窓の外から「ゴンゴン」という音とともに、「ホホホ…」という不気味な笑い声が聞こえてきたら、あなたはどうしますか?
それは、首が異常に長く、目のない恐ろしい人形「渦人形(うずにんぎょう)」かもしれません。
見てしまった人は、涙を流しながら死ぬまで笑い続けるという恐ろしい呪いにかかるといわれています。
この記事では、インターネットで話題になった呪いの人形「渦人形」について詳しくご紹介します。
渦人形ってどんな都市伝説?

渦人形(うずにんぎょう)は、2011年頃からインターネット上で話題になった呪いの人形の都市伝説です。
もともとは江戸時代の寛保二年(1742年)に作られた呪物(じゅぶつ:人を呪うための道具)とされ、群馬県伊香保に記録が残っているといわれています。
2ちゃんねるのオカルト板などで語られ始め、その異様な姿と恐ろしい呪いの内容から、ネット怪談として広まったんですね。
日本では昔から、100年以上たった人形や道具には魂が宿るという考えがあります。
渦人形もそんな、長い時を経て怨念を持った人形の一つとされているんです。
江戸時代から存在する呪いの人形…その恐ろしい姿とは?
姿・見た目
渦人形の異様で不気味な外見
渦人形の姿は、普通の日本人形とはまったく違う異様なものです。
渦人形の身体的特徴
- 肌:日本人形のような真っ白な肌
- 目:目玉がなく真っ黒な穴が2つ空いている
- 口:三日月形の穴が空いているが歯はない
- 首:細い棒のような形で約1メートルの長さ
- 服:普通の人形の服を着ている
最も特徴的なのは、その異常に長い首です。細い棒のような首が1メートルも伸びているため、まるで蛇のように頭を動かすことができるんです。
この不自然な姿が、見る人に強烈な恐怖を与えます。
顔は一見笑っているように見えますが、目がないため表情が読めず、不気味さを増しているんですね。
こんな恐ろしい姿の人形が、どんな行動をするのでしょうか?
特徴

渦人形の恐怖の行動と呪い
渦人形には、特徴的な行動パターンと恐ろしい呪いがあります。
渦人形の行動
- 窓に現れる
- 夜中に家の窓の外に現れる
- 長い首を使って高い窓にも届く
- 頭で窓を叩く
- 「ゴンゴン」と頭を窓にぶつける
- 首を前後に動かしながら叩き続ける
- 不気味に笑う
- 「ホホホ…ホホホ…」と抑揚のない声
- ずっと同じ調子で笑い続ける
恐ろしい呪いの内容
渦人形を見てしまった人にかかる呪いは、想像を絶するものです。
呪いの症状
- 涙が止まらなくなる
- 笑いが止まらなくなる
- 無表情のまま笑い続ける
- この状態が死ぬまで続く
呪いを解く方法
- 渦人形を破壊するしかない
- しかし、人形を見つけ出すのは困難
- 呪われた人は動けないため自力では無理
この呪いの恐ろしさは、意識はあるのに体が勝手に笑い続けるという点。まさに生き地獄といえるでしょう。
なぜこんな恐ろしい人形が作られたのか…その歴史とは?
伝承
渦人形の起源と各地の言い伝え
渦人形には、江戸時代にさかのぼる歴史があるといわれています。
渦人形の歴史
- **寛保二年(1742年)**に作られた
- 群馬県伊香保に記録が残る
- 呪物として意図的に作られた
- 作った理由や目的は不明
人形の胴体には「寛保二年 渦人形」と書かれていたという話もありますが、それ以外の詳細は謎に包まれています。
誰が、何のために、どうやって作ったのか…すべてが不明なんです。
日本の人形信仰との関係
日本には古くから「付喪神(つくもがみ)」という考えがあります。
人形に魂が宿る条件
- 100年以上使われた道具
- 大切にされた、またはひどい扱いを受けた
- 強い念や感情が込められた
渦人形も、長い年月を経て怨念を持った人形として恐れられています。
特に、ひどい扱いを受けた人形は悪霊になるという言い伝えもあり、人形を捨てる時はお寺で供養することが大切だとされているんです。
インターネットでの広がり
2011年頃、2ちゃんねるのオカルト板「死霊症候群」スレッドに投稿されたことで、この都市伝説は一気に広まりました。
ネット特有の怖い話として、多くの人に知られるようになったんですね。
まとめ
渦人形は、江戸時代の呪物が現代のインターネット怪談として蘇った恐怖の都市伝説です。
重要なポイント
- 2011年頃からネットで話題になった呪いの人形
- 首が1メートルもある異様な姿
- 目がなく黒い穴、三日月形の口
- 窓を叩きながら「ホホホ…」と笑う
- 見ると涙と笑いが死ぬまで止まらない呪い
- 江戸時代(1742年)に作られた呪物
- 群馬県伊香保に記録が残る
- 呪いを解くには人形を破壊するしかない
渦人形は、日本の伝統的な人形への畏怖と、現代のホラー要素が融合した都市伝説といえます。
もし夜中に窓から「ゴンゴン」という音が聞こえても…
決して窓の外を見てはいけませんよ。
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