ基本的なおすすめ表示視聴履歴に基づくAIパーソナライズ
ウォッチリストなしあり(スマホのGoogle検索からも追加可)
スマホとの連携限定的視聴リストをデバイス間で同期

Android TVでは「このアプリで観れるのはこの作品」というアプリを中心とした画面になっているのに対し、Google TVでは「この作品はこのアプリで観れる」という作品を中心とした画面になっている。

たとえば「ハリーポッターを見たい」と思った場合、Android TVではまずNetflixやPrime Videoを起動してから検索するのに対し、Google TVではホーム画面の検索バーから「ハリーポッター」と入力するだけで、どのアプリで視聴できるかが一覧表示される。

どちらがおすすめか

コンテンツをまたいで横断検索したい、パーソナライズされたおすすめを活用したいという場合はGoogle TVが向いている。
一方で、アプリを自分で開いて選びたい、シンプルな操作感がいいという場合はAndroid TVも十分使いやすい。


日本で購入できるAndroid TV / Google TV搭載機器

スマートテレビ

2024年3月現在のところ、日本市場では、ソニーの「BRAVIA」、シャープの「AQUOS」、TCLのスマートテレビ、東芝の「REGZA(2021年モデル限定)」、フナイのスマートテレビ、その他チューナーレステレビなどに「Android TV OS(Google TV)」が搭載されている。

ソニーは2021年発売モデルからGoogle TVに移行しており、シャープも2022年6月よりGoogle TVを採用している。2020年以前のモデルはAndroid TVとなっている。

ストリーミング端末

テレビ本体を買い替えずにAndroid TV / Google TVを体験したい場合は、ストリーミング端末をHDMIポートに差し込む方法がある。

代表的なのはChromecast with Google TV(Googleが販売するドングル型端末)で、4Kモデルと HDモデルが用意されている。
テレビのHDMIポートに差し込み、Wi-Fiに接続するだけで使い始められるため、手軽にGoogle TVを試したい場合に適した選択肢だ。


Android TVでできること・できないこと

できること

  • Netflix・YouTube・Prime Video・TVerなどの動画配信サービスの視聴
  • Googleプレイストアからのアプリインストール
  • Googleアシスタントを使った音声検索・音声操作
  • スマートフォンからのChromecastキャスト
  • Bluetooth機器(ゲームコントローラー・キーボードなど)の接続
  • Googleフォトの表示(写真のスライドショーなど)

注意点

  • すべてのスマートフォン向けAndroidアプリが利用できるわけではなく、Android TV向けに最適化されたアプリのみ使用可能
  • アプリの利用には別途各サービスへの登録・課金が必要
  • 機能や使えるアプリはメーカーのカスタマイズによって異なる場合がある

まとめ

Android TVは、Googleがテレビ向けに開発したOS(オペレーティングシステム)で、2014年に登場した。
Google Playストアを通じたアプリのインストール、音声操作、Chromecastキャストなどが主な特徴で、テレビをインターネットに接続してスマートフォン感覚で使えるようにするプラットフォームだ。

2020年以降に登場した「Google TV」はAndroid TVをベースにした新しいUI(画面デザイン)で、コンテンツ横断検索やパーソナライズ機能が強化されている。
日本市場では現在、ソニーやシャープなどの主要メーカーのテレビがGoogle TVに移行しており、これから購入するなら事実上Google TV搭載モデルが主流になっている。

どちらのシステムもGoogleのエコシステムを土台にしているため、使えるアプリやサービスに大きな差はないが、ホーム画面の使い勝手とコンテンツの探しやすさが異なる点を理解したうえで自分に合ったテレビ・端末を選ぼう。


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