今では珍しくなった公衆電話を使って、なんでも答えてくれる少年の霊を呼び出せるとしたら、あなたは試してみますか?
2000年代前半、携帯電話が普及し始めた頃に爆発的に広まった都市伝説「さとるくん」。知りたいことを何でも教えてくれる代わりに、一つ間違えるとあの世に連れて行かれるという恐ろしい存在として語り継がれています。
この記事では、公衆電話から呼び出せる謎の少年「さとるくん」について、その正体や呼び出し方、そして恐ろしい伝承を詳しくご紹介します。
さとるくんってどんな存在?
さとるくんは、公衆電話を使って呼び出せる少年の幽霊として、2000年代前半から全国の若者たちの間で恐れられている都市伝説の主人公です。
「メリーさんの電話」や「リカちゃんの電話」といった電話にまつわる怪談の仲間ですが、さとるくんには特別な能力があるんです。それは、どんな質問にも答えてくれるという不思議な力。
さとるくんの基本情報
- 公衆電話と携帯電話を使って呼び出す
- 少年の霊として語られる
- 24時間以内に必ず電話がかかってくる
- 徐々に近づいてきて最後は真後ろに現れる
- あらゆる質問に答えてくれる万能の存在
名前の由来は、人の心を読む妖怪「覚(さとり)」から来ているという説があります。心を読むように何でも知っているという意味かもしれませんね。
さとるくんの姿は誰も知らない?
実は、さとるくんの具体的な姿を見た人はいないんです。
なぜかというと、さとるくんは電話の声としてしか存在を確認できないから。最後に真後ろに来ても、絶対に振り返ってはいけないという掟があるため、その姿を確認した人は誰もいません。
ただし、電話の声から推測される特徴はあります:
- 少年のような若い声
- はっきりとした日本語を話す
- 冷静で感情がこもらない話し方
もし振り返って姿を見てしまったら、その瞬間にあの世へ連れて行かれるため、さとるくんの正体は永遠の謎なんです。
どうやってさとるくんを呼び出すの?
さとるくんを呼び出すには、特別な手順を踏む必要があります。
呼び出し方の手順
- 公衆電話を見つける(今では貴重ですね)
- 10円玉を入れて自分の携帯電話番号をダイヤル
- つながったら、公衆電話から携帯に向けて呪文を唱える
- 呪文:「さとるくん、さとるくん、おいでください」を3回繰り返す
- 電話を切って待つ
地域によって呪文に違いがあり、「さとるくん、さとるくん、きこえますか?お返事ください」というバージョンもあるそうです。
さとるくんからの電話
呪文を唱えてから24時間以内に、必ずさとるくんから電話がかかってきます。
電話の内容は段階的に変化していくんです:
- 1回目:「今、○○にいるよ」(遠い場所)
- 2回目:「今、△△まで来たよ」(少し近い場所)
- 3回目以降:どんどん近づいてくる
- 最後の電話:「今、君の後ろにいるよ」
この瞬間、さとるくんはあなたの真後ろに立っているというわけです。
さとるくんに質問したらどうなる?
さとるくんが後ろに来たら、どんな質問にも答えてくれるといわれています。
未来のこと、過去のこと、誰も知らない秘密まで、何でも教えてくれるそうです。でも、ここで重要な注意点があります。
絶対にやってはいけないこと
- 振り返る:即座にあの世へ連れて行かれる
- 質問が思いつかない:同じくあの世行き
- 答えを知っている質問をする:さとるくんが怒って殺される
- 無視する:どこかへ連れ去られる
つまり、呼び出したら必ず本当に知りたいことを質問しなければならないんです。
類似の都市伝説との関係
さとるくんと似た電話の怪談は他にもあります。
電話で近づいてくる怪異たち
- メリーさんの電話:捨てられた人形が電話で位置を知らせながら近づく
- リカちゃんの電話:人形のリカちゃんが同じように接近
- つっくりさん:さとるくんとよく似た存在
これらの共通点は「電話で現在地を知らせながら近づいてくる」という恐怖のパターン。
携帯電話が普及した2000年代に、こうした都市伝説が次々と生まれたんですね。
まとめ
さとるくんは、現代のテクノロジーと古来の怪談が融合した都市伝説の代表例です。
重要なポイント
- 公衆電話と携帯電話を使って呼び出す少年の霊
- 呪文を唱えてから24時間以内に必ず電話が来る
- 徐々に近づいて最後は真後ろに現れる
- どんな質問にも答えてくれる万能の存在
- 振り返ったり質問できないとあの世行き
- 2000年代前半から広まった現代の都市伝説
知りたいことを何でも教えてくれるというのは魅力的ですが、その代償はあまりにも大きすぎます。
もし公衆電話を見つけても、好奇心で試すのはやめておいた方がいいでしょう。
振り返らずに質問し続ける自信がある人なんて、そうそういませんからね。
コメント