タカクラジノミコトとは?神武天皇に神剣を授けた伝説の導き手

神話・歴史・伝承
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名前の意味

タカクラジノミコト(高倉下命)という名前には深い意味が込められています:

  • 「タカ(高)」は高天原(たかまがはら)や高い場所を表します
  • 「クラ(倉)」は穀物を納める倉庫を意味します

つまり、この名前は「高い倉の主人」という意味を持っています。

昔の倉は、穀物倉庫だった。
穀物は無くてはならなかったので、その倉庫はかなり重要な場所であり、そこから神が宿るとされた。

系譜

タカクラジノミコトは『日本書紀』や『古事記』に登場する存在で、出生については語られていない。

父は天火明命あるいは饒速日命、母は天道日女命。
なので、アマテラスの子孫にあたる。

また、尾張連の遠祖。

神格と特徴

以下はタカクラジノミコトの神格:

  • 倉庫の神
  • 農業の神

穀物の倉庫の神で、そこから農業とも関連がある。

神話と伝承

タカクラジノミコトの最も有名なエピソードは、神武東征の物語の中に登場します:

  • 神武天皇たちは熊野で東征中、大きな熊が現れ、その毒気にあたり倒れてしまいます
  • アマテラスはタケミカヅチノカミ(武甕雷神)に神武天皇を助けてくるように命じる
  • タケミカヅチは「自分が行く必要はない、霊剣フツノミタマを地上に送ればよい」と述べる
  • フツノミタマを地上に降ろし、それをタカクジラに届けさせる
  • その剣を神武天皇に授けると、天皇はたちまち回復し、その後の戦いに勝利して初代天皇として即位しました

神社とご利益

タカクラジノミコトは倉庫の神として祀られている。

神社

  • 高倉神社(三重県)
  • 熊野速玉大社(和歌山県)
  • 神倉神社(和歌山県)

主なご利益:

  • 倉庫業守護
  • 農業
  • 漁業
  • 製塩

他にもさまざまな神徳がある。

まとめ

タカクラジノミコト(高倉下命)は、神剣を届け天皇を助けた神話上の重要な存在です:

  • 天からの神剣を神武天皇に授け、彼らを救った
  • 倉庫の守護神としての神格を持ちます
  • 倉庫業・農業・漁業などに関するご利益があります

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