「ヤマトトトヒモモソヒメ」―― まず、読み方でつまずく人も多いと思います。
この名前の主は、日本神話に登場する女性の中でもとくに神秘的で重要な存在なんです。
ちょっと難しい名前だけど、特徴や背景を知れば、グッと身近に感じられるようになりますよ!
この記事では、
- 系譜(血筋)
- 神格(どんな存在か)
- 神話での役割
- 関連神社とご利益
を、スッと読めるように解説していきます。
系譜:どんな家系の人だったの?
ヤマトトトヒモモソヒメは、とても由緒ある血筋の女性です。
彼女は、第7代孝霊天皇(こうれいてんのう)の娘で、吉備津彦の姉。
皇族の血をひくお姫さまとして、神聖な存在だったことがわかります。
神に近い”巫女姫”

ヤマトトトヒモモソヒメは、「神ではないけど、神とつながることができる人」という立場にあります。
- 神意を受け取る巫女(みこ)
- 神をまつる特別な役割をもった姫
とくに有名なのが、「天皇への謀反阻止」。
そこで神からのお告げを伝えた人物として登場します。
つまり… 神と人をつなぐ”聖なる橋渡し”**のような役割を果たしていたんですね。
神話
ヤマトトトヒモモソヒメが登場する主な神話は2つ。
崇神天皇を救う
1つが崇神天皇を救う話。
ヤマトトトヒモモソヒメは、巫女の力で神の言葉を聞き、疫病蔓延と謀反を阻止した。
彼女は、崇神天皇と国の危機は救ったのです。
オオモノヌシ

もう1つがオオモノヌシの神話。
- モモソヒメがオオモノヌシと結婚
- 彼女は、夜にしかやってこないオオモノヌシの正体を見たい
- オオモノヌシは自分の正体を見ても驚かないようにお願い
- モモソヒメは、小蛇の姿(オオモノヌシの正体)を見て驚き悲鳴をあげる
- 小蛇は若者の姿になり、怒って帰った
- モモソヒメは後悔して自殺
とてもショッキングな結末で、彼女の人生は幕を閉じてしまう。
神社とご利益:まつられている場所は?
ヤマトトトヒモモソヒメをまつる神社はあまり多くありませんが、とても神秘的な場所があります。
- 田村神社(香川県):主祭神として祀られている
- 吉備津神社(岡山県)
弟の吉備津彦と一緒に祀られることが多く、所願成就、家内安全、厄除けなどのご利益がある。
番外編:前方後円墳と卑弥呼

実は、ヤマトトトヒモモソヒメは、三輪山の麓の「箸墓」に葬られたとされる。
この箸墓は、日本最古級の墓で、その形状は前方後円墳。
古墳という大きな墓に葬られたことからモモソヒメは、かなり高い地位の女性だったと考えられる。
また、最古級の古墳+高い地位の女性の共通点から卑弥呼とも関連している。
一説では、モモソヒメと卑弥子が同一の存在だと考えられている。
まとめ
最後に、今日のおさらいをしましょう!
- 第7代孝霊天皇の娘で、皇族出身の巫女姫
- 神託を伝える重要な役割を持つ
- 「田村神社」や「吉備津神社」でまつられている
- 日本最古級の古墳「箸墓」とも関係がある
- 邪馬台国の女王・卑弥呼との関連性も議論されている
神話での登場は少ないが、調べてみると面白い情報が盛りだくさん。
個人的には、日本最古級の古墳と卑弥呼の話がとても気になる点でした。
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