神様の出自

タジマモリは天日槍の玄孫(やしゃご/ひ孫のさらに子ども)とされています
天日槍(あめのひぼこ)という、新羅(現在の朝鮮半島)から渡来した神(渡来人)です
神格

タジマモリノカミの神格は、「お菓子」。
彼は下記の伝説からお菓子の神として祀られるようになった。
神話と伝承

タジマモリノカミの物語:
- 垂仁天皇(すいじんてんのう)は、不老不死の果実「非時香菓(ときじくのかくのみ)」を探すようタジマモリに命じました
- タジマモリは、はるか遠い常世の国(とこよのくに)へ旅立ちました
- 長い旅の末、ついに不老不死の果実を見つけ、持ち帰りました
- しかし帰国したとき、垂仁天皇はすでに崩御(亡くなっていた)していました
- タジマモリは、泣き叫びながら果実を奉り、自らも悲しみのあまり命を絶ったと伝えられています
この物語は、忠誠・使命感・悲しみを強く描いた、日本神話の中でもとても切ないエピソードです。
また、タジマモリの持ってきた「非時香菓(ときじくのかくのみ)」は、橘だとされています。
昔のお菓子は、果実や木の実から作られており、そこからお菓子の神になりました。
神社とご利益

タジマモリノカミは兵庫県の中嶋神社をはじめとした全国の神社で祀られ、特に菓子業界・製菓関係者にとって重要です。
また、お菓子業守護のご利益があります。
まとめ
タジマモリノカミ(田道間守命)は日本最古の「お菓子の神様」です:
- 不老不死の果実を探しに行った忠義の人物でした
- 天日槍の血を引く、渡来系の神話的存在です
- 使命を全うしたものの、主君の死に絶望して命を絶ったと伝えられています
- 後に、お菓子の神として祀られるようになりました
- ご利益はお菓子業守護です
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