九つの変化を持つ火災の予兆:妖怪「貂(てん)」の正体とは?

神話・歴史・伝承

森で可愛らしい動物を見かけて「わあ、テンだ!」と思ったことはありませんか?

確かにテンは愛らしい野生動物ですが、日本の妖怪文化では全く違った顔を持っています。
古くから「貂(てん)」として恐れられ、実は非常に危険な妖怪なのです。

この記事では、実在する動物から妖怪へと変貌を遂げた「貂」について詳しくご紹介します。

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貂(てん)ってどんな妖怪なの?

「貂(てん)」は、実在するイタチ科の動物・テンが妖怪化した存在なんです。

テンはイタチより大きめの種で、日本各地に昔から親しまれてきました。

このテンが長い年月を経ると妖怪になるとされています。

特徴・伝承

貂の妖怪としての特徴には、様々なものがあります。

  • 目の前を横切ると不幸が起こる
  • 殺すと火事が起こる
  • 5、6匹が絡まり合い火柱となり、家の近くの場合は火災を起こす
  • 「狐の七化け、狸の八化け、貂の九化け」とされるほど、変化能力に長けた妖怪

基本的に現れると良くないことが起こり、特に火事との関連が深いとされています。

また、福島県では、雪崩による死亡者の霊が貂になると言われています。

まとめ

貂は、実在する動物が妖怪化したという興味深い成り立ちを持つ存在です。

重要なポイント

  • 実在するテンが妖怪化した動物妖怪
  • 火災との深い関連性を持つ危険な存在
  • 狐や狸を超える変化能力
  • 目撃により不幸を、殺害により火事を招く
  • 地域により雪崩死者の霊とも関連付けられる

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