【ノルウェーの湖に潜む謎の巨大生物】UMA「セルマ」とは?その姿・特徴・目撃情報を徹底解説!

神話・歴史・伝承

静かな湖の水面が突然波立ち、巨大な影が姿を現したら…あなたはどう思いますか?

ノルウェー南部のセヨール湖では、250年以上も前から正体不明の巨大生物が目撃され続けているんです。

地元の人々から「セルマ」と呼ばれるこの謎の生物は、スコットランドのネッシーのように、多くの調査チームを魅了してきました。

この記事では、ノルウェーの湖に潜むとされる水棲UMA「セルマ」について、その姿や特徴、目撃の歴史を詳しくご紹介します。

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概要

セルマは、ノルウェー南部のテレマルク県にあるセヨール湖に生息するとされる未確認生物(UMA)です。

セヨール湖は長さ約13キロメートルの細長い湖で、この湖の名前から「セルマ」という愛称で呼ばれるようになりました(ノルウェー語では「セリョルドの大蛇」という意味の「Seljordsormen」とも)。

興味深いことに、1989年からはセリョルド市の公式紋章にもデザインされているんです。赤い背景に金色で描かれたセルマの姿は、この生物が地域のシンボルとして愛されていることを示しています。

世界的に見ても、スコットランドのネッシーや日本の池田湖のイッシーと並ぶ、有名な湖の怪物なんですね。

姿・見た目

セルマの外見については、複数の目撃証言から共通する特徴が浮かび上がっています。

セルマの身体的特徴

  • 体長:6メートルから10メートル以上(目撃証言によって異なる)
  • :約30センチメートル
  • 体型:ヘビのように細長い
  • 頭部:馬または鹿に似た形状
  • 体色:記録によって明記されていないことが多い

最も特徴的なのは、ヘビのような細長い体に、哺乳類のような頭部を持つという奇妙な組み合わせなんです。

2000年にGUST(グローバル・アンダーウォーター・サーチ・チーム)が撮影した写真を分析した結果、体長約10メートル、幅約3メートルの巨体であることが推定されました。また、一対のヒレのような器官も確認されたそうです。

まるで古代の海棲爬虫類を思わせる姿ですね。

特徴

セルマには、他の湖の怪物とは異なる興味深い特徴があります。

行動パターン

セルマの目撃情報は、特に暑くて静かな夏の日に集中する傾向があるんです。水温が上がって湖面が穏やかな時に、水面近くまで上がってくるのかもしれません。

性格について

セルマの性格については、相反する証言があります。

  • 凶暴説:過去に釣り人が湖に引きずり込まれたという記録がある
  • 温和説:人間を攻撃することはないという目撃者の証言もある

実際のところ、襲われたという確実な記録は少なく、多くの目撃では遠くから姿を見るだけで終わっています。

音声的特徴

2004年1月、GUSTの調査チームはライオンに似た鳴き声の録音に成功しました。

ノルウェー海洋研究所とデンマークのコペンハーゲン大学による声紋分析の結果、大型哺乳類のものと判定されたそうです。水棲生物なのに陸上の哺乳類のような声を出すというのは、とても不思議ですね。

伝承

セルマの目撃記録は、驚くほど古くから残されています。

最古の記録

1750年、セヨール湖で漁をしていたBøという場所の男性が、ウルヴェネスからネスへ渡ろうとしたところ、巨大な生物に船を囲まれたという記録が文献に残されています。これが確認できる最古の目撃情報なんです。

つまり、250年以上も前から目撃され続けているということになります。

現代の調査活動

20世紀に入ってから、セルマの調査は本格化しました。

GUST(グローバル・アンダーウォーター・サーチ・チーム)の活動

2000年、スウェーデンを拠点とする専門家チーム「GUST」が、セルマ捕獲作戦を開始しました。

2000年の調査

  • 水深100~130メートルに罠を設置
  • 2週間にわたる捕獲作戦を実施
  • 残念ながら捕獲には失敗
  • しかし同年8月、写真撮影に成功

2002年の目撃

  • 湖で釣りをしていた親子が、15メートルはあろうかという巨大なタイヤのような生物を目撃
  • この証言から、セルマはこれまで考えられていた以上に大きい可能性も

2004年の成果

  • 1月:ライオンのような鳴き声の録音に成功
  • 8月:幼体と思われる生物の映像撮影に成功し、一般公開

これらの調査活動により、セルマの存在を示す証拠が少しずつ積み重なっていったんです。

地元での扱い

セヨール湖周辺の住民にとって、セルマは恐怖の対象というよりも、地域の誇りのような存在になっています。1989年に市の紋章に採用されたことからも、その位置づけがわかりますね。

観光資源としても重要で、多くの人がセルマを一目見ようと湖を訪れるそうです。

起源

セルマの正体については、いくつかの仮説が提唱されています。

正体候補①:巨大ウナギ説

最も現実的な説の一つが、巨大化したウナギという仮説です。

ヨーロッパウナギは通常1メートル前後ですが、栄養豊富な環境で長生きすれば、かなり大型化する可能性があります。細長い体型はウナギの特徴とも一致しますね。

正体候補②:チョウザメ説

もう一つの有力候補がチョウザメです。

チョウザメは淡水に生息する大型魚で、3メートルを超える個体も存在します。古代魚らしい独特の外見は、「怪物」と見間違えられる可能性があります。

正体候補③:古生代の生き残り説

GUSTのリーダーであるドーベルは、古生代シルル紀に生息したヤモイティウスに似ているという大胆な仮説を提唱しました。

ヤモイティウスとは、顎を持たない原始的な脊索動物(ヤツメウナギの仲間)です。細長い体に吸盤のような口を持っていたとされています。

ただし、この説には大きな問題があります。

  • ヤモイティウスの化石はスコットランドで発見されている
  • 推定体長はわずか27センチメートル程度
  • セルマの目撃情報とはサイズが全く合わない

古代生物の生き残りというロマンあふれる説ですが、科学的な根拠は薄いと言わざるを得ません。

なぜノルウェーの湖に?

セルマ伝説がこれほど長く続いている理由の一つは、セヨール湖の環境にあるかもしれません。

深くて冷たい湖水、複雑な地形、豊富な魚類資源など、大型生物が潜んでいても不思議ではない条件が揃っているんです。また、暑い夏の日に目撃が集中するのは、水温の変化が生物の行動に影響を与えているのかもしれませんね。

まとめ

セルマは、ノルウェーの歴史と文化に深く根ざした謎の水棲生物です。

重要なポイント

  • ノルウェー南部のセヨール湖に生息するとされる未確認生物
  • 1750年から続く250年以上の目撃の歴史がある
  • 体長6~10メートル以上、ヘビのような体に馬や鹿に似た頭部を持つ
  • 2000年代にGUSTによる本格的な調査が行われ、写真や映像、音声の記録に成功
  • 1989年からセリョルド市の公式紋章に採用されている
  • 正体は巨大ウナギ、チョウザメ、古代生物の生き残りなど諸説ある
  • 地元では恐怖の対象というより地域のシンボルとして愛されている

セルマの正体が何であれ、250年以上にわたって人々を魅了し続けてきたこの謎は、まだ完全には解明されていません。もしかしたら、次にセヨール湖を訪れるあなたが、決定的な証拠を目撃する最初の人になるかもしれませんね。

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