学校の理科室の近くを通りかかった時、壁にかけられた絵画の少女と目が合ったような気がしたことはありませんか?
もしその時、近くを緑色の電車が通っていたら、それは単なる気のせいではないかもしれません。
東京都のある小学校に伝わる「セーラー服の少女」は、特定の条件が揃うと絵から抜け出てくるという、背筋がゾクッとする怪談なんです。
この記事では、学校の怪談の中でも特に不思議な「セーラー服の少女」について、その恐ろしい特徴や伝承をわかりやすくご紹介します。
概要

セーラー服の少女は、東京都のある小学校に伝わる、絵画から抜け出る怪異として知られています。
常光徹氏の著書『学校の怪談2』に収録されているこの話は、理科室の横の壁にかけられた一枚の絵画が舞台となっています。
その絵には金髪で色白の美しい少女が描かれていて、普段はただの絵なんですが、ある条件が揃うと現実世界に現れるというんです。
怪異の特徴
- 場所:小学校の理科室の横の壁
- 対象:「セーラー服の少女」という題名の絵画
- 描かれた少女:ブロンドの髪、色白の肌、美しい容姿
- 発生条件:学校近くの線路を緑色の電車が通過する時
- 現象:少女の瞳が光り、絵から実体化する
この怪談の興味深いところは、単に恐怖を煽るだけでなく、絵画と現実の境界があいまいになるという不思議な要素を含んでいることなんですね。
伝承

緑色の電車が引き起こす怪現象
セーラー服の少女の最も有名な伝承は、電車が引き金となる現象です。
学校のそばを走る線路に緑色の電車が通ると、まず絵の中の少女の瞳がきらりと光ります。
これが合図となって、少女は絵の額縁から抜け出し、現実世界に姿を現すんです。
まるで絵画が異世界への扉になったかのような、不思議な現象ですよね。
衝撃的な体験談
この怪異にはさらに恐ろしい体験談があります。
ある人が絵から抜け出た少女と遭遇した時のことです。
遭遇者の体験
- 突然現れた少女に驚いてしまった
- その拍子に少女にけがをさせてしまった
- 少女はそのまま絵の中に戻っていった
- 後で絵を確認すると、絵の中の少女の同じ部分に新しい傷が追加されていた
つまり、現実世界で少女に与えた傷が、そのまま絵画に反映されるという恐ろしい現象が起きたんです。
これは絵と現実が完全につながっていることを示していて、単なる幻覚では説明がつきません。
モナリザの怪との共通点
実は、このような絵画から人物が抜け出る怪談は、他にも存在するんです。
特に有名なのが「モナリザの怪」という話で、こちらも絵画から女性が抜け出てくるという共通点があります。
両者の共通要素
- 絵画から人物が実体化する
- 現実世界での出来事が絵画に影響を与える
- 美しい女性が描かれている
- 学校に関連する場所で起こる
このような共通点から、絵画にまつわる怪談には何か普遍的な恐怖心理が働いているのかもしれませんね。
なぜ緑色の電車なのか?
伝承を詳しく見てみると、「なぜ緑色の電車」なのかという疑問が浮かびます。
日本の鉄道には山手線や京浜東北線など、緑色の電車は実際に存在します。
もしかすると、この怪談が生まれた学校の近くを、実際に緑色の電車が走っていたのかもしれません。
特定の色の電車という具体的な条件があることで、この怪談によりリアリティが加わっているんですね。
まとめ
セーラー服の少女は、絵画と現実の境界を越える不思議で恐ろしい学校の怪談です。
重要なポイント
- 東京都の小学校に伝わる絵画にまつわる怪異
- 金髪で色白の美少女が描かれた絵画が舞台
- 緑色の電車が通ると少女の瞳が光って絵から抜け出る
- 現実世界で起きた出来事が絵画に反映される
- モナリザの怪と共通する「絵画からの実体化」という恐怖
もし学校で古い絵画を見かけたら、特に美しい少女が描かれた絵があったら、近くを電車が通る時は要注意です。
その少女と目が合った瞬間、絵の中から手が伸びてくるかもしれませんよ。


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