今回は、ギリシャ神話の最高神「ゼウス」についてお話しします。
名前の意味
まず、「ゼウス(Zeus)」という名前から見ていきましょう。
古代ギリシャ語で「空」「天」を意味すると言われています。
系譜(家族)

ゼウスは、ギリシャ神話のオリュンポス十二神の中心的存在で、有名な神々の家族に属しています。
ゼウスの家族構成
- お父さん:クロノス → 農耕の神
- お母さん:レア → 大地の女神
- 兄弟姉妹たち:
- ポセイドン(海の神)
- ハデス(冥界の神)
- ヘスティア(炉の女神)
- デメテル(農業の女神)
- ヘラ(結婚の女神)
- ケイローン(ケンタウロスの賢者)
- 子供:
- 多くの神々(アテナ、アポロン、アルテミス、アレス、ヘルメスなど)
- 多くの英雄(ペルセウス、ヘラクレスなど)
面白いのは、ゼウスが最初から王だったわけではないことです。父クロノスを倒して、兄弟たちを救い出し、世界を三つに分けて支配したんです。
つまり、ゼウスは戦って王の地位を勝ち取った存在なんですね。
「ゼウスってどんな見た目なの?」気になりますよね。
姿
ゼウスの特徴的な姿
- 堂々とした男性
- 長い髪とヒゲ、王冠やローブをまとっている
- 雷(いかずち)を手に持っている
- 玉座に座っていることも
ゼウスは雷と法を司る全能の神

ここが、ゼウスの最もすごいところです!
ゼウスの力は、天・雷・法・秩序など、人間社会と自然をつなぐあらゆる領域に及んでいました。
ゼウスの主な役割
- 雷と天候の神 → 雲を操り、雷で敵を打つ
- 法と秩序
- 神々と人間の王 → オリュンポスの統治者
ゼウスは全知全能の神としても信仰されていますね。
神話

ゼウスには、たくさんの有名な神話がありますが、特に重要な二つをご紹介しましょう。
「タイタンとの戦い(ティタノマキア)」
- 父クロノスとその兄弟たち(ティタン神族)が世界を支配していた
- ゼウスは「これではいけない」と立ち上がった
- 兄弟たちと協力して10年間も戦い続けた
- 最終的に勝利し、ゼウスが王座を手に入れた
この戦いで、ゼウスは新しい時代の始まりを作ったんです。
後に、ゼウスが天、ポセイドンが海、ハデスが冥界を支配した。
「数々の恋愛物語」
ゼウスは、神々の中でも特に多くの恋愛遍歴を持つことで有名です。
- 多くの女神たち
- レダ(白鳥になって近づいた)
- エウロペ(牛になって近づいた)
- アルクメネなど
そして、ゼウスの子どもたちには、ヘラクレス、ペルセウス、アテナ、アポロン、アルテミスなど、有名な英雄や神々がたくさんいるんです。
まとめ
ゼウスについて、いかがでしたか?
今回のおさらい
- ゼウスは「空」「天」という意味
- 父クロノスを倒して世界の王になった
- 雷・鷲・玉座が象徴的な姿
- 雷と天候を司る最高神
- 壮大な戦いの物語と多くの恋愛譚がある
- たくさんの英雄や神々の父でもある
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