4月4日午後4時44分44秒…この不吉な数字が並ぶ時刻に、学校のトイレのドアを4回叩いてはいけません。
そこには子どもを四次元に連れ去るという恐ろしい老婆「四時ババア」が待ち構えているかもしれないからです。
1970年代から全国の学校で語り継がれてきた定番の怪談。
この記事では、学校の怪談の代表格「四時ババア」について詳しくご紹介します。
四時ババアってどんな怪談?
四時ババア(よじばばあ)は、4のつく時刻に学校に現れる老婆の怪人です。
「四次元ババア」とも呼ばれるこの怪異は、1970年代前半から全国の学校で語られるようになりました。主に学校のトイレに現れて、子どもを連れ去ったり、四次元に引きずり込んだりするという恐ろしい存在なんです。
名前の「四時」は、日本語で「4(し)」が「死」を連想させることから、不吉な時刻として恐れられています。
東京、大阪、愛知、滋賀など、全国各地で目撃談があり、地域によって少しずつ設定が違うのも特徴的なんですね。
死を連想させる時刻に現れる老婆…その恐ろしい姿とは?
姿・見た目
四時ババアの不気味な外見
四時ババアの姿は、はっきりと語られることが少ないため、謎に包まれています。
報告されている姿の特徴
- 血だらけの老婆という証言
- 人骨を積んだ乳母車を押している
- 透き通った目だけが現れる
- 普通の老婆の姿という説も
最も恐ろしいのは、姿がはっきり見えないことかもしれません。
目撃者によって証言が違うため、見る人によって違う姿に見えるのかもしれないんです。
ある地域では赤白帽をかぶっているという話もあり、その姿は学校に関係した霊なのではないかという説もあります。
血だらけの姿や人骨の乳母車など、どの姿も恐怖を感じさせるものばかりですね。
姿が定まらない老婆は、どんな恐ろしいことをするのでしょうか?
特徴
四時ババアの恐怖の行動パターン
四時ババアには、決まった出現条件と恐ろしい行動があります。
出現する条件
最も有名な召喚方法
- 4月4日午後4時44分44秒
- トイレのドアを4回叩く
- すると四時ババアが現れる
その他の出現パターン
- 午前4時~5時に学校のトイレに入る
- 午後4時にプールのそばのトイレに行く
- 4時44分44秒に黒板に円を描く
四時ババアの恐ろしい行動
- 連れ去り系
- 四次元に引きずり込む
- 何もない無の空間へ連れて行く
- 山へ連れて行く
- 二度と帰してくれない
- 質問系
- 「赤・青・黄、どれがいる?」と聞く
- 赤→赤いマフラーで絞殺
- 青→血を抜かれて真っ青に
- 黄→助かる(正解)
- クイズ系
- 黒板に3問のクイズを出題
- 3問以上正解しないと一生つきまとわれる
助かる方法
- 色の質問には「黄色」と答える
- または「四時ババ色と肌色」と答える
- クイズには3問以上正解する
なぜ4という数字にこだわるのか…その理由とは?
伝承
四時ババアの広がりと地域差
四時ババアは、全国各地で様々なバリエーションを持って語られています。
地域ごとの違い
大阪府枚方市
- 「山へ行こう」と言って連れて行く
- 産経新聞関西版で紹介された
京都府舞鶴市
- 竹箒で人骨の乳母車を押している
- 出会うと殺されてしまう
愛媛県松山市
- プールのトイレに現れる
- 追いかけられる
時代による変化
1970年代前半:最初の目撃談が広まる 1980~90年代:学校の怪談ブームで全国に拡散 2000年代以降:インターネットで様々なバリエーションが生まれる
亜種の存在
四時ババア以外にも、時刻にちなんだババアが存在します。
時刻ババアファミリー
- 三時ババア:声だけの怪異
- 五時ババア:夕方に現れる
- 十二時ババア:真夜中の学校に出現
[※ここに時刻ババアの一覧表を挿入]
これらの亜種の存在は、「4」という数字の不吉さを強調しているといえるでしょう。特に西洋では「666」が不吉とされますが、日本では「4」が最も恐れられている数字なんです。
死の数字「4」が生んだ恐怖…この怪談が教えてくれることとは?
5. まとめ
四時ババアは、日本人の「4=死」という恐怖心が生んだ学校の怪談の代表格です。
重要なポイント
- 4のつく時刻に現れる老婆の怪人
- 1970年代前半から全国で語られる
- 4月4日午後4時44分44秒が最も危険
- トイレのドアを4回叩くと現れる
- 四次元に連れ去る恐ろしい存在
- 「赤・青・黄」の質問には黄色と答える
- 血だらけの姿や人骨の乳母車
- 三時ババア、五時ババアなどの亜種も存在
四時ババアは、学校という身近な場所と、誰もが恐れる不吉な数字「4」を組み合わせた、日本の学校怪談の傑作といえるでしょう。
もし学校で4が並ぶ時刻になったら、トイレには近づかない方がいいかもしれませんね。
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