もし水辺で7人組の不気味な集団を見かけたら、すぐにその場を離れてください。
それは四国地方に伝わる恐ろしい怨霊集団「七人ミサキ」かもしれません。
この霊に遭遇した人は高熱で死に、その人自身が新たな七人ミサキの一員になってしまうんです。
この記事では、永遠に7人組を保ち続ける恐怖の怨霊集団「七人ミサキ」について詳しく解説します。
七人ミサキってどんな怨霊なの?
七人ミサキは、高知県をはじめとする四国地方や中国地方に伝わる集団亡霊です。
その名の通り、常に7人組で行動する霊で、主に海や川などの水辺に現れます。
特に恐ろしいのは、1人を殺すごとにメンバーが入れ替わるシステムなんです。
戦国時代から現代まで語り継がれており、1990年代には東京・渋谷でも新たな七人ミサキの都市伝説が生まれました。
7人組の不気味な集団
七人ミサキの姿は、地域によって異なります。
七人ミサキの外見:
- 常に7人組の集団で現れる
- 水死者の霊という説が多い
- 山口県では僧侶の姿をしている
- 鐘を鳴らしながら早足で歩く場合も
基本的には人間の姿をしていますが、普通の人間とは明らかに違う不気味な雰囲気を放っているといわれています。
永遠に続く恐怖のシステム
七人ミサキの最も恐ろしい特徴は、人数が永遠に7人ということです。
七人ミサキの恐怖システム:
- 生きている人間に遭遇する
- その人は高熱に見舞われる
- やがて死んでしまう
- 死んだ人が新たな七人ミサキに加わる
- 代わりに古いメンバー1人が成仏する
つまり、犠牲者が出ても人数は増減せず、永遠に7人組のまま存在し続けるんですね。
出現場所と回避方法
七人ミサキは特定の場所に現れやすい傾向があります。
主な出現場所:
- 海岸や堤防
- 川辺などの水辺
- 夕暮れ時が特に危険
山口県では、親指を拳の中に隠して歩くと七人ミサキから逃れられるという言い伝えもあります。
伝承
戦国武将の怨霊説
七人ミサキの正体については、様々な説があります。
最も有名な吉良親実の怨霊説:
- 戦国時代の土佐国(現・高知県)の武将
- 長宗我部元親に反対して切腹を命じられる
- 家臣7人も殉死
- その怨霊が七人ミサキになった
- 現在の吉良神社で祀られている
地域ごとの様々な説
全国各地で、七人ミサキの正体は異なって語られています。
各地の七人ミサキ伝説:
- 広島県三原市:7人の凶暴な山伏の怨霊
- 平家の落人:猪の落とし穴で死んだ7人
- 女遍路:海に捨てられた7人の女性
- 伊予宇都宮氏:斬殺された隠密たち
現代版・渋谷七人ミサキ
1990年代後半には、東京でも新たな都市伝説が生まれました。
渋谷七人ミサキの概要:
- 渋谷の坂で女子高生7人が連続死
- 援助交際で妊娠・中絶した子供の怨念
- 母親である女子高生たちへの復讐
現代の社会問題と結びついた、新しいタイプの七人ミサキといえるでしょう。
まとめ
七人ミサキは、永遠に7人組を保ち続ける恐怖の怨霊集団です。
重要なポイント
- 四国・中国地方に伝わる集団亡霊
- 常に7人組で行動する
- 遭遇した人は高熱で死ぬ
- 死んだ人が新メンバーになる入れ替わりシステム
- 主に水辺に出現する
- 戦国時代から現代まで語り継がれる
もし水辺で7人組の集団を見かけたら、決して近づかないようにしましょう。
特に夕暮れ時の海岸や川辺は要注意です。
コメント