こんにちは!今回は、古代エジプト神話の女神「セクメト」についてお話しします。
「セクメトって聞いたことはあるけど、どんな神さま?」「なんで獅子の頭なの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
実は、セクメトはとても興味深い神なんです。見た目は怖いけれど、実は癒しの力も持っているという、とても複雑な性格の女神なんですよ。
一緒に探っていきましょう!
セクメトの名前には「強さ」の意味がある

まず、「セクメト(Sekhmet)」という名前から見ていきましょう。
古代エジプト語で「力強き者」という意味があります。
まさに名前の通り、セクメトはとても強大な力を持つ女神として恐れられていました。
セクメトは創造神プタハの奥さん
セクメトは、古代エジプトのメンフィスという場所で特に大切にされていた女神です。
セクメトの家族構成
- 旦那さん:プタハ → 言葉で世界を創った創造神
- 息子:ネフェルテム
- お父さん:太陽神ラー → セクメトはラーの娘として生まれた
プタハ、セクメト、ネフェルテムの三人は「メンフィス三柱神」と呼ばれていました。
面白いのは、セクメトが時々ハトホル(愛と美の女神)やバステト(猫の女神)と同じ神として扱われることもあったことです。
つまり、セクメトはいろんな顔を持つ複雑な女神だったんですね。
セクメトは獅子の頭を持つ迫力満点の女神

セクメトの見た目は、一度見たら忘れられないほど印象的です。
セクメトの特徴的な姿
- メスライオンの頭を持つ女性の体
- 頭の上に太陽の円盤
- 太陽の円盤に巻き付く蛇
- 手にアンクや笏を持つ
- 灼熱の光と、心臓を突き刺す矢
戦いの神にふさわしいライオンの頭を持つ女神様。
神格・役割
セクメトの神格・役割について見ていきます。
セクメトの主な神格と役割
- 戦の女神 → 敵を焼き尽くす「ラーの目」として活躍
- 医学:疫病を治す
- 王の守護神 → ファラオと関連
- 太陽神の代理 → 人間の悪い行いを裁く存在
- 他の神の化身→ハトホルやイシスの怒る姿として顕現
様々な神格と役割を持っているんです。
セクメトの有名な神話「人間を滅ぼしかけた話」

セクメトの最も有名な神話をご紹介しましょう。
「人間を滅ぼすセクメト」の物語
- 太陽神ラーが人間の悪い行いに怒った
- 怒ったラーがセクメトを創り出した
- セクメトは人間を次々に殺していった
- 地面が血で染まるほどの大虐殺になった
- ラーが「やりすぎだ」と思って止めようとした
- でも、セクメトは興奮して止まらなかった
- そこでラーは赤いビールを用意した
- セクメトは赤いビールを血だと思って飲んだ
- 酔っ払ったセクメトは眠ってしまった
- 目覚めたセクメトは優しいハトホル女神に変わっていた
この神話には、いくつかのバージョンがある。
別のバージョンでは、ラーが信仰されないことに怒ったり、ハトホルがセクメトに変身したりする。
まとめ
セクメトについて、いかがでしたか?
今回のおさらい
- セクメトは「力ある者」という意味
- 創造神プタハの奥さんで、息子はネフェルテム
- 獅子の頭と太陽の円盤が特徴的な姿
- 破壊と治癒という二つの面を持つ
- 神話では人間を滅ぼしかけた
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